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#舞台感想

心を動かされた演劇や舞台についてのレポを募集します! 作品名のハッシュタグと一緒に投稿してください。

急上昇の記事一覧

【バレエ】ザ・カブキ(The Kabuki)

 少し遅くなりましたが、2024年10月に観たバレエ『ザ・カブキ』の記録を残します。 ■はじめに 『ザ・カブキ』は、モーリス・べジャールが、歌舞伎の『仮名手本忠臣蔵』をもとに、東京バレエ団のために創作した作品です。  私は、普段、バレエをあまり観ないのですが、以前より、この『ザ・カブキ』だけは、生で観たいと思っていた演目でした。  今回、念願が叶った訳ですが、あわせて、忠臣蔵の討ち入りの場面を観る初めての経験ともなりました。私はまだ、文楽や歌舞伎でも、最後まで通しで観たこと

家族だから許す?許せる? ~ 舞台 線引き~死者に囲まれる夜~ ~

チケットサイトからの案内メールに掲載されていた舞台でした。 知っている俳優さんの出演は無かったのですが、ストーリーが面白そうだなっと思いポチっとな! 赤坂RED/THEATERへ初めて出掛けました。 舞台は長男から三男へ父親の臨終を知らせる電話から始まります。 父親は数カ月前から入院しており、そのまま回復することなく今回亡くなってしまい、母親は数年前に同じ病で亡くなっています。 両親は旅館を経営していましたが、子どもの三人兄弟は誰も後を継がずに、建物だけが残った状態

舞台「DEATH TAKES A HOLIDAY」-小瀧さんの歌と演技に衝撃を受けた3時間

10月中旬、舞台「DEATH TAKES A HOLIDAY」(以下、デスホリと略称)を観劇した。WEST.の小瀧望さんが主演を務めたミュージカルである。随分遅くなってしまったが、改めて感想を記したいと思う。 小瀧さんの感想がメインになっている点と、ネタバレは含むので注意。 ※あくまで個人の感想なので、気になる点があったとしても悪しからず。 作品詳細は公式ページ参照 『DEATH TAKES A HOLIDAY』|梅田芸術劇場 観劇前までの印象WEST.の歌唱力の高さはフ

【観劇感想】明治座_11月花形歌舞伎_夜の部『お染の七役』

お染の七役 於染久松色読販於染久松色読販は、4世鶴屋南北の作。通称《お染の七役》。 中村七之助が、7つの役を演じ分ける。 商家のお嬢様「お染」、その丁稚「久松」、久松の姉で奥女中「竹川」、久松に焦がれる田舎娘「お光」、芸者「小糸」、お染の母親「貞昌」、金のために店を強請りに来る悪婆「お六」。 妙見の場でお染が出てきて口を開いた瞬間から、疑う余地もないお染である。 早替りもそうとう速くて、替わると分かっていても驚くくらいなのに、声、動き、セリフどれも少しも駆け足にならない。

舞台 「アリはフリスクを食べない2024」 観劇レビュー 2024/11/16

公演タイトル:「アリはフリスクを食べない2024」 劇場:劇場MOMO 劇団・企画:やしゃご 作・演出:伊藤毅 出演:海老根理、辻響平、佐藤あかり、椎名慧都、小島颯太、石橋亜希子、井上みなみ、緑川史絵、佐藤滋、尾﨑宇内、藤谷みき、岡野康弘 公演期間:11/14〜11/24(東京) 上演時間:約2時間10分(途中休憩なし) 作品キーワード:会話劇、家族、ヒューマンドラマ、マイノリティ、きょうだい児、考えさせらえる、シリアス 個人満足度:★★★★★★★☆☆☆ 劇団青年団に所属す

【観劇感想】明治座_11月花形歌舞伎_夜の部『鎌倉三代記』

明治座の11月花形歌舞伎、夜の部を観てきました。先に《鎌倉三代記》から。 『鎌倉三代記』 絹川村閑居の場歌舞伎事典2000年版では、《鎌倉三代記》は「作者不明」となっている。 大坂夏の陣を扱うことが幕府側にいかに厳しい目で見られていたか、明確に作者が伝わっていないことからも感じる。 花道から、坂東巳之助の三浦之助の出。 美しい三浦之助。 木戸をまたぐ力も残っていない、疲労困憊の様子が細やかに表現されている。 疲れても傷ついても溢れる気品とキラキラ、”三浦之助っぽさ”まで

