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今年勝手に個人でエンタメアワードを立ち上げました!「2025 Golden Hour Entertaiment Award」発表ー!映画編

突然ですが、今年に勝手にこれを立ち上げたいと思います。

エンタメ系のアワード!

今までは年間ベストとして、その年の好きだった音楽や映画や海外ドラマについて振り返っていたのですが、1年位前から「アワードに変えようかな~」となんとなく思っていて。

理由は私が自分の年間ベストを作るに飽きたのと(笑)、アワードにした方が結構より幅広く作品を拾えたり、面白くできるかな~と思いまして。
普段、映画や音楽アワードオタクな私なので、ノミネートの文句ばっか言ってる時もありますが(笑)。自分でやるとノミネの苦労も分かるし、「自分の慣れている感覚で総括もしやすいのかな」と。
私は作品に順位をつけるのが苦手な性格なのですが、でも1番だけなら決められるし、やっぱり自分の好きな作品や優れている作品やアーティストはちゃんと「称えたいな」と。「これは推したい!」と思うところがアワード形式にすると説明しやすかったり、何回も繰り返しになっちゃいますが

私が面白くしたい性格で(笑)

このアワードは個人で勝手にやるだけなので(笑)、カテゴリーも候補も受賞者も完全に独断と偏見です。
私が2024年に観た聴いた作品から選んでいるだけですし、かつ私は現在小学生男子を子育て&仕事しながらエンタメ摂取していている身で、年間の作品鑑賞数も少なーい中での選定なので、文句ある方も多いかもですがご了承ください♪

というわけで、今年は映画と音楽でカテゴリーを作り、それぞれ候補を5つ(人)選定して、受賞者まで発表したいと思います!


きらりんこトロフィーを授与(笑)


ちなみにアワード名は本当は「Golden Entertaiment Award」、略してGDAにしたかったのですが。三文字略って楽だし。
ただ既にほかで同名の賞がある疑惑が発生し(笑)、私の大好きなとあるアルバム名にもちなんで「Golden Hour Entertaiment Award」略してGHEAにしました。
または「アワー」が2回続くので「アワアワ」と覚えてください!(笑)

今年はじめに起きてしまったロサンゼルスの山火事の影響はハリウッドに大打撃で、アカデミー賞もちょっとどうなるか分からないので、「タイミング合わせようか」とも思いましたが、とりあえずノミネーション発表のある本日に映画編は発表します♪

それでは栄えある1回目の受賞者発表です!!まずは映画から。
始めてみたらめっちゃ長くなりましたので(笑)、気を長ーくして読んでください(笑)。

カテゴリーはこちら!

  • 作品賞

  • 監督賞

  • 主演賞

  • 助演賞

  • キャスティング賞

  • ソング賞(主題歌・挿入歌含む)

  • 予告賞(観てない作品も含む)

  • ポスター賞(観てない作品も含む)

こんな感じです。

では下のカテゴリーから発表していきたいと思います♪

●ポスター賞(観てない作品も含む)

映画の情報を得る一番最初のとっかかりになるのがファースト・ビジュアルであるポスター。今でも作品の第一印象を決める重要な役割を果たしているものですよね。このカテゴリーは「2024年に見かけた」ものから選定しているので、日本では来年公開のものや作品未見のものも含み、印象に残ったものと受賞作品を発表します!

「チャレンジャーズ」

「チャレンジャーズ」は最初にこのキャスト三人のテニスポスターを観た時に「さわやかテニス映画?」と思ってしまったのですが、映画は全然そんな内容じゃなかったです(笑)。でも「チャレンジャーズ」は私にはとにかく頭おかしい寸前のテニスの撮り方が最高に気に入った映画だったので、この身体性を感じるポスターも気に入って選んでみました。

