yamauchi_toru

グローバルとローカルの両方を経験してきました。 公私を入り交ぜて、様々な発信をしています。多様なアイデンティティを有している人間であると、ご認識下さいませ。

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マガジン

  • 音楽家と歴史・社会

    Great classical musicians, History and Society 好きな曲や音楽家にまつわる歴史、社会等について書いています。 超マニアックですが、ご一読ください♪

  • 技術標準と適合性評価

    ISO/IEC/ITU-Tなどの国際標準化機関が発行した国際規格(技術標準と言ってもよいだろう)への適合性を評価する適合性評価機関(Conformity Assessment Body: CAB)とそれらを審査して認定する認定機関(Accreditation Body)に関する雑感を書いています。

  • 令和日本紀行

    今まで訪れた日本国内の地域の地理・歴史について、新たに記録することにしました。各地域でのデジタル活用の話題も入れます!

  • デジタルトラストとは何か?

    デジタル社会を支える基盤の一つに、デジタルトラストがあります。電子署名、eシール、タイムスタンプ等を通じて、①インターネット上における通信の相手が本人であり、なりすましをされていないことを、誰でも確認できること、②情報の改ざんを防止することなどをいいます。 EU、米国等の動向を踏まえた、デジタルトラストの動向について、投稿して参ります! なお、全て筆者個人の意見であり、筆者が属する組織等の見解を示すものではありません。

  • 「清和源氏」の歴史

    「鎌倉殿の13人」で脚光を浴びた「清和源氏」の歴史について書いています。

最近の記事

音楽家と歴史・社会 -38: メンデルスゾーンが活躍したライプツィヒ・ゲヴァントハウス

主にクラシック音楽に係る歴史、社会等について、書いています。 前回に引き続き、天才音楽家メンデルスゾーン(1809年 - 1847年)について書くとともに、ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団の歴史を紹介します。 ベルリンから約150km離れたライプツィヒにあるゲヴァントハウス(Gewandhaus)は、初代が1781年11月に建造されたコンサートホールであり、現在は、1981年に竣工した3代目。ライプツィヒの中央駅から、路面電車で5分、徒歩でも15分の場所にある。 「G

    • 音楽家と歴史・社会 -37: 音楽の父を復活させたメンデルスゾーン

      主にクラシック音楽に係る歴史、社会等について、書いています。 今回から、天才音楽家メンデルスゾーン(1809年 - 1847年)とドイツの音楽都市ライプツィヒについて、記述する予定です。 フェリックス・メンデルスゾーン・バルトルディは、ドイツの音楽家。ユダヤ系銀行家のアブラハム・メンデルスゾーンの息子として生まれた。アブラハムの父は、哲学者のモーゼス・メンデルスゾーンであり、極めて知的レベルの高い家系であった。姉ファニーとフェリックスは音楽の才に恵まれており、アブラハムの方

      • IAFベルリン総会で感じた各国適合性評価機関の取組

        ベルリンのブランデンブルク空港にいる。この一週間、ISMS-AC代表理事として、国際認定フォーラム(IAF:International Accreditation Forum)の年次総会に参加していた。 国際認定フォーラム(IAF)は、認証(Certification)を主とした適合性評価に係る国際的な相互承認協定などの連携を図るための国際機関・会議体であり、世界各国の認定機関(Accreditation Bodies)等が加盟している。 以下、仕事の詳細な中身には触れず

        • グローバルな認定機関のフォーラムの誕生に向けて

          今、私はドイツの首都ベルリンにいる。ISMS-AC代表理事として、国際認定フォーラム(IAF: International Accreditation Forum)の年次総会に出席するためだ。 国際認定フォーラム(IAF: International Accreditation Forum)は、認証(Certification)を主とした適合性評価に係る国際的な相互承認協定などの連携を図るための国際機関・会議体である。具体的には、世界各国の認定機関(Accreditatio

        マガジン

        • 音楽家と歴史・社会
          38本
        • 技術標準と適合性評価
          12本
        • 令和日本紀行
          16本
        • デジタルトラストとは何か?
          8本
        • 「清和源氏」の歴史
          21本

        記事

          令和日本紀行 -16:陸奥国(盛岡周辺)の旅

          今まで訪れた日本国内の地域の地理・歴史について、記録しています。今回は、「12:陸奥国(青森県南部地方)」の続編となります。岩手県の県庁所在地盛岡市周辺と同市出身の偉人原敬について、書きます。 陸奥国は、令制国としては、現在の福島県、宮城県、岩手県、青森県と秋田県の一部に当たる広大な国であった。「古事記」では「道奥」、「日本書紀」では「陸奥」と表記されていたが、どちらも「みちのおく」と呼ばれ、都より遠い奥の国と認識されていたようだ。(再掲) 現在の岩手県は、南部藩の一部と

          令和日本紀行 -16:陸奥国(盛岡周辺)の旅

          音楽家と歴史・社会 -36: プッチーニが描いたボヘミアンとは?

          主にクラシック音楽に係る歴史、社会等について、書いています。 今回は、イタリアの作曲であるジャコモ・プッチーニ(1