貿易英語💙 Customs Mutual Assistance Agreements:税関相互支援協定(CMAA) Countervailing duty:相殺関税 Goods infringing Intellectual property rights:知的財産侵害物品

【許しとは】 演劇集団円 『コウセイネン』

人が人に憎しみを抱くのには、きっと理由がある。嫌なことをされたから。妬ましいから。羨ましいから。自分が不幸せなのに、こいつだけ幸せそうだから。 その根底にあるのは「寂しさ」ではないだろうか。消化されなかった寂しさが、ヘドロのように心の奥底に溜まり、それがある日、噴火してしまう。それが、憎しみだ。 家族を失った遺族の桐本は、加害者のことを許せないと言う。でも、そう言っている桐本も、辛そうだった。相手を許せないと思う気持ちと同じくらいの強さで、自分を許せていなさそうだった。

🎶📸今年もGLAY&お出かけ写真 931

どうしようかなぁ? 申し込んじゃおうかなぁ? と軽い気持ちでエントリーしたら当たってしまった。 「ファンクラブ先行もローチケ先行も番組先行も外れました」と仰るガチファンの方には大変に申し訳ない。 謹んでお詫び申し上げます。 ちゃんと楽しみましたから、どうかご心配なく。 ライブ•フェスには由美や進(仮名、長女と一人暮らし次男)とよく一緒に行っていた。 楽しかったなぁ、遠い目になっちゃう。 彼女らが興味ないバンドのときは、ひとりで行くのも平気。 最近はワタル(友人間のニックネー

戯曲「別れの戦記」における対比構造

戯曲「別れの戦記」には、多くの対比が描かれている。ここでは、作品の三つの命題である〈戦争によって引き裂かれた騎士たち〉〈夢によって結ばれた絆〉〈運命によって紡がれた別れ〉における対比について触れたい。 (こういった媒体に投稿するのが初めてのため、読み苦しい点や不快を与える表現があるかもしれないが、ご容赦いただきたい。) 二つの命題の対比 一番分かりやすいのは、戦争によって引き裂かれ、剣を交わしたマリアヴェーラとカタリーナの物語と、夢によって絆を結び、約束を交わしたエイラと

新垣樽助さんのふたり芝居「グレイテストレスト」観劇感想(CDが来たら追記予定)

今回、新垣樽助さんのふたり芝居「グレイテストレスト」の土曜日公演を観劇してきました。 その他のふたり芝居の感想もしたためておりますが、生で拝見するのは初めて。そして、どうしても仕事を両日休めないため、土曜日のみの参加です。当然来られなくて今後CDで聴かれる方もいると思うので(というか聴いてもらいたいッ)ネタバレしないで述べます。 こちらは、新垣さんがもう一人の方と二人で朗読劇をしていて、なんと昼夜のエンディングが変わるだけでなく、土日でキャストも入れ替えるとんでもないお芝

新垣樽助さんのふたり芝居「黒白」CD感想(と演技を食べる話)

先日、新垣樽助さん主宰のふたり芝居の前夜祭に参加してきました。(イベントレポなどはひとつ前の記事に書きました) あまりのふたり芝居の素晴らしさに感動して、ふたり芝居の初演の作品「黒白」(こくはくと読む)のドラマCD版を購入したものを聞いたので、感想をしたためます。 こちらはまだ専用サイトでの購入が可能なので、あくまでもネタバレはしないように心がけたいと思います。ネタバレぶちまけるものは、今後ぷらいべったーなどに載せようかと思っています。 過去の「黒白」の感想ポストなど遡らせ

