①どんな人 2011年7の月 会社の人間関係のトラブルで退社。 毎日、泣く、 夜、眠れない、 これはおかしいと思い精神科を受診。 「うつ病」と診断。 理由は大好きな仕事が出来なくなった事。定年までずっと仕事を続けていたかった。その思いが無くなってしまったことのショック。 本当の私はおもしろい事大好きな笑い上戸だったり、ひとこと多くて夫に怒られていたり…ゲーム、アニメが大好きな人 ②現在 SNSは、消せずにいるmixi(笑)から始まり、2008
「会長、大変です。クローンを扱う機械が変な動作をしたと思ったら、どんどんクローンが増えているんです」 研究者の菅野は、急いで会長に話した。 会長は、 「それで、誰のクローンが増えているんだ」 「あのー、私です」 菅野は申し訳なさそうに答える。 「君のクローンだって?なぜだ? 私のクローンじゃ無かったのか?」 「す、すみません、会長のクローンを扱う前に自分ので試してみたんです」 菅野は焦っていた。 「どんどん量産されてます。どうしましょう」 「世の中に出すな。わ
仕事が忙しく身体は疲れているのに不眠症な俺は、とある寺に行ってみた。そこには僧侶がひとり居て、事情を話すと、浮袋を渡された。 「これは『不眠症を治す浮袋』です。海に行き使ってみなさい」と言われた。 言われた通り、海に行き浮袋に身を託し浮かんでみた。すると、眠気が出てきて浮袋でプカプカ浮かんだまま眠ってしまった。 気が付くと沖に流されている事に気付き、しかし、どうしようにも手立てがなく流されてしまうしかなかった。 そして、無人島を見つけた俺は、そこに向かって泳いだ。無人島に
この世に絶望しか持てない俺は ある日、懸賞で当たりを出した。それは 『無人島生活福袋』という名前だった。 「俺、無人島生活するよ」 父母にそう言って俺は本土を離れ船で無人島に向かった。 無人島は大きな木が1本あるだけの本当に何もない島だ。 俺は早速荷物の中からキャンプ道具を出しテントを建てた。 すると、ドローンが飛んできて、あるものが落とされて来た。 すぐそばに落ちたそれは「福袋」と書いてある。 「おっ!来たか。中身は何だ」 福袋を開けてみた。 歎異抄が一冊入っていた。 「
私の食べられなかった食材はキクラゲです。中華料理の中にほぼ入っているあの『黒いヤツ』 私はいつも避けて料理を食べてました。 ラーメンの中にも 八宝菜にも あんかけ焼きそばにも かに玉にも 私の好きな料理にほとんど顔を見せるキクラゲ。 小さく切られたものでも嫌いで 避けてました。 でも、 それがめんどくさい。 いちいち小さなキクラゲを避けるのが ものすごくめんどくさい。 ある日、私はやめました。 どうせ味のないキクラゲ。 もう避けるのはやめました。 今は食べてます。
そのデパートは、8階建てだった。 そして、3階と4階の間に中3階があった。3階からは行けずエスカレーターで4階まで進み、階段を降りると中3階に着く。 中3階は、インテリア、家具、ベッドが陳列されてあり、高級品ばかりで値も張るものばかりだ。 客は母親と娘の二人連れが多かった。理由は嫁入り道具を選ぶためにやってくるようだった。婚礼家具、桐の箪笥、ドレッサーなどを選ぶ。二人ともブランド品を着こなしているから裕福な家の娘の嫁入りなのだろう。 さて、中3階に入ると、エスカレーターは無
※この話はフィクションです。 今日も仕事に追われていた。 そして長い一日が終わり 職場を出て車に乗り家路へ向かう。 私の住む家は変わっていた。 アパートなのだが、隣との境が襖一枚なのだ。角部屋だから右側は壁になっている。 どうして、こんなアパートがあり、自分が住んでいるのか分からない。 誰かに導かれて、此処に居着いたのだ。それが誰なのかわからない。 アパートに帰るには両側3車線の国道を走る。国道の周りは色々な店が並んでいる。だが、立ち寄ったことは一度も無い。入りたい店がな
#シロクマ文芸部 「霧の朝......。やっぱり霧が出たわね」 彼女は彼に言った。 「そうだね、霧が出たね」 彼が彼女に言った。 「こんな別れ方も幻想的でいいかもね。ほら、霧の中に消えていく感じでしょ」 彼女が彼に言った。 「僕たちの別れにはあり得ないほどのシチュエーションになったんだ」 彼が彼女に言った。 「あなたから行っていいのよ」 彼女が彼に言った。 「でも、キミの見えなくなる様子を見ていたい」 彼が彼女に言った。 「私はあなたが霧に呑まれる姿を見ていた
