hoho

趣味は歌舞伎、絵画、映画鑑賞、読書です。2014年から限界集落に住む父を遠距離介護。施設入所後、実家じまいをし、新たな住人に引継ぎました。記録を残そうと2024年夏からnote始めました。書くことで自分のルーツも再確認しました。介護もひと段落。これからしばらくは自分自身の人生を!

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趣味は歌舞伎、絵画、映画鑑賞、読書です。2014年から限界集落に住む父を遠距離介護。施設入所後、実家じまいをし、新たな住人に引継ぎました。記録を残そうと2024年夏からnote始めました。書くことで自分のルーツも再確認しました。介護もひと段落。これからしばらくは自分自身の人生を!

マガジン

  • ここに映画があるから シリーズ

  • 何度でも訪れたい美術館

  • 父はADHD?シリーズ

    2022年に亡くなった父は、どうみてもADHDでした。父の物忘れが進んだ時に起きた困りごとは、それがADHDによるものなのか、認知症によるものなのか見分けがつきにくかった。幼い頃からの父との暮らしを振り返り、脳梗塞で施設入所してから亡くなるまでの日々の中で、介護や医療につながる<気づき>をお伝えします。

  • 歌舞伎観てきました!シリーズ

    小学校の時から推しは片岡仁左衛門さん。ゆとりができて、やっと歌舞伎座で観劇できるようになりました。素人なので観たまま、感じるままに感想を書いて、時に妄想に発展しています。コメント大歓迎です!どうぞ一緒に歌舞伎を楽しみましょう!1ヶ月に1本。年間12本。これを10年続けたら120本になりますね!20年なら240本!どこまで続けられる自分に期待です!

  • どうする?負動産の実家シリーズ

    築100年超。限界集落にある負動産の実家。父の認知機能低下がわかった2014年から、片付けはじめ、イベントに貸し出すなど、実家じまいを進めていきました。田舎あるある体験を含め、山あり谷ありの9年でした。お読みいただけたら幸いです。あくまで素人の個人的な体験ですので、ご参考まで。

最近の記事

ここに映画があるから5『理想郷』

2024年11月amazon primeにて有料鑑賞。※ネタバレあり あらすじ。 フランスからスペインのガリシア地方の田舎に移住したアントワーヌとオリガ夫婦。家の前の畑を開墾し、念願の有機農業を行って、市場で野菜を販売している。改修して人が集まる場所に使いたいと空き家も見つけた。親切にしてくれる知り合いもでき、そこは夫婦にとって理想郷になるはずだった。 オープニング。 居酒屋で、声の大きい村人がゲーム仲間を威嚇している。狭いコミュニティでは人間関係は固定化して、声の大きい人

    • 何度でも訪れたい美術館3 ファン・ゴッホ美術館と小説『たゆたえども沈まず』

      2016年10月8日。わたしはオランダ、アムステルダムのファン・ゴッホ美術館にいた。その月末に父が脳梗塞で緊急入院し、転院、脱走、転院を繰り返すことになったので、とりあえずその前に行くことができて良かった。 オランダのファン・ゴッホ美術館は、アムステルダム国立美術館のすぐそばにある。ゴッホとテオの兄弟が相次いで亡くなった後、テオの未亡人は、ゴッホの絵の管理し、世に出すことに奔走した。テオの息子はゴッホの絵をオランダ政府に永久貸与し、1973年にこの国営美術館ができた。世界最

      • ここに映画があるから4 『ゴンドラ』

        緑あふれる山の谷間に渡された2つの古いゴンドラ(ロープウェイ)。オープニングは、小さいゴンドラいっぱいに乗った棺桶を、谷間に住む村人が厳かに見送る奇妙な光景からはじまる。ゴンドラの下に広がる村の人々は、子どもも大人もゴンドラとともに生きている。 故郷に戻ってきたイヴァは、ゴンドラの乗務員に採用される。先輩は飛行機の客室乗務員をめざしいているニノ。二人はパワハラ駅長をうまくあしらいながら、行ったり来たりするゴンドラですれ違い、想像力たくましく遊び始める。ニノが曲を書く。ヴァイ

        • 失うものがあれば、得るものがある ★note記事100本書いたよ!記念★

          2024年7月末から書きはじめたnoteの記事が3ヶ月半で100本を越えたので、自分的お祝い記事を書くことにしました♪ 脳梗塞で施設に入り、コロナ禍で亡くなった父のことと、 限界集落にある実家じまいのことは、記録に残したいと思っていましたが、SNSに書くのは父が亡くなり、実家じまいが済んでからと決めていたら、いつのまにか10年が経ってしまいました。 時間って、恐ろしいほどあっという間に過ぎてしまう。 派遣の仕事を介護離職したあと、父が施設に入ったので働く時間ができたけど

