ななくさつゆり

福岡の小説家(福岡市、糸島)。文字で景色をつくります。 この世界に心地よく充実できる場があることを知らせるもの。それが情景と信じて書いています。NWのwayfinder 。 “ナチュらぎ”季節のショートストーリー👉 https://x.gd/3lFWO

ななくさつゆり

福岡の小説家(福岡市、糸島)。文字で景色をつくります。 この世界に心地よく充実できる場があることを知らせるもの。それが情景と信じて書いています。NWのwayfinder 。 “ナチュらぎ”季節のショートストーリー👉 https://x.gd/3lFWO

マガジン

  • コーヒーチケットをひとつ。ふり返りながら歩みゆく今のエッセイ

    【ジャンル】エッセイ 【おすすめ】現代をゆるくマイペースに生きるひとたちの情景が軽やかな文章で楽しめます。 【1記事あたり文字数】2000~3000文字 【更新日】毎週火曜日(月4~5本) 【読書ステップ指標】★★★(読みやすい) 「文章で景色を描く」をテーマに余情のありかを探求する小説家、ななくさつゆりのショートエッセイ集が定期購読マガジンになりました。 読めば情景が浮かぶ、ありふれた日常から“ひととき”を切り抜いたエッセイ。 1つのエピソードを、長すぎず、読みやすく、かつ濃厚な情景に仕立ててお届けしてまいります。 コーヒーをお手元に、砂糖を溶かす間のものおもい。 ちいさなエッセイをお楽しみください。 ※読書ステップ指標は、ななくさつゆりの文章における書きぶりの固さや長さ、情景の凝り具合をもとに独断で定めた目安です。 読書慣れや読書筋力が求められる内容ほど★の数が増えます。

  • ななくさつゆりの 原稿びより。 時事雑記の アーカイブ。

    私の雑記雑感の記事を「原稿びより。」としてまとめることにしました。 投稿した記事でどこのマガジンにも入らなかった記事はたいていここに入ります。 このマガジンだけは天変地異がおきてもずーっと無料のままの予定です。 というわけで歌います。 晴れていた。原稿日和。 風がつよい。原稿日和。 雨がふる。原稿日和。 紅葉かな。原稿日和。 雪げしき。原稿日和。 梅の花。原稿日和。 台風だ。原稿日和。 葉桜を見た。 原稿をしよう。 今日も網戸ごしに心地いい風が吹き入ってくる。 私の髪を優しく撫でたこの日の風も、原稿に書き残しておこう。 ハイ。 すみません。 強迫観念にかられているワケではなく。 このくらいいつだって、デイリーな面持ちで原稿に接しよう、という風にいられたらなァと思うわけです。 ひとは意思ひとつとちょっとしたきっかけで、きっと書くことができますから。

  • みはらし。福岡のnote

    【ジャンル】エッセイ 【テーマ】福岡の景色と短い文章 【1記事あたり文字数】400文字以内 【更新日】毎週月曜日(月4~5本) 【読書ステップ指標】★(おてがる) ななくさつゆりは福岡で暮らしています。 福岡市や糸島で見かけたちょっとした何かをちょっとしたアルバムにして、福岡を伝えてまいります。 また、私以外でも福岡や糸島の素敵な一枚を載せている投稿記事を見かけたら、載せさせていただきたいな……。 暮らす街としての福岡の、海山川の風馴染む雰囲気が少しでも伝われば幸いです。 お楽しみください。 ※読書ステップ指標は、ななくさつゆりの文章における書きぶりの固さや長さ、情景の凝り具合をもとに独断で定めた目安です。 読書慣れや読書筋力が求められる内容ほど★の数が増えます。

  • にちようびの音。聴きながらのショートエッセイ。

    【ジャンル】エッセイ 【テーマ】日曜の朝に合う晴れやかな曲の紹介 【1記事あたり文字数】1500文字以内 【更新日】毎週日曜日(月4~5本) 【読書ステップ指標】★★(おてがる) ななくさつゆりです。 皆さん、音楽は好きですか。 曲はよく聴くほうですか。 私は、聴くほうだと思います。 今日も何かしらの曲をかけています。 原稿をするとき。 料理をするとき。 アイロンがけのとき。 ランニングするとき。 音楽は、私の集中を助けてくれます。 毎週日曜日に一度。 日ごろの「聴く」を振り返るエッセイです。 だいたい1記事5分程度、1曲聞けるくらいの文量でお届けしていきます! スキやフォローをよろしくお願いします! ※読書ステップ指標は、ななくさつゆりの文章における書きぶりの固さや長さ、情景の凝り具合をもとに独断で定めた目安です。 読書慣れや読書筋力が求められる内容ほど★の数が増えます。