視覚障害者が語る!舞台「ハリーポッターと呪いの子」2回目の感想

観劇に無縁だった私がまさかこの舞台をもう1度観に行くとは全く予想もしていませんでした。 でも、一回観たらもうドハマリ! 半年待って2回目を観に行くことができました。 そんなわけで今回は2回目の感想をお話ししたいと思います。 ※感想にはネタバレを含んでいます。 観た作品・場所2024年11月9日 ロンドンのPalace Theatre で、舞台「ハリーポッターと呪いの子」Harry Potter And The Cursed Childを観てきました。 ↓ロンドン公演のサ

#舞台猫の手 を終えて

ちゃす。 くぐえです。 普段は痛いポエムを書いたり、勢いだけやたらある映画レビューをしています。 11/7から11/11まで 両国・AirStudioにて、「猫の手も借りたい」 という舞台に出演させていただいておりましたゆえ、 その振り返りとなります。 はてさて。この台本と出会ったのは今年の年明けでございました。 年明け直後に、演出の西別府さんからあけおめ+オファーを頂きました。 初めてのオファーでしたので、大変嬉しく、二つ返事で出演を決めました。あと小躍りなんかしちゃ

劇団四季「ゴースト&レディ」東京千秋楽 配信感想

視聴しようと思ったきっかけは、たまたま流れてきた配信予告PV。 (現在はもう消えているみたい?) 去年、大好きなクレイジーフォーユーで大好きになった萩原さんが出演されてる!谷原さんの歌も気になる! ということで視聴しました。 偉人を主人公にした古風な伝記物…と思いきや、ゴーストであるグレイのキャラクターがなんともコミカルで重すぎず、かといって都合良く進むコメディとも違って、そのストーリー展開のコントラストが面白い作品だった。 というか演出は外国の方だけど、もっと日本人の

舞台 「君がくれたラブストーリー2024」 観劇レビュー 2024/11/09

公演タイトル:「君がくれたラブストーリー2024」 劇場:赤坂RED/THEATER 劇団・企画:シベリア少女鉄道 作・演出:土屋亮一 出演:小関えりか、瀬名葉月、齋藤有紗、川井檸檬、中山裕康、篠原正明、浅見紘至、藤原幹雄 公演期間:10/30〜11/10(東京)、11/30〜12/1(三重) 上演時間:約1時間25分(途中休憩なし) 作品キーワード:コメディ、会話劇、笑える 個人満足度:★★★★★★☆☆☆☆ 劇作家の土屋亮一さんが主宰する演劇団体「シベリア少女鉄道」の公演

ストーリー・オブ・マイ・ライフ感想〜気軽に観て、ちょっと泣ける、ちょうどいい作品〜

 11月に入ったある日、母と『ストーリー・オブ・マイ・ライフ(以下SOML)』を観てきた。本作はキャストは男性2人のみ、生演奏で、休憩なし110分のミュージカルである。あらすじは省く。気になる人は下のリンクから飛んでほしい。  さて、感想はというと、一言でまとめるなら「110分だけど80分で良い内容」という感じだった。ネットでの評判は軒並み高評価で、自分の意見を正直に書くことは少し躊躇われたが、この広いネットの中にもきっと私のような意見を持った人がいるはずと信じてこの感想を

「いっ休・枝平の開口一番」公開録音落語会

先日のお休みに公開録音落語会に行ってきました。 春風亭いっ休くんは、落語家になる前からの知り合いです。 彼を入口に寄席に行ったけど。。落語はいっ休くんだけがライフワークになっているのが事実。 入口を間違えたか?とも思うけど、「一之輔師匠の弟子になりたい」という夢を話していた頃を知っている者としては何だか身内のような感覚になっています。本人の想いは全くわかりませんが笑 月に一回行う勉強会「いっ休入魂」に同じ思いの仲間たちが時々行っています。そこで仲間たちに会えるのも嬉し

働く大人たちが真剣に紡ぐ笑いと愛のお仕事ミュージカル『9to5』

ミュージカル9to5を観劇しました! こんにちは、はなこです! 先日2024年11月8日に明日海りおさん主演のミュージカル9to5が大千穐楽を迎えました。 9to5は明日海りおさん、平野綾さん、和希そらさん、別所哲也さん、飯野めぐみさん、内海啓貴さんに加えて素敵なアンサンブルのみなさまが出演するミュージカルでした。 今回はミュージカル9to5を観劇した感想や、物語、出演者のみなさまの『すてきポイント・すきポイント』を中心にnoteを綴ってみようと思います! 9to5ってど

