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#歴史小説が好き

歴史小説への愛や、好きな作品・作家を語ってください!

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流れぬ彗星〜第二部(1)「雪叩き」【歴史小説】

この小説について  あの畠山次郎が帰ってくる! 「天昇る火柱」第二部の終幕から、少しだけ時を戻して…  天王寺の陣で、主君・足利義尹の来援を待ち続けていた畠山尚慶。  しかし願いは叶わず、細川京兆家の若き猛将・薬師寺元一によってその軍勢は打ち砕かれてしまう。  再び紀伊へ逃れようとした尚慶は、一体どのようにして生き延びたのか。  どのようにして再起を果たしたのか?  そして京兆家を揺るがした内訌「薬師寺元一の乱」に、どこまで関わっていたのか……?  失われた断片を埋め、畠

流れぬ彗星〜第二部(2)「天下会盟の計」【歴史小説】

この小説について  あの畠山次郎が帰ってくる! 「天昇る火柱」第二部の終幕から、少しだけ時を戻して…  天王寺の陣で、主君・足利義尹の来援を待ち続けていた畠山尚慶。  しかし願いは叶わず、細川京兆家の若き猛将・薬師寺元一によってその軍勢は打ち砕かれてしまう。  再び紀伊へ逃れようとした尚慶は、一体どのようにして生き延びたのか。  どのようにして再起を果たしたのか?  そして京兆家を揺るがした内訌「薬師寺元一の乱」に、どこまで関わっていたのか……?  失われた断片を埋め、畠

流れぬ彗星〜第二部(4)「腐りゆく鉄」【歴史小説】

この小説について  あの畠山次郎が帰ってくる! 「天昇る火柱」第二部の終幕から、少しだけ時を戻して…  天王寺の陣で、主君・足利義尹の来援を待ち続けていた畠山尚慶。  しかし願いは叶わず、細川京兆家の若き猛将・薬師寺元一によってその軍勢は打ち砕かれてしまう。  再び紀伊へ逃れようとした尚慶は、一体どのようにして生き延びたのか。  どのようにして再起を果たしたのか?  そして京兆家を揺るがした内訌「薬師寺元一の乱」に、どこまで関わっていたのか……?  失われた断片を埋め、畠

流れぬ彗星〜第二部(3)「宿敵、邂逅」【歴史小説】

この小説について  あの畠山次郎が帰ってくる! 「天昇る火柱」第二部の終幕から、少しだけ時を戻して…  天王寺の陣で、主君・足利義尹の来援を待ち続けていた畠山尚慶。  しかし願いは叶わず、細川京兆家の若き猛将・薬師寺元一によってその軍勢は打ち砕かれてしまう。  再び紀伊へ逃れようとした尚慶は、一体どのようにして生き延びたのか。  どのようにして再起を果たしたのか?  そして京兆家を揺るがした内訌「薬師寺元一の乱」に、どこまで関わっていたのか……?  失われた断片を埋め、畠

天昇る火柱~第二部(4)「追放」【歴史小説】

この小説について  この小説は、赤沢新兵衛長経という武将を主人公として、15世紀末~の戦国時代初期を描く『天昇る火柱』の第二部です。  第一部では、赤沢党の属する細川京兆家は、南北から京を挟撃しようとする前将軍足利義尹、そしてその忠臣畠山尚慶を、からくも退けることに成功しました。  最大のライバルが消え、畿内をほぼ制圧した京兆家が次に目指すのは、さらなる拡大への道「日本国惣知行」。  そして新兵衛にとってはさらにその先、唐船の船団を仕立てて鄭和の夢を追うこと。  しかし

今さらですが、『三好一族 ――戦国最初の「天下人」』読了。 ~大純はるのメンバーシップ【白鳩会】「今さら図書館 小説書き方掲示板」より

今さらですが、『三好一族 ――戦国最初の「天下人」』読了。 天理大学にいらっしゃる天野忠幸先生には、たくさんの著作・論文でお世話になっております。 こちらの新書も、「天野史観」とでも呼ぶべきものが炸裂。 それは「三好氏こそ、将軍なしで畿内を支配した革新的武家政権である」というもの。 確かに既存秩序の破壊者と見られる織田信長が、時代遅れの足利義昭に気を使いすぎてるな~という違和感は、戦国ファンであれば一度は持ったことがあるはず。 そんな鎖をとっくに断ち切っていたのが、三好政

