「信長の野望」で自分の小説の登場人物をさがしたけどいなかった件
私が書く歴史小説の登場人物は、基本的にみんな実在しています（一部ヒロインを除く）。
だから「信長の野望」の、数少ない戦国初期シナリオと照らし合わせて、ああだこうだ言うこともできたわけですが…👇
それでもゲーム中の武将として存在していない人たちもいます。
マイナー中のマイナーキャラと言えるかもしれませんが、拙著の中では重要な役割を担っていたりします！
もちろん残っている史料が少ないため、大いに脚色してキャラをつけている人物も…
ただ、それが歴史小説の醍醐味だったりしますね。
今回はそんな人物たちを３人ピックアップしてみました。
それではどうぞ〜
① 林堂山樹
ほとんど史料がなく、「大和国人で、畠山尚慶の腹心だった」ということぐらいしかわからない林堂山樹。
林堂、という土地は確かに奈良県葛城市に現存しています。
ただ民家と小さな公民館があるくらいで、彼の痕跡らしきものは全く見当たりません。
その名前から、恐らく僧侶武士であり、ということは興福寺の衆徒であったことが想像されます。
全く無名で、系譜すら明らかではない衆徒が、守護家の腹心になるとはどういうことか。
そういうところから、尚慶の不足を補う軍師としての彼を着想しました。
イメージとしては、『蒼天航路』の（歯が抜けてからの）荀彧ですかね…
『蒼天録』風に能力をつけると…
政治90 統率5 知略92
といったところでしょうか。
（作中では）同時代で細川政元に対抗できる唯一の知恵者です。
その活躍は、ぜひ本編でご覧になってください！
② 木沢左近
両畠山家を股にかける、表裏比興の策略家。
木沢左近大夫、実名は不明ですが、出家してからの名は浮泛。
彼は実は、のちに畿内最大級の大物になる人物の父親です。
その名は、木沢左京亮長政。
のちに三好長慶の居城となる飯盛城、松永久秀の居城となる信貴山城を築いた、越境支配の先駆者でもあります。
口半開きの顔グラともども モブの極みで再評価が待たれる
👇少なくともこれくらいだろ…
政治88 統率39 知略89は必要だな
父・浮泛は長政に家督を譲り、一線を退いてからも、その「悪政」で息子と揉め、義絶されたりしています。
しかも長政の死後までしぶとく生き残った形跡があり、良くも悪くもクセの強い人柄が伺えます。
『蒼天録』風に浮泛（左近）に能力をつけると…
政治69 統率15 知略86
といったところでしょうか。
ちなみに息子の長政も、畠山、細川の両管領家に仕え、二君に相まみえることになります。
作中でも、そのイメージを父の左近に投影してみました。
彼の「雪叩き」がなければ、（作中の）歴史が変わっていたかもしれない？
③ 赤沢長経
「天昇る火柱」の主人公、赤沢新兵衛。
義父の赤沢宗益は『蒼天録』の旧時代シナリオに登場していますが、その弟にして養子の長経は存在していません。
しかし影が薄いわけでもなく、のちに細川方の一部将として活躍を見せることになります。
彼の戦いのゆくえは、来月再開予定の「天昇る火柱」第三部にて、最後まで追いかけていただけたら幸いです！
（ちなみに、「流れぬ彗星」「天昇る火柱」とも第三部で終了する予定です）
『蒼天録』風に能力をつけると…
政治45 統率83 知略67
といったところでしょうか。
実は、行政官としても有能だったかもしれない形跡が随所にあるのですが、活動の短さからそれを証明できなかったきらいがあります。
本当は全ての能力が70を超えるような逸材だったかもしれません。
おまけ
『蒼天録』に登場する作中の脇役たち
●畠山義英
政治28 統率26 知略53
確かに気鬱になりそうな能力
●畠山義豊
政治60 統率53 知略21
まあリアルかな…
●安富元家
政治74 統率18 知略18
統率と知略が10台なんて人 なかなかいないですよ
●筒井順賢
政治37 統率18 知略53
さすがにもうちょっと政治はあっていいのでは…
●神保長誠
政治81 統率77 知略84
え？なにこの唐突な強さ 統率で主君尚順をも上回るってマジか
●六角高頼
政治78 統率71 知略77
時代的には充分強いが さっきの神保長誠のせいで全然入ってこん
●足利義澄
政治50 統率20 知略35
さすがにこれじゃあな～
仮にも政元と張り合ったとか 息子二人を別の大名に預けといたとかあるし
義稙との対比で もうちょっと知略型にしてもいいような…
※いろいろ書きましたが、全てはこの時代への深い愛に基づいております。
それではまた〜
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