【まや】10年じゃそんなに変わらないもの。

相変わらず投稿が遅れているまやです。 このnoteの投稿予定は11月6日でした〜アレレ〜!? 負の連鎖をストップするべく、早めに書き終えたいと思う今日この頃です。 観劇記録 劇団文化座『紙ノ旗』を観劇しました。 去年今年とお世話になっている内藤裕子さんの 作・演出ということで行ってきました。 『紙ノ旗』の初演は2015年。 今回の文化座での公演で3回目の上演だそうです。 ある地方の市議会を舞台にした作品なのですが 初演から10年近く経っているのにも関わらず 10年と

(感想)知って、受け止めて、そこから

(以下、筆者Xより転記) 11/9、『みえない雲』観賞。チェルノブイリ原子力発電所での事故を背景に、ドイツの作家グードルン・パウゼヴァングが書いた小説の舞台化。西ドイツの原子力発電所で事故が起きた後の、被爆者の体験が語られたフィクション作品である。今回の舞台化には、金沢の高校生達が参加している。 原子力発電所での事故発生の報を受け、生徒達は帰宅を命じられる。ヤンナ・ベルタもその一人。弟のいる自宅に戻り、弟と共に親戚の元へと逃げることになるのだが、事故のため街は混乱している

後生ですから「DEATH TAKES A HOLIDAY」円盤化して下さい

「DEATH TAKES A HOLIDAY」通称デスホリ、大千穐楽おめでとうございます! のんちゃんのサーキ王子にもう会えないなんて寂しすぎる……デスホリ永遠に観たい……円盤化して欲しい~~~!絶賛デスホリロスです。 小瀧望くん(以後、のんちゃん)が出演するミュージカルを観るのは、今回が初めて。 観劇された方々が、小瀧望がミュージカル界に見つかってしまった、と口を揃えて褒めていたけれど、まさにその通り……!キャスティング大成功過ぎます……! まずあんなに音域が広いと思わな

【観劇感想】『ワールドトリガー the Stage』ガロプラ迎撃編

シアターHにて、『ワールドトリガー the Stage』ガロプラ迎撃編を観劇させていただきました。 昨年の大千秋楽から待ちわびていた続編。今年も幕が上がったことを本当に嬉しく思います。4作目のワーステも演劇の楽しさをしかと感じさせてくれると共に、なお続く進化に心揺さぶられる3時間でした。 観てから書くまでに時間がかかってしまいましたが、現時点で観劇できたのは初日と東京公演の前半(浜浦さんは声のみのご出演)の2パターンなので、香取役の竹内さん演じる小南ちゃんはまだ拝見できて

新垣樽助さんのふたり芝居の前夜祭レポと「シンキングブルー」の感想

今回は、新垣樽助さんが主宰されている「ふたり芝居」の前夜祭に参加しました。 私は残念ながら興津さんが参加していた時にはまだ存じ上げず、今回の前夜祭のお知らせを聞いてから前作「シンキングブルー」と「黒白」のCDを購入しました。前夜祭前に「シンキングブルー」の感想もしたためていました。 パンフレット買ってなくて後悔したからパンフレットそのうち買うかも…。 会場でパンフレットと台本買いました。買って良かったです。台本を読むと聴きながら疑問だったところがわかり、パンフレットではど

劇場四季『アラジン』:1012

お久しぶりのアラジン。 やっぱ、たのし〜〜な!!!! 観終わった後の爽快感みたいなものは何にも代え難い作品ですよねぇ。 ●席の話 B席でした。2階後方センブロ。 個人的にアラジンは断然2階のほうが好みなんですが、[海]はかなり傾斜がキツイので後方も好き。 ただ、C席は他の劇場よりかなり遠く感じるので、B席はバランスが良いなと思います。 オペラは合ったほうが良いかな。 音は、個人的には[海]だとあまり不満を感じ事ないです。 ●アラン・メンケンは天才って話 ディズニー作品

