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歴史小説への愛や、好きな作品・作家を語ってください!

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今さらですが、『戦国武将列伝8 畿内編下』読了。 ~大純はるのメンバーシップ【白鳩会】「今さら図書館 小説書き方掲示板」より

今さらですが、『戦国武将列伝8 畿内編下』読了。 感じたのは、足利体制を克服して新しい時代を切り拓こうとしていたのは、実は三好氏だったということ。 織田信長は、そもそも足利将軍家の再興者として、「逆賊」三好を倒すために現れる。 やはり惜しむらくは、三好氏の人材の相次ぐ死。 実休、一存、冬康、義興。 そのうちの一人だけでも生き残っていれば、足利義輝を倒したあとに、安定的な支配を打ち立てられたのかもしれないが… 誰もいなくなった結果、三人衆と松永久秀の対立という、どうしよう

【歴史小説】花、散りなばと 6/6【加筆修正・リマスター版】

谷川万次郎様より拙著『日根野の王』をご紹介いただいております!

ありがたいことに、フォロー中の谷川万次郎様が、拙著『日根野の王』を複数回にわたってご紹介くださっています! 👇谷川万次郎様のプロフィール 歴史ものや名作文学、話題の新作、お料理からスポーツに至るまで、さまざまな読書をされ、わかりやすくテンポの良い文章で記事をつづっておられます。 その幅広い読書体験を、心地良く共有させていただけます。 (『リーダーは日本史に学べ』『虎の血ー阪神タイガース、謎の老人監督』など、私としては特におすすめです) 日根野という一つの場所から、この度

日記:9/20(金) ・何も成長できていない・スキルに自信を持てない自分に危機感しかない💦 →時間だけがただただ過ぎていくことが怖い⏰ ・確実に出費が少なくなってきた💛 →毎日の支出源をカットして、月内予算の目標を絶対達成したい! ・3連休を有意義に活用して、今後の仕事に活かす✨

【無料記事】「天昇る火柱 第一部」登場人物紹介!【歴史小説】

 この度、拙著「天昇る火柱」第一部が全12話で完結いたしました!  いつもたくさんのスキをいただいて、感激しております。  本当にありがとうございます。  この機会に、前作(というか並行作)「流れぬ彗星」と同じく「天昇る火柱」でも、主要登場人物一覧を作ってみました。  少しでも興味を持っていただけた方の、一助になれば幸いです!  ちなみにこの「天昇る火柱」ですが。 「田舎の学生が、親戚のツテを頼って上京し、将来を約束する彼女もできて、一流企業に就職したものの、そこは成果第

書下ろし長編『日根野の王』Amazon Kindleで発売スタート!【歴史小説】

見ていただいているみなさま、本当にありがとうございます。 大純はるはこの度、Amazon KIndleでオリジナル歴史小説を発売いたしました! その名も『日根野の王』! なんと今までに完全未発表の、書下ろし長編となっております。 大阪府民の方、中でも阪和線ユーザーの方は、ピンと来られるかもしれません。 そう、あの快速切り離し駅「日根野」が舞台です。 時代は(もちろん)室町末期、戦国初頭。 歴史ものではありますが、伝奇ロマンの要素もたっぷり含んでいます。 ロマンホラー! 深紅

【歴史小説】花、散りなばと 3/6【加筆修正・リマスター版】

この小説について  この度、kindleで初の作品集『室町・戦国三都小説集』を発売させていただきました!  それに当たり、一番古い作品だった「花、散りなばと」を一部加筆修正いたしました。 (Kindle、ペーパーバックともに、リマスターの反映は現在発売中の第2版からになっています)  こちらの「花、散りなばと」は、現在連載中の歴史小説「天昇る火柱」の前日譚に当たっています。  実に三十年も昔の話になります。  トウの立った古市胤栄、澄胤の兄弟が、まだかわいらしい童の

