ななくさつゆり
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朝のカーテン。「かあてん」って表記も好き。
めざめる前に、朝餉の香りを鼻がつかんだ。 布団をかぶったままの私は、つられるように目を開けて、見えない香りの筋を追うように首を動かして視線を送る。 パンをトースターで焼いた、あの香ばしい匂い。 すぐさま布団を蹴って起き上がった。 ベッドにあぐらしていると、朝東風が私の髪をうしろからなびかせる。 そばでレースのかあてんが日差しと風と踊っていた。 そんな、にちようびの朝。 🎵 おはようございます。 毎週日曜日の朝にお送りする『にちようびの音。』です。 今回は、よく晴れた朝をイメージしてしまって、そんな雰囲気の曲はないかしらとYoutubeをさまよっていたら、いい感じの歌を見つけました。 菅原圭さんの『カーテン』。 最近はオケコン話や海外のゲーム音楽、演奏配信などの話をしていましたから、ふんわりと聴ける日本のポップソングを欲していたんですねぇ。 🎵🎵 菅原圭さんの曲は、以前の「たまたま出会いたい」の記事で別の『未明』というMVを紹介しました。 切なげな歌詞をエモーショナルと評されるハイトーンで歌い上げる、最近話題の歌手さんですね。 私はこの方の低音も良い意味での引っ掛かりがあって好きです。 この『カーテン』という歌、3分くらいで聴けます。 急ぎ過ぎずほどよい調子で、朝をはじめたばかりの部屋にこれを流せば、ちょっといい感じに動けそうな気がします。 なんだか、朝の雑談的バラエティー番組のエンディングとかで流れていそうな、好い意味での気安さがイイですね。 🎵🎵🎵 最近、気づいたのですが。 なんと、この『にちようびの音。』、回をかさねるごとにどんどん文量が増えているんです……! 文量のインフレ! おそろしい子……! だって、書いているうちに書きたいことがどんどん増えていくんですよ。 インターネット上の下書きは思う存分に書けてしまうものですから、ついそのまま書いちゃうんですねぇ。 推敲しなさいと先生からの声が聞こえてきそう。 私がnoteの記事を書く際、なるべく文章をブロックのように区分けしようとします。 文章を段落や文脈で改行したり、栞のように絵文字を挟んだりしていますよね。 ああしてなるべく可読性を高めようしています。 HTMLのブログ的なページだと、本文にぎっちり文章が詰まっているたらどうしても窮屈に見えてしまいますよね。 『にちようびの音。』の場合、ブロックごとに🎵を設けるのですが、その🎵の数がどんどん増えています。 🎵🎵🎵🎵 この『にちようびの音。』はおてがるで読みやすいを意識していますから、ブロックもせいぜい3つくらいが量的にもイイんじゃないかな、なんて思っていたのに。 先日のHomeの話なんて1記事で音符が最終的に6つ! もっとこう、バランスも踏まえた総合的な読みやすさというものを、考えねばねと思ったのでした。 ということで、今回はなるべくあっさりめに。 最近、菅原圭さんの歌をなにかと聴いているななくさつゆりでした。 日曜日の朝にお届けする好きな音楽のショートエッセイ、『にちようびの音。』。 ぜひ、スキやフォローなどのご支援をお願いいたします。 🎵🎵🎵🎵🎵 余談ですが、最近ケルト音楽を聴きたい熱が再燃しています。 ケルトたのしい! フィドルもティンホイッスルもバウロンもギターもそれぞれキャラが立ってて格好いいですね。 そのうちそういう話もしたい。 それではみなさま、今日もよい一日を。
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ニチアサロマンチシズム。
日曜の朝は、ガンダムユニコーン! 私が、よく「ニチアサ」を見ていたころです。 🎵 日曜日の朝、薄明かりの中で目を覚まし、毛布にくるまりまどろむ中で、テレビをつけました。 カーテンの隙間から差し入ってきた光の筋が肌に触れた感触をほんのりと感じつつ。 そういえば、カーテンを開けなきゃ。 寝そべったまま手を伸ばしてカーテンの裾を引きます。 どうやら今朝は、ほどよい晴れのようでした。 窓を開けたら、パリっと張った空気がひんやりとした感触を運んできます。 そよ風は寝室の空気を徐々にかき混ぜていき、それが朝を知らせるかのようでした。 テレビからオープニング曲が流れはじめ、ぽつりとひとこと。 「ニチアサでユニコーンって、まじだったんだ」 おはようございます。 日曜日の朝にお送りする、『にちようびの音。』です。 みなさんは、「ニチアサ」と聞いたら何を思い浮かべますか。 