「Wicked」

日本では3月公開というめちゃ遅いだろ案件になってしまった「ウィキッド ふたりの魔女」。このビジュアルはもとはミュージカルのイラストポスターから実写の主演二人に移したもので、「ウィキッド」ファンにはおなじみな絵だと思うのですが、やっぱり公開前後にこの耳打ちする絵面を使ったミームやファンアートを良くも悪くもめっちゃインスタで見かけて、2023年の「バービー」みたいな盛り上がりをソーシャルメディアでも感じた1枚でした。

「Road House」

これはね~(笑)、「なんで選んだの?」と言われても仕方がないんですけど(笑)。主演のジェイク・ギレンホールがどどーんとのっかったポスターですが。この映画は80s作品のリメイクだそうで、制作はジョエル・シルバー、監督はダグ・リーマン、共演はあの!(笑)ポスト・マローンということで。「ジェイク・ギレンホールの作品の選び方が最近訳わかんないな」ってことで、今年1,2を争う「え?」って思ったポスターだったので選んでみました(笑)。

「A Complete Unknown」

「あのシャラメがボブ・ディランを演じる」というわけで日本でも公開が決まっている「名もなき者/A COMPLETE UNKNOWN」。ボブ・ディラン自身もティモシャラの演技を絶賛しているということで、私も鑑賞をめちゃめちゃ楽しみにしているのですが!このポスターを観る感じ「シャ、シャラメにしか見えない、、、。」というわけで、「映像観ないと始まんないな」と鑑賞にさらに期待値が上がったポスターということで選んでみました!

「落下の解剖学」

この作品は真面目にいきます(笑)。映画の物語の始まりを表すシーンのこのポスター。私はこのポスター、珍しく日本のバージョンの方が海外版より好きでした。この雪に映える血のような赤い色と、行書体のような文字と、あやとりの糸のような線。不穏な空気と、実はこの映画って赤が結構効果的に使われている映画で、それを汲み取ったかのような(偶然かもですが)感じが好きでした。

とうわけで、受賞作品は「落下の解剖学」です。おめでとうございます!

●予告賞(観てない作品も含む)

ポスターと同様、予告も映画を観るかみないかの判断につながりやすい大事なツール。現在時間が無い身なので、鑑賞作品選びには予告は欠かせません。予告でつまんなそうだったら作品を観ないこともあるので(笑)。そんな私が昨年見かけた中で気になったり「これは観ないと!」と思わされた予告と受賞作品を発表します!

「関心領域」

こちらの作品、昨年最大の話題作の一つだったとも言っていいと思います。アカデミー賞では外国語映画賞を受賞し、その際に監督ジョナサン・グレイザーのスピーチも話題になった今作。実は予告ではよくわからなくて、本編を観ないとその怖さは分からないんですけど、それを「どう伝えるか、そして伝えないか」をとても考えて作られた予告だと思いました。本作はただただ怖かったな~。日本版のなんかゾワっとする女性のナレーション版も含めて選んでみました!

「Queer」

「チャレンジャーズ」という刺激的な作品を作り上げた、脚本ジャスティン・クリツケスと監督ルカ・グァダニーノのコンビ。この二人の最新作が「Queer」。あのロックバンドNirvanaの曲「All Apologies」をSinéad O’Connorがカバーしたバージョンを予告で使用したところが印象的。ダニエル・クレイグの主演力もさることながら、相手役のドリュー・スターキーの美しさもあり。映像インパクトも神がかってて、グァダニーノの勢いを感じずにはいられない予告を観て「期待MAX!!」ですが日本公開は5月だそうです。おっそーい!!(笑)

「TRAP」

M・ナイト・シャマラン大先生の最新作は海外版予告を最初に観た時から「ナニコレ超面白そうじゃん!!」とテンションぶちあがった予告。世界的人気のポップスターの大ライブ会場でなぜか殺人鬼が客に来ているという状況からスタート。「じゃ中止しろよ!」と言いたくなるものの(笑)、中止できないの分かる!「だって10代の子たちにはそれが生きがいなんだよ!っていうか40代の私も生きがいなんだよ!」って内容で、そんな殺人鬼は「そんな娘に付き合って来場した父」ってことで、なんかいい人なのか悪い人なのかよく分からないジョシュ・ハートネットの感じも含めて最高に本編が気になった予告だったので選んでみました。これせっかくそんなに本国から間空かずに公開してくれたのに、まだ本作観れてないんだよー!ごめんなさいー!!配信開始したら観ます!(笑)

