Das Augenlicht

アントン・ウェーベルンやジャン=リュック・ゴダールと同じ12月3日が誕生日で、それと知る前から彼らに惹かれていたのは奇遇に思います。ウィリアム・フォークナーの書き方を模倣します。えっと、北海道在住の田舎者す(自慢)。la lumiere des yeux

Das Augenlicht

アントン・ウェーベルンやジャン=リュック・ゴダールと同じ12月3日が誕生日で、それと知る前から彼らに惹かれていたのは奇遇に思います。ウィリアム・フォークナーの書き方を模倣します。えっと、北海道在住の田舎者す(自慢)。la lumiere des yeux

最近の記事

アンドレス・オロスコ=エストラーダ 賛江 補遺

 のだめみたいなユースオーケストラとのショスタコーヴィチ第五番と、全142本にのぼるコンサート収録プラスヒューストンでの「復活」が放り投げられた状態なんでどっから手をつけようか迷ってらっしゃるんでは。なんでちょっとだけガイドを。  私偏愛のシューベルト交響曲全集。  ハイドンの交響曲。  ベートーヴェン、アンドレスはウィーンで勉強した人なんだなあと感じる。

    • アンドレス・オロスコ=エストラーダ 賛江 その2

       ディスクも紹介したいですね。トーンキュンストラーとの巨人と幻想。  メンデルスゾーンの交響曲全集、第二番「讃歌」は出色、パブロやヤニックよりもいいと思う。歌手陣も豪華。  ブラームスも奇をてらわず良い。  春の祭典なども正攻法。  第六番も含めてるのが泣かせるドヴォルザーク。  おどろおどろしくないR. シュトラウスをどう感じるか、私は良いと思う。  サーヴィスだね。  これは必聴です。「ピリオド」はもはや当たり前に自分のものとした上での快演で、もっともっと知

      • ロリン・マゼール、その4

         更に度肝を抜かれる事になる。立て続けのマーラー全集二連発。  壮観。NYPでの聴衆の喝采も楽しいが、更なる変態性を極めるフィルハーモニア管弦楽団も素晴らしい。思えばどちらもマーラー演奏の伝統が。第六番の楽章順番の逡巡も、へーやっぱりマゼールも人の子ぢゃって感じ。結局ウィーンフィルはマーラー演奏については…熱量がなあ…お世辞にもひたむきとは言えん。対抗配置の第十番アダージョはさすがに魅力ですが。  ことマーラーに限ってはって話なんでね。ウィーンフィルとは途轍もなく面白い盤

        • ロリン・マゼール、その3

           1960年30歳でバイロイトにデビューするなど破竹の勢い。この頃の目立つ録音はウィーンフィルとの二種。ゴリゴリ、ぶんぶん言わせているシベリウスの交響曲全集。  弦楽合奏はザックザク、チャイコフスキーの全集+マンフレッド。 面白いという点では並ぶものなし。  失意の時代とか言われてしまってる後年のピッツバーグでのシベリウス。ウィーンフィルとの全集も勢い激しい随分個性的な内容でしたが、こちらは巨匠然とした歩みで特異としか言いようのない演奏。今から考えるとその後のマゼールを予

          ロリン・マゼール、その2

           マゼールの事を書いてみる気になったのはバイエルン放送響との映像が結構観れる事がわかったのがきっかけ。愛してやまないシューベルト。  いや〜幸せ。他にも さすがは放送局オーケストラ。続く…

          ロリン・マゼール、その2

          アンドレ・プレヴィン(1929/4/6 - 2019/2/28)の演奏するプロコフィエフ作品

           オールマイティとすら言えそうなアンドレ・プレヴィンですが、最初に接したのはプロコフィエフ、それも伴奏指揮。アシュケナージ。  そしてチョン・キョンファ。  魅力的な曲を魅力的に聴かせてくれる。これらは例外的にDeccaの録音でしたが、主はEMI録音。私にとって「ロメオとジュリエット」はプレヴィンが刷り込み。 マゼールとはだいぶ違う世界。プレヴィン盤を伴奏にバレエは出来そうだけどマゼール盤では無理そう。あと「シンデレラ」もあるしね。  もちろん交響曲も。  ロサンゼ

          アンドレ・プレヴィン(1929/4/6 - 2019/2/28)の演奏するプロコフィエフ作品

          ロリン・マゼール(1930/3/6 - 2014/7/13)、その1

           ロリン・マゼールの演奏を初めてそれと意識して聴いたのはウィーンフィルとの来日公演をテレビでベートーヴェンの交響曲第五番だった。何と大袈裟なと思った。ソナタ形式で小結尾寸前や小結尾、結尾寸前や結尾そのもので必ずリタルダンド、いわゆるタメです。まさしくコレだ、1990年日本ライヴ録音。  その後も時折耳にしてもピンと来ず、もはや古い世代に属する人って感じで過ごしてきたが、ある時クリーヴランドとのベートーヴェン全集(1988)を聴いて驚愕、斬新過ぎてあの来日公演とは別物に聞こえ

          ロリン・マゼール(1930/3/6 - 2014/7/13)、その1

          アンドレス・オロスコ=エストラーダ 賛江 その1

           N響に客演したそうで放送が楽しみです。彼は放送局オーケストラのシェフだったので音源が山ほど観れる。 中でもシューベルトやメンデルスゾーン、ベートーヴェンに注目して欲しいす。  おまけ。ヒューストン退任時の「復活」。