  • スキした記事 - sky view note -

    フォロワーさんの投稿記事を紹介する無料マガジンです。 フォローいただいた方のページは必ず拝見するようにしています。 その中で、特に素敵だなと思った記事をこちらに登録しております。 私の見上げた先にある note です。

最近の記事

  • 固定された記事

ななくさつゆりについて

プロフィール筆名 ななくさつゆり 出身 福岡県糸島市 webで活動している小説家、ライター。 自らの観察眼と社会経験をもとに、地の文で心象や情景を瑞々しく書き出す作風。 日常の極一瞬を切り取り、イメージが浮かぶように読者へ伝える文章が共感を呼ぶ。 レビューには、「ノスタルジーに浸れる写真展」との声がありつつも、読みやすさと繊細な空気感を両立させた言葉遣いから、「人を正気に戻す小説」とも。 目に浮かぶ情景の先へ踏み込み、読み手のクオリアに触れる文章を理想とし、「文章で

    • 特スキの報告+ざっくり日本語学コラム【みはらし。雑談回】

      特スキ報告 こんにちは。 ななくさつゆりです。 今週もご報告です。 毎週月曜日にお届けしているみはらしから、『薄明と夕の福岡市。』が特スキ(特にスキを集めた記事)に選ばれてます! ありがとうございます。 薄明、とはもともと「明け方、夕方の薄ぼんやりとした明るさ」を指す言葉で、一応朝方にも夕方にも使える言葉です。 ただ、私としては朝方のイメージがつよいかな。 みなさんはいかがですか。 🎉 もともと、朝の静かでひんやりとした固い空気がただよう感じが好きで、まだ凝って

      • エッセイ ステインときどき近代文学の「歯」

        ステイン~♪って歌うCMがあったね。  歯に最適解って、あるのだろうか。  結局は、ひとそれぞれ? 🦷  私は未だに歯磨き粉も歯ブラシも、なんなら磨き方の最適解も判然としないままでいる。  かつて学校の歯科検診で習った歯の磨き方を元に、歯磨きを続けていた。  歯間ブラシを使うようになったのは社会人になってから。  朝でいうと、鏡の前に立ち、眠たげな野暮ったい顔を半目で見つつ目尻の目ヤニを小指の背で取るところからはじまる。  朝のルーティーンの回では触れなかった朝の

        • +4

          宵の幕が降る福岡市。

        • 固定された記事

        ななくさつゆりについて

        マガジン

        • コーヒーチケットをひとつ。ふり返りながら歩みゆく今のエッセイ
          初月無料 ¥300 / 月
        • ななくさつゆりの 原稿びより。 時事雑記の アーカイブ。
          34本
        • みはらし。福岡のnote
          54本
        • にちようびの音。聴きながらのショートエッセイ。
          18本
        • スキした記事 - sky view note -
          156本
        • 短編小説 カフェバイトと季節の雨
          3本
          ¥150