【演劇】『アラビアの夜』『メイド・イン・ジャパン』(エイチエムピー・シアターカンパニー)

 2024年11月2日(土)、大阪で、エイチエムピー・シアターカンパニーの『アラビアの夜』と『メイド・イン・ジャパン』を観劇して来ました。記録を残します。 ■大阪にて 私は、関東に住んでいて、あまり出張などの移動も少ない仕事をしています。今回、ようやく連休を利用して関西まで行き、観劇したかった舞台をいくつか観てきました。  その中の一つが、エイチエムピー・シアターカンパニーです。大阪を拠点に活動する劇団で、ドイツの劇作家ハイナー・ミュラーの作品を中心に舞台作品を発表すること

お笑いヲタクR-1に出る

おはようございます。お笑いヲタクのアリサです。 11/9(土)のR-1グランプリに出てきました。 もちろん、ネタは作ったことないし見る専門の私だったのですが、今年で26歳。なにか始めるにはある程度遅さを感じるこの頃。思い切ってR-1グランプリに出場してみることにしました。 私がお笑いを好きになったきっかけはZiDolからでした。 まぁ、年齢的にも土日にお笑い番組がやってた世代なのである程度お笑いは好きだったのですが、YouTubeを見ていて急な出会いを果たし、ここからどん

舞台 「セツアンの善人」 観劇レビュー 2024/11/02

公演タイトル:「セツアンの善人」 劇場:世田谷パブリックシアター 企画・制作:世田谷パブリックシアター 作:ベルトルト・ブレヒト 音楽:バウル・デッサウ 翻訳:酒寄進一 上演台本・演出:白井晃 出演:葵わかな、木村達成、渡部豪太、七瀬なつみ、あめくみちこ、栗田桃子、粟野史浩、枝元萌、斉藤悠、小柳友、大場みなみ、小日向春平、佐々木春香、小林勝也、松澤一之、小宮孝泰、ラサール石井 公演期間:10/16〜11/4(東京)、11/9〜11/10(兵庫) 上演時間:約2時間50分(途中

3日目は浅草木馬館

先週、3日連続で観劇した感想の最終回です。 3日目は大衆演劇です。 今月の浅草木馬館は劇団章劇が公演中です。この日は純弥さんがゲスト出演と知り行ってきました。発表がギリギリだったので仕事が休めず夜の部の途中から観劇しました。 純弥さんは、私が今一番好きな役者さんです。何度も書いてきましたが一昨年の「猿之助と愉快な仲間たち」年末リサイタルで初めて出会いました。 猿之助さんが舞台からいなくなってから、私はこの方に救われてきました。そして、その芸にどんどん惹かれていきました

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【演劇・読書】サド侯爵夫人(劇団未来、三島由紀夫)

 1つ前の記事で、劇団未来の『わが友ヒットラー』の感想を書きましたが、同時上演された『サド侯爵夫人』の感想も書きたいと思います。 ■あらすじなど 全三幕。登場人物は女性6人です。サド公爵は、明らかな形では出演しません。今回は、少し登場していました。 ■感想など 私は過去に本作を、他の上演で鑑賞したことがあるのですが、今回も、それぞれの登場人物の個性に目が行きました。過去の記事でも本から以下の文章を引用したのですが、今回も再掲します。 (1)貞淑について  サド侯爵の妻

明治座 十一月花形歌舞伎「お染の七役」感想

夜の部を観劇しましたが、お目当てだった「お染の七役」についての感想です。 衣装チェンジという意味での早替りはもちろんすごかったけど、七役それぞれの個性が伝わる演じ分けと、裏では縦横無尽に駆け回っているはずなのに汗を感じさせない七之助さんの涼しさにやられた。上手に引っ込んで上手から出てくる、ようなことは序盤で終わる。上手から引っ込んで花道から出てくるようになる。しかも体感予想よりちょっと早いが続くから、結構ずっと早い。しかもいつの間にか鉄漿もしている。意味がわからん。すごい。

