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#映画館の思い出

映画館で観てよかった映画、はじめて行ったときの思い出など、映画館で観るたのしさをテーマに作品を募集します

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俳優・片桐はいりさんが語るミニシアターへの想い「味噌蔵みたいな映画館が好き」

 旅先で私は真っ先に映画館を探します。下準備もせずに知らないまちに行っても、小さな映画館が見つけられれば、もう「オールOK」。だって、そこに行けば確実に映画好きの人がいて、映画の話ができるんですから。「今どんな映画上映してるんですか?」から始まって「この辺でおいしい店ない?」「どこか面白いとこがあったら教えて」などと会話しているうちに、その土地のことが全部わかった気になっちゃう。シネコンだと、こんな私の”不規則質問”にはなかなか付き合ってもらえませんが、ミニシアターなら、多少

【‘‘映画にハマった一年を振り返る’’】

2024年は、映画ばかり見ていました。 自宅や映画館も含めて、映画を見ることの喜び、楽しさを改めて痛感させられた一年でもありました。 そして、何よりも映画は映画館で見る時の感動は計り知れないものがあるということも実感しました。 映画館では自宅では体験出来ない大画面と音響システムが使われている為、視覚効果や音響効果が相乗効果として働き、没入感と埋没感が映画館でしか堪能出来ないものだと個人的に思っています。 私にとって、映画館の画面は大きな窓のようなものだと捉えています。 大きな

論よりショート【嘘つき】 1031

 「あなたがそんな人だとは思わなかったわ、嘘つき‼︎」 ああ、又だ。 一体いつ、自分が嘘をついたっていうのだろう。  「付き合ってる人はいるの?」 と訊かれたから、いないって答えたんだ。 「好きな人はいるの?」 と訊かれたから、いないって答えたんだ。 「今度、一緒に映画を観に行かない?」 と誘われたから、いいよって答えたんだ。 丁度、観たいと思っていたところだったからさ。 嘘じゃないよ。  ひとり映画は悪くないけど、誰かの感想を聞くのだって悪くない。 ひとり飯は気楽だけど

作家・川内有緒さんが巡る京阪神のミニシアター[京都・出町座篇]

 中学生の頃、友人たちと映画館に「グーニーズ」(リチャード・ドナー監督)を観にいった。子どもたちが冒険し、宝船を見つける。その勇姿に興奮した私たちは、もう1回観ようと席に残った。当時は入れ替えがなく、何度でも映画が観られた。  2度目のエンドロールが流れる頃には、すっかり映画の魔法にかかっていた。「グーニーズ」を超える冒険大作を作ろう! と決意した私は脚本と監督を担当。カメラを回すのは同級生。子どもたちは、四次元世界を冒険し、立派に仲間を救った。めでたし、めでたし! 完成し

『今年もまたあの映画を――』クリスマス恒例の心理と脳のしくみ

クリスマスの時期になると、なぜか毎年決まって観たくなる映画があった。 私にとってそれは、子どもの頃に家族と観た作品や、友人と話題にした名作。DVDやブルーレイを引っ張り出し、「今年のうちに見なきゃ!」と小さな使命感に駆られていた。 変わったことと変わらないこと最近では動画配信サービスの普及で、映画1本にそこまでの仰々しさはなくなったかなと思う。 再生ボタンを押すだけで、当時の記憶が鮮明に描き出されるような便利さ。けれど視聴履歴を見ると、最後まで観たタイトルの隣に「途中で

【映画感想文】セリフはないけど愛嬌たっぷり! 人類がはじめて映画に出会ったときの感動って、これなんだと思う! 奇跡みたいなジョージア映画 - 『ゴンドラ』監督: ファイト・ヘルマー

 セリフのない映画が好きだ。学生時代、自主制作で映画を作っていたときも、わたしはセリフのない作品にしようと頑張っていた。  でも、試写で意見をもらうとよくわからないと言われてしまうので、泣く泣く、字幕を加えて誤魔化していた。やってみるとわかるんだけど、セリフなしで物語を紡ぐのってめちゃくちゃ難しい。普段、我々がいかに言葉で世界を構成しているのか気付かされる。  なお、これについては構成主義的情動理論という考え方で説明がつくらしい。わたしたちは感情を言葉にしているようだけど

頬が熱い。往復ビンタしたね、親父にもぶたれたことないのに!