        記事

          再生

          朝のカーテン。「かあてん」って表記も好き。

          めざめる前に、朝餉の香りを鼻がつかんだ。 布団をかぶったままの私は、つられるように目を開けて、見えない香りの筋を追うように首を動かして視線を送る。 パンをトースターで焼いた、あの香ばしい匂い。 すぐさま布団を蹴って起き上がった。 ベッドにあぐらしていると、朝東風が私の髪をうしろからなびかせる。 そばでレースのかあてんが日差しと風と踊っていた。 そんな、にちようびの朝。 🎵 おはようございます。 毎週日曜日の朝にお送りする『にちようびの音。』です。 今回は、よく晴れた朝をイメージしてしまって、そんな雰囲気の曲はないかしらとYoutubeをさまよっていたら、いい感じの歌を見つけました。 菅原圭さんの『カーテン』。 最近はオケコン話や海外のゲーム音楽、演奏配信などの話をしていましたから、ふんわりと聴ける日本のポップソングを欲していたんですねぇ。 🎵🎵 菅原圭さんの曲は、以前の「たまたま出会いたい」の記事で別の『未明』というMVを紹介しました。 切なげな歌詞をエモーショナルと評されるハイトーンで歌い上げる、最近話題の歌手さんですね。 私はこの方の低音も良い意味での引っ掛かりがあって好きです。 この『カーテン』という歌、3分くらいで聴けます。 急ぎ過ぎずほどよい調子で、朝をはじめたばかりの部屋にこれを流せば、ちょっといい感じに動けそうな気がします。 なんだか、朝の雑談的バラエティー番組のエンディングとかで流れていそうな、好い意味での気安さがイイですね。 🎵🎵🎵 最近、気づいたのですが。 なんと、この『にちようびの音。』、回をかさねるごとにどんどん文量が増えているんです……! 文量のインフレ! おそろしい子……! だって、書いているうちに書きたいことがどんどん増えていくんですよ。 インターネット上の下書きは思う存分に書けてしまうものですから、ついそのまま書いちゃうんですねぇ。 推敲しなさいと先生からの声が聞こえてきそう。 私がnoteの記事を書く際、なるべく文章をブロックのように区分けしようとします。 文章を段落や文脈で改行したり、栞のように絵文字を挟んだりしていますよね。 ああしてなるべく可読性を高めようしています。 HTMLのブログ的なページだと、本文にぎっちり文章が詰まっているたらどうしても窮屈に見えてしまいますよね。 『にちようびの音。』の場合、ブロックごとに🎵を設けるのですが、その🎵の数がどんどん増えています。 🎵🎵🎵🎵 この『にちようびの音。』はおてがるで読みやすいを意識していますから、ブロックもせいぜい3つくらいが量的にもイイんじゃないかな、なんて思っていたのに。 先日のHomeの話なんて1記事で音符が最終的に6つ! もっとこう、バランスも踏まえた総合的な読みやすさというものを、考えねばねと思ったのでした。 ということで、今回はなるべくあっさりめに。 最近、菅原圭さんの歌をなにかと聴いているななくさつゆりでした。 日曜日の朝にお届けする好きな音楽のショートエッセイ、『にちようびの音。』。 ぜひ、スキやフォローなどのご支援をお願いいたします。 🎵🎵🎵🎵🎵 余談ですが、最近ケルト音楽を聴きたい熱が再燃しています。 ケルトたのしい! フィドルもティンホイッスルもバウロンもギターもそれぞれキャラが立ってて格好いいですね。 そのうちそういう話もしたい。 それではみなさま、今日もよい一日を。

          朝のカーテン。「かあてん」って表記も好き。

          再生

          掌編小説 大樹に立ち、青空を天に。

          大樹に立ち、青空を天に。1.天つ風  ありし日のことを、夢で見た。  私が彼から受け取った手紙に、綴られていたあの一節。  そうして私に宛てられた手紙もまた、朽ちてしまって、手元にはない。  それどころか。  この世界にはもう、私しかいない。  いつから。  いつ、私はこの世界で、ひとりきりになってしまったのかな……。 🌳  ひとがいなくなった世界に、私の居場所はもう作れなくて、今度はそらに住ま居を作った。  どこまでも伸びる高い樹から生えて絡む枝——それでも私

          掌編小説 大樹に立ち、青空を天に。

          特スキの報告+ざっくり日本語学コラム【短編小説神屋宗湛、コーパスで「口こみ」】

          特スキ報告 こんにちは。 ななくさつゆりです。 今週もご報告です。 毎週木曜日にお届けした短編小説『神屋宗湛 - 砂浜に町を描いた男。』ですが、今回も特スキ(特にスキを集めた記事)に選ばれました! ありがとうございます。 こちらの『神屋宗湛 』は、中世博多を舞台にした短編小説です。 当時の海風に馴染む博多の雰囲気を感じられる情景をご用意しております。 歴史の予備知識不要! ぜひ、中世博多の気風に触れてください。 🎉 ちなみに、『神屋宗湛 』短編の記事だけで、同

          特スキの報告+ざっくり日本語学コラム【短編小説神屋宗湛、コーパスで「口こみ」】

          エッセイ 三更の緑茶。

          夜中の十一時。  視界にちらりと、 「三更」  という単語が目について、その意味はなんだったっけと軽く思いを巡らせた。  静かな、テーブル向かいでシャーペンがノートの上をさらさらと走る音も聞こえてくるくらいには、静かなリビングルーム。  私はその居心地のいい静けさに浸り、たしか『星の王子様』あたりを読んでいた気がする。  まだ、彼の著作権が切れていなかった程度には、昔のこと。 🍵