お染の七役

歌舞伎座観劇の次の日は明治座へ。 「十一月花形歌舞伎」夜の部に行ってきました。 中村屋の公演です。 観たかったのは二つ目の「お染の七役」主演の七之助さんが七役を早替りするのが眼目です。早替りをするスピードも見どころですが、七役の演じ分けも見逃せません。 七之助さんのお六がとても魅力的でした。演じ分けが巧みだから物語もスッと心に入ってきて楽しかったです。 何より。。。久しぶりに怒涛の早替りを観ることができて嬉しかった。そして、心に四代目猿之助さんが溢れてきました。 昨

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【まや】これは、多分、内輪ネタ。

久しぶりの雨ですね☔ 休暇が終わり、ランニングを再開しようとしたのですが今日は断念。縄跳びします。まやです。 いやぁ〜連日の寒暖差で顔がボロボロ。 朝のニュースでも、寒暖差の肌トラブルが起きている人が多いって言っていたので まぁしょうがないのかなぁと思いつつ、できる対策はとっていこうと思います💪 先日… これどこの写真か分かりますか…? 階段アートで「レイワレトロ」と書かれています。この階段、どこかで見たことある人もいるのではないでしょうか…? 正解は 日本大学芸

舞台感想 ミュージカル「Death takes a holiday」

梅田芸術劇場で「Death takes a holiday」を見てまいりました。 主演はWEST.の小瀧望さん。 演出は生田先生。 去年、宝塚歌劇で上演された作品です。 舞台感想 宝塚歌劇 月組公演 DEATH TAKES A HOLIDAY|おとぼけ男爵 久しぶりに記事を読み返してみたら、公演中止期間もあったし、私自身もまだコロナでビクビクしていたのだなあ……って感じます。 わずか一年と少し前……そう思うと、この一年の変化が夢のように思えます。 さて、今まで男性アイドル

エゴと贖罪。 ~ 舞台 太鼓たたいて笛ふいて ~

大竹しのぶさんの舞台は抑えたいチケットです、ええ、そうですとも!(ダレ?)。 初めて足を運ぶ紀伊国屋サザンシアターへ張り切って出掛けました。 ここからはネタバレを伴う感想を書きます。 これから観劇予定の方は後日お読み頂けましたら幸いです! ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 時代は大東亜戦争(太平洋戦争)の最中。 面白可笑しい自伝的小説の「放浪記」で大ヒット作家となった林芙美子こと大竹しのぶさんは、読み書きは出来ないけどクチは達者な母のキ

【演劇・読書】わが友ヒットラー(劇団未来、三島由紀夫)

 来年2025年は、三島由紀夫の生誕100年です。先駆けて、大阪の劇団未来にて『サド侯爵夫人』と『わが友ヒットラー』が2本立てで上演されたので、観てきました。  『わが友ヒットラー』の感想を残します。 ■あらすじなど 全三幕。登場人物は男性4人です。  上記したヒットラーとレームの他に、ナチ党内の左派シュトラッサーと巨大献金企業社長のクルップが加わります。 ■感想など(1)レームについて  最初は、ヒットラーが、両派(右派のレームと左派のシュトラッサー)から引っ張られた

刻々と迫る…30歳!

舞台tick, tick... BOOM!を観てきました。 あらすじ ツアーを終えたということで、中身にもガッツリ触れて感想を書きます。 ストーリー(内容)についてあらすじ通り、30歳を目前にして焦るジョンの暮らしと心の描写が軸でした。 その中で、「若者」から「腰を据えた大人」に変わっていく時期独特の、 矛盾というか相反するものを溶け合わせていくみたいなことを感じました。 リミットと対峙するか逃げるか 刻々と迫る30歳という日は、秒針の音を立てて迫ってきます。 ジョ

スタァライト -The MUSICAL- 別れの戦記感想

最高だった。脚本も素晴らしく、演技と歌唱も大迫力で、自信をもって「卒業後」の彼女らが演じていたと感じられるような、非常に満足できる観劇体験だった。本稿では、そんな『別れの戦記』初演の感想を、備忘録として綴る。 真面目な分析(的なもの)スタリラを履修せずに観たが、非常に面白かった。一人一人の異なる考え/高度や2人の間の関係性が、組み合わさって大きなうねりとなって物語が駆動していく、群像劇としての完成度が非常に高い作品であると感じた。 中でも特に、エイラとフィオナの関係性が非