「DIDI」

映画アワードオタクとして、関連作品などを追っていくと、主要な映画賞そのものは受賞できなくても「これ私に合いそうだな」とか「こっちの方がメイン作品より面白そうだな」という作品に出会うことも。今季出会った作品がこの「DIDI(弟弟)」。これはアメリカに住んでいるアジア系の移民の家族の物語のようで、主演の男の子の青春ものみたい。海外ではGOTHAM AWARDなどインディペンデント系映画アワードに積極的に参加しているようで受賞も結構しています。この映画、監督の実体験が元なのかな?音楽はロックバンドのMOTION CITY SOUNDTRACKが担当で監督が大ファンで直々にお願いしたらしい。これは絶対私の血肉に合いそうな映画と予告からピンときたので、公開を楽しみにしています!(されるよね?)

「SUBSTANCE」

こちらも今季のアワード関連での話題作。っていうか、公開当時からアワード関係なく話題だったかも。日本でも有名なあのデミ・ムーアが主演のホラー映画でとりあえず「なんか凄そう!」みたいな感じが映像からバンバン伝わる感じで「なにこれー!」ってなった予告です。私はデミ・ムーアに普通など求めていないので(笑)「これを待ってた!」って感じでワクワクしていいますが、ホラー映画めっちゃ苦手なんです(笑)。映画館で観られないよー!「ギャー」とか「わー!」とかシアターで叫んじゃいそうで。シアターでそういう人は周りの方にご迷惑極まりないと思うので。絶叫OK上映があったら映画館行けるかも。そうでなければ大人しく配信を待ちます!

とうわけで、受賞作品は「TRAP」です。おめでとうございます!

●ソング賞(主題歌・挿入歌含む)

昨今、映画賞の音楽賞は「その作品のためにオリジナルで作られた曲」が前提で選ばれている事が大半ですが、インスタや音楽チャートも併せて見ていると「過去にリリースされた曲が映画で使われてリバイバルヒット」ってパターンがほんと多いんですよね。2024年は特に顕著だったような気がします。作品の中でも超重要な役割を担っていることも多いので、「これを拾えないのは本当にもったいない!」というわけで、選んだ5曲と受賞曲を発表します!

「Murder On The Dancefloor」 Sophie Ellis-Bextor (Saltburn)

2024年っていうか2023年年末から海外のソーシャルメディアで大バズって話題になりまくった映画といえば「Saltburn」。そのラストシーンで使われたのがこの曲。もとは2001年にUKでリリースされた曲で、映画での使われ方がインパクト特大すぎて、一時期このシーンをありとあらゆる形で真似した動画をインスタで見かけない日はありませんでした!
そんなこの曲を歌っているソフィー自身がいろいろなメディアにも呼ばれて歌を披露していましたが、リリース当時とぜーんぜん変わらず美しいまま!歌声も健在とのことで、2024年中Spotifyチャートでも売れ続けて、ついに2024年の海外の年末年越し番組には軒並み顔を出していました!マライアが「クリスマスの女王」ならソフィーは「年越しの女王」として名乗りをあげた?(笑)。この曲を聞けば「Saltburn」を思い出さずにいられないはず!選びたいと思います!