西山ガラシャの歴史/時代小説

「おから猫」を読んで西山ガラシャという作家を知った。 すぐに他の作品も読みたくなり、2冊を一気に読了。 とても面白かったので、読書メモとして残すことにする。 「小説 日本博物館事始め」 「公方様のお通り抜け」 「小説 日本博物館事始め」 外務省で働いていた薩摩出身の町田久成がある出来事がきっかけで、外務省を追い出されて文部省へ移ることになった。 明治になって新政府は神道の国教化を推し進め、多くの寺が廃寺に追い込まれていた。それにより仏像を川に捨てたりと大変粗末に扱っていた

【歴史小説】天昇る火柱(11)「亡国」

この小説について  この小説の主人公は、赤沢新兵衛長経という男です。  彼は、信州の小城に庶子として生まれ、田舎武士として平凡な一生を送るはずでした。  しかし彼には、二十歳近くも年の離れた兄がいました。  兄は早くに出家して家督を放り出すと、諸国を放浪し、唐船に乗って明国にまで渡ってゆきました。  そして細川京兆家の内衆となり、やがて畿内のほとんどを征服することになります。  神も仏も恐れぬ破壊者、赤沢沢蔵軒宗益。  その前に立ちふさがるのは、魔王・細川政元への復讐に全

天昇る火柱~第二部(1)「天狗」【歴史小説】

この小説について  この小説は、赤沢新兵衛長経という武将を主人公として、15世紀末~の戦国時代初期を描く『天昇る火柱』の第二部です。  第一部では、赤沢党の属する細川京兆家は、南北から京を挟撃しようとする前将軍足利義尹、そしてその忠臣畠山尚慶を、からくも退けることに成功しました。  最大のライバルが消え、畿内をほぼ制圧した京兆家が次に目指すのは、さらなる拡大への道「日本国惣知行」。  そして新兵衛にとってはさらにその先、唐船の船団を仕立てて鄭和の夢を追うこと。  しかし

古市澄胤、京都へゆく【歴史小説・天昇る火柱スピンオフ】

 この小説は、拙著「天昇る火柱」第一部に登場した奈良の僧侶武将、古市澄胤の上洛行を描いた小話です。  本編主人公の赤沢新兵衛も登場します。  有料マガジン「天昇る火柱 第一部」の特典として収録しております(単品でも読んでいただけます)。  ぜひぜひ、ちょっととぼけた古市澄胤主従のおのぼりの様子を、お楽しみくださいませ!                               大純はる 本編   楠葉元次は、前触れもなくふらりと屋敷へ帰ってくる。  かと思うと、床板を

¥200

【歴史小説】花、散りなばと 5/6【加筆修正・リマスター版】

この小説について  この度、kindleで初の作品集『室町・戦国三都小説集』を発売させていただきました!  それに当たり、一番古い作品だった「花、散りなばと」を一部加筆修正いたしました。 (Kindle、ペーパーバックともに、リマスターの反映は現在発売中の第2版からになっています)  こちらの「花、散りなばと」は、現在連載中の歴史小説「天昇る火柱」の前日譚に当たっています。  実に三十年も昔の話になります。  トウの立った古市胤栄、澄胤の兄弟が、まだかわいらしい童の

祀られているのは猫ではない

書店で「猫」にまつわる作品を見かければ必ず手に取ってしまう。 我が家に猫を迎えてから、私はすっかり虜になってしまった。 この夏「猫君」を読んだというのに、また書店で呼び止められたようだった。 「読んでみやぁ。面白いでね。」 「おから猫」西山ガラシャ 表紙イラストの真ん中で白黒の毛の猫が踊っている。 文庫本の帯に描かれた金鯱の上でその猫が 「願ってみやぁ。全部叶えたるでね。」 と言っている。名古屋弁で。 巻末で書評家の大矢博子さんが解説している。 登場する「おから猫神