あの人は一言も話さなかった。 映画を見ている最中も 映画館からホテルまでの間も。 あの人は話さなかった。 代わりに、あの人の手はよく働いた。 映画館で僕の下着の中を探り ホテルまでの道のり、 僕の手を強く引っ張った。 映画館で弄ばれた僕は ぼうっとした頭のまま、 ベッドの上に横たわっていた。 あの人が馬乗りになる。 あの人は16歳年上だ。 背は僕より少し高い。 167くらい。中肉中背。 美しい顔をしている。 僕はこのきれいな顔が苦手だ。 アーティフィシャルな感じがす

【日常で思うこと】ファイト・クラブはメロソーダの味がした

国道沿いのファミレスでメロンソーダを飲んでいた。 この味は、なぜか記憶にずっと残っている。 向かいのソファには、同級生の女の子がストローでアイスコーヒーをかき混ぜていた。 ぼくたちは付き合っているわけではない。 彼女にはカレシがいて、ぼくには憧れている女性がいた。 ただ、映画や音楽の趣味が似ていて、学校で話をすることがあった。 冬休みに入って2日目、ぼくは彼女から借りたアラニス・モリセットのCDを返しに、最寄りの駅まで来た。改札口で渡して「じゃあね」と踵を返してもよかっ

私たちは映画館の片隅で待ち合わせをするように反抗期を過ごした

あの子はどこに行ってしまったのか。 心が追いつかない私の目の前にいたのは、苛々しながら口を利かない終始不機嫌な反抗期の息子。 それはまるで長く停滞する台風のように不安定で、それぞれその扱いづらさに戸惑いながら、じっと過ぎ去るのを待つしかなかった。 薄暗い中、私はその変化にだいぶ打ちのめされたけれど、息子本人も色々と大変だったことだろう。 思春期、反抗期の親子関係。決して珍しいことではない……しかし、もうあの悲しみは二度と味わいたくない。 当時、そんな私たち親子を唯一

第37回東京国際映画祭に行ってきた!映画「トラフィック」舞台挨拶上映感想-ヨーロッパの分断と貧困問題を見て思うこと

第37回東京国際映画祭に行ってきた! 私が鑑賞したのは今年のコンペティション部門作品「トラフィック」のプレミア上映とQ&Aだ。 是非Voicyでもお聴きください♪ TOHOシネマズ日比谷シャンテで行われ、テオドラ・アナ・ミハイ監督、本作に出演する俳優のイオヌツ・ニクラエ、ラレシュ・アンドリッチが登壇した。 監督は、第34回東京国際映画祭審査員特別賞を受賞した『母の聖戦』のルーマニア出身の女性監督・テオドラ・アナ・ミハイ監督だ。 実際に起こった美術品盗難事件をヒントに

日記20250119 I'm Not Fine!

午前中に免許更新手続きを終えて、お昼は週末家事。昨日は用事が立て込んでいて自分の時間を確保することがほぼできなかったから、たまっていた掃除と買い出し、日用品補充を一気に済ませた。 Notionアプリに今日のToDoをリストアップし、行動順に並べてひとつずつこなしていく。 長持ちしていた赤のカーネーションがいよいよ枯れてきたので、「花」と忘れないようにリストに入れておいた。 あとは花を買えば今日のToDoは完了、というところでコーヒーショップに入った。店内でひと息ついている

私が初めて自分で選んで観た映画 

 私が初めて見た映画は「ドラえもん のび太の恐竜」「ゴジラ対モスラ」でしたが、自分から観に行きたいと言ったとはちょっと違います。  おそらくはなんですけど、自分で選んで観たのは『うる星やつら オンリーユー』だったんじゃないかなあ。  あの頃は立ち見なんかもありまして、当然、当時大人気の劇場版だったものですからとんでもねえ人でした。  段に妹座らせて、わたしゃ立ってましたが。今思えば凄い光景。  でもすっごく面白かったですねえ😊  大画面で観られるのがまたよかったです。あの頃