「信長の野望」で自分の小説の登場人物をさがしたけどいなかった件

私が書く歴史小説の登場人物は、基本的にみんな実在しています(一部ヒロインを除く)。 だから「信長の野望」の、数少ない戦国初期シナリオと照らし合わせて、ああだこうだ言うこともできたわけですが…👇 それでもゲーム中の武将として存在していない人たちもいます。 マイナー中のマイナーキャラと言えるかもしれませんが、拙著の中では重要な役割を担っていたりします! もちろん残っている史料が少ないため、大いに脚色してキャラをつけている人物も… ただ、それが歴史小説の醍醐味だったりしますね。

天昇る火柱~第二部(3)「嵐山」【歴史小説】

この小説について  この小説は、赤沢新兵衛長経という武将を主人公として、15世紀末~の戦国時代初期を描く『天昇る火柱』の第二部です。  第一部では、赤沢党の属する細川京兆家は、南北から京を挟撃しようとする前将軍足利義尹、そしてその忠臣畠山尚慶を、からくも退けることに成功しました。  最大のライバルが消え、畿内をほぼ制圧した京兆家が次に目指すのは、さらなる拡大への道「日本国惣知行」。  そして新兵衛にとってはさらにその先、唐船の船団を仕立てて鄭和の夢を追うこと。  しかし

流れぬ彗星〜第二部(5)「仇同士」【歴史小説】

この小説について  あの畠山次郎が帰ってくる! 「天昇る火柱」第二部の終幕から、少しだけ時を戻して…  天王寺の陣で、主君・足利義尹の来援を待ち続けていた畠山尚慶。  しかし願いは叶わず、細川京兆家の若き猛将・薬師寺元一によってその軍勢は打ち砕かれてしまう。  再び紀伊へ逃れようとした尚慶は、一体どのようにして生き延びたのか。  どのようにして再起を果たしたのか?  そして京兆家を揺るがした内訌「薬師寺元一の乱」に、どこまで関わっていたのか……?  失われた断片を埋め、畠

他人の粗探しをする人の脳は機能が低下する💦誰かを紹介する人は有能である可能性が高い🐼

前職(学習塾勤務)時代の私は保護者の皆様に随分ご紹介をしていただきました。特に、お母様方の口コミは絶大で、その数字は他の教室よりも桁違いに群を抜いていました。 誰かの紹介ができるということは、その紹介対象の長所やメリット、素敵で素晴らしいところを見抜いている証拠だと思います。ですから、現実社会でもインターネット社会でも、もちろん、noteの世界でも、どこかの誰かを紹介できるということは、その人自身が有能かつ優秀であると考えています。 今回は、以下の4点について取り上げます

今さらですが、『戦国武将列伝8 畿内編下』読了。 ~大純はるのメンバーシップ【白鳩会】「今さら図書館 小説書き方掲示板」より

今さらですが、『戦国武将列伝8 畿内編下』読了。 感じたのは、足利体制を克服して新しい時代を切り拓こうとしていたのは、実は三好氏だったということ。 織田信長は、そもそも足利将軍家の再興者として、「逆賊」三好を倒すために現れる。 やはり惜しむらくは、三好氏の人材の相次ぐ死。 実休、一存、冬康、義興。 そのうちの一人だけでも生き残っていれば、足利義輝を倒したあとに、安定的な支配を打ち立てられたのかもしれないが… 誰もいなくなった結果、三人衆と松永久秀の対立という、どうしよう

天昇る火柱~第二部(5)「莫逆」【歴史小説】

この小説について  この小説は、赤沢新兵衛長経という武将を主人公として、15世紀末~の戦国時代初期を描く『天昇る火柱』の第二部です。  第一部では、赤沢党の属する細川京兆家は、南北から京を挟撃しようとする前将軍足利義尹、そしてその忠臣畠山尚慶を、からくも退けることに成功しました。  最大のライバルが消え、畿内をほぼ制圧した京兆家が次に目指すのは、さらなる拡大への道「日本国惣知行」。  そして新兵衛にとってはさらにその先、唐船の船団を仕立てて鄭和の夢を追うこと。  しかし