【歴史小説】天昇る火柱(9)「宗益」

この小説について  この小説の主人公は、赤沢新兵衛長経という男です。  彼は、信州の小城に庶子として生まれ、田舎武士として平凡な一生を送るはずでした。  しかし彼には、二十歳近くも年の離れた兄がいました。  兄は早くに出家して家督を放り出すと、諸国を放浪し、唐船に乗って明国にまで渡ってゆきました。  そして細川京兆家の内衆となり、やがて畿内のほとんどを征服することになります。  神も仏も恐れぬ破壊者、赤沢沢蔵軒宗益。  その前に立ちふさがるのは、魔王・細川政元への復讐に全

【歴史小説】花、散りなばと 4/6【加筆修正・リマスター版】

この小説について  この度、kindleで初の作品集『室町・戦国三都小説集』を発売させていただきました!  それに当たり、一番古い作品だった「花、散りなばと」を一部加筆修正いたしました。 (Kindle、ペーパーバックともに、リマスターの反映は現在発売中の第2版からになっています)  こちらの「花、散りなばと」は、現在連載中の歴史小説「天昇る火柱」の前日譚に当たっています。  実に三十年も昔の話になります。  トウの立った古市胤栄、澄胤の兄弟が、まだかわいらしい童の

【歴史小説】天昇る火柱(6)「胤栄」

この小説について  この小説の主人公は、赤沢新兵衛長経という男です。  彼は、信州の小城に庶子として生まれ、田舎武士として平凡な一生を送るはずでした。  しかし彼には、二十歳近くも年の離れた兄がいました。  兄は早くに出家して家督を放り出すと、諸国を放浪し、唐船に乗って明国にまで渡ってゆきました。  そして細川京兆家の内衆となり、やがて畿内のほとんどを征服することになります。  神も仏も恐れぬ破壊者、赤沢沢蔵軒宗益。  その前に立ちふさがるのは、魔王・細川政元への復讐に全

【無料記事】「流れぬ彗星/天昇る火柱」略年表&勢力図【歴史小説】

「流れぬ彗星」と「天昇る火柱」が、ともに第一部終了したのを機に、略年表と勢力図を作ってみました!  この二作。  描いている時期も一部重なっており、「あれこの時ってどうなってるんだっけ……」と(筆者でも)感じがち。  しかもやっぱり、どうにもメジャーじゃない時代。敵と味方が入り組んでややこしい……  そういったお悩みが少しでも解消すれば嬉しいです! 「流れぬ彗星/天昇る火柱」略年表〇=「流れぬ彗星」 ●=「天昇る火柱」の出来事 <前史> 1477 文明9年  畠山義就

萩を散策する

 波乱の衆院選の夜でした。  深夜に結果が気になって目を覚ましてしまうのは、老いでしょうか。  今回は与党に鉄槌が下されましたね。私は日本国を愛しているので、今の与党に信は置けません。  この萩において青年期を過ごし、血風吹きすさぶ街道を歩き、若くして横死した青年の爪の垢を呑ませてあげたいです。  萩も江戸の気風を残した街でした。  この菊谷横町は城下町の地割りのままで、美しい白壁と端正ななまこ壁が延々と続きます。「日本の道100選」に選出されているそうですね。  なまこ壁

【無料記事】「流れぬ彗星 第一部」登場人物紹介!【歴史小説】

 よく長編小説の表紙をめくると、初めに登場人物の一覧が載っていたりしますよね。 「こんなのいらないよ、自分は全ての人物を、いきいきと頭の中で思い描けるからね!」などと思いつつ、結局のところは何かと便利だったりします。  読み進めているうちに、「あれ、この人誰だったっけ…」と戻ってみたり。  特に外国の小説や、よく知らない時代のことだったりした場合には、意外と重宝しますよね。  と、いうわけで。  拙著「流れぬ彗星」も、この機会に主要登場人物一覧を作ってみました。 (エンタメ

短編小説 神屋宗湛 - 砂浜に町を描いた男 - (5)了

高札場の砂塵  背振山地の山間から午前中の陽が博多を照らす。  山から降りてくる風と海からそよいでくる風とが町に張られた縄を揺らしていた。  町割りがはじまった博多は俄かに騒がしくなり、近隣からも様子見ついでに普請に加わる者達も日増しにふえて賑わいはさらなる様相を呈していた。  島井宗室は、普請で喧しい様子を高札場のそばで眺めつつ、 「成ったな。町割り」と、呟きながら着衣の砂埃を払う。  宗湛は汗を拭い、 「徳さんは気が早い。何事もこれからです」  と、言葉を返すも、 「