秋だから映画館に行こう

冷たい雨の日に映画館で過ごしました。 人前で映画について喋れるほど達者じゃありません。 でも好きなんですよね。 愛おしき映画館たちを紹介させてください。 ①下高井戸シネマ◼️スタッフの企画力に拍手!!楽しいミニシアター まさかこんなに心ブチ抜かれるなんて・・・ 思っていませんでした。 🎬ビル・エヴァンス タイム・リメンバード 動画いっぱい貼り付けて ごめんね Walz for Debby 1961

📖🎶【愛こそ燃える火】か🔥ミエハルカラオケお正月カラオケ2025🍚 1024

おかわり二杯目では愛を歌うよ。 なに、似合わないって? そんなことは百も承知よ。 どうかお構いなく、おほほほほほほ〜 愛を歌うなら、言わずと知れたシャンソンの超有名曲。 どなたも、あちらこちらで耳にした機会があるのではないかしら? なんですって‼︎ ご自身に向けて歌ってもらったことがある⁇ それはどうもご馳走でした。 はい、こちらです🎶 #愛の讃歌 #エディットピアフ 日本で広まったのは #越路吹雪 さんの功績でしょうか。 他にも実に様々な方々がカバーされていますね。

映画は1人で観に行く。写真は1人で撮りに行く。

 渋谷は映画の街。僕にとってはそうだった。あとは音楽の街か。でも、いちばんは映画を観るために降りる駅だった。シネマライズ、ユーロスペース、イメージフォーラム。単館系の映画館は、僕に新しい世界を教えてくれた。  中学生だったか、高校生か。当時夜ラジオをつけっぱなしで寝ていたのだけれど、週末の、でも学校に行かねばならない土曜の早朝、アジアの文化を教えてくれる番組から、イランの映画がとても素敵だ、という話が流れていた。それはマジッド・マジディ監督の「運動靴と赤い金魚」という作品で、

映画館でドデカサラダを持参して食べている猛者がいたんだけど、マナーは守ろうよ!?

サムネとタイトルで釣ってないので安心してほしい。 これは昨日私が実際に経験したおはなし。 まず最初に、みなさんにお尋ねしたい。 映画館で映画を鑑賞するとき、きちんとマナーを守れていますか? 「「もちろん!」」と、一切曇りのない返答が欲しいのですが、改めて自分自身の行動を振り返って問いかけて欲しい。 「映画館のマナー守れていますか?」 1/22(水)新宿のTOHOシネマズで【モアナと伝説の海2】を鑑賞しました。 20:55開演のスケジュール。 仕事終わりでおなかも

心は暖まるが…

今日は、 #TOHOシネマズ仙台 で観てきました↓ 詳しい話は後ほど。 どちらもハートウォーミングな作品でしたが、私のお財布は段々寂しくなりました😢 (了)

山道無人パーキングの公衆トイレで突如現れた〇〇

11月はわが家の次女の誕生月。 以前から観たいと言っていたプリキュアの映画を観るため、家族皆で車に乗りこみ片道1時間かかる小さな映画館に向かった。 田舎なので大きな映画館は近くになく、1日は映画で潰れるなという気持ちで出発する。 家族5人を乗せた車の運転手は夫。 流行りの音楽をかけて、子どもたちは大きな声で歌いながらわくわくした気持ちでドライブを楽しんでいた。 途中、長女がトイレに行きたいと話しだす。 まだ我慢できるかと夫は長女に聞きながら、1番近いであろう山道に