【最終回】天昇る火柱~第二部(6)「与一」【歴史小説】

この小説について  この小説は、赤沢新兵衛長経という武将を主人公として、15世紀末~の戦国時代初期を描く『天昇る火柱』の第二部です。  第一部では、赤沢党の属する細川京兆家は、南北から京を挟撃しようとする前将軍足利義尹、そしてその忠臣畠山尚慶を、からくも退けることに成功しました。  最大のライバルが消え、畿内をほぼ制圧した京兆家が次に目指すのは、さらなる拡大への道「日本国惣知行」。  そして新兵衛にとってはさらにその先、唐船の船団を仕立てて鄭和の夢を追うこと。  しかし

天昇る火柱~第二部(2)「天下」【歴史小説】

この小説について  この小説は、赤沢新兵衛長経という武将を主人公として、15世紀末~の戦国時代初期を描く『天昇る火柱』の第二部です。  第一部では、赤沢党の属する細川京兆家は、南北から京を挟撃しようとする前将軍足利義尹、そしてその忠臣畠山尚慶を、からくも退けることに成功しました。  最大のライバルが消え、畿内をほぼ制圧した京兆家が次に目指すのは、さらなる拡大への道「日本国惣知行」。  そして新兵衛にとってはさらにその先、唐船の船団を仕立てて鄭和の夢を追うこと。  しかし

「信長の野望」で自分の小説の登場人物をさがしてみた➁~赤沢宗益

『信長の野望』と勝手にコラボシリーズ第二弾! (しかも22年前の「蒼天録」限定です) 戦国初期のシナリオが唯一存在し、『流れぬ彗星』『天昇る火柱』の登場人物も見られるこの作品。 拙作では最強かつ最凶、でもあっけらかんと明るい新兵衛のお兄ちゃん、 細川政元と薬師寺与一のWマブダチこと赤沢宗益は、一体どんな評価をされているのでしょうか? ジャカジャカジャカジャカ… デン。 (あ、ヘッド画像にのせてた…) 👇 朝経はもちろん俗名です。 むしろ新兵衛感があるかもしれない顔グラ。

無料マガジン『天昇る火柱 第二部 京兆内訌編 全6話+付録』【歴史小説】

みなさま、新年あけましておめでとうございます🎍🌅🐍 この度、連載しておりました「天昇る火柱 第二部」が、一旦完結いたしました! つきましては、無料マガジンに連載記事をまとめさせていただきました。 この機会に、一人でも多くのみなさまのお目に触れれば幸せです。 👇以下、作品紹介 『【歴史小説】天昇る火柱 第二部 京兆内訌編 全6話+付録』 あらすじ 「俺だって、元々は何者でもなかった。生まれや血筋などが、そんなに大切なことか」……  前将軍足利義尹・畠山尚慶を撃破した細川京

谷川万次郎様より拙著『日根野の王』をご紹介いただいております!

ありがたいことに、フォロー中の谷川万次郎様が、拙著『日根野の王』を複数回にわたってご紹介くださっています! 👇谷川万次郎様のプロフィール 歴史ものや名作文学、話題の新作、お料理からスポーツに至るまで、さまざまな読書をされ、わかりやすくテンポの良い文章で記事をつづっておられます。 その幅広い読書体験を、心地良く共有させていただけます。 (『リーダーは日本史に学べ』『虎の血ー阪神タイガース、謎の老人監督』など、私としては特におすすめです) 日根野という一つの場所から、この度

天昇る火柱~第二部(1)「天狗」【歴史小説】

この小説について  この小説は、赤沢新兵衛長経という武将を主人公として、15世紀末~の戦国時代初期を描く『天昇る火柱』の第二部です。  第一部では、赤沢党の属する細川京兆家は、南北から京を挟撃しようとする前将軍足利義尹、そしてその忠臣畠山尚慶を、からくも退けることに成功しました。  最大のライバルが消え、畿内をほぼ制圧した京兆家が次に目指すのは、さらなる拡大への道「日本国惣知行」。  そして新兵衛にとってはさらにその先、唐船の船団を仕立てて鄭和の夢を追うこと。  しかし