「Unwritten」Natasha Bedingfield (恋するプリテンダー)

前述のソフィーと同じような感じで、昨年に映画からリバイバルヒットとなったのがこの「Unwritten」。ナターシャ自身はUK出身ですが、リバイバルヒットのきっかけとなったのはイギリス映画ではなくて、アメリカのラブコメ作品「恋するプリテンダー」。この曲の本編の使われ方も結構面白い使われ方で、「安心ソング」として(笑)主演二人が歌うシーンがおかしかったのですが(笑)。ナターシャはUKのシンガーなのになぜかアメリカで人気で彼女の別の曲「Pocketful of Sunshine」は「小悪魔はなぜモテる?!」ってコメディ映画でも使われてたな~って、監督が同じウィル・グラックでした。あんたか!(笑)。

「September」Earth, Wind & Fire(ロボットドリームズ)

昨年の秋に公開されて口コミで評判が広がった話題作「ロボット・ドリームズ」。この作品を観たら、この曲のイントロと「Do You Rememer~♪」を聴くだけで涙せずにいられない状態にまでさせられたのがこのEarth, Wind & Fireの大名曲「September」。既にたくさんの方に知られている名曲。毎年9月1日と30日はこの曲がソーシャルメディアで大量にアップされるのですが、そのたびに涙することになりそう(笑)。この曲のおかげで映画がさらに傑作になったと思います!

「Bye Bye Bye」*NSYNC(「デッドプール&ウルヴァリン」)

MCU作品の中でも根強い人気を誇る「デッドプール」シリーズ。そこにウルヴァリンが登場してて、もう全然MCU作品についていけていない私には何がなんだか状態なのは否めないのですが(笑)。この映画でやっぱりリバイバルヒットとなったのが*NSYNCの「Bye Bye Bye」。一昨年の「バービー」でもインシンクネタがあったりしてなんか沸々としていた感がありましたが、そこにこのデップー効果で再ヒット。でもその前にショーン・ベイカー監督作品「レッドロケット」でも使われてたんだぞー!と言っておきたいと思います(笑)。

「The Wind」Cat stevens(「ホールドオーバーズ 置いてけぼりのホリディ」)

70年代のアメリカの寄宿学校を舞台にした人間ドラマ「ホールドオーバーズ」。映画では70年代の映画を完璧に再現したかのような徹底した絵作りにも内容にも心酔したのですが、この曲をはじめ音楽の使い方も本当に良かったです。
この曲は私の生涯の映画「あの頃、ペニー・レインと」でも使われていて、そんな事も映画を観ながら思い出してしまいました。「70年代を舞台にした良作にこの曲あり」みたいな曲だな、と実感した瞬間でした。

とうわけで、受賞作品は「Murder On The Dancefloor」 です。おめでとうございます!

●キャスティング賞

映画賞の役者に関する賞は主演と助演で各一人ずつ受賞者を決めることが多いですが、最近アカデミー賞で新設されることもアナウンスされたのがキャスティング賞。もちろん個人の役者が力を大発揮する作品も大好きですが、それぞれ細かなところまで配役が行き届いている映画ってなかなか作るのが難しそう。私もこの賞の新設は大歓迎です!というわけで、私が「キャスティング良かったな~」と思った5作品と受賞作品を発表します!

「パスト ライブス/再会」

主要人物が三人。となると、一人一人の演技はかなり重要で、役に対する説得力や感情の流れ、特にこの映画は繊細な表現力が大事なので、それぞれ演技力もかなり求められる映画だったと思います。この映画は特にスター俳優もいないインディペンデント系の映画なので、なおさらだったかな、と。
そのうち二人は子供時代のシーンもあるため、違和感なく馴染む事も必要だったと思いますが、私には映画の世界に完璧に入り込めるキャスティングだったと思います。お見事です!

「哀れなるものたち」

この映画はもうとにかく主演のエマ・ストーンが最強のキャラクターなのでつい彼女の事ばかり考えがちですが、映画ファンにはたまらないキャスティングで、マッドサイエンティストなウィレム・デフォー、だらしなくて人間の愚かさともろさの表現が秀逸だったマーク・ラファロを筆頭に、 ラミー・ユセフ、マーガレット・クアリーといった若手の役者も印象的に面白く起用していて、役者同士のアンサンブル感がとても良かったと思います!