🎵🎵 ニチアサ。 つまり日曜日の朝。 かるく説明いたしますと、ここでいう「ニチアサ」とは、日曜朝のアニメ・特撮ヒーロー枠のことです。 日曜の朝にお出かけの支度をしたり、朝ご飯を食べたり、はたまた日曜の朝らしく横たわったりしたまま視聴する、アニメや特撮番組の俗称ですね。 テレビ朝日系列で放送していた「プリキュア」、「仮面ライダー」、「スーパー戦隊」の各シリーズ作品を総称して「ニチアサ」と呼んでいました。 ちなみに、公式の名称としての「ニチアサ」はもう解消されており、令和の現在に表立ってこの呼称が出てくる機会は少なくなっているでしょう。 ですが、この「ニチアサ」はまだ印象色濃く、今も普通に通じる概念です。 いまだに日曜の朝に流れるアニメ・特撮番組をニチアサと呼ぶファンはいっぱいいます。 私のX(旧:Twitter)の相互フォロワーさんにもニチアサ実況を週のルーティーンにされている方が多くいらっしゃいますし、私もいまだに「ニチアサ」と呼びますね。 と、まァ話が横に逸れました。 今回、この「ニチアサ」の時間帯に放映されていたアニメと、それを演奏したオーケストラコンサート、いわゆる「オケコン」の話です。 🎵🎵🎵 今回ご紹介した動画は、オーケストラコンサートのライブ映像です。 AKIBA WINDS PROJECT 【秋葉原区立すいそうがく団!】がお送りするニチアサのオーケストラ。 曲は『Into the sky』。 『機動戦士ガンダムUC RE:0096』のオープニングテーマをオーケストラで演奏したものです。 壮大さを味わいつつ、弾むように気持ちよく聴けて、とても爽快ですね。 さて、以前の記事でも触れたことがあると思いますが、脚本がある映像作品の作中で使用される楽曲を、「劇伴」といいます。 そして、こうした劇伴やアニメ・映画などの主題歌をオーケストラコンサートで披露するという興行も、最近ではめずらしくなくなりました。 この「オケコン」はいまや、新作のゲームや映像作品が世に出るたびに開催を期待される定番興行のひとつになっています。 劇伴だけでなくゲーム音楽のオーケストラコンサートも多く、人気タイトルのオケコンともなれば全国主要都市での開催も珍しくありません。 日頃聴いて耳に馴染んだ劇伴が、壮大なオーケストラとして眼の前で演奏される機会にファンは喜び、これをきっかけに生のオーケストラに触れたオーディエンスは、コンサートそのものの持つ衝撃力のようなものに胸を打たれるわけです。 そういえば、私はたまにアクロス福岡のコンサートを観に行くのですが、過去にアクロス福岡で開催されたドラクエのオケコンは行きましたね。 🎵🎵🎵🎵 ちなみに、このガンダムUC(ユニコーン)のニチアサ参戦について。 もうそろそろ10年くらい経ちますでしょうか。 ニチアサといえば、当時はプリキュア、仮面ライダー、戦隊ヒーローの不動のコンテンツ。 それらで日曜の朝をお送りしていた当時のニチアサの枠に、いきなりガンダムが登場します。 ニチアサの枠に、ガンダム? しかも、シリアスな展開にイデオロギッシュな言葉が行き交い、攻めた演出もてんこ盛りなあのユニコーンを? と、TVアニメ用に再編したガンダムUCがニチアサ枠で当時のネットはかなりざわついたものです。 が、このアニメ用にプロデュースされたOP『Into the sky』やED『Next 2U-eUC-』に聴き入ってからは、そんな雑念なんてどうでもよくなって、ニチアサガンダムを欠かさず観るようになっていた私でした。 (劇中の大筋や演出は変わらないので、時折「これキッズに見せて大丈夫か? みたいなシーンが入ることは入る) そもそも当時の時点でガンダムUCのBlu-ray BOXを所持していましたから、懐かしむようにTV版の RE:0096 を見ていました。 🎵🎵🎵🎵🎵 さて、ということで今回はオケコンとニチアサの話でした。 ――そういえば、私が最初に見たのは、なんだったかな。 おそらく、ファイナルファンタジーのオーケストラコンサートだったかと思います。 そのときは、まだリアルで見たことがなくて、おそらく映像だったかと。 スーパーファミコンの実機でしか聴いたことがなかったプレリュードがオーケストラで演奏されていて、映像越しに圧倒されたのを覚えています。 今日もここまでお読みいただき、ありがとうございます。 今後も『にちようびの音。』を通じて日曜日の朝に聴き読みしたくなる記事をお届けしてまいります。 ぜひ、スキやフォローをお願いいたします。 追伸 もうひとつ余談ですが、私の場合、特撮ヒーローは変身シーンがスキですね。 戦隊シリーズ(の変身シーンをあつめてひたすら視聴するのが大好きです。 特に終盤の素面名乗りのシーンがスキ。キュウレンジャーやダイレンジャーの素面名乗りが特にスキ。