趣味の映画イラストが日本映画最長シリーズの仕事につながった話

子供の頃から映画が大好き僕は映画が好きです。子供の頃は、週末夜の映画の放送にかじり付き、録画したテープを何度も見て、おにぎり片手にバスに乗って片道1時間かかる映画館まで行くような小学生でした。 中学の頃は、今は無き映画雑誌『ROADSHOW』の似顔絵コーナーに投稿し、 将来はハリウッドで働きたい!ならば英語を学ばねばと、高校2年のとき佐賀県の補助を獲得して米国に1年留学したり、映画の撮り方に興味がわいて、映画学科がある大学が良いと、大学は日本大学映画学科の撮影・録音コース

こんばんは。 本日は、とある作品に触れて 一日中胸に込み上げてきています。 先行上映なので、今は何も言えず… 公開されたら、 パンフレット購入予定です。 涙が出るはずなのに、 なぜか脳だけが泣いています… (また記事にしたいな…) みゆ

【ネタバレあり】映画「シビル・ウォー アメリカ最後の日」の感想

やっはろ〜! どしたネコックス🥤だよ! 去年映画館で観た 『シビル・ウォー アメリカ最後の日』が Amazonプライムビデオで配信されていたから、 久しぶりに観直してみたよ〜! 今回はそのネタバレ感想をお届けします! (⚠️映画トゥモローワールドのネタバレも         するので気をつけてね!) 戦争映画?いや、ブラックコメディだよ!まず、この映画のレーティングがPG-12なの、 本当にズルいよね? 倫理コードをうまく「ハック」して 通したんだろうけど、残虐シーン満

気のせいであってほしい、わたし。

みゆと申します。 お読みいただき、ありがとうございます。 今日は懲りずに書きます。←※いつもだろよ よろしくお願いします。 何年ぶりだろうか。 ようやく映画館に足を運ぶことができた。 ↑こういう書き出しだと、「知らんがな」と言われないかすごく心配になる。気のせいか。 いや、おそらく気のせいやな。 そうそう、たぶん気のせい(ry) (※↑はよ進めや、御託はええて) 映画館ならではの、受動的に情報を受け取るこの限られた時間がたまらなく好きだ。 景色が暗くなるこの瞬間に、

「ベルベット•ゴールドマイン」(イギリス🇬🇧映画)

ベルベット・ゴールドマインとは、デイヴィッド・ボウイ初期の曲のタイトル。 そんなことからも分かるように、グラムロック色満載の映画です。 グラムロック=グラマラスなロックということで、このジャンルが出現したのは70年代後半。古きよきブリティッシュロックバンドたちがオールドウェイブと呼ばれ、新たに登場してきたグラムロックや、パンク、ディスコミュージックを称して呼ぶニューミュージックという言葉が誕生した時期にあたります。 古きよき哀愁漂うブリティッシュの何たるかがこのとき崩壊

変な期待をしてごめんなさい『ジョーカー:フォリ・ア・ドゥ』

観る前からワクワク、っていうかゾクゾクする映画って、こういう映画を言うんじゃないかしらね。ホワキン・フェニックス主演「ジョーカー」の続編で、ハーレイ・クイン役にレディ・ガガ! 知らない人のために説明すると、ジョーカーは貧しくて精神疾患があるけど優しくて人を楽しませるのが好きなコメディアン志望の男なの。だけど辛い状況の中で精神バランスを崩して殺人を犯してしまう。殺した相手がエリートの金持ちだったものだから、世の中は彼を弱者の星のように祭り上げて、ジョーカー自身もそういう存在に

Echoes〜千秋楽ディレイビューから色々と振り返る

 11日、Echoes〜千秋楽のディレイビューへ行ってきました。会場には他界隈からいらしただろう人もいて、満員御礼。使用された楽曲の界隈が沸くのは想定内なんですが、アニメ「メダリスト」からの人、昨シーズンの「RE_PRAY」からの人、多方面から感想が聞かれてきて嬉しいのだ、今。  遡ること2ヶ月前、埼玉初日はEchoes〜の解像度がかなり低かった。ストーリーブックには載っていない運命のポエムが自分の中で消化できなくて、参戦後はストーリーブックを何度も読み返した。初日から感動