「オッペンハイマー」

「パスト ライブス/再会」とは真逆の、「オールスター!」みたいなキャスティングだったこの映画。ノーランの映画はもともとそういう映画が多い印象ですが、この映画は極まれり!みたいなキャスティングだったと思います。でもそれを楽しんでるような感じで、男性役者に対するこだわりが強く、キリアン・マーフィーはじめ常連役者から、ロバート・ダウニー・Jrやジョシュ・ハートネットという嬉しいキャスティングまで、スター映画としても心ゆくまで楽しめた映画でした!

「ホールドオーバーズ 置いてけぼりのホリディ 」

この映画は「パスト ライブス/再会」系に戻りまして(笑)。主要の登場人物は3人ですが、主演の堅物教師ポール・ジアマッティ、食堂のおばちゃんのダヴァイン・ジョイ・ランドルフの演技はもちろん、傷ついた心を持った寄宿学校の学生を演じた ドミニク・セッサってこの映画がデビュー作!?しかもアンガス役がなかなか決まらずに、撮影場所だった学校でのオーディションで決まった子だったってことで、後から知ってめちゃビックリした!とてもそうとは思えない堂々とした演技で、演技面も堪能できる良作として堂々ノミネートしたいと思います!

「ボトムス 最底で最強?な私たち」

ニューヨーク大学で知り合った女性達が作り上げたこのコメディ映画は、ティーンムービーとしても超くだらない部類に入る、好きな者にはたまらない「こういうの待ってた!」映画として大歓迎されました。主演二人の魅力的なコメディエンヌぶりももちろんですが、「なぜあなたが?」と最後まで疑問がぬぐえなかった(笑)カイア・ガーバーに、今をときめく感なのに「こんな役までやって偉いな~」ともはや尊敬の念まで覚えるニコラス・ガリツィンまで、「もっと若い人はコメディやるべき!」と思えたキャスティングでした!

とうわけで、受賞作品は「ホールドオーバーズ 置いてけぼりのホリディ 」 です。おめでとうございます!

●助演賞

ここからはもう映画賞でおなじみなカテゴリーになりますね。主要なアワードだと男優賞と女優賞に分けられていることが多いですが、それも考えたんですけど、私はジェンダーやもはや人間にこだわらない形で選びたいので、ってもう結果をばらしているようなものですが(笑)、何にもこだわらず、「助演が素晴らしかった!」と思った役者5名と受賞者を発表します!

メッシ(犬)(落下の解剖学)

昨年私が鑑賞したすべての映画の中で、圧倒的No.1で「ヤバい!どうなっちゃうの!?」とドキドキが止まらなかったシーンが「落下の解剖学」のこのスヌープがアスピリンを大量に飲んでしまい、様子がおかしくなって吐き出させるシーン。そういうシーンって「写さないですませちゃうか」と思いきや、全部撮っててちゃんとメッシが演技してるんで、演技と知らない私は「ヤバい!死ぬ!スヌープ死ぬ!」と本当に思って怖かったです!!「犬の演技ここまで来たか」と驚愕だったメッシを選ばないわけにはいきません!

ミロ・マシャド・グラネール(落下の解剖学)

そんな「落下の解剖学」でスヌープと同じくらい驚いたのが、主人公の息子ダニエルを演じたミロ君。映画やドラマの子役のレベルももうとんでもなくて、韓国ドラマなんかでももうとてつもなく演技がうまい子をよく見かけるんですけど、この映画はダニエルが最後に自分の選択で裁判の決着をつけるところが凄いんです。そんな重要な役どころを目が見えないという演技だけでも大変なのに鬼のような要求レベルに演技で完璧に答えて見せたミロ君、堂々とノミネートです!

ドミニク・セッサ(「ホールドオーバーズ 置いてけぼりのホリディ」)

先のキャスティング賞でも書きましたが、映画を観るまで彼がこの映画がデビュー作であることも、ましてや撮影現場で決まったようなキャスティングだったことも知らず、演技熟練者のポール・ジアマッティに全然引けをとることなく、家庭の事情から屈折しながらも心の中の大切な純粋な部分をかろうじて失わない高校生を見事に演じていたドミニク・セッサ。今後も出演作はちゃんと決まっているようで、またスクリーンであえるのがとても楽しみです!若手役者も競争が大変だと思いますが、この映画で素晴らしい演技を見せてくれてありがとう!