「信長の野望」で自分の小説の登場人物をさがしてみた①~細川政元

自分が書いてるのはマイナーな時代だの、ニッチな趣味だの、さんざん自虐してきましたが。 ちゃんとゲームにも登場してるんですよ! それもどメジャータイトル『信長の野望』に。 もっとも。 これだけの古い年代をシナリオとして取り扱っているのは、長いシリーズの中でも2002年発売の「蒼天録」ただ一つ。 実質的な全武将プレイを可能にした意欲作。 パワーアップキット版の追加シナリオ「駿河の梟雄」(1495年スタート)や「三人の養子」(1507年スタート)に、『流れぬ彗星』や『天昇る火柱』

【第一部・最終回】天昇る火柱(12)「勝利」【歴史小説】

この小説について  この小説の主人公は、赤沢新兵衛長経という男です。  彼は、信州の小城に庶子として生まれ、田舎武士として平凡な一生を送るはずでした。  しかし彼には、二十歳近くも年の離れた兄がいました。  兄は早くに出家して家督を放り出すと、諸国を放浪し、唐船に乗って明国にまで渡ってゆきました。  そして細川京兆家の内衆となり、やがて畿内のほとんどを征服することになります。  神も仏も恐れぬ破壊者、赤沢沢蔵軒宗益。  その前に立ちふさがるのは、魔王・細川政元への復讐に全

元旦の城跡巡り

 元旦のホテル朝食は立派なものでした。  なんかおせち料理味がある、これでいいのよ、こんなので。こんな気配りがあるので、毎年の定宿にしているのよ。  それで鹿児島から一気に佐賀まで帰ってきて、温泉場が隣接しているので、ゆっくりと身体を伸ばして寛ぎました。  さて明日はどうしようか?  同じくこの地元でご活躍中の、noterのひとみさんに相談をしました。アドバイスを受けたのは、全く知見のなかった須古城跡です。  戦国期に九州の半分を擁した大名、龍造寺隆信の居城でした。  隆信は

古市澄胤、京都へゆく【歴史小説・天昇る火柱スピンオフ】

 この小説は、拙著「天昇る火柱」第一部に登場した奈良の僧侶武将、古市澄胤の上洛行を描いた小話です。  本編主人公の赤沢新兵衛も登場します。  有料マガジン「天昇る火柱 第一部」の特典として収録しております(単品でも読んでいただけます)。  ぜひぜひ、ちょっととぼけた古市澄胤主従のおのぼりの様子を、お楽しみくださいませ!                               大純はる 本編   楠葉元次は、前触れもなくふらりと屋敷へ帰ってくる。  かと思うと、床板を

¥200

名刺代わりの小説10選

中高大と電車通学だったのと、あまり勉強というものをしなかったので、暇さえあれば小説を読んでいた。 そういうわけで、わたしを形づくる「名刺代わりの小説10選」、やはりというか、学生時代までに出会った本ばかりになった。 なお選出にあたっては、著者の重複を避けるよう心がけています。苦渋。 1.荻原規子『薄紅天女』(〈勾玉三部作〉)和製ファンタジーの筆頭格、いわゆる勾玉三部作の3作目となる、滅びゆく長岡京で皇女と坂東からきた若者の運命が交差する物語。 神代の昔からを描いてきた三

【#毎週ショートショートnote】風を治すクスリ

彼女の初音とデートしているときだ。 「俺、風を治すクスリになるよ」 「風邪のこと?」 「吹く風のカゼだよ」 「何それ、変なの」 初音は訝しげな顔をしていたが、俺は決意表明したつもりだ。 初音とのデートを終えた俺は、横浜駅より電車で小田原を目指した。 俺にはもう一つの顔がある。 戦国時代、小田原城を本拠地とし関八州を治めていた・北条氏に仕えていた「風魔一族」。 俺はその頭領の末裔なのだ。 今夜は一族が集結する日だ。 風を治すとは、「風魔一族を立て直す」という