座席シートはコックピットになった|機動戦士Gundam GQuuuuuuX

“あのころ”の興奮が思い起こされたのはいつぶりだろう。 やっと、やっと観に行くことができた。 大寒波到来の日本列島。南国宮崎でも山沿いは雪が積もり、まさかの海沿い、宮崎市内でも雪やみぞれが舞うなんてことになっていた。 徒歩で外出したのは間違いだったなと、眼鏡と洋服を濡らしながらも40分かけて市街地の映画館を目指す。商業施設に入りハンカチで水滴を拭い、チケット売り場までエスカレーターを登っていく。 エスカレーターの上昇とともに胸も高鳴っていた。 そう、やっとこさ観るタイ

語りたいけど語れない、、わたし。

みゆと申します。 お読みいただき、ありがとうございます。 懲りずに書くんやろか…  ←※またフラグやな? 本日もよろしくお願いします。 昨日の、このつぶやきに関してです。 (※もちろんネタバレはありません。) もう、、生殺し状態です。 ※いっそ、半ゴロしにして♡(※↑お望みなら、今すぐにでも。) ※いやん、ウデが鳴るわぁ♡ ↑※どうでもええけど、情緒どないやねんな 現在、煩悩と理性がせめぎ合っています。 (※↑そんな状態で記事を書こうとすんな) いつの日か……

映画『インターステラー』 - 観るものを誘う、科学を超越する一生の体験

「あなたにとって、愛は科学を超える力だと思いますか?」 映画『インターステラー』は、地球滅亡の危機を背景に、壮大な宇宙探査を描くクリストファー・ノーラン監督の傑作です。 しかし、この映画の本当の核心は、壮大な宇宙以上に「愛」と「時間」という普遍的なテーマにあります。 この作品は、単なるSF映画の枠を超え、人間の感情の力を描き出し、観る者の心に深く刻まれる人生哲学を問いかけます。 【映画の基本情報と意義】公開年: 2014年 監督: クリストファー・ノーラン 主

大傑作「トワイライト・ウォリアーズ 決戦! 九龍城砦」生き字引サモハンと旅した香港の記憶

話題の映画「トワイライト・ウォリアーズ 決戦! 九龍城砦」を見ました。 近年劇場で拝見した中でも大傑作といいますか、ただただ良かったという言葉しか浮かばない作品だったのですが、絞り出した感想を。 舞台は80年代香港。 密入国して喧嘩稼業をしていた陳洛軍は黒社会に騙され脱走。たまたま行き着いた九龍城砦で出会ったボス龍に拾われ、仕事を得た彼は住民と交流を図り、龍を慕う若者たちと友達に。しかし、彼自身も知らない彼の出自が明らかに。彼の命と九龍城支配を狙う黒社会の魔の手。今、九龍城

映画館というと、いつもポップコーンを買って メロンソーダを飲んでいたことしか思い出せません〜〜!(笑)🤣 小学6年生の時に観たのが、最後でした。 ドラえもんやクレヨンしんちゃん・あたしンち、ハリー・ポッター…といろいろ観に行っていたな〜。 とっても懐かしいです!😆

スクリーンの向こう側

ブザーが鳴れば、真っ赤なビロードの幕が開く。徐々に暗くなる照明、ぱっとついた光が物語を語りだす。赤く染まる夕陽に恋人たちの影、ジャングルを駆け抜ける冒険者、真っ青な海に飛び込む犯人と刑事。フィルムがめぐれば物語も巡る。瞳にまぶしいほどの光を反射させながらみんな釘付けになる、そんな場所。 これは街のちいさなミニシアターで働き出したわたしの、なんてことのない日々の話。 * その映画館と出会ったのは、小さな頃だった。おじいちゃんやおばあちゃん、お父さんも昔はよく通ったという小

本当に起こり得るリアルな恐怖を目撃する映画「シビル・ウォー アメリカ最後の日」は極限化した政治分断の果てを生々しく描いた傑作!