マイク・フェイスト(「チャレンジャーズ」」)

この映画、結構いろんな方の年間ベストに入っていて個人的にびっくりで。「そういう映画だったのか~」と。私はこの映画を観た後は「どっち派?」って感じのくだらない話をしたくてたまらなくなるみたいなダメダメ人間だったんですけど(笑)。そして私はマイク・フェイスト派でした。というだけが選出の理由ではもちろんありません!(笑)。主演三人それぞれにテニスの演技も大変だったと思いますが、マイク・フェイストのテニスのスタイルはおそらくフェデラーのような端正で美しいテニスの表現を求められていたのではないかと思いますが、それをちゃんとこなしていたと思います!「ウエスト・サイド・ストーリー」から胸キュンしといて良かったな~(笑)。

ジョン・マガロ(「パスト ライブス/再会」)

映画を数観ていると「ん?この人どこかで観たな」っていう役者がどんどんできていくと思いますが、現在その筆頭ぐらいに挙げられるのがこのジョン・マガロではないでしょうか。私には「1年に1回どっかで観てる」みたいな存在だったのですが、この「パスト ライブス/再会」では妻の過去の初恋の人との再会を複雑な胸中で見守る夫を見事に演じていて、そのなんともいえない心の揺れを抱えた様とどんな妻でも受け止めようとする演技が秀逸で、「これは長い付き合いになりそうな役者だな」と改めて思った演技でした!

とうわけで、受賞者はメッシ(犬)(「落下の解剖学」) です。おめでとうございます!

●主演賞

こちらも助演同様、ジェンダー、人種、もはや主役なら人間でも犬でも猫でもアニメでもなんでもありでいきたいと思います。アニメはアニメでカテゴリーが分かれているのもね~、そろそろやめてもいいと思いますが。というわけで、「あんたが主役だ!」と思った5名と受賞者を発表します!

グレン・パウエル(「恋するプリテンダー」「ツイスターズ」「ヒットマン」)

「2024年に誕生した映画スターは?」と言われたら、私は真っ先に彼の名前を挙げます!リチャード・リンクレーターの秘蔵っ子だったパウエルが、「『トップガン マーヴェリック」の「ハングマン」を経てここ2年で、ひっさびさのラブコメ大ヒット作品となった「恋するプリテンダー」、リンクレーターと再びな「ヒットマン」、そして今年の夏にアメリカはじめ(日本以外の)世界で大ヒット竜巻を巻き起こした「ツイスターズ」と主演作連発!役者人生を長くするために最近こういう「分かりやすい映画スター」になりたがる役者が減ってそうな中、堂々と「天下とったるわ!」と上昇気流を起こしていったパウエルンは2024年の主役の一人だったと思います!

エマ・ストーン(「哀れなるものたち」)

「小悪魔はなぜモテる?」はもちろん「LA LA LAND」すら、もはや遠い昔に思わせられるほど、「哀れなるものたち」でとんでもないキャラクターを見事に演じ切っていたエマ・ストーン。エマが「自分のために映画を作る」と宣言したかのようなこの作品は、ヨルゴス・ランティモス監督という良きパートナーを得て、自らプロデューサーとなり、それまで演じてきた役とちゃんとつながりをもたせながら、さらに新しい面に挑んでいったその姿に大感動!映画が進むたびに気持ちいい成長を遂げていくベラ役は彼女の一番の代表作になったと思います!

