オーケストラ和響 特別演奏会2024 11.9
オーケストラ和響 特別演奏会2024
於:ミューザ川崎シンフォニーホール
J.ウィリアムズ/「ハリー・ポッターと賢者の石」より抜粋
R.グリエール/ホルン協奏曲
伊福部昭/日本狂詩曲
S.プロコフィエフ/「ロメオとジュリエット」より抜粋
ソリストEC.
R.グリエール/ピアノとホルンのためのノクターン Op.35-10
オーケストラEC.1
O.レスピーギ/交響詩「ローマの松」よりアッピア街道の松
オーケストラEC.2
J.ウィリアムズ/「ジュラシック・パーク」よりメインテーマ
ホルン独奏:福川伸陽
指揮:海老原光
アマオケ演奏会鑑賞が続きます。貧乏クラシックファンにとっては「安い・上手い・近い」の嬉しい♪
こちらも若者中心(たぶん)のアマオケ。上手です。他のアマオケで見かける方もチラホラ。
目玉は福川さんでしたが、伊福部昭とプロコフィエフをミューザで聴きたかったのもあり。
どれも素晴らしい演奏でした。
しかしアンコールにアッピア街道とジュラシック・パークって、元気だな…。
私が映画好きになった初期きっかけとして、小学生の時にテレビ放送で観た「スター・ウォーズ」、「スーパーマン」、「ジョーズ」が挙げられます。偶然なのか必然なのか、そこには J.ウィリアムズの音楽があり、その音楽とともに衝撃とときめきが胸に突き刺さりました。
これらはどれも映画史に残る名作たちですが、もしも音楽が J.ウィリアムズじゃなかったら、これほどの名作になっていたでしょうか…?いやそんなこと想像するのも辛い。「E.T.」や「インディ・ジョーンズ」も然り。
もうイントロからですよ。「ハリー・ポッター」のファンタスティックでミステリアスな世界を予感させるチェレスタ、「ジュラシック・パーク」の太古の自然とそのスケールを想像させる雄大なホルン、どんな世界にでも私たちを一瞬で連れて行ってくれる J.ウィリアムズ、マジ神。
話の順番が前後しますが、最後のアンコール「ジュラシック・パーク」は福川さんがオーケストラに加わり、冒頭のホルンソロを吹いてくださりました。
超絶上手い人が1人入るだけでオケ全体の音が変わるオーケストラあるあるを目の当たりにさせられる。
引き続き福川さんについて。
グリエールのホルンソロとてもメロディアスで、音が細かいし高低差もある。それをあまりにもスムーズすぎる発音と美しすぎる音色で吹かれると、ちょっと脳がバグる。あれ?これって人間が吹いてる楽器だよね?ってかそんな簡単に吹いちゃうと青少年の教育に悪いじゃないか。
大谷さんが造作もなくホームラン打っちゃうせいで野球が簡単そうに見えてしまうように、福川さんが息をするようにホルン吹いちゃうせいで楽器が簡単そうに見えちゃう。ダメそれ、危険。
グリエールは現ウクライナのキーウ出身なんですね。あまりロシアっ気を感じなかった。ドイツ方面の人かと思った。
伊福部昭の曲を生演奏で聴いたこと、過去にあったかな?記憶にない。そもそもゴジラ以外の曲知らなかったわ(をい
しかし日本狂詩曲すごく良かった。こんな聴き応えのある曲をなんで今まで誰も教えてくれなかったのか。(知らんて)
お囃子の太鼓にヴィオラが長いソロを謡う冒頭からシブい。和楽器を模した音作りや民謡風のメロディ、日本の祭なんだけど春の祭典みも感じるカッコいい曲。
管打弦みんなすごく上手だった。中でもオーボエとフルート(笛)ブラボーでした。
ロメジュリは組曲ではなく抜粋でやるのが良い。ロメジュリの組曲はいくつかあるようだけど、どれも一長一短なので抜粋でやるほうが良い曲&やりたい曲選りすぐりでできるので良いのだ♪
自分も昔、吹奏楽でだけど抜粋で吹かせていただき、「墓の前のロメオ」から「ジュリエットの死」へのエンディングはその時にグッサリ胸に突き刺さった。今となっては聴き返すたびにジンジンきて(☆_☆) 昔のことも思い出す。
今回聴かせていただいたのは、
I. 前奏曲
II. モンタギュー家とキャピュレット家
III. 少女ジュリエット
IV. メヌエット
V. ロメオとジュリエット
VI. ローレンス僧
VII. ティボルトの死
VIII. ジュリエットの死
ロメオとジュリエットの悲しい物語の世界に浸り、昔のことも思い出し、ジンジン(☆_☆)
吹奏楽コンクールの自由曲でも吹いたんだった。普門館のステージからの景色が記憶の底からよみがえった。
盛り沢山のプログラムにも関わらず、質の高い演奏をありがとうございました。プログラム(冊子)の曲解説も丁寧すぎるぐらい丁寧で。
オーケストラ和響、毎回バラエティーに富んだ演奏会プログラムで良いですね。また聴きに行きたい。
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