2024年米国 そんなにインフルエンサーになりたいんですか?注目を集めたいんですか? バズりたいんですか? 幼い頃から謎解きが好きなスージーは、謎解きのポッドキャストを始めますがフォロワーは、ゼロ。ある計画を思いつき実行します。失踪した同じ大学に通う同級生の男子学生インフルエンサー、ジェシーの行方を追うため、ひとりで追跡を始めるんです。でもね、ジェシーを拉致したのはスージー自身。 「犯人は誰か」とポッドキャストで謎解きを始め、そしてジェシーを地下室で見つけたことをポッドキ
晩秋って、なんとなく物思いに耽ってしまいますね。晩秋という響きがロマンチックな感じだからでしょうか。だから、大人の季節って感じもします。 そして、晩秋って、おじさんになっても食べられるアイスみたい。 あ!それは晩年か! でも、冬でもアイス食べてるし。 晩秋、関係ないし........。 寒くなるから風邪にご注意を😷
#毎週ショートショートnote #裏お題 ついに今日は、町内缶蹴り大会の日。 僕は、片想い中のユイちゃんに告白する覚悟を決めていた。 狙いは 『缶を蹴った瞬間に、告白する』 という作戦。 これなら、カッコよく決まるはず....。 ゲームが始まってすぐ、ユイちゃんを見つけた僕はこっそり近づき、 「今こそ!」 と声をかけようとしたその瞬間 ユイちゃんが 「あっ、見つかった!」と、 猛ダッシュで逃げ始める。 僕は焦った。 ユイちゃんは、全速力で逃げ回る。
#毎週ショートショートnote まち子は、その時を待っていた。 午後8時、その時は来た。通常1万円の「長距離恋愛」が半額の5千円になる時間、午後8時。店員が半額のシールを貼っていく。 すかさず「パッ」と取った。今日は、4人が待っていた。でも残りは2枚。その1枚を取れたまち子はほくそ笑んだ。レジを通り家に帰るとすぐに中身を開けてみた。「メッセージご利用ください」との文字。早速メッセージを送った。なかなか返信が来ない。スルーされたのかと思いがっかりした翌日の朝、メッセージが来た
#青ブラ文学部 27才のアイ子には、同級生で5年付き合っているタクヤがいた。ふたりとも一人暮らしをしていたため、互いの部屋を行き来して半同棲な形だった。それぞれ仕事を持ち、アイ子は、経理事務、タクヤは、車関係の営業の仕事をしていた。そして、タクヤは、出張が多く、なかなか家に帰れないという事もあった。 今夜もタクヤは出張からの帰りで、アイ子のアパートに寄った。 「2泊の出張は、キツイぜ。ずっと相手のペースに合わせなきゃだし、疲れるし、俺、今の会社辞めようかな」 会社の愚痴
新小岩駅から総武線に乗り東京へ出る。新小岩の駅近に住んでいた。住んでいたマンションから、電車が橋を渡る音が聞こえて、それが案外好きだった。 マンションを出ると左折する。するとアーケードに入る。たくさんの店があった。私のお気に入りは、鶏肉の惣菜屋だ。唐揚げを買って、家に帰り夕飯に食べた。田舎から出てきた私は、回転寿司屋が郊外にしか無かったから、アーケード内に店があって驚いた。女性用洋品店もあり、あまりにも安くて驚いた。 マンションは、8階建てで私の部屋は3階だった。他の住人とエ
#シロクマ文芸部 紅葉から秋は深まる。 落葉樹は、春、柔らかい日差しの中で温かさを感じ始め厳しい冬から目を覚ます。そして、落葉樹は、新しい芽を出して、やがて芽吹いたところに花芽が出る。花芽は育ち花を咲かせる。何にも負けない綺麗な花に人間は、魅せられる。花が終わると花びらが風に舞い最後の瞬間まで人々を驚かせる。 夏になると青葉の季節。これ見よがしと青葉を茂らせ、木々の日陰に人間を暑さから救ってくれる場所を作る。 そして秋、実を付ける木々が現れる。その実は、待っていた鳥や動物た
ボス「この辺りに、新入りはいるのか?もし、いるなら挨拶しに来いと言ってくれ」 中ボス「へい、わかりやした、ボス」 野良1「新入り?あーいますにゃ。昨日、ケンカ売って来ましたにゃ。威嚇したら逃げていきましたにゃ」 中ボス「おい、お前!語尾ににゃを付けるのはやめろ。ボスが嫌がるんだよ」 野良1「はい、オーケーです」 野良2「めんどくせえな、中ボスのヤツ、ボスの機嫌ばかり、とってるにゃ」 野良1「まあな、ヤツは気が小さいにゃ」 野良2「俺たちでヤツをやっちまうか?俺