末埼鳩

少し奇妙な物語やエッセイを書く文筆家。植物や虫が好き。

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    日記です。一ヶ月ごとに更新します。

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最近の記事

はんげつ日記 2024/9/11-10/11

9月11日 すっかり日が暮れるのが早くなった。仕事帰り、西の空に明るい星が、南の空に半月が出ていた。コウモリたちはくるくると飛び回っていた。 9月12日 ガルシア・マルケス『百年の孤独』が面白くて幸せ。今3分の2くらい。戦争の箇所は長いなあと思ったものの、登場人物たちの死のシーンがとても素晴らしかった。マジックリアリズムについて考える。読み終わったら読み終わった人とお話したい。 9月13日 義妹のためのお守りを頂くため神社に参拝してきた。信心深くないからこういうことをする

    • 8hのメビウス 感想

       2024年10月17日、ウンゲツィーファの舞台『8hのメビウス』千秋楽公演を観てきた。  登場人物みんなヤダ、好きじゃない〜〜が第一印象だった。余裕のなさや思いやりのなさが、とてもリアルで。それに誰にも感情移入はできないかもなとも思った。私は温かい家庭に育ち、今も主婦として不自由なく暮らしているから。とはいえいつ転げ落ちるかわからない不安は常にある。この国では一度落ちたら這い上がるのは至難の業らしいとよく聞く。夫が働けなくなったら?娘が心を病んだら?自分が家計を支えること

      • ママ友疲れ × フロム・ダスク・ティル・ドーン

        ママ友疲れ × フロム・ダスク・ティル・ドーン バイオレンスバカ映画に勇気をもらう  ろくに調べもせず、何も考えずに一番近所の幼稚園に子どもを入れました。入園後わかったのは、母親同士の交流が密で、保護者が主体的に参加するイベントも盛りだくさんの園だということ。近隣に知り合いすらいなかった私は、焦ってしまい、最初の保護者会の席でクラス委員に立候補しました。こうでもしなければ、誰とも交流せず孤立していくのが目に見えていたからです。  私は高校までの学生時代、あまり周囲に馴染めて

        • 夫の手術 × イマジナリーカスガ

          夫の手術 × イマジナリーカスガ 推しを内面化して乗り越える 7年ほど前でしょうか。イマジナリーカスガは、私が意識的に助けを求めた最初の存在です。イマジナリーというのは「空想上の」という意味で、イマジナリーフレンドは「通常児童期にみられる空想上の仲間(Wikipediaより)」だそうです。私のは「三十歳頃に現れた空想上のカスガ」です。カスガというのはお察しの通りお笑いコンビ、オードリーの春日俊彰さんのことを指します。きっかけは『水曜日のダウンタウン』のドッキリ企画。ロケバスの

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