新垣樽助さんのふたり芝居「グレイテストレスト」観劇感想(CDが来たら追記予定)
今回、新垣樽助さんのふたり芝居「グレイテストレスト」の土曜日公演を観劇してきました。
その他のふたり芝居の感想もしたためておりますが、生で拝見するのは初めて。そして、どうしても仕事を両日休めないため、土曜日のみの参加です。当然来られなくて今後CDで聴かれる方もいると思うので(というか聴いてもらいたいッ)ネタバレしないで述べます。
こちらは、新垣さんがもう一人の方と二人で朗読劇をしていて、なんと昼夜のエンディングが変わるだけでなく、土日でキャストも入れ替えるとんでもないお芝居なんです。つまり、4公演すべてが違うということになります。
今回は、ゲストが平川大輔さん。パンフレット読むとお二人は声優のお仕事を始めた頃からの仲だそうです。パンフレットは買いですよ!!!!ファンの方、お二人の写真もコメントも最後の連絡帳?プロフィール帳スタイルの自己紹介ページもばっちりです。
私は片方のキャストの組み合わせしか聞けないので、CDが出たら追って感想を追記したいと思います。
また、ネタバレ気にしない感想もいずれぷらいべったーなどにしたためようと思っています。今回もゆーますさんの試みというか狙いについて思うことが膨らみまくりでした。
お話の舞台が現代の日本で、イマドキの若者な二人のストーリーです。
わー、こんなことを取り上げるんだ、あー、こうやるんだ、えー!おもしろーい、それ私も観たことあるけどおもしろいよね🎞️📽️
など色んな感情が湧いてきつつ、最後に泣きました。(実は昼公演を見た後に書いています)
主人公は、佐鳥冬越(さとりとうご)くん。通称トーゴは、母親を飛行機事故で亡くし、どこか感情表現の苦手な感じのする少年です。
それに対して月山春風(つきやまはるかぜ)くんは、どこにもいるようで現実にはそんなにいないんだよねーって感じの明るい少年です。女の子みたいな名前が嫌だからと、ハルと呼ばれています。
私が見た土曜日公演は、トーゴを新垣さん、ハルを平川さんが演じていました。
お二人の演技について。
新垣さんのトーゴは、新垣さんが得意そうだなあって興津さんが思ってそうだなあ…て感じのトーゴでした。勝手に想像してすみません。前夜祭の時に、純情で内気な少年やらせたら間違いないでしょみたいなことを興津さんがおっしゃっていたので😅 新垣さんのトーゴの演技に泣かされました…舞台で感情を表に出す時の、表情からの演技が本当に素晴らしいです。ちなみに、演じない時に座っていて水を飲む時は、口に含んだあと少し口内に回している感じで整えてるところをみたり、白シャツの襟元を人差し指を首元にいれて引っ張り整える様子を見られて興奮しました。感情を大きくしたシーンのあとに、横を向いて目尻を指先で拭ってマイクスタンドに立つところも。
平川さんのハルは、お茶目で優しい、ちょっと調子乗りなところがかわいい少年でした。そして、ハルが笑えば平川さんも笑うわけで、私の脳裏には平川さんのあの満面の笑みが焼き付いて離れません。自分のセリフが終わって椅子に座る時にも、まだハルの笑みが残っている瞬間が多々あって本当に…魔性や!!!
ハルのキャラクターが、本当に今風のセリフなので、なんだか新しい感じというか、今の子の言いそうな話し方をすんなり普通に言えるのはすごいなあ、と思っていました。
そして、このふたり芝居で当たり前にある他のキャラの演じ分けも、大変面白かったです。 (夜公演みたらそれどころではなかったです。尊さのあまり死にました)
舞台の構成は映像に残らないのでメモ程度に書いておきます(ネタバレ絶対に嫌な人は飛ばしてくださいね)
上手と下手にメインの2つのマイクスタンド、下手奥にピアノのfraniさんの席、少し低い段があり、後ろにも2つのマイクスタンドがあります。(シンキングブルーは見てないけどそうだったのかな)そして、右手にある、卓上マイク、ノートパソコンとマグカップのあるテーブル席が一組。
舞台装置は、宙空に5つの白い箱が吊るされていて、照明によって色を変えて行くのがとてもよい雰囲気でした。(障子のように少し明かりを通すような紙が貼られている箱)こちらはパンフレットの序文にもある内容にリンクしていて、とても作品の意味を深くしているように思えました。
そして!!夜公演を今見終えました!!!