【漫画】『源氏物語』ってどんな話? ー 源氏を苦しめた「女三の宮」というキャラクター

「『源氏物語』は「若菜」からー」と言ったのは、故・国文学者で歌人の折口信夫氏だそう。 『源氏物語』は第34帖「若菜」から第二部に入るわけですが…そこでは中年となった光源氏の人生の苦みや悲哀が色濃く描かれ、キーパーソンとして女三の宮という人物が登場します。 藤壺まで紹介した前回の記事から少し話がとんでしまうので(後でまた戻りたいと思っていますが)まずは「若菜」までの『源氏物語』のあらすじをざっくり確認いたしましょう。 『源氏物語』の第1部は、栄華の物語です。 葵の上や藤壺と

【歴史小説】花、散りなばと 2/6【加筆修正・リマスター版】

この小説について  この度、kindleで初の作品集『室町・戦国三都小説集』を発売させていただきました!  それに当たり、一番古い作品だった「花、散りなばと」を一部加筆修正いたしました。 (Kindle、ペーパーバックともに、リマスターの反映は現在発売中の第2版からになっています)  こちらの「花、散りなばと」は、現在連載中の歴史小説「天昇る火柱」の前日譚に当たっています。  実に三十年も昔の話になります。  トウの立った古市胤栄、澄胤の兄弟が、まだかわいらしい童の

秋の夜長は歴史小説に浸りたい📗冬がくるまでに積読本をどごまで読破できるだろうか?!

積読のクセがなかなか治らない。 いったい積読本が何冊あるのだろうか? 本を買ったけど……、 読まずに部屋の隅に積んである。 もっと成長してから読もうと、そのまま本棚の飾りになったものもある。 ひどいのは、同じ本をまた買ってしまったことだってある。 最近では、本を買うことは減ったけど、積読のクセは顕在だ。つい最近もやってしまった。 また積読本になってしまう?!今回のきっかけは、新聞の新刊紹介で目に止まったこの記事。 佐藤厳太郎 著「控えよ 小十郎」。 日本の戦国時代を舞

【歴史小説】天昇る火柱(4)「西方」

この小説について  この小説の主人公は、赤沢新兵衛長経という男です。  彼は、信州の小城に庶子として生まれ、田舎武士として平凡な一生を送るはずでした。  しかし彼には、二十歳近くも年の離れた兄がいました。  兄は早くに出家して家督を放り出すと、諸国を放浪し、唐船に乗って明国にまで渡ってゆきました。  そして細川京兆家の内衆となり、やがて畿内のほとんどを征服することになります。  神も仏も恐れぬ破壊者、赤沢沢蔵軒宗益。  その前に立ちふさがるのは、魔王・細川政元への復讐に全

【歴史小説】天昇る火柱(3)「天竺」

この小説について  この小説の主人公は、赤沢新兵衛長経という男です。  彼は、信州の小城に庶子として生まれ、田舎武士として平凡な一生を送るはずでした。  しかし彼には、二十歳近くも年の離れた兄がいました。  兄は早くに出家して家督を放り出すと、諸国を放浪し、唐船に乗って明国にまで渡ってゆきました。  そして細川京兆家の内衆となり、やがて畿内のほとんどを征服することになります。  神も仏も恐れぬ破壊者、赤沢沢蔵軒宗益。  その前に立ちふさがるのは、魔王・細川政元への復讐に全

とんかつパフェを実食してみた┃青ブラ文学部

 松山の、もう幻となった名物です。  私は旅好きで自由になる時間があれば飛びだしてしまいます。  この度の時期は学習塾を長崎市で経営していて、そのお盆休みに松山へと出かけたときで、まだ家庭のあった頃です。  その先年に「坂の上の雲」のドラマ化がされていて。どうしても秋山兄弟の墓参に行きたいという衝動があったからです。  松山は一人旅で、BROMPTONでの輪行で廻っています。    現地について地元のフリーペーパーにて、「とんかつ清まる」というお店を知りました。そこではとんか