          エッセイ 三更の緑茶。

          +5

          天神地下街を歩く。

          天神地下街を歩く。

          +4
          再生

          ニチアサロマンチシズム。

          日曜の朝は、ガンダムユニコーン! 私が、よく「ニチアサ」を見ていたころです。 🎵 日曜日の朝、薄明かりの中で目を覚まし、毛布にくるまりまどろむ中で、テレビをつけました。 カーテンの隙間から差し入ってきた光の筋が肌に触れた感触をほんのりと感じつつ。 そういえば、カーテンを開けなきゃ。 寝そべったまま手を伸ばしてカーテンの裾を引きます。 どうやら今朝は、ほどよい晴れのようでした。 窓を開けたら、パリっと張った空気がひんやりとした感触を運んできます。 そよ風は寝室の空気を徐々にかき混ぜていき、それが朝を知らせるかのようでした。 テレビからオープニング曲が流れはじめ、ぽつりとひとこと。 「ニチアサでユニコーンって、まじだったんだ」 おはようございます。 日曜日の朝にお送りする、『にちようびの音。』です。 みなさんは、「ニチアサ」と聞いたら何を思い浮かべますか。 🎵🎵 ニチアサ。 つまり日曜日の朝。 かるく説明いたしますと、ここでいう「ニチアサ」とは、日曜朝のアニメ・特撮ヒーロー枠のことです。 日曜の朝にお出かけの支度をしたり、朝ご飯を食べたり、はたまた日曜の朝らしく横たわったりしたまま視聴する、アニメや特撮番組の俗称ですね。 テレビ朝日系列で放送していた「プリキュア」、「仮面ライダー」、「スーパー戦隊」の各シリーズ作品を総称して「ニチアサ」と呼んでいました。 ちなみに、公式の名称としての「ニチアサ」はもう解消されており、令和の現在に表立ってこの呼称が出てくる機会は少なくなっているでしょう。 ですが、この「ニチアサ」はまだ印象色濃く、今も普通に通じる概念です。 いまだに日曜の朝に流れるアニメ・特撮番組をニチアサと呼ぶファンはいっぱいいます。 私のX(旧:Twitter)の相互フォロワーさんにもニチアサ実況を週のルーティーンにされている方が多くいらっしゃいますし、私もいまだに「ニチアサ」と呼びますね。 と、まァ話が横に逸れました。 今回、この「ニチアサ」の時間帯に放映されていたアニメと、それを演奏したオーケストラコンサート、いわゆる「オケコン」の話です。 🎵🎵🎵 今回ご紹介した動画は、オーケストラコンサートのライブ映像です。 AKIBA WINDS PROJECT 【秋葉原区立すいそうがく団!】がお送りするニチアサのオーケストラ。 曲は『Into the sky』。 『機動戦士ガンダムUC RE:0096』のオープニングテーマをオーケストラで演奏したものです。 壮大さを味わいつつ、弾むように気持ちよく聴けて、とても爽快ですね。 さて、以前の記事でも触れたことがあると思いますが、脚本がある映像作品の作中で使用される楽曲を、「劇伴」といいます。 そして、こうした劇伴やアニメ・映画などの主題歌をオーケストラコンサートで披露するという興行も、最近ではめずらしくなくなりました。 この「オケコン」はいまや、新作のゲームや映像作品が世に出るたびに開催を期待される定番興行のひとつになっています。 劇伴だけでなくゲーム音楽のオーケストラコンサートも多く、人気タイトルのオケコンともなれば全国主要都市での開催も珍しくありません。 日頃聴いて耳に馴染んだ劇伴が、壮大なオーケストラとして眼の前で演奏される機会にファンは喜び、これをきっかけに生のオーケストラに触れたオーディエンスは、コンサートそのものの持つ衝撃力のようなものに胸を打たれるわけです。 そういえば、私はたまにアクロス福岡のコンサートを観に行くのですが、過去にアクロス福岡で開催されたドラクエのオケコンは行きましたね。 🎵🎵🎵🎵 ちなみに、このガンダムUC(ユニコーン)のニチアサ参戦について。 もうそろそろ10年くらい経ちますでしょうか。 ニチアサといえば、当時はプリキュア、仮面ライダー、戦隊ヒーローの不動のコンテンツ。 それらで日曜の朝をお送りしていた当時のニチアサの枠に、いきなりガンダムが登場します。 ニチアサの枠に、ガンダム? しかも、シリアスな展開にイデオロギッシュな言葉が行き交い、攻めた演出もてんこ盛りなあのユニコーンを? と、TVアニメ用に再編したガンダムUCがニチアサ枠で当時のネットはかなりざわついたものです。 が、このアニメ用にプロデュースされたOP『Into the sky』やED『Next 2U-eUC-』に聴き入ってからは、そんな雑念なんてどうでもよくなって、ニチアサガンダムを欠かさず観るようになっていた私でした。 (劇中の大筋や演出は変わらないので、時折「これキッズに見せて大丈夫か? みたいなシーンが入ることは入る) そもそも当時の時点でガンダムUCのBlu-ray BOXを所持していましたから、懐かしむようにTV版の RE:0096 を見ていました。 🎵🎵🎵🎵🎵 さて、ということで今回はオケコンとニチアサの話でした。 ――そういえば、私が最初に見たのは、なんだったかな。 おそらく、ファイナルファンタジーのオーケストラコンサートだったかと思います。 そのときは、まだリアルで見たことがなくて、おそらく映像だったかと。 スーパーファミコンの実機でしか聴いたことがなかったプレリュードがオーケストラで演奏されていて、映像越しに圧倒されたのを覚えています。 今日もここまでお読みいただき、ありがとうございます。 今後も『にちようびの音。』を通じて日曜日の朝に聴き読みしたくなる記事をお届けしてまいります。 ぜひ、スキやフォローをお願いいたします。 追伸 もうひとつ余談ですが、私の場合、特撮ヒーローは変身シーンがスキですね。 戦隊シリーズ(の変身シーンをあつめてひたすら視聴するのが大好きです。 特に終盤の素面名乗りのシーンがスキ。キュウレンジャーやダイレンジャーの素面名乗りが特にスキ。