夜公演のストーリー分岐それなんだ、え、予想と違うけど普通に泣きました。胸がいっぱいです。
あまりに心が温まってコートをカバンにしまったまま出ても寒くないくらいです。
私はつい最近ここのnoteを書き始めたり、Xで趣味の近い方となんとなく交流をさせていただいてとても楽しい今日この頃なのですが、私はこの作品に出会えてとってもすてきなものをもらえたような気がしました。
この記事に辿り着いてくださった皆様に感謝します。
荒ぶる気持ちをぷらいべったーに放出しましたが、長いです。↓↓↓パスワードのヒントは、簡単な英単語です。
おそらく、2月か3月にCDが届いて日曜版を聞いたら、演じ分けについてまたこちらに荒ぶりつつ感想を追記したいと思います。どうかこの素敵な企画が、末永く続きますように祈ります。
最後に、本編前の前座は昼夜立場を変えたので、キャスト入れ替えも体験できて楽しかったです。多分日曜も内容は同じだとは思いますが、これから行かれる方はネタバレになりますのでご遠慮ください。
前座の内容と感想の混じったもの。
昼間は新垣さんが、新垣さんとして何かの仕事のフリートークを録っている。好きなセリフがみたいな質問に、「劇場でよく言われる注意事項の内容(お聞きの際には電子機器の電源をお切りくださいなどのやつでめちゃくちゃ長い)」をかっこよくヒーローの技名のように言って答える。そのあと、サインは?と聞くが、スタッフからさっき書いたのでといいですと言われて仕事が終わって帰り道(既にこれが後の伏線でした)、昔行っていたような懐かしい床屋を見かけて入る。
床屋が平川さんなのですが、めちゃくちゃ威勢のいい話し方で、テンションが高い。どうやら昔居酒屋で働いていたというので、隙あらばお通しいるかと聞いてくる。ちょっと毛先だけ切ってと頼むと、常連じゃないと切りすぎちゃうとのこと(どうゆうこと?!)で、カタログを見せるから選んでと言われる。
こういうカタログってイケメンだから気が引ける的に新垣さんが言うと、平川さんは大丈夫、目のところを黒く塗りつぶしたからと言われる。みんな犯罪者みたいだ!というので想像した客席に笑いが起きる(既にそれまでも面白くて笑っているけど)。
そして、急にもしかして、声優さんですか?と聞く平川さん。娘が好きで、今日はイベントで居ないけどと言って、当てるっていい出す。何か思い出したというふりで、急に出身地、マウスプロモーション、下の名前をつけた理由など完全にウィキペディアから出てくる情報を思い出したかのようにいうので、新垣さんが浅くて薄い情報だなあと突っ込む。
そこで、娘にサインを書いて欲しいと袖から色紙を取ってくる。袖に向かって「かーちゃん!!」みたいに呼びに行くのに、袖なのかfuraniさんなのか笑い声が聞こえました。
サインは小さくていいから、好きな動物を描いてくれ、といい、新垣さんが描いている間に、つまらないから音楽を!と所望すると楽しげな音楽がピアノで弾かれる。平川さんは腰を振りながらテンションアゲアゲで「バイブスバイブス〜」とご機嫌に言ってました。
ようやく描いたものを見せると、新垣さんはすみっコぐらしのペンギン?を描いてくれました。めちゃくちゃ上手い。すみっコぐらしを知らなさそうな平川さんに、とっても大人の心に刺さる子ども向けのキャラみたいに話していたような。私は子どもにお勉強教える仕事してますが、すみっコぐらし好きな子は軒並み控えめでいい子が多いので、新垣さんの人間性を感じてホッコリしました☺️
