ばやし|ライター

大阪出身、今は東京下町寄り。28歳。好きな本と音楽と映画とサッカーとポッドキャストについて書いたり、たまにエッセイを書いたり。マーブルコミュニティ所属。noteマガジン「夜を駆ける音楽日記」。

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    夜ランニングの記録と、好きな一曲をゆるく紹介する日記。

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ばやしの自己紹介&ライターとしての仕事依頼について

ページをご覧いただきありがとうございます。 ライターのばやしと申します。 この記事では「ライター|ばやし」の自己紹介と、ライターとして可能な業務や仕事実績、問い合わせ方法についてまとめています。 (2024年11月5日更新) ◇自己紹介noteで文章を書くことを通して、多くの人に興味のきっかけを届ける楽しさを知り、書く仕事にチャレンジしたいという気持ちがいっそう強くなりました。 その後、書く「+α」を学べるスクール『Marble』を受講して、インタビューや編集、広報につ

    • 覚えきれぬ言葉より 抱えきれぬ教科書より 知りたいと思うこと

      夏の暑さが和らいで、秋の涼しさを喜んでいたのも束の間、すっかりと肌寒い風に移り変わってしまった。 今は季節の変わり目。実際、ものの見事に風邪をひき、夜のランニングもしばらくお休みしていた。今週末にはもうハーフマラソンを走るというのに。 久しぶりに外へ走りに出かけると、あまりの寒さに半袖のウェアを着てきたことを後悔した。つい10日前とは大違いだった。 いつものように河川敷を走りはじめると、いつもより鼓動が速まっているのがわかる。明らかに鈍っている。 休んだ分を取り戻すに

      • ジャンルも作者もバラバラだった春の読書月間|2024年3〜4月のひとこと読書感想文

        Xに投稿した小説の感想文をまとめた、ひとこと読書感想文。 今回もXに投稿した読書感想文から、ジャンルも作者もバラバラな7作品を紹介してみる。 クジラアタマの王様/伊坂幸太郎令和元年に発刊された作品ながら、ここ数年の慌ただしい世界を予言したかのような内容だった。 夢と現実が入り混じるなかで、本当に大事なことに気づけるか。 それにしても伊坂作品のご夫人がたは、誰もかれも頼もしくて逞しくて。男連中は頭が上がらないはずだわ。 ことり/小川洋子ふたりの兄弟の慎ましくも儚い一生

        • 東京の夜に明かりを灯す眩いほどのポップス|Laura day romance tour 2024 crash landing at Zepp Shinjuku|ライブレポート

          淡い光と音楽が靄に反射して会場を包む会場となったZepp ShinjukuのSEが鳴り止み、飛行機が飛びたつ音の演出のあとにメンバーが登場すると、オープニングナンバーに選ばれたのは『リグレットベイビーズ』。 ゆったりとしたリズムにのせて、ボーカル井上花月(敬称略)の歌声が漂うなかを、一際、明瞭に聴こえてくるギターサウンドが貫く演奏は、まさにライブを観る前の自分が思い描いていたLaura day romanceの姿だった。 アレンジの効いたギターソロが鳴り響いたあと、井上が

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          140文字になんとか収めた小説感想文の行き先|2024年1〜2月のひとこと読書感想文

          いつも小説を読み終えたらXに投稿する短い感想文と、読書感想文用に作ったブログやInstagramに投稿するちょっと長めの感想文、ふたつとも書いていた。 どちらも本筋や結末には配慮しつつ、小説を読みおえた人には共感や発見を、まだ読んでいない人には興味や関心を持ってもらえるような、そんな文章を意識しながら。 特にXは、不特定多数の人に届きうるうえに140文字にまとめないといけないので、本当に慎重に言葉を選ぶようにしている。もうどこも削る部分がないと、お手上げ状態になるときも往

          140文字になんとか収めた小説感想文の行き先|2024年1〜2月のひとこと読書感想文

          改札は通れないけど空は飛べる

          大阪から東京にやってきて、それなりの数のバンドのライブを、それなりの数のライブハウスで観てきた。 新宿、渋谷、下北沢、恵比寿などなど、大阪にいたころも名前は聞いたことのあった地名には、大体有名なライブハウスがあった。 もはや新木場なんて「新木場STUDIO COAST」があったから知っていたくらいだった。 ただ、これだけいろんな場所のライブハウスを訪れていても、どんな外見で、どんな内装だったかをパッと思い出せない。 多分、現場に行けばそのときの記憶が蘇るのだろうけど、

          改札は通れないけど空は飛べる

          2024年10月のひとこと映画感想日記

          傲慢と善良ここのところ、相次いで著作が映像化されている辻村深月さん。来年には『この夏の星を見る』の実写映画化も控えている。 『傲慢と善良』は、映画化が発表されたとき、誰がキャスティングされるのだろうかと楽しみにしていた作品。 映画を鑑賞して、原作の大ファンだという藤ヶ谷太輔さんが演じた架と、読んでいたときのイメージにぴったりと重なった奈緒さんが演じた真実は、表に現れない内面の部分にまで、うんと手を伸ばしてくれていた。 本作品は「映画チャンネル」さまでもレビュー記事を書

          2024年10月のひとこと映画感想日記

          古びた故郷の地図に思い出をのせて

          久しぶりに歩いた大阪の街は、懐かしさと目新しさが入り混じる景色をしていた。 ほぼ1年ぶりに最寄り駅に着くや否や、昔ながらのアーケード街が広がる駅前の一画は更地へと変わっていて。一瞬、別の駅と間違えたかと思った。 そして、これまで真っ白なフェンスで覆われていた梅田の北側は、再開発によって優美な芝生エリアが広がり、来年の頭には巨大な商業ビルのオープンを控えている。 そんな大きな変化に見惚れていると、次第に細やかな変化も目につくようになった、 飲食店やコンビニ、コインランド