まさに今、一番見るべき映画だ。この映画は鑑賞するのではなく現場の最前線に放り出されてリアルな恐怖を目撃し続ける映画だ。いったん見始めたらあなたはきっと最後まで目を逸らすことはできない。【映画概要】「エクス・マキナ」のアレックス・ガーランドが監督・脚本を手がけ、内戦の勃発により戦場と化した近未来のアメリカを舞台に、最前線を取材するジャーナリストたちを主人公に圧倒的没入感で描いたアクションスリラー。 出演は「パワー・オブ・ザ・ドッグ」のキルステン・ダンスト、テレビドラマ「ナルコス

ふたりのパパの物語『トラップ』

私くらいの世代のゲイが大好きな映画に1984年公開『Wの悲劇』というのがあるのね。 ゲイに好かれる一番の要因に大女優役を演じる三田佳子の存在がある。 やっぱり第一線の華のある女優が大女優役を演じることで説得力と生々しさが生まれるし、映画としての品格が醸し出されるのね。 これが例えば大女優役=丘みつこだったらちょっと違う感じになっただろうし、大女優役=東ちづるだったら「テレ東の2時間ドラマかな?」ってなる。まあ、それはそれでどちらも観てみたい気もするけれど。 んでもって、

人の顔が×印で見えない理由|映画レビュー『聲の形』

初めてこの映画を見た時、私は冷淡だった。 そのとき、学生だったから、こんな人がいるから「いじめ」は無くなることはないんだろうな。 なんとしか思わず、淡々と物語を見て、あらすじを見ただけだった。 ヒロインに共感をすることは無かったし、 主人公が哀れすぎるし、 個性があるが、こんな人いるよなと思わせる登場人物がいた。 それだけだった。 学生から社会人になって、地方から上京した。 再度、私はこの映画を見ることになった。 そのとき、主人公の目で見ていた姿を私も見ることになった。

東京に来て映画館は一つじゃないと知った

東京に来るまで、訪れたことのある映画館は一つだけだった。 子どもの頃、親に連れられていく映画館。もしくは友だちに誘われて、話題の映画を観にいく場所は決まって「TOHOシネマズ」。 もしかしたら覚えていないだけかもしれないけれど、それ以外の映画館を訪れた記憶が全くない。それほど、映画館=TOHOシネマズという図式が頭の中で自然と成り立っていた。 東京に越してきてからは、仕事の関係で映画を観る機会が少なくなってしまったけれど、今年はたくさんの映画を劇場で観ることができた。週

2024年 今年の映画遍歴

こんにちは、岸辺やみねこと申します。今回は題名にもある通り私が今年(2024年12月31日までの間に)見てきた映画と視聴回数を纏めた記事になります。あくまで劇場に見に行った作品だけですので、配信作品は含まれておりません。 表記 は【作品名】(回数)となっております。自分はとにかく同じ作品を何度も見に行くタチで……故にその月に見た作品名と回数の表記となっておりますので悪しからず。ではどうぞ。 1月 【鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎】 (2) 【カラオケ行こ!】 (3) 【ゴールデン

「70歳のインターンがくれた“人生の答え” ― 映画『マイ・インターン』で見つける本当の幸せ」

「70歳でも、新しい挑戦はできる?」 物語は、70歳のベンがシニアインターンとして新しいチャレンジに臨み、仕事に対する価値観を大きく揺さぶる。 この物語は、世代を超えた友情や自分の価値を再発見する過程を描きながら、観る者に「人生で本当に大切なことは何か」を問いかけます。 今、自分の人生やキャリアに迷いがある方にぜひ観てほしい作品です。 特に私自身、キャリアの中で「年齢や経験をどう活かすか」について考えさせられる場面が多く、この映画が教えてくれる人間関係の築き方や、

「ドS、ドM」はフェアトレードである。

SかMか。シャツやポテトの話ではない。最近、市井でも、子どもたちの間で「ドS」「ドM」という言葉をよく聞くようになった。サディストとマゾヒスト。どこで覚えてくるのか分からないが、案外カジュアルな意味合いで使っているようにみえる。まぁ、大まかな意味はズレてはいないようだが、その語源について知ったら、あまりおおっぴらに使う言葉ではないのだと頬を赤らめる子どももあるのだろうか。 昨今大流行の「昭和」育ちの、お堅い家に育った私など、サド・マゾなどという言葉は中学生まで知らなかったし