【歴史小説】天昇る火柱(2)「項羽」

この小説について  この小説の主人公は、赤沢新兵衛長経という男です。  彼は、信州の小城に庶子として生まれ、田舎武士として平凡な一生を送るはずでした。  しかし彼には、二十歳近くも年の離れた兄がいました。  兄は早くに出家して家督を放り出すと、諸国を放浪し、唐船に乗って明国にまで渡ってゆきました。  そして細川京兆家の内衆となり、やがて畿内のほとんどを征服することになります。  神も仏も恐れぬ破壊者、赤沢沢蔵軒宗益。  その前に立ちふさがるのは、魔王・細川政元への復讐に全

【歴史小説】天昇る火柱(5)「天女」

この小説について  この小説の主人公は、赤沢新兵衛長経という男です。  彼は、信州の小城に庶子として生まれ、田舎武士として平凡な一生を送るはずでした。  しかし彼には、二十歳近くも年の離れた兄がいました。  兄は早くに出家して家督を放り出すと、諸国を放浪し、唐船に乗って明国にまで渡ってゆきました。  そして細川京兆家の内衆となり、やがて畿内のほとんどを征服することになります。  神も仏も恐れぬ破壊者、赤沢沢蔵軒宗益。  その前に立ちふさがるのは、魔王・細川政元への復讐に全

【無料記事】「流れぬ彗星」時代背景解説!【応仁の乱・明応の政変とは?】【歴史小説】

 拙著「流れぬ彗星」の第一部、完結いたしました。  みなさまにお読みいただき、たくさんのスキやコメントもいただいて、いつも感激しております。  本当にありがとうございます!  ただやっぱり「時代背景が難しい」という声を多くいただいており、「確かに…」と思うところもありますので、できるだけ簡単にまとめさせていただきました!👇 🔖どんな時代?  まず、当時は「足利将軍家」を頂点とする「室町幕府」が、日本の政治を担っていました!  畠山、細川といった「管領家」は、実務レベルのト

投資を学ぶ✨ ✅トータルリターン:ファンドが対象期間にどれだけ値上がり(値下がり)したかを示す📝 ウエルスアドバイザーでは、分配金(税引前)はすべてファンドに再投資されたものと仮定して計算し、複数年のリターンは年率表示とのこと📝 ※基準価額の単純な騰落率とは異なる点には要注意🔖

神風が撃破した「元寇船」が海底で見つかったって知っていました? @國學院大學博物館

國學院大學博物館では、1274年と1281年に中国と韓国の連合軍が対馬〜壱岐〜博多に来襲した、「元寇」をテーマとした特別展『海底に眠るモンゴル襲来〜水中考古学の世界〜』を開催しています。半年くらい前から楽しみにしていた企画展だったので、さっそく行ってきました。 ※なお、誤字脱字が多いと思いますが、そのうち直しますのでご了承ください。 ■見つかった「元の沈没船」 鎌倉時代の「元寇」の「文永の役(1274年)」と「弘安の役(1281年)」といえば、高校あたりの日本史の授業に

「芽ぶきの音がする」ー自分なりの枕草子

三毛田さんが始められた「自分なりに枕草子を 書いてみるという遊び」の末列に参加させて いただきました。三毛田さんよろしくお願いします 春は芽ぶきの季節土手の中から つくしの子が ちょこりと 顔をのぞかせ おひさまに ごあいさつ。 小川では おたまじゃくしが クルクル泳いで 母さんをさがす。 小さな背中に 大きなランドセルしょって 新一年生は 母さんに 手をふりながら 登校。 桜は 初恋カップルの肩に やさしく寄り添い 愛の 魔法の言葉を  花びらこめて 投げかける。