No.84所感=^_^= ブラッシュアップ~げいじゅつ祭

元の勤務校の「げいじゅつ祭」に行ってきた。 Y先生から、さらによくなったからぜひ来てくださいと、お誘いがあった。 あいにくの雨模様だったが、行ってよかった! 「げいじゅつ祭」とは… 「げいじゅつ祭」とは、秋の学芸的行事の「学芸会、音楽会、展覧会」というサイクルをやめ、毎年同じ計画でできるようにした、画期的な行事である(手前味噌(;^_^A)。 詳しくは、コチラの記事をご覧ください↓↓↓ 1.5年生 展覧会 2.4年生 学芸会 3.6年生 音楽会 これを、毎年同じように

23. 11年間の笑いと涙〜ノートが映し出す青春の軌跡〜

私のnoteでは、過去の芸人時代の体験をもとに感じたことを物語として綴っています。本日のテーマは、「想像していなかった未来」です。どうぞ最後までお付き合いください。 青春のネタ帳  25冊のネタ帳が静かに積まれている。それは漫才やコントのネタを書き留めた、僕の青春の証だ。初めてペンを走らせたのは2000年の2月。その瞬間から、僕の11年間が始まった。今となっては芸人を辞めてしまったが、これらのノートはただの紙屑ではない。僕にとって、かけがえのない宝物なのだ。 ページをめく

劇団四季『ウィキッド』観てきました!(後半ネタバレあり)

はじめまして。なつめです。 関西在住のわたくし、ついに先日、劇団四季のミュージカル『ウィキッド』を観劇いたしました。 素晴らしい舞台でした。というわけで観劇レポートをば。 後半にネタバレがございますので、「これから観るよ!」という方は注意です。 『ウィキッド』とは?概要  この物語は、『オズの魔法使い』で登場する「西の悪い魔女」と「善い魔女」の2人が主人公です。のちに「西の悪い魔女」と呼ばれるエルファバと、のちに「善い魔女」と呼ばれるグリンダ。『オズの魔法使い』では

ミュージカル「SONG WRITERS」観劇感想

 こんにちは、雪乃です。今日はシアタークリエでミュージカル「SONG WRITERS」を観劇してきました。なお私は今日が今年最後のシアタークリエ。1年って早いですね。  日本のオリジナルミュージカル「SONG WRITERS」、再々演ということですが私は今回が初めての「SONG WRITHERS」。めっちゃ楽しかったです!!!  ということで感想を。 エンターテイメントとしての楽しさ 作詞家のエディと作曲家のピーターがミュージカルを作っているうちに、2人が思わぬ事件へと

祈りと魂の行方 最後の大道芸人

  ギリヤーク尼ケ崎について語りたいひと語るひとは多いだろう。 わたしも語りたい。 舞台だの芸だのにふれたり興味を持つ人のほとんどは 「観てきた」「通ってきた」と言っても過言ではないかもしれないし、 そうではない方もテレビのドキュメンタリーや新聞で知って あの強烈な芸と見た目と雰囲気を記憶されているかもしれない。 何年も前にはEテレの介護や病をあつかう番組で取り上げられていた。 通称「最後の大道芸人」だ。   初めて見たのは大須の大道町人祭だった。 演劇や旅芝居からの流れで観

南極ゴジラ『BIRD BIRDER BIRDEST』

作・演出/こんにち博士(会場:すみだパークシアター倉) 最新技術でよみがえったダーウィンと高校生がディベートする。高校生は恐竜が鳥に進化した理由で進化論を否定する。理由はとある小惑星で見つかった恐竜の化石。地球から吹き飛ばされ化石となった恐竜はビデオを持っていた。そこに映っていたのは、約2億5190万年前、学校に通っている恐竜たちの姿。 冒頭、全員の演奏でたま『電車かもしれない』をカバー。岡本ゆい演じる少女が歌唱。原曲の不気味さはありつつ賑やかさと岡本の透明感ある歌声で爽や