傲慢と善良【映画レビュー】

週末は夫と映画館デートをしました。 今回観たのは、辻村深月さん原作の傲慢と善良。 以前原作を読んで面白かったので、映画も見れて良かったです。 ちなみにあらすじはこちら☟ 以前原作のレビューも書きましたが☟ 映画の方もレビューしたいと思います。 結論から言うと面白かったです。 間違いなく夫の趣味ではないと思っていたけれど、その夫も面白かったと。もう一回見ても良いくらいだと絶賛してくれてちょっと嬉しかったです。 普段本を読まない夫ですが、家に帰ってから原作を手に取ってく

見る場所を見る4──映画の記憶とメディア考古学の旅

開催概要 「見る場所を見る」は、鳥取県内にかつてあった映画館とレンタルビデオ店を調査し、芸術表現を通じた記憶の復元を試みるプロジェクトです。今回の企画では、プロジェクトのこれまでの歩みを振り返る作品展示を行うと共に、リサーチの範囲を日本全国に拡大。地方都市の盛り場5ヶ所の映画館跡を巡る新作映画『ファントムライダーズ』の上映を行います。遺された資料とスクリーンを見つめる行為を介して、異なる時と場を生きた人びとの記憶と自分自身の記憶を出会わせ、その重なりと隔たりを計測する。そん

人生初4DXに乗ったら、アトラクション過ぎて、2時間おもしろ過ぎて、最高過ぎた話

 正直なめていた。 ちょっとした振動が時々あるくらいで、ちょびっと水が出るくらいで、ふんわり風があるくらいで、と思っていた。 なめていたので、こんなもん料金を上乗せしてまでして映画を観て面白いのかね…と昨日までは考えていた。 映画館用の特殊なシートで鑑賞できる環境効果技術が日本で初導入されたのが2013年。全国各地の映画館で次々に設置されて10年以上も月日が流れてはいたが、いまひとつ心を動かされなかった。   というのも、導入当初に体験した友人の話では、テーブルの鉛筆が転

タランティーノの映画館に行った話

昨日はバレンタインデーだったので、恋愛映画でも見ようと思って「トゥルーロマンス」を鑑賞しました。 人生で一番好きな映画です。 今日は2年前にタランティーノが経営する映画館でトゥルー・ロマンスを見た時のお話をしようと思います。 憧れだったタランティーノの映画館日本にいた頃から彼が映画館を経営しているということは知っていました。 月毎に上映スケジュールがあり、週に1度はタランティーノ監督作品が深夜に上映されます。 アメリカにいた頃もずっと行きたいと思ってはいたものの、家から

映画「シュリ」:韓国映画の可能性を知った一作

こんばんは。ムララボです。 もうすぐ2024年も終わりますね。 2000年のある日、会社の先輩の強烈な推薦を受け、仕事を少しだけ抜け出して映画館へ滑り込んだ。この「シュリ」という映画が、それまでの映画観を大きく変えるものになるとは思ってもみなかった! 「シュリ(Shiri/쉬리)」は、韓国語で「スイ(水)魚」とも呼ばれる韓国特有の淡水魚を指します。この魚は、朝鮮半島全域に生息し、特に清らかな川や湖に生息することから、韓国ではシンボリックな存在として知られています。 映画

映画「湯を沸かすほどの熱い愛」がくれた大切な想い。【note💞Voicy】

昨日、Voicy放送をスタートし、多くの方にお聴き頂いて本当にありがとうございます。 本日第4回目のVoicyを配信しました! 今回は映画です! 是非、お聴き頂ければ嬉しいです。 また、これからVoicyとnoteを連動して音声でも文章でも、同時にでも楽しめる投稿をして参りますが、今回はその第1弾でもあります。 ぜひ、お楽しみください! ※今回配信の記事内容は、Voicyのお知らせの後に掲載しています。 ※初回3回分はこちらです。 【初回放送】 自己紹介とチャンネル