          ニチアサロマンチシズム。

          再生

          短編小説 神屋宗湛 - 砂浜に町を描いた男 - (5)了

          高札場の砂塵  背振山地の山間から午前中の陽が博多を照らす。  山から降りてくる風と海からそよいでくる風とが町に張られた縄を揺らしていた。  町割りがはじまった博多は俄かに騒がしくなり、近隣からも様子見ついでに普請に加わる者達も日増しにふえて賑わいはさらなる様相を呈していた。  島井宗室は、普請で喧しい様子を高札場のそばで眺めつつ、 「成ったな。町割り」と、呟きながら着衣の砂埃を払う。  宗湛は汗を拭い、 「徳さんは気が早い。何事もこれからです」  と、言葉を返すも、 「

          短編小説 神屋宗湛 - 砂浜に町を描いた男 - (5)了

          特スキの報告+ざっくり日本語学コラム【短編小説神屋宗湛】

          特スキ報告 こんにちは。 ななくさつゆりです。 今週もご報告! 毎週木曜日にお届けしている短編小説『神屋宗湛 - 砂浜に町を描いた男。』が、今回も特スキ(特にスキを集めた記事)に選ばれました! ありがとうございます。 こちらの『神屋宗湛 』は、中世博多を舞台にした短編小説です。 当時の海風に馴染む博多の雰囲気を感じられる情景をご用意しております。 歴史の予備知識不要! ぜひ、当時の気風に触れてみてください。 🎉 大変ありがたいことに、最近は特スキ記事が毎週複数

          特スキの報告+ざっくり日本語学コラム【短編小説神屋宗湛】

          エッセイ 香りが思い出を含んでいた。

          荒戸の交差点。  あの日の店員さんに教わったとおり、ルイボス茶を淹れてみる。  その匂いは妙に懐かしかった。 🍵  秋がきたと思えば、またたくまに過ぎ去って、冬はもう目の前。  長袖を着ても、薄手のインナーでは心もとない。  そんな季節がすぐそばまで寄ってきている。  先日、朝に大濠公園を歩いた。  ウォーキングやジョギングに興じる人たちの流れを避けつつ、外周をいくらか歩いてからベンチに腰掛ける。  外周に沿う水路のせせらぎの音を聴きつつ、中央の広いため池でゆらめ