          古びた故郷の地図に思い出をのせて

          明日がやってくる それを知っているから

          久しぶりに実家のある大阪に帰省している。 帰ってきて早々、最寄り駅前にあった商店街の一画が根こそぎなくなっているのを目にして、なんとも言えない寂しさを味わうことに。 工事の立て看板を読むと、どうやら更地となった一体がすべて広場へと様変わりするらしい。 おそらく次に帰ってくるころには、もう一変化した光景を目の当たりにするのだろう。覚悟はすでにできている。 いつの間にか姿を消してしまった小さな本屋さんの思い出を遡りながら、そして、変わっていく街並みと変わらない建物のコント

          明日がやってくる それを知っているから

          僕はきっと今誰かの夢の上に立っている

          東京に来てから、河川敷がとても身近な存在になった。 働いていた場所の近くにも、住んでいるところから少し歩いた場所にも大きな川が流れていて、散歩するときや走るときにはつい立ち寄ってしまう。 見晴らしが良くて、空気がひんやりとしていて、何より、夜走っているときは、建物や月が水面に反射する景色を見られるのが好きだった。 自分にとって心を静かに保てる場所があることは、日々生きるうえでで大切な事柄なのかもしれない。 RADWIMPSは自分だけじゃなく、おそらく同世代のみんなにと

          僕はきっと今誰かの夢の上に立っている

          どこにだってあるものでも こことそこじゃちがうので

          最近、何を思ったか、英語の勉強を密かに始めた。 もうここに書いたら密かでもなんでもないのだけど、ランニング記録も載せているわけで、コツコツと積みかさねる習慣は全部noteでぶちまけてしまうことにした。 あらためて英単語を覚えるために、単語帳をペラペラとめくっていると、なんか聞いたことあるのに意味がパッと出てこない言葉の多いこと多いこと。 そもそも似ている表現多すぎるだろう。「提案する」で何個あるんだ。提案なんて、いろんな意味で一つに絞ったほうがいいだろうに。 でも、そ

          どこにだってあるものでも こことそこじゃちがうので

          ベスト盤には入ってない あの曲が好きなんだ

          心には、ときおり不安が棲みついてしまう。 同じことを繰り返していると、ずっとその場に立ち止まっている気になるのに、新しいことにチャレンジしていると、本当にこの道であっているのかと急に辺りをキョロキョロと見回してしまう。 どんな矛盾にも動じずに、平然とこちらを見ている不安という生き物は、なんとも厄介な存在だなといつも思う。 ただ、結局のところ、どんな場面にもちゃっかり登場する不安を押さえつけることなんてできなくて、それならそれで、ちょっとは受け入れながら飼い慣らしていくこ

          ベスト盤には入ってない あの曲が好きなんだ

          ”記憶の中でずっと二人は生きて行ける”

          初めて家でスパイスチキンカレーを作った。 学生のときに好きになったスパイスカレー。これまで色んなお店で食べてきたけれど、自分で作るのは初めてのこと。 ものの見事にトマトを入れすぎたせいで、ほぼトマトの味になったけれど、手作りのカレーという響きだけでもう美味しかった。響きだけでご飯がすすむ気がした。 それにしても、カレーって万能すぎる料理だ。野菜も摂れて、お腹も膨れて、どう転んでも美味しい。あと何より、食べたら元気でるから。 My Little Loverの「Hello

          ”記憶の中でずっと二人は生きて行ける”

          2024年9月のひとこと映画感想日記

          ラストマイル8月末から『アンナチュラル』と『MIU404』を怒涛のスピードで観おえた自分にとって、このうえなく贅沢な映画だった『ラストマイル』。 瞬間最大風速で物語に没頭できたのも、それぞれのドラマがもつ世界観や扱うテーマ、そして登場人物たちの魅力が尽きなかったから。 映画『ラストマイル』は、そんな多くの人を魅了した両ドラマと世界線をともにする「シェアードユニバース」ムービーとして制作されつつも、独立した物語として完成されていた。 サプライチェーンにおける物流問題、消

          2024年9月のひとこと映画感想日記

          二度と来ない今日に傘を差して

          いつの間に、こんなにも涼しくなったんだろう。 外を歩くだけで汗が噴きだしていたのが、つい昨日のことのように感じられる。この気候ができるだけ長く続いてくれることを祈っている。 そして、それだけ涼しくなったら格段に走りやすくなるだろうと、夜ランニングを始めてから、初めて10kmを目標にして走ることにした。 そんな記念すべき一歩を踏みだしたとき、ポツポツと雨が降りだす。普通に外に出るのもためらってしまうくらいに、雨は強くなっていった。 でも、覚悟を燃やしてしまっては、走りだ

          二度と来ない今日に傘を差して

          凪良ゆうさんの小説に登場する「揺らぎのある一文」が好き

          物語を読んでいると、つい目を留めてしまう一行。 ページをめくる手がはたと止まり、文章の美しさや言葉の連なりに目を奪われて、忘れないようにと書き留める。 読書をしていると出会う、その瞬間がとても心地いい。 それから、さまざまな一行を書き留めるうちに、自分は複雑な感情がからまった想いを一文に閉じこめてくれる、そんな文章が好きなんだと気づいた。 特に、凪良ゆうさんの小説は、「普通」という言葉がもつモヤモヤとした違和感を、言葉にできないもどかしい想いを、そっとていねいに掬いあ

          凪良ゆうさんの小説に登場する「揺らぎのある一文」が好き