藤岡幸夫指揮東京シティ・フィル(2/14オペラシティ)。前半にブラームス3番を置いたのは保守的な交響曲との対比を意識したからか。それくらい後半の伊福部昭「交響頌偈《釈迦》」(1989年作)は強烈。3楽章による混声合唱付きの仏教オラトリオ的な作品。アジア的な響きの呪縛力が凄かった。
映画「ゴジラ」(1954年公開)オリジナル・サウンドトラックのマスターテープの情報をできるだけ忠実に再現した音源がCD化された。リバーブ成分追加や低音持ち上げも一切なし。作曲者・伊福部昭の指揮による演奏は生々しい迫力と実験精神で、如何に音と音楽を重視した映画だったかを実感させる。
被爆の惨状を描いた知られざる名作映画「ひろしま」が無料公開されているそうです。 音楽担当は伊福部昭。ゴジラファンなら一発でわかると思いますが、冒頭から《初代ゴジラ》のBGMである「海底下のゴジラ」と同じメロディが流れてきます。 https://youtu.be/O66BcBeoSj8?si=7PwU3IULV0XuzYrX