映画『落下の解剖学』教える立場だった夫よりも小説を次々に書いている妻の成功に対する嫉妬から常に被害者になって自分も妻も傷つけずにはいられない夫。子どもが事故にあって視力を失ってしまったことの自責もあった。その夫が転落死。どうしても女性の成功や賢さが認められない心の弱い男性がいる。
映画「落下の解剖学」をアマプラで見た。最初に出てくる亡くなった夫の死因は最後まで明かされない、他殺なのか自殺なのか、それを決定的な状況はなしにどう法廷(我々)で解釈するか、というのが映画の主題。最後の息子さんのストーリーは胸を打つ。もはや人生はコントロール不可能なのである。