飛鳥に行きたいな

 大学は関西だったので。  この風景にはノスタルジーがあります。  青年期に心破れるとここを訪れたものでした。  学生時代はバイクが主な交通手段だったんで。  バイクであちこちを巡りましたが。なかでももっと真剣に回遊するべきであったと。後々に後悔したのが京都、奈良でした。  学習塾を経営している頃は、毎夏でここを回って資料写真を撮影して、夏期講習で活用したものでした。  まずは京都を巡りまわって。  交通機関とレンタサイクルで充分に回れるほどに、平安京はコンパクトで観光しや

【歴史小説】『塞王の楯』と『黒牢城』を読みました【いまさら第166回直木賞受賞作】

先般、第166回直木三十五賞(2021年下半期)を受賞された今村翔吾さん著『塞王の楯』と、米澤穂信さん著『黒牢城』が文庫化されました。 どちらも「城」を舞台にした作品ということと、元々歴史小説は好きなジャンルということもあり、受賞のニュースを見た際は両作品とも気になっていました。 両作品の文庫化を機に購入して読んでみたのですが、いざ読んでみたらまったくテイストの異なる「歴史(?)小説」となっており驚きました。 (もちろん、どちらも素晴らしい作品で楽しめました) 今回は、

御相伴衆~Escorts 第一章 第114話番外編④「個人レクチャー」柚葉編「初恋」より

 それからの一年間、俺は、学校から宮殿に戻ると、相変わらず、所作のレクチャーを受けながら、紫統様から、素国の国内外の状況、そして、政治や軍事のことなどを教わった。教わるというのか、結果的には、彼の考え方を伝授される形となったのだが。  素国は周囲の小国を吸収し、大きくなってきた国だ。その方針は、未だ、変わってはいない。先の大戦で、多くの小国を従え、大国が成立した。未だに従わない、西南臨海部の小国が、次のターゲットだという。 「スメラギ皇国という、小国をご存知ですか?」 「

短編小説 神屋宗湛 - 砂浜に町を描いた男 - (1)

白砂青松  白砂の浜に鳥の影が走った。  一羽が海へと飛び出し、続いてもう一羽の鳥が出でて後を追う。壮年の男がひとり、砂浜でその影を目にした。  一瞬で過ぎ去った影に翼らしきものを見る。はためく姿を想い描いて空を見上げた。  海の上には雲ひとつない青空が広がっている。見渡せば、空と海とを分かつ水平線のあたりに、時折交差しながら悠々と飛ぶ二羽の鳥の姿があった。 「あれか」  あの二羽が、先ほど海へ飛び出した影の正体に違いないと、男はひとりで納得する。二羽の鳥は空でやがて

御相伴衆~Escorts 第一章 第115話番外編⑤「俺は『柚葉』になった」柚葉編「初恋」より

 スメラギ皇国への訪問の日がやってきた。  紫統様の側で立場を隠し、随行者として、伴うこととなった。見聞を拡げる目的と、王族としての学びの為という事で、親には、伝えられた。  専用機に乗り込み、素国の国内の領土上空を、初めて、見下ろした。 「まだまだ、この領土は続きます。素国の広大さが、実感できるに違いありません」  紫統様は誇らしげに、俺に話してくれた。今、まさに、飛んでいる地方の特徴など伝えられた。その内に、空気が、黄色い靄がかかってきたように、変化してきた。

【読書日記R6】9/24 噂の皇子と蝶の公達「噂の皇子/永井路子」「蝶として死す/羽生飛鳥」

同じ物でも光の当て方で できる影は異なります 同じ物でもナイフの当て方で 切り口は異なります 私が歴史小説を好む理由の一つは、今まで自分が描いてきた人物像、事実の見え方ががらりと一変する、魔法のような瞬間を味わいたいからということがあります。 小説を通じて、いくつもの魔術を楽しませてもらってきましたが、その原点のひとつが「噂の皇子」です。作者は私の心の師匠、永井路子さん。中高生の頃に著作を読み漁り、私の歴史観の基礎を作ってくださいました。 噂の皇子 永井路子 著 文春