バリー・キヨガン(「ソルトバーン」)

2023年の12月に公開されるや否や、ソーシャルメディアで大バズを起こし続けて2024年に突入したのが「ソルトバーン」。この映画で強烈な主人公オリバーを演じていたのがバリー・キヨガン。私は勝手に略して「バリキヨ」と呼んでますが(笑)、2024年初頭はインスタを毎日開けば、誰もが「Murder On The Dancefloor」で踊りだす始末(笑)。私は完全に「バリキヨへの当て書きだ」と思わされたこのオリバー役の完璧ななりきりぶり。本当はシャラメが候補だったらしいとは。バリキヨで良かった(笑)。そして昨年は私生活でも超大人気になった歌手サブリナ・カーペンターの恋人として、自らのキャリアも気にせずMVまで出演してあげるという「いいとこあるな!」というところまで楽しませてもらった(笑)、彼を主演賞候補にしたいと思います!

ポール・ジアマッティ(「ホールドオーバーズ 置いてけぼりのホリディ」

ポール・ジアマッティといえば、現代の名優として映画ファンにはおなじみの存在。いい人の役から、悪い人の役、超極悪人から、ちょっと癖あるけど憎めない役まで「なんでもこなす」役者としてファンが多い存在でしたが、盟友アレクサンダー・ペインと20年ぶりに組んだ「ホールドオーバーズ 置いてけぼりのホリディ」のポール役は彼の究極の演技が観れたような気持ちにさせてくれる素晴らしい映画でした。まるでずっとポールとして生きてきたような、70年代の映像を掘りおこして観せてもらったかのような、役に馴染む才能、映画初主演の役者相手にすら一級の演技で応える演技力にひたすら浸らせてもらった素晴らしい主演でした!

ザンドラ・フュラー(「落下の解剖学」「関心領域」)

ここ数年でアカデミー賞をはじめ、欧米、特にアメリカの映画賞でもハリウッド作品に限らず、「様々な国の作品が選ばれるようになったな~」と年々実感するようになりましたが、「落下の解剖学」「関心領域」で主演を務めたザンドラ・フュラーの活躍ぶりと演技への評価は「破格だった」と言えると思います。どちらも映画も圧倒されましたが、演技としては私は「落下の解剖学」の方が好きですが、ドイツ出身のザンドラ本人は「関心領域」の方がよりしんどく大変だったのではないでしょうか。「出演すべきか悩んだ」と語る役をしっかりと演じていた彼女が、この作品がアカデミー賞の外国語映画賞を受賞した時に喜びか安堵かの涙を流していた姿が、あの日の授賞式の中で私には一番印象的でした。

とうわけで、受賞者はグレン・パウエル(「恋するプリテンダー」「ツイスターズ」「ヒットマン」) です。おめでとうございます!

●監督賞

続いては監督賞。脚本賞も入れようか迷ったのですが、それは一回置いておいてやっぱり「監督で作品を選ぶ」という視点も大切にしたいな、と思ったのでこちらに集約することにしました。今年も話題作、面白い作品を観てまいりましたが、私らしいノミネートができたと思います!

ヨルゴス・ランティモス (「哀れなるものたち」)

昨年観た作品の中で、それまで持っていた印象がガラリと変わったのが「哀れなるものたち」のヨルゴス・ランティモス。それまでぶっちゃけ苦手だった(笑)彼の作品ですが、「哀れなるものたち」は一転して「めっちゃいいじゃーん!」とお気に入り作品に。なんとなくですが、ランティモスはもう「エマ・ストーンの事が超大好きで仕方がないんじゃない?」と思わされるまで、魅力的にベラを描いていたと思います!その後に公開された「憐れみの~」はそれまでの苦手な感じを予告とポスターで感じたので(ポスター怖い)、観てないんですけど(笑)。でも、エマも出ているしいつかチャレンジしてみようと思います!