ようこそ歌舞伎座へ 2

良いお天気が続いています。 昨日まで3日間連続で劇場に行きました。 歌舞伎座、明治座、そして浅草木馬館。 ゆっくり振り返っていこうと思います。 どうぞお付き合いください。 まずは歌舞伎座 十一月歌舞伎座特別公演 「ようこそ歌舞伎座へ Welcome to Kabukiza」 歌舞伎を、歌舞伎座を多くの人に知ってもらいたい!という公演になっています。特に歌舞伎が初めての方、外国の方に楽しんでもらいたいという趣向満載になっています。 もちろん歌舞伎ファンも楽しめる内容。

¥100

3度目の舞台感想 宝塚歌劇 花組公演 エンジェリックライ Jubileeジュビリーと「お茶飲み会」

宝塚大劇場の花組公演を観てまいりました。 これで、四回目。そして、マイ楽です。 かちゃさん、あかさん、まいら君の男役姿を観るのも、最後となるんだなあ~ 淋しいな~ 四度目の観劇……一度目と二度目の観劇の舞台感想は、noteの記事に書いたのに三度目の観劇の感想は書いていません。 なぜなら、三度目の観劇は詩希すみれちゃんのお茶飲み会に参加した日で、お茶飲み会の記憶で公演記憶が上書きされて、記憶がないのです。 だって、お茶飲み会のすみれちゃんが可愛いすぎて、それしか覚えていない。

ダウ90000『旅館じゃないんだからさ』と一緒に聴きたいBase Ball Bearプレイリスト

ダウ90000 第6回演劇公演「旅館じゃないんだからさ」 を配信で観た。2021年に初演され、ダウの名を一躍世に広めた名作の3年ぶりの再演である。千葉のTSUTAYAを舞台に、様々な恋慕がひしめき合う物語だ。あれから3年経ち、より色濃くなった”レンタルビデオ“への郷愁が記憶をくすぐってくる。 本公演のテーマソングはBase Ball Bearの「夏の細部」。作品との呼応性、劇中での使われ方など両者のファンとしてこれ以上ない贅沢なコラボである。『天使だったじゃないか』のビデオ

第7回公演「店出す」 個人的感想

メトロンズの公演の中で1番好きなのが、第6回公演の「寝てるやつがいる」だったのですが、また過去最高を更新してきました…。メトロンズとんでもない演劇ユニットです……。 ひとまずXに感想を書こうかなと思っていたのですが、書ききれなさそうなので初めてnoteにまとめてみました。的はずれな考察とただ個人的感想を述べているだけの文章ど素人なので、温かい目で見てください。 あらすじ 登場人物中西(演:田所仁) 店を出す張本人だが、優柔不断でなかなかコンセプトを決めきれずにいる。 

ミュージカル刀剣乱舞 祝玖寿 乱舞音曲祭【愛知公演】 感想

最推し、髭切の出陣を夢見て早3年半。 やっと、会うことができました。 双騎2020が終わってから、私は源氏沼に足を突っ込んだこともあり 夢にまで見た、三浦宏規くんの髭切の出陣。 正直、もう出演することはないんじゃないかな、と。 もっと早くにハマっていたら、と悔やむこともあった。 願いを込めるかのように、「いつか振れたらいいな」と思って買っていた 双騎19のリングライト、双騎20のペンライト。 まさか、本人の前で灯せる日が来るとは。 「私はあなたが好きなんです」と伝えられるこ

8hのメビウス 感想

 2024年10月17日、ウンゲツィーファの舞台『8hのメビウス』千秋楽公演を観てきた。  登場人物みんなヤダ、好きじゃない〜〜が第一印象だった。余裕のなさや思いやりのなさが、とてもリアルで。それに誰にも感情移入はできないかもなとも思った。私は温かい家庭に育ち、今も主婦として不自由なく暮らしているから。とはいえいつ転げ落ちるかわからない不安は常にある。この国では一度落ちたら這い上がるのは至難の業らしいとよく聞く。夫が働けなくなったら?娘が心を病んだら?自分が家計を支えること