        • ここに映画があるから5『理想郷』

        • 何度でも訪れたい美術館3 ファン・ゴッホ美術館と小説『たゆたえども沈まず』

        • ここに映画があるから4 『ゴンドラ』

        • 失うものがあれば、得るものがある ★note記事100本書いたよ!記念★

        マガジン

        • ここに映画があるから シリーズ
          5本
        • 何度でも訪れたい美術館
          3本
        • 父はADHD?シリーズ
          18本
        • 歌舞伎観てきました!シリーズ
          12本
        • どうする?負動産の実家シリーズ
          38本
        • どうする?父親の施設入所シリーズ
          28本

        記事

          ここに映画があるから3 『ソウルの春』

          2024年9月劇場にて鑑賞。 韓国民主主義の存亡を揺るがした実際の事件を基に、一部フィクションを交えながら描かれた作品。 独裁者の座を狙う男チョン・ドゥグァンを演じるファン・ジョンミンは、本来の姿から見事に変貌を遂げている。薄い頭髪に人を嘲るような軽くて高い声。歴史的には、民主化を弾圧したとして知られる全斗煥大統領役を、底知れない気味悪さで演じている。 「国際市場で逢いましょう」では歴史に翻弄されつつ懸命に生きる、心温かい庶民役だった。その彼が?と思うような振り幅である

          ここに映画があるから3 『ソウルの春』

          父はADHD?18 もしあなたが家族を傷つけていたら?

          ADHDの父の感情爆発は、わたしたち姉妹に違った形で痕跡を残しました。これまでの話は、https://note.com/hoho1064/n/n0d782736c974 姉と私はそれぞれ結婚し、伴侶を持ちましたが、姉は絶対に声を荒げない人と結婚し、わたしはまあまあ怒鳴るような人と結婚し、それに応えて言い返す日々を送っています。 2014年に父の認知症がわかってから、姉妹交代でよく実家に帰っていました。そして2016年父が脳梗塞で緊急入院し、その後の転院の過程で父が「療養病

          父はADHD?18 もしあなたが家族を傷つけていたら?

          ここに映画があるから2『アフターサン』

          2024年11月 amazon prime配信にて鑑賞。 劇場で予告編を観て、「この映画観たい」と思っていたのに、同時に観たくなかった映画。わざと見逃したのかも。観たくなかった理由は、観てわかった。観ている間、ずっと苦しかった。忘れていた傷口が、ぱっくり開くような映画だった。 離婚した父と久しぶりに会う娘ソフィ。二人はバカンスを過ごすため、トルコのリゾート地にやってくる。ベルを鳴らしても、フロントマンがやってこないようなホテル。オマケに工事中だし。ベッドは1台しか準備されて

          ここに映画があるから2『アフターサン』

          父はADHD?17 受けるトラウマは人それぞれ

          2年前に亡くなった父。ADHDだっただろう父の感情爆発について、このnoteに書きましたが、書きながら改めて気づいたことがありました。それは姉と私では受けたトラウマが全く違ったということです。 37歳の時に生死をさまよう手術をした後、母は心身ともに脆弱でした。その母にADHDの父が行った言葉の暴力、無関心、無配慮を今も許せない気持ちで思い出します。 子どもの頃のわたしは、母を気の毒に思いながらも「お母さんはもっと言い返せばいいのに!わたしならもっと闘う!」と父への反抗心を

          父はADHD?17 受けるトラウマは人それぞれ

          歌舞伎観てきました13 『盛綱陣屋』

          2019年3月 歌舞伎座夜の部観劇。(別のSNSより転載) 義太夫狂言 「盛綱陣屋」。敵味方に分かれた兄弟、親子の情愛を描いた時代物です。兄・高綱の子である小四郎(勘太郎)を生け捕りにした盛綱(仁左衛門)は、兄を思う気持ちから、小四郎に切腹をすすめるよう母・微妙(秀太郎)へ頼んでいたが、高綱のものと思われる首が届けられ、盛綱はその真偽を確かめる“首実検”を北條時政(中村歌六)から命じられるが……。というあらすじ。 千秋楽も近い時期にみたので、若い人の成長、本当に凄いことに

          歌舞伎観てきました13 『盛綱陣屋』

          ここに映画があるから1『十一人の賊軍』

          2024.11劇場にて鑑賞。 幕末の坂本龍馬や西郷隆盛は映画・ドラマでよく描かれますが、実は戊辰戦争はあまり描かれません。近代日本最大の内戦ともいわれ、まだ人々の中に生々しい記憶が伝わっているから、描き方が難しいのかな?会津と長州は犬猿の仲だというのは、他の地域の人にはピンときませんが、現地ではリアルにあるそうですね。本作、そういう意味では切実なテーマを含んだ映画です。 そもそもあの幕末の思想的混乱や変節は、観ている側がついていけない複雑な側面があって、描く方も観る方も覚悟