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Home_2。出会えた曲名。
鼓膜にやんわり触れてくる川のせせらぎ。 コロラドはいいよねぇ。 🎵 おはようございます。 ななくさつゆりです。 毎週日曜日の朝にお送りする、聴きながらのショートエッセイ、『にちようびの音。』のお時間です。 今回も、前回にひきつづき、ガブリエル・アプリン(Gabrielle Aplin) の「Home」 にまつわる話をします。 私が、曲名も歌手名も知らない状態で曲を聴き、気に入ったはいいものの探しようがないという状態から今に至るまでの話です。 曲の正体は、思いもよらないところからもたらされたのでした。 🎵🎵 私がこの「Home」を聴いたのは、とあるゲームのプレイ中のことです。 しかも割と最近。 2年前とか、そのくらい最近だったかと記憶しています。 それは、フランスのゲームスタジオ DONTNOD Entertainment が開発したビデオゲーム『Life is strange : True Colors』。 現代のアメリカ、コロラド州の田舎町を舞台にしたアドベンチャーゲームです。 Life is strange は数々のアワードを受賞している人気シリーズですが、日本での知名度はそこまで高くありません。 私もスクウェア・エニックスがリリースしたローカライズ版のPVを視聴して、プレイしようと思ったのがきっかけです。 ゲームの序盤、主人公がこの町を訪れたときに流れるBGMが『Home』だったというわけです。 このシーンの演出が、田舎町の穏やかな雰囲気に加え、主人公がはるばる新天地までやってきたという心境をも感じさせてくれるものでしたので、本記事の冒頭は「コロラドはいいよねぇ」となりました。 上記の動画で実際に該当のシーンを御覧いただけますので、どうぞ。 🎵🎵🎵 で、この曲を私はとても気に入るのです。 そう、気に入ったのですよ。とても。 だからいつでも聴けるようにしたいのですが、肝心の曲名も歌手も、わからない。 ゲームをクリアしたらエンドクレジットに曲名くらい載るかな? でも、私は今すぐ聴きたいわけです。 それで、インターネット上で検索をかけてみるのですが、Googleでゲームタイトルと挿入歌を検索しても、それらしい曲はヒットしません。 さて、どうしたものかなァ、とコーヒー片手に悩む私は、結局このシーンを延々何時間も流しつづけて曲を聴くという力技でしばらく聴いていたのでした。 子どもの頃、クロノ・トリガーのBGMを実機から延々垂れ流していたころから何も変わってませんね。 🎵🎵🎵🎵 さて、解答編です。 自力で曲名を探しても判明せず、煮えきらないでいた私は、とうとうSNSにプレイ動画をアップしてフォロワーの皆さん方に教えを乞います。 「この曲知ってる?」 わらにもすがる思いです。 そもそも、Life is strangeをプレイしている方がどのくらいいらっしゃるか。 知ってる方がいらっしゃるのかと。 ですが、さすがのSNS。 まさかの海外フォロワーから救いの手がさしのべられます。 「この歌だと思う」 とてもクールなフレーズです。 そしてクールなゲーマーRyan・Rは、DMにガブリエルアプリン「Home」のURLを添え、丁寧に歌手名と曲名を記してメッセージを送ってくれたのでした。 🎵🎵🎵🎵🎵 このときの私の感動といえば、なかなかのものでしたね! シビれるメッセージです。 ちなみに、教えてくれた相互フォロワーとのつながりは、昔オンラインで一度スマブラを対戦したという一点だけでした。 たった一度別のゲームで遊んだだけの方から、ふいに「この曲じゃない?」と教えてもらい、それがピタリと符合する。 ありがたいことです。 知己の恩というほかありません。 以上が、『Home』との出会いと、なんとなくいいなァで止まらずに調べようと思った先でのことでした。 私のささやかな思い出であり、インターネットのおもしろさをあらためて実感した大変興味深い体験です。 小さなことでも行動をつづけていれば、どこからか反応が返ってくるものなんですねぇ。 🎵🎵🎵🎵🎵🎵 最近、海外の音楽の話がつづきますね。 そろそろ日本国内のミュージックや劇伴とかの話もしたい。 記事の最後に、「Home」の曲名と動画のURLを私に教えてくれた Ryan・Rにあらためて感謝の意を表します。 それではみなさま、よい一日を。