          アンドレス・オロスコ=エストラーダ 賛江 その1

          バイエルン放送交響楽団が演奏するマーラーの交響曲、その記録達

           同巧異曲なシリーズ。クレンペラー1954年ライヴ。  金字塔的なクーベリックの一連の録音。  マゼール唯一の「大地の歌」正式録音あり。映像ももっと沢山観られるといいんですが。

          バイエルン放送交響楽団が演奏するマーラーの交響曲、その記録達

          Nikša Bareza(1936/3/31 - 2022/1/17)

           ニクサ・バレザ、グレの歌の動画検索で発見! 以前はニクシャ・バレーツァって表記してた気がする。2016年バレーツァ80歳を祝って、クロアチア初演との事。 いいぞ、ホントに良い。所謂緻密さではバイエルンの歴盤には劣るかもしれんが、何よりこの熱量が素晴らしいぢゃないか。  私が記憶してるんはレーザーディスクで発売されたグラーツ歌劇場での指輪四部作の映像。地方劇場のチープな演出の様でいながら音楽が本当に熱くて魅入られた。  何とパルジファルも見つけたよ。2011年ザグレブと

          Nikša Bareza(1936/3/31 - 2022/1/17)

          バイエルン放送交響楽団が演奏するシェーンベルク「グレの歌」

           グレの歌、最初に聴いたのはブーレース指揮BBC交響楽団でした。長大なトリスタンとイゾルデに慣れ親しむ事が可能になる前にこちらに魅了されましたね。イェンス・ペーター・ヤコブセンにも興味あったし。語りのギュンター・ライヒのシュプレッヒ・シュティンメ、最後だけ高らに歌い最後のクライマックスに繋ぐアイディアは秀逸で他に類が無い。  CD時代になると小澤征爾さんやアバド、シャイー、ラトルにシノーポリ、ギーレンなど百花繚乱。  その中でひっそりCD化してたのが  1965年5月の何と

          バイエルン放送交響楽団が演奏するシェーンベルク「グレの歌」

          ピョートル・アンデルジェフスキ(1969/4/4 - )

           孤高の存在ですね。  最初に触れたのは「ディアベッリ」でした。  弾き振り。  Spotifyではウェーベルンが聴けない。  独特の鬱なショパン。  絶品のシマノフスキ。  弾き振り二つに「バガテル」、素晴らしい。  カーネギーホールでのコンサート、何て独自なプログラム。  シューマン!  単純にピアノのバッハっていいなと思ってしまう。  モーツァルトからシ

          ピョートル・アンデルジェフスキ(1969/4/4 - )

          バイエルン放送交響楽団が演奏するブルックナーの交響曲、その記録達

           まず1956年のクレンペラー、第七番がありましたぜ。  初代の首席指揮者(1949 - 1960)がオイゲン・ヨッフムで第2、3、5、6に正式録音あり。クレッシェンドが必ずアッチェレランド(加速)を伴うフルトヴェングラー流が色濃い。  第二代(1961 - 1978)はラファエル・クーベリック、正式録音は第3、4あり。ライヴで第8、9も。輪郭、メリハリの強烈さ。  就任予定のキリル・コンドラシン急逝のため、急遽第三代(1982 - 1992)就任のコリン・デイヴィス、

          バイエルン放送交響楽団が演奏するブルックナーの交響曲、その記録達

          ニューヨーク絡みのワーグナー「神々の黄昏」

           メトロポリタン歌劇場1936年の記録、流石に音質には難はあるが迫力あり。  1952年フラグスタート、ワルター=NYP。  1954年トスカニーニ=NBC、ステレオ録音。  1955年録音のミトロプーロス=NYP。  1957年メトロポリタン歌劇場、ヴィントガッセン。  1962年メトロポリタン歌劇場、ニルセン。

          ニューヨーク絡みのワーグナー「神々の黄昏」

          レナード・バーンスタイン(1918/8/25 - 1990/10/14)のワーグナー「神々の黄昏」抜粋(24 and 26 January 1970)

           先日のアントルモンの回でラフマニノフやらバルトークやら沢山バーンスタインを聴いてて、こうだよな。バーンスタインって彼一流の分かり易い(悪く言えば単純に割り切った)語り口が懐かしくなり、シベリウスの全集とかチャイコフスキーの全集とかも手伸ばしてました。で、見つけたこんなのあるんだ。流石はあやしさでは定評あるウラニア。  演奏会ライブなんでしょうけどね、面白杉くんだあこの演奏記録。極端に遅いところは歌手が大変そうだし。ナクソスML記載の演奏データを信じるならばNYP常任指揮者

          レナード・バーンスタイン(1918/8/25 - 1990/10/14)のワーグナー「神々の黄昏」抜粋(24 and 26 January 1970)

          タルモ・ペルトコスキの新譜を待ちながら

           いつになったら出るのかRVWの海の交響曲。代わりに幾つか。  ワーグナータンホイザー序曲もあり  ニーベルングの指環、聴いてみたい。

          タルモ・ペルトコスキの新譜を待ちながら