【無料記事】「天昇る火柱 第一部」登場人物紹介!【歴史小説】

 この度、拙著「天昇る火柱」第一部が全12話で完結いたしました!  いつもたくさんのスキをいただいて、感激しております。  本当にありがとうございます。  この機会に、前作(というか並行作)「流れぬ彗星」と同じく「天昇る火柱」でも、主要登場人物一覧を作ってみました。  少しでも興味を持っていただけた方の、一助になれば幸いです!  ちなみにこの「天昇る火柱」ですが。 「田舎の学生が、親戚のツテを頼って上京し、将来を約束する彼女もできて、一流企業に就職したものの、そこは成果第

書下ろし長編『日根野の王』Amazon Kindleで発売スタート!【歴史小説】

見ていただいているみなさま、本当にありがとうございます。 大純はるはこの度、Amazon KIndleでオリジナル歴史小説を発売いたしました! その名も『日根野の王』! なんと今までに完全未発表の、書下ろし長編となっております。 大阪府民の方、中でも阪和線ユーザーの方は、ピンと来られるかもしれません。 そう、あの快速切り離し駅「日根野」が舞台です。 時代は(もちろん)室町末期、戦国初頭。 歴史ものではありますが、伝奇ロマンの要素もたっぷり含んでいます。 ロマンホラー! 深紅

【無料記事】「流れぬ彗星/天昇る火柱」略年表&勢力図【歴史小説】

「流れぬ彗星」と「天昇る火柱」が、ともに第一部終了したのを機に、略年表と勢力図を作ってみました!  この二作。  描いている時期も一部重なっており、「あれこの時ってどうなってるんだっけ……」と(筆者でも)感じがち。  しかもやっぱり、どうにもメジャーじゃない時代。敵と味方が入り組んでややこしい……  そういったお悩みが少しでも解消すれば嬉しいです! 「流れぬ彗星/天昇る火柱」略年表〇=「流れぬ彗星」 ●=「天昇る火柱」の出来事 <前史> 1477 文明9年  畠山義就

第0章:プロジェクトの歴史 — 人類の挑戦と成長の旅路

新たな旅の始まり人類の歴史は、無限の挑戦と探求の物語である。遥か昔、古代エジプトの人々が砂漠の中に壮大なピラミッドを築いたその瞬間から、私たちの冒険は始まった。彼らは、技術と組織力を駆使して、永遠の象徴を作り上げた。その姿は、ただの石の塊ではなく、夢と希望、そして人間の意志が結実したものであった。 本書では、数千年にわたる人類の挑戦を辿り、さまざまなプロジェクトの歴史を紐解いていく。シルクロードの開発から、ローマの水道橋、大航海時代の探検、パナマ運河の建設、アポロ計画、バル

日記:9/20(金) ・何も成長できていない・スキルに自信を持てない自分に危機感しかない💦 →時間だけがただただ過ぎていくことが怖い⏰ ・確実に出費が少なくなってきた💛 →毎日の支出源をカットして、月内予算の目標を絶対達成したい! ・3連休を有意義に活用して、今後の仕事に活かす✨

ガリア戦記 #私の岩波文庫

 岩波文庫とは、実は縁遠い。  読破した作品が少ないのだ。  何より活字がとても小さい。  今となっては老眼で、全ての文庫が書庫には少なくなってしまった。今やそれはiPadで再購入するものとなっている。  ただ唯一、近山金次訳の『ガリア戦記』は大事に残してある。  これは入院中に貪るように読んだのだ。  妻が病室に差し入れた一冊でもあった。  当時、転落骨折をして、一月半の入院生活となった。  経営していた学習塾は妻がサポートしつつ、iPad📱で指示を出して練達の講師陣がこ

短編小説 神屋宗湛 - 砂浜に町を描いた男 - (5)了

高札場の砂塵  背振山地の山間から午前中の陽が博多を照らす。  山から降りてくる風と海からそよいでくる風とが町に張られた縄を揺らしていた。  町割りがはじまった博多は俄かに騒がしくなり、近隣からも様子見ついでに普請に加わる者達も日増しにふえて賑わいはさらなる様相を呈していた。  島井宗室は、普請で喧しい様子を高札場のそばで眺めつつ、 「成ったな。町割り」と、呟きながら着衣の砂埃を払う。  宗湛は汗を拭い、 「徳さんは気が早い。何事もこれからです」  と、言葉を返すも、