          エッセイ 香りが思い出を含んでいた。

          +5

          雲を眺めて楽しむ福岡市。

          雲を眺めて楽しむ福岡市。

          +4
          再生

          Home_2。出会えた曲名。

          鼓膜にやんわり触れてくる川のせせらぎ。 コロラドはいいよねぇ。 🎵 おはようございます。 ななくさつゆりです。 毎週日曜日の朝にお送りする、聴きながらのショートエッセイ、『にちようびの音。』のお時間です。 今回も、前回にひきつづき、ガブリエル・アプリン(Gabrielle Aplin) の「Home」 にまつわる話をします。 私が、曲名も歌手名も知らない状態で曲を聴き、気に入ったはいいものの探しようがないという状態から今に至るまでの話です。 曲の正体は、思いもよらないところからもたらされたのでした。 🎵🎵 私がこの「Home」を聴いたのは、とあるゲームのプレイ中のことです。 しかも割と最近。 2年前とか、そのくらい最近だったかと記憶しています。 それは、フランスのゲームスタジオ DONTNOD Entertainment が開発したビデオゲーム『Life is strange : True Colors』。 現代のアメリカ、コロラド州の田舎町を舞台にしたアドベンチャーゲームです。 Life is strange は数々のアワードを受賞している人気シリーズですが、日本での知名度はそこまで高くありません。 私もスクウェア・エニックスがリリースしたローカライズ版のPVを視聴して、プレイしようと思ったのがきっかけです。 ゲームの序盤、主人公がこの町を訪れたときに流れるBGMが『Home』だったというわけです。 このシーンの演出が、田舎町の穏やかな雰囲気に加え、主人公がはるばる新天地までやってきたという心境をも感じさせてくれるものでしたので、本記事の冒頭は「コロラドはいいよねぇ」となりました。 上記の動画で実際に該当のシーンを御覧いただけますので、どうぞ。 🎵🎵🎵 で、この曲を私はとても気に入るのです。 そう、気に入ったのですよ。とても。 だからいつでも聴けるようにしたいのですが、肝心の曲名も歌手も、わからない。 ゲームをクリアしたらエンドクレジットに曲名くらい載るかな? でも、私は今すぐ聴きたいわけです。 それで、インターネット上で検索をかけてみるのですが、Googleでゲームタイトルと挿入歌を検索しても、それらしい曲はヒットしません。 さて、どうしたものかなァ、とコーヒー片手に悩む私は、結局このシーンを延々何時間も流しつづけて曲を聴くという力技でしばらく聴いていたのでした。 子どもの頃、クロノ・トリガーのBGMを実機から延々垂れ流していたころから何も変わってませんね。 🎵🎵🎵🎵 さて、解答編です。 自力で曲名を探しても判明せず、煮えきらないでいた私は、とうとうSNSにプレイ動画をアップしてフォロワーの皆さん方に教えを乞います。 「この曲知ってる?」 わらにもすがる思いです。 そもそも、Life is strangeをプレイしている方がどのくらいいらっしゃるか。 知ってる方がいらっしゃるのかと。 ですが、さすがのSNS。 まさかの海外フォロワーから救いの手がさしのべられます。 「この歌だと思う」 とてもクールなフレーズです。 そしてクールなゲーマーRyan・Rは、DMにガブリエルアプリン「Home」のURLを添え、丁寧に歌手名と曲名を記してメッセージを送ってくれたのでした。 🎵🎵🎵🎵🎵 このときの私の感動といえば、なかなかのものでしたね! シビれるメッセージです。 ちなみに、教えてくれた相互フォロワーとのつながりは、昔オンラインで一度スマブラを対戦したという一点だけでした。 たった一度別のゲームで遊んだだけの方から、ふいに「この曲じゃない?」と教えてもらい、それがピタリと符合する。 ありがたいことです。 知己の恩というほかありません。 以上が、『Home』との出会いと、なんとなくいいなァで止まらずに調べようと思った先でのことでした。 私のささやかな思い出であり、インターネットのおもしろさをあらためて実感した大変興味深い体験です。 小さなことでも行動をつづけていれば、どこからか反応が返ってくるものなんですねぇ。 🎵🎵🎵🎵🎵🎵 最近、海外の音楽の話がつづきますね。 そろそろ日本国内のミュージックや劇伴とかの話もしたい。 記事の最後に、「Home」の曲名と動画のURLを私に教えてくれた Ryan・Rにあらためて感謝の意を表します。 それではみなさま、よい一日を。

          Home_2。出会えた曲名。

          再生

          お知らせ 短編小説『カフェバイトと季節の雨』をリリースしました。

          こんばんは。 ななくさつゆりです。 今回はお知らせです。 お知らせ 9月~10月にかけて連載した短編小説『カフェバイトと季節の雨』をマガジン化しました。 ゆるいやり取り。気軽に読める。読むと情景が湧いてくる。 そんな現代舞台の小説です。 本来、noteでは記事単体の価格は下限が100円で、100円*3本となってしまいますが、有料マガジンでひとまとめにしましたのでまるごとセット150円でなるべくお得にお読みいただけるようにいたしました。 概要 お読みいただきありがと

          お知らせ 短編小説『カフェバイトと季節の雨』をリリースしました。