          ここに映画があるから1『十一人の賊軍』

          歌舞伎観てきました12『弥次喜多流離譚』

          2022年8月 歌舞伎座にて観劇。(※別のSNSより転載) 「弥次喜多」何度も上演されているが、わたしは今回初めて観る。お目当ての染五郎さん、團子さんが19日からコロナで出られず、濃厚接触者で休んでいた幸四郎さんは、22日から再登場! そんなトラブルにもかかわらず、この八月の歌舞伎座は熱かった! 猿之助さんの超人的な活躍のおかげで、3部を休演したのはわずか一日。猿之助さんは、幸四郎さんの代役で2部の主役をほぼ初見で務めながら、3部を演出。染五郎さん、團子さんの代役4人を

          歌舞伎観てきました12『弥次喜多流離譚』

          歌舞伎観てきました11 『婦系図』

          2024年10月歌舞伎座にて観劇。 仁左衛門さんと玉三郎さんが初共演すると話題の新派演劇。新派演劇は歌舞伎(旧派)に抗して新派といい、泉鏡花作の『婦系図』は明治41年に初上演され、歌舞伎座では43年ぶりというお話です。 元柳町芸者のお蔦(玉三郎)と若き学者・早瀬(仁左衛門)は人目をしのんで同棲していますが、早瀬の師でドイツ語学者の酒井(彌十郎)はそれを聞いて激高。早瀬に問答無用で「お蔦と別れろ」と言います。早瀬にとって酒井はスリの少年だった自分を家に入れて育ててくれた恩師

          歌舞伎観てきました11 『婦系図』

          何度でも訪れたい美術館2 ロンドン・ナショナルギャラリー

          2024年秋ロンドン・ナショナルギャラリー 22室レンブラントの部屋。 ヘンドリッキェとレンブラント 何度も行ったら展示替えがあったよ!  ロンドン・ナショナルギャラリー22室には、レンブラントの絵がたくさんある。9/25と10/5に訪れた時は、 「水浴する女」と「ヘンドリッキェの肖像画」が並んで展示されていた。 モデルはともにレンブランドを晩年まで支えた内縁の妻(愛人)ヘンドリッキェと言われている。この2作品のなんと温かく親密な雰囲気であることよ!レンブラントのヘンドリ

          何度でも訪れたい美術館2 ロンドン・ナショナルギャラリー

          父はADHD?16 わたしはどうなの?お父さんとは違うよねー。

          2022年に亡くなった父のADHD傾向について、お話してきましたが、わたし自身はどうでしょうか? 父はまったく片付けられない人、身の回りのことができない人でした。わたしは分類、収納、片付けが好きなので、お父さんとは違う!とずっと思ってきました。そうです。父の通帳や保険証書などを預かって、きちんと帳簿をつけお金の管理もしてきましたし、医療の領収書はきちんととっておき、毎年の確定申告も修正はありません。 ADHDは、子どものころからその傾向が顕著です。わたしは授業中いくらでも

          父はADHD?16 わたしはどうなの?お父さんとは違うよねー。

          父はADHD?15 ビニール紐と長すぎる通夜の挨拶

          母は66歳で亡くなりました。30代の半ばから体調の不良に苦しみ、40代で内臓疾患がわかり、最期は癌でした。几帳面な人だったので、ぎりぎりまで家計簿をつけ、父の仕事の経理をしていました。 母の最後の入院の3週間。わたしたちは、自分の病名や余命を知らない母を守るように個室に入れて、日中は姉妹の誰か、夜間は仕事を終えた父が毎晩、病室に詰めていました。父は、夜中にトイレに起きる母に気付かないので、気付けるようにビニール紐で母と自分の手首を緩く結んでいました。 父の大きないびきと、

          父はADHD?15 ビニール紐と長すぎる通夜の挨拶

          父はADHD?14 お父さんは花咲かじいさん!

          2022年に亡くなった父の認知症やADHDについて書いてきましたが、春の思い出をひとつ。 以前も書きましたが、母が亡くなってから、父の大口の預金はわたしがすべて管理していました。父は通帳や書類の管理がまったくできなかったからです。父もわたしに預けることに異論はなく、時々「おい!〇円送ってくれよ!」と連絡がきました。 認知症でADHDの父のお金の管理は下記で記事にしました。 父は認知症がわかるまで細々と自営業を続けていたので、それなりに収入がありました。使い道を詳しく聞くと

          父はADHD?14 お父さんは花咲かじいさん!