¥100

【歴史小説】花、散りなばと 5/6【加筆修正・リマスター版】

この小説について  この度、kindleで初の作品集『室町・戦国三都小説集』を発売させていただきました!  それに当たり、一番古い作品だった「花、散りなばと」を一部加筆修正いたしました。 (Kindle、ペーパーバックともに、リマスターの反映は現在発売中の第2版からになっています)  こちらの「花、散りなばと」は、現在連載中の歴史小説「天昇る火柱」の前日譚に当たっています。  実に三十年も昔の話になります。  トウの立った古市胤栄、澄胤の兄弟が、まだかわいらしい童の

【歴史小説】天昇る火柱(11)「亡国」

この小説について  この小説の主人公は、赤沢新兵衛長経という男です。  彼は、信州の小城に庶子として生まれ、田舎武士として平凡な一生を送るはずでした。  しかし彼には、二十歳近くも年の離れた兄がいました。  兄は早くに出家して家督を放り出すと、諸国を放浪し、唐船に乗って明国にまで渡ってゆきました。  そして細川京兆家の内衆となり、やがて畿内のほとんどを征服することになります。  神も仏も恐れぬ破壊者、赤沢沢蔵軒宗益。  その前に立ちふさがるのは、魔王・細川政元への復讐に全

【歴史小説】花、散りなばと 3/6【加筆修正・リマスター版】

この小説について  この度、kindleで初の作品集『室町・戦国三都小説集』を発売させていただきました!  それに当たり、一番古い作品だった「花、散りなばと」を一部加筆修正いたしました。 (Kindle、ペーパーバックともに、リマスターの反映は現在発売中の第2版からになっています)  こちらの「花、散りなばと」は、現在連載中の歴史小説「天昇る火柱」の前日譚に当たっています。  実に三十年も昔の話になります。  トウの立った古市胤栄、澄胤の兄弟が、まだかわいらしい童の

【歴史小説】天昇る火柱(9)「宗益」

この小説について  この小説の主人公は、赤沢新兵衛長経という男です。  彼は、信州の小城に庶子として生まれ、田舎武士として平凡な一生を送るはずでした。  しかし彼には、二十歳近くも年の離れた兄がいました。  兄は早くに出家して家督を放り出すと、諸国を放浪し、唐船に乗って明国にまで渡ってゆきました。  そして細川京兆家の内衆となり、やがて畿内のほとんどを征服することになります。  神も仏も恐れぬ破壊者、赤沢沢蔵軒宗益。  その前に立ちふさがるのは、魔王・細川政元への復讐に全

【歴史小説】花、散りなばと 4/6【加筆修正・リマスター版】

この小説について  この度、kindleで初の作品集『室町・戦国三都小説集』を発売させていただきました!  それに当たり、一番古い作品だった「花、散りなばと」を一部加筆修正いたしました。 (Kindle、ペーパーバックともに、リマスターの反映は現在発売中の第2版からになっています)  こちらの「花、散りなばと」は、現在連載中の歴史小説「天昇る火柱」の前日譚に当たっています。  実に三十年も昔の話になります。  トウの立った古市胤栄、澄胤の兄弟が、まだかわいらしい童の

西山ガラシャの歴史/時代小説

「おから猫」を読んで西山ガラシャという作家を知った。 すぐに他の作品も読みたくなり、2冊を一気に読了。 とても面白かったので、読書メモとして残すことにする。 「小説 日本博物館事始め」 「公方様のお通り抜け」 「小説 日本博物館事始め」 外務省で働いていた薩摩出身の町田久成がある出来事がきっかけで、外務省を追い出されて文部省へ移ることになった。 明治になって新政府は神道の国教化を推し進め、多くの寺が廃寺に追い込まれていた。それにより仏像を川に捨てたりと大変粗末に扱っていた