ジャパンウォーズ マガジン紹介③

長く連載をつづけている、ジャパンウォーズですが、このあたりで、整理をかねて、マガジンを紹介させていただこうと思います。 第一部と第二部は、こちらから・・・。 今回は、第三部を紹介させていただきます。 ①垂仁天皇編。 JW472~541 第十一代天皇、垂仁天皇と家族や側近たちの物語です。 ②伊勢遷宮編。 JW542~578 第十一代天皇、垂仁天皇の皇女である、倭姫と仲間たちの物語です。 この章で、ようやく、伊勢神宮にたどり着きました。 ③垂仁経綸編。 JW579~6

御相伴衆~Escorts 第一章 第112話番外編②「天使の戯れ」

「うふふ、よく頑張ったわね」 「・・・すみません。僕の、お腹の音が・・・」 「いいのよ。準備させましたからね。好きなだけ、召し上がれ」  さっきから、とても、良いにおいがしていたと思っていたんだけど、・・・ 「何が、好きなの?慈朗は?」 「えーと・・・市場の屋台の揚げパンと、雑穀スープです」 「そう、ここのお膳は、それとは、ちょっと、違うとは思うけど・・・」  すると、何人かの白衣を来たコックのような男の人たちが、ワゴンを何台も押してきた。  その上には、見たことのない

愛洲鯨の冒険【歴史小説・流れぬ彗星スピンオフ】

 この小説は、拙著「流れぬ彗星」第一部に登場した女海賊、愛洲鯨の少女時代を描いた前日譚です。  みなさまに「いいキャラ」と言っていただいた鯨を、もう少しだけ活躍させてみたいと思って書きました。  有料マガジン「流れぬ彗星 第一部」の特典としても収録しております(上、中までは無料でお読みいただけます)。  ぜひぜひ、愛らしくてかっこいい愛洲鯨の冒険を、お楽しみくださいませ!                               大純はる 上 「おい、鯨! どうしてお前

¥300

まず「○○○○○」から始めませんか?

アマゾンで新刊の検索をしていて見つけました。 11月15日発売。今村さん、関係者の皆さま、ありがとうございます。年内に読めると信じていました。「幸村を討て」の文庫版も20日に出るので、11月は「今村マンス」になりそう。 528ページ。三部作のラストゆえ、これぐらいのボリュームは想定していました。ただ気になるのは、↑に「大旋風を巻き起こした侍バトルロワイヤル、最終巻目前!」と書かれていること。続きがある? それとも11月15日に最終巻が出る目前という意味なのか。 いずれに

【AI】【歴史】諸葛亮 孔明が尊敬する〇〇

三国志演義に出てくる稀代の軍師諸葛亮孔明。彼が尊敬する人物の一人に楽毅をあげてます。 筆者は楽毅の本を読んだことで、彼の人物像や業績に感銘を受け、本稿を書くことにしました。 戦略家としての楽毅中国戦国時代に活躍した楽毅。彼の最も著名な功績は、紀元前284年に斉国を壊滅状態に追い込んだことです。彼の深い戦略的思考と卓越した指揮能力は、歴史に残る偉業を成し遂げました。斉国は当時最も強力な国の一つでしたが、楽毅の手にかかると、その力は一気に弱まりました。 成功の鍵は、紀元前2

自分の生き方のお手本にしたい人物像の理想は西郷隆盛と雨宮蔵人の合体人物!

先日、note散歩の最中で出会った記事に 郷土の偉人である西郷隆盛の話があった。 ぜひ、皆さんにも読んでいただきたい内容で 記事は前編と後編の2本の記事に分けて 投稿されています。 こちらが、そのISSAさんの記事。 ■薩摩偉人伝 ~ 西郷隆盛(前編) ■薩摩偉人伝 ~ 西郷隆盛(後編) とても詳しいのに、明治維新の時代背景や NHK大河ドラマの「西郷どん」も登場して すらすら読めると思います。(^_^)b ところで、私が偉人や著名経営者などの中で 誰か理想とした