で、ようやく描けたからと返されそうになって、まだ髪を切ってないよというので切ることに。明らかに切るのに不安が感じられるけど切り始める(SEチョキチョキ音あり)と、鏡がないと慌てる新垣さん。平川さんは平然と、自分が切るんだからいらないと言い出し、いるでしょとキレる新垣さん、おかしな人だなあとボケる平川さんに大爆笑。
切ったらいい感じでよかったけど、居酒屋で鍛えた腕だからと平川さんがいうので、すかさず突っ込む新垣さん。というので話は終わりで、平川さんは楽しそうに次は色紙に何書いてもらおうかな〜、というので、これは後3回あるから不安だな後新垣さんが言って終わった気がします。
で、夜は平川さんのターンで、同じ流れを立場が逆でやりました。平川さんは好きなセリフで、言い方が完全におじいちゃんバージョンでした。うーん、流石の言い回し。言い回しだけで笑える。
そしたら、現れた床屋新垣さんが、なんとおじいちゃんの床屋さんでした!(セリフの前にわざと口の中の音をさせて、入れ歯でつい音を立ててしまう人みたいな)おじいちゃんで前に居酒屋をやっていた設定で進みます。昼にやったように、カタログを見せて目に黒線が入っているのは同じだけどやはり二人の作る間が面白すぎて客席は笑いが起きます。なんなら、表紙にとても古い年号書いてあるけどっていう平川さんのセリフに(1978年て言ったかな?)新垣さんが、ダイジョーブダイジョーブ、(歴史は)回ってるからみたいな適当な返しで本当に面白かったです。
娘が好きでというのに、おじいちゃんだからなのか孫がと言ったりあやふやにする新垣さん。娘がイベントに言ってるといった時に、平川さんが夜の前座のセリフをおじいさんバージョンにしたせいで被ってしまってどうしようかと思ったとメタ発言して笑う会場。(でも全然違うから被ってる感なし)
声優さんと当てる時は、セリフは昼と違い、何か降りてきたと天を仰いで大袈裟にやってから、貴方はもしかして…と名前を言うのですが、
平〜さんの平、(平田さんだと思って聞いてた)
浪川大輔さんの川、
阪口大助さんの大、
小野大輔さんの助、
で平川大輔さんじゃないですか?っていうんだけど、その後のインパクトがすごすぎて1人目忘れちゃいました🤣あとで感想されてる方がいたら参考にさせていただきます。みんな大輔だ、と平川さんも言ってました(笑)
サインの要望は、平川さんは猫が好きだから1番好かわいいと思うポーズ?ということで猫の香箱座りの絵を描いてくれました。お上手〜。色紙を袖に取りに行く時に戻ってくる際にサインペンでバシバシ色紙を叩くから、平川さんに色紙が傷むでしょと言われる。これ、本当に残ってたみたいです(笑)
描いている間の音楽は、演歌は?と振るとfuraniさんが即座に演歌調で始めてくださり、バイブス上がった新垣さんが演歌っぽく鼻歌を入れ始め、会場で拍手が。まだかなと思ったらもう少し見てたかったと平川さん。貴方が好き〜みたいなフレーズを締めにアドリブで歌って終わりました。
貰ったサインは孫婿にやると、またしても混乱した人物関係でボケる新垣さん。
髪を切るところも逆の立場で慌てる平川さんがかわいかったです。おじいちゃん設定で、ちょっとだけ切る〜バッサリ切る〜みたいな矛盾したセリフを言うので、それを聞いてる平川さんの表情のリアクションもばっちり面白かったです。
先に平川さんがボケる感じを見ていたけど、新垣さんがボケるのも楽しげで、明日の前座も観たかったです😭これは明日はもっとすごいアドリブの応酬が観られそうですね!行かれる方の感想を楽しみにしたいと思います!
ふたり芝居「グレイテストレスト」
主宰・出演 新垣樽助
出演 平川大輔
脚本 ゆーます
演出 江嵜大兄
演奏 furani
関係者の皆様、本当にありがとうございます!!
furaniさんのポストに舞台装置の様子がわかるお写真がありました😭😭😭