マガジン『【歴史小説】天昇る火柱 第一部 古市風雲編 全12話+付録』、好評発売中!【ちゃっかり宣伝】

いつも見ていただいているみなさま、本当にありがとうございます。 大純はるは、note上のマガジンの形で、オリジナル歴史小説を発売しております! 普段(ありがたいことに)みなさまからいただける、嬉しいコメントを読ませていただくと、 とにもかくにも、この時代どマイナーなんだな… ニッチな宿命を背負ってるんだな… と改めて感じてしまいますが、今やDISH//がテーマソングを歌う「逃げ若ブーム」の時代です。 もうここまで来たら、自分の信じる道を貫くしかない気がしてきます(ワンパターン

【歴史小説】天昇る火柱(6)「胤栄」

この小説について  この小説の主人公は、赤沢新兵衛長経という男です。  彼は、信州の小城に庶子として生まれ、田舎武士として平凡な一生を送るはずでした。  しかし彼には、二十歳近くも年の離れた兄がいました。  兄は早くに出家して家督を放り出すと、諸国を放浪し、唐船に乗って明国にまで渡ってゆきました。  そして細川京兆家の内衆となり、やがて畿内のほとんどを征服することになります。  神も仏も恐れぬ破壊者、赤沢沢蔵軒宗益。  その前に立ちふさがるのは、魔王・細川政元への復讐に全

祀られているのは猫ではない

書店で「猫」にまつわる作品を見かければ必ず手に取ってしまう。 我が家に猫を迎えてから、私はすっかり虜になってしまった。 この夏「猫君」を読んだというのに、また書店で呼び止められたようだった。 「読んでみやぁ。面白いでね。」 「おから猫」西山ガラシャ 表紙イラストの真ん中で白黒の毛の猫が踊っている。 文庫本の帯に描かれた金鯱の上でその猫が 「願ってみやぁ。全部叶えたるでね。」 と言っている。名古屋弁で。 巻末で書評家の大矢博子さんが解説している。 登場する「おから猫神

【漫画】『源氏物語』ってどんな話? ー 源氏を苦しめた「女三の宮」というキャラクター

「『源氏物語』は「若菜」からー」と言ったのは、故・国文学者で歌人の折口信夫氏だそう。 『源氏物語』は第34帖「若菜」から第二部に入るわけですが…そこでは中年となった光源氏の人生の苦みや悲哀が色濃く描かれ、キーパーソンとして女三の宮という人物が登場します。 藤壺まで紹介した前回の記事から少し話がとんでしまうので(後でまた戻りたいと思っていますが)まずは「若菜」までの『源氏物語』のあらすじをざっくり確認いたしましょう。 『源氏物語』の第1部は、栄華の物語です。 葵の上や藤壺と

御相伴衆~Escorts 桐藤追悼特別編  黒茨の苑へ3~異国の舌② (第143話)

 志芸乃派が、第二皇妃を支持する、亥虞流派の対抗派閥であることは、解り切った事だ。「皇后派」とも言われている。生まれてすぐ、第一皇子を亡くしたショックの気の病で、皇后様は、北の古宮でお過ごしになられていると聞いている。その第一皇子の代わりなのだと、俺は、皇妃様に育てられた。  しかしながら、派閥の存在、それこそに、意味がある。  つまりは、俺としては、こう考える。  聞いている範囲では、皇帝陛下は、皇后様との間には、第一皇子しか設けてられていないという。皇后様を、ただ擁立

とんかつパフェを実食してみた┃青ブラ文学部

 松山の、もう幻となった名物です。  私は旅好きで自由になる時間があれば飛びだしてしまいます。  この度の時期は学習塾を長崎市で経営していて、そのお盆休みに松山へと出かけたときで、まだ家庭のあった頃です。  その先年に「坂の上の雲」のドラマ化がされていて。どうしても秋山兄弟の墓参に行きたいという衝動があったからです。  松山は一人旅で、BROMPTONでの輪行で廻っています。    現地について地元のフリーペーパーにて、「とんかつ清まる」というお店を知りました。そこではとんか

【歴史小説】花、散りなばと 2/6【加筆修正・リマスター版】

この小説について  この度、kindleで初の作品集『室町・戦国三都小説集』を発売させていただきました!  それに当たり、一番古い作品だった「花、散りなばと」を一部加筆修正いたしました。 (Kindle、ペーパーバックともに、リマスターの反映は現在発売中の第2版からになっています)  こちらの「花、散りなばと」は、現在連載中の歴史小説「天昇る火柱」の前日譚に当たっています。  実に三十年も昔の話になります。  トウの立った古市胤栄、澄胤の兄弟が、まだかわいらしい童の