御相伴衆~Escorts 第一章 第108話 皇帝暗殺編3~動乱の中で②

 一方、「御相伴衆」であり、数馬や慈朗より、ずっと前から、この皇宮にいた、先達の二人は、その日、大きく、それぞれの、その立場を、異にしていくことになる。 「何の騒ぎだ?」  その時、一の姫が、窓から、奥殿の方を見て、言った。 「桐藤・・・、火の手が・・・窓の外、庭の向こうで、お父様のいらっしゃるお部屋辺りで・・・」 「なんですって?!・・・急いで、姫、服をお召しください。逃げられるように、身支度を」  その時、激しく、ドアを叩く音がした。 「桐藤、開けて、大変だ」

歴史が語りかけてくるもの~「まいまいつぶろ」を読んで~

☆まいまいつぶろ 村木嵐著 幻冬舎  1800円+税  初代家康、二代秀忠、三代家光、五代綱吉、八代吉宗、十五代慶喜。 教科書で習う江戸時代の将軍たちの活躍は六人ぐらいで、それ以外の将軍に関しては、ほとんど知らなかったです。だから、この本を読んで九代将軍家重がこんな人だったとは驚きであり、忠光との出会い、その生き方には心動かされました。  第12回「日本歴史時代作家協会賞作品賞」受賞  第13回「本屋が選ぶ時代小説大賞」受賞  第170回「直木賞」候補作品  九代将軍家重

55歳 バツ2男の土方歳三を少し語る

私は司馬遼太郎先生の「燃えよ剣」を読んで土方歳三のファンになった それから、しばらくは土方歳三を描いた小説 土方歳三を特集した歴史雑誌は全て買い読み漁った 土方歳三と言う男に興味が尽きない なぜか私は「ナンバー2」とポジションに憧れと魅力を感じる 「○○の片腕」と言われてみたい・・・ トップに立つことよりも トップに立つ人を支えたい・・・と思う 上に立つ人の全幅の信頼を得て傍で支える  なので私は先頭をきって皆を引っ張っていくことはできない 後輩や部下の扱いがわ

歴史に思いを馳せる読書の秋

どうも、積読消化を志したわりに爆買いをかまし、日々増え続ける積読に恐れ慄いている、私です。 10月に入ってから、メルカリ依存が止められずに、塩野七生氏の『ローマ人の物語』(単行本全15巻+別巻)を始めとする作品群を購入したり、池波正太郎氏の『剣客商売全集』(全9巻)を購入したりと、もはや積読祭り状態となっております。 やばい。マジでやばい。 と、言いつつ、まだ欲しい作品がありまくりでもうどうしようもない。誰か止めてくれ。 こりゃ〜もう読むしかないわ。片っ端から読んで読

【おすすめ本】ひとの数だけ歴史はあるの?(バスケス/コスタグアナ秘史)

今週もこんにちは。早くに目が覚めてしまいました🥱ウガンダは朝の5時・・・ 「歴史は勝者が作る」と言われます。歴史は中立ではなく、起きたことを書き残せるのは勝者だけだということ。理屈は分かるけど、「どういうこと?」と聞かれたら答えに詰まってしまいそうです。 コロンビアの作家ファン・ガブリエル・バスケス(1973-)は現代南米文学の旗手として知られます。彼の「コスタグアナ秘史」はそんな歴史のゆがみを「作家に名作のネタを提供した一般人」を主人公に描いた長編小説です。 ▼▼今回

【歴史小説】流れぬ彗星(10)「河内屋形」

この小説について  この小説は、畠山次郎、という一人の若者の運命を描いています。  彼は時の最高権力者、武家管領の嫡男です。  しかし、目の前でその父親が割腹自殺する、という場面から、この小説は始まっています。  彼はその後、師匠の剣豪や、愛する女性、そして終生の宿敵である怪僧・赤沢宗益と巡り合い、絶望的な戦いを続けてゆきます。  敗れても、何度敗れても立ち上がり続けます。  全ては、野心家の魔人・細川政元により不当に貶められた主君・足利義材を救うため。  そして自分自身