エマ・セリグマン (「ボトムス 最底で最強?な私たち 」)

「ひっさびさにただただくだらないティーンコメディ映画みたな」と爽快な気分になれた(笑)作品がこの「ボトムス 最底で最強?な私たち 」。昨今ティーンムービーもどこか立派な制作意義があったり、コメディの中にも何か抑制されていないと「ヒットしなさそうなのかな」「ソーシャルメディアでお叱りうけちゃうのかな」というところに、「何もこんなに大きな風穴空けなくても」と若干引くくらいまでのくだらなさで(笑)ドカーンときたこの作品。監督のエマは1995年生まれだそうでわっけー!!まだ30じゃん!海外で大ヒットとなったこの作品から、次の作品への飛躍が楽しみな存在として選んでみました!


セリーヌ・ソン(「パスト ライブス/再会」)

一昨年に予告を観た時から「自分と合いそうだな~」と公開を楽しみにしていた「パスト ライブス/再会」。1年以上たって大きく膨らんだ期待をはるかに超えて魅せてくれたこの作品の監督は韓国出身の30代の女性。
自分の実体験を元にしたこの映画は、まるで「奇跡の1作」というようなスクリーンで映える映像の美しさと、Grizzly Bearのメンバーが作ったきらめきとはかなさが同居した音楽、そして役者一人一人の自然かつ丁寧な演技。これだけのマジックを初監督作品で描けるなんて!「ボトムス~」のような破壊力はありませんが、というかむしろ真逆のような映画ですが、彼女も次回作が非常に楽しみな一人。そして何気に彼女のいききった感がたまらないおしゃれさんとして選出です!

リー・アイザック・チョン 「ツイスターズ」

竜巻アクション映画としてめっちゃ怖かった「ツイスターズ」の監督はリー・アイザック・チョン。前作は「ミナリ」で「え?あのミナリの?」と鑑賞後に知った私はビックリでしたが、広大な畑道をざーっと車で走る映像は確かに「ミナリ」で感じた大地感と通じていました。「ミナリ」で描いていたアメリカの田舎町の美しさが竜巻でめっちゃめちゃに破壊される映画なんですが、どういう心境だったんでしょうか(笑)。でも映画は大ヒット!作品に込められたメッセージもきっと共感を呼んでの事だと思います!


パブロ・ベルヘル 「ロボットドリームズ」

アニメ映画「ロボットドリームズ」の人気は、2024年のサプライズヒットと呼べるのではないでしょうか。昨年のアカデミー賞長編アニメーション賞にノミネートされていたということですが、私は「スパイダーバース」と「君たちはどう生きるか」の戦いに夢中で全く気づいていなかったこの作品。「やたらいい評判しかきかないな~」と期待値あげて観に行ったのですが、ほんと良い映画で「わー見逃してた」と大反省!(笑)。80年代のNYを舞台に描かれる友情?愛情?どちらともとれる人と人ならぬ犬とロボットの関係を、これほど切なく魅せてくれる映画だとは!セリフなしで!監督のパブロ・ベルヘルはアニメ監督初作品だったということでその大成功を称えたいと思います!

というわけで、受賞者はパブロ・ベルヘル (「ロボットドリームズ」) です。おめでとうございます!

●作品賞

そしていよいよきました!作品賞の発表です!ぶっちゃけ、昨年私が鑑賞できた作品数すっくなーいので、すごーく狭い作品群の数々から選んでますので「え?」って感じかもしれないですが(笑)、個人的は「この作品に出合えてよかった!」と心から思えた作品5選と受賞作になります。もう散々語ってきたので、アカデミー賞にならって作品賞はさっぱりと、それでは発表したいと思います!

「ロボットドリームズ」
「哀れなるものたち」
「パスト ライブス/再会」
「ホールドオーバーズ」
「落下の解剖学」

作品賞は

「パスト ライブス/再会」

です!!

理由はシンプルに、映画館で一番泣いて、泣きすぎてエンドロール後も立てなかったくらい自分に合った映画だったからです!!
自分の人生にまた大切な1本ができました。ありがとうございます!!


というわけで、次は音楽編ですー!!まためっちゃ長くなりそう(笑)。
グラミー賞にぶつける形で(笑)、アップしたいと思います♪


※写真は各映画公式サイトからお借りしました。

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