【無料記事】「流れぬ彗星 第一部」登場人物紹介!【歴史小説】

 よく長編小説の表紙をめくると、初めに登場人物の一覧が載っていたりしますよね。 「こんなのいらないよ、自分は全ての人物を、いきいきと頭の中で思い描けるからね!」などと思いつつ、結局のところは何かと便利だったりします。  読み進めているうちに、「あれ、この人誰だったっけ…」と戻ってみたり。  特に外国の小説や、よく知らない時代のことだったりした場合には、意外と重宝しますよね。  と、いうわけで。  拙著「流れぬ彗星」も、この機会に主要登場人物一覧を作ってみました。 (エンタメ

古代日本だってビジネススキルが必要だった話。~歴史で学ぶ戦略と仮説力~

2024年、わたしは古代史に興味がわき、 いろいろと勉強をしてきた一年になりました。 日本の古代史というと、 日本書紀と古事記、万葉集が文献になります。 これらの文献を調べていくうちに面白い事実を知りました。 それはこの日本の文献に記載されてない5人の王の存在です。 しかし、この5人の王は中国の文献の中に登場し、 「倭の五王」として記されています。 この倭の五王については、 日本の文献ではわからない、 当時の日本の外交力が示されていました。 歴史の謎というものは、

御相伴衆~Escorts 第二章 第135話 新天地ランサムへ6~再会、そして帰還に向けて②

 月城と美亜凛に、席を外してもらい、久々に、耀と数馬は対峙する。 「会えて、良かった。耀皇子が来られるって、今朝、聞いていたんで、楽しみにしていました。思ったよりも、お元気そうで良かった。本当に。それに資格を取得したと聞いて、・・・嬉しい限りです」 「数馬も。さっき、月城さんから、伺ったのだが、頑張っているようで、お芝居も興味深く、拝見したよ。母上にも、お見せしたかった」 「ありがとうございます。ああ、そう、慈朗は、どうしてるのかな・・・って、今、皇子は、こっちにいるから、

【歴史小説】花、散りなばと 1/6【加筆修正・リマスター版】

 この度、kindleで初の作品集『室町・戦国三都小説集』を発売させていただきました!  それに当たり、一番古い作品だった「花、散りなばと」を一部加筆修正いたしました。  主な変更点は、 ●ルビの追加 ●細かな言葉遣い です。  やはり現代からすると馴染みのない言葉、地名、人名などが頻出する割にはルビが少なかったため、もう少し読みやすくなればと思い、ルビを増やしました。  また、いくつかの箇所について、当時の雰囲気を壊さない言い回しに変え、文章全体を整えました。 (Kin

萩を散策する

 波乱の衆院選の夜でした。  深夜に結果が気になって目を覚ましてしまうのは、老いでしょうか。  今回は与党に鉄槌が下されましたね。私は日本国を愛しているので、今の与党に信は置けません。  この萩において青年期を過ごし、血風吹きすさぶ街道を歩き、若くして横死した青年の爪の垢を呑ませてあげたいです。  萩も江戸の気風を残した街でした。  この菊谷横町は城下町の地割りのままで、美しい白壁と端正ななまこ壁が延々と続きます。「日本の道100選」に選出されているそうですね。  なまこ壁

【歴史小説】天昇る火柱(4)「西方」

この小説について  この小説の主人公は、赤沢新兵衛長経という男です。  彼は、信州の小城に庶子として生まれ、田舎武士として平凡な一生を送るはずでした。  しかし彼には、二十歳近くも年の離れた兄がいました。  兄は早くに出家して家督を放り出すと、諸国を放浪し、唐船に乗って明国にまで渡ってゆきました。  そして細川京兆家の内衆となり、やがて畿内のほとんどを征服することになります。  神も仏も恐れぬ破壊者、赤沢沢蔵軒宗益。  その前に立ちふさがるのは、魔王・細川政元への復讐に全