Echoes〜広島公演 ライブビューイングでまた泣く

 広島楽日ライビュー行ってきました。今回も泣きました。回を重ねる毎に涙腺が緩くなってます。たまアリ初日と中日、解釈にまごまごしていた自分が見たらビックリすると思う。(2024.12.9 〜11note参照) 本当に観るたびに新たな引き出しが開く感じ。とゆー事で、広島楽日にさめざめと泣いた場面を書きます。 ①産声〜めぐりとエンディング  たまアリディレイビューの感想でも書いたけど(2024.12.26 note参照)、「産声〜めぐり」は慈愛そのものでした。慈しむとはこーゆう事

WOWOWESTꓸの「ハート」で席を立つファンがいるらしい

そんな方法でしか自らを誇示できない人間がいるのか、と耳を疑った。 WESTꓸのファンとして、伯井太陽のファンとして、意見を綴らせていただきたい。 現在劇場で公開されているWESTꓸの映像作品「W」では、WESTꓸの後輩にあたる関西ジュニアの伯井太陽をダンサーに据えた「ハート」が披露されているのだが、その曲が始まると退席する人間がいたという話を聞いた。 まず言うが、それはくそダサいよ。 トイレに行きたかったのかもしれない。 電話が鳴ったのかもしれない。 どうしても、人の

おすすめ映画「ロボット・ドリームズ」

みなさん、映画を見ていらっしゃいますか? 僕は、昨年は54本前後、鑑賞しました。 劇場に通う時間がなかなか取れないので、ほぼ自宅でDVDでの鑑賞になってしまいましたが、大体、週に1本弱見ている計算になります。 今日は、正月ということで劇場に行く時間が取れたため、久々に映画館に行って参りました。 選んだ作品は『ロボット・ドリームズ』。 新宿のシネマカリテさんで見てきました。 僕があまり劇場に行かないのは、公開初期だと評価がまだ固まっていないので当たり外れが読めないからな

【映画】両親が衝撃を受けた映画3選【昭和】

#ネタバレ ごきげん麗しゅう。火中の栗でございます。 前回に引き続き映画を紹介する記事です。 今回は両親が衝撃を受けた映画3選! 六十代半ばで定年を迎えた両親の最近の趣味は映画鑑賞。シニア割で安く観られるのをいいことに、ロードショーされている映画はなんでも観る。最近ははたらく細胞とアンダーニンジャが面白かったらしい。 そんな両親に今まで面白かった映画を聞いたら、思いの外良いラインナップだったので紹介してみようと思います。 ちなみに筆者自身は観ていない映画が大半なので、雑なうっ

選挙に行こう『シビル・ウォー アメリカ最後の日』

アメリカで内戦が勃発するのね。大統領に反旗を翻した反政府軍によるホワイトハウス陥落が目前に迫るの。そうなる前に大統領からインタビューを取ろうと4人のジャーナリストがニューヨークからワシントンDCへ向かうんだけど、道中で激しい銃撃戦に遭遇したり、戦争に無関心を装う一見平和な街があったり、純粋(?)なアメリカ人以外を排除する極右に襲われたり、戦火をゆくロードムービーっていう感じ。 4人のジャーナリストの中にはベテラン女性カメラマンと、彼女に憧れるカメラマン志望の女の子がいるんだ

【映画】ただ単に好きな映画5選

ごきげんうるわしゅう。火中の栗と申します。 みなさんは映画お好きですか? 年末年始に友人に会って「最近なんか映画見た?」って話をしたり、世間話程度に「どんな映画お好きですか?」って話す機会があったりして、ちょっと振り返ってみたくなってまとめてみた。 ちなみにランキングではなく、あくまで5選。 なんとなく見た順番になっていると思う。人生のあるタイミングに見たからこそ深く刺さった映画が思い浮かんだから。 ちなみに僕はシネフィルなんてことはなく、映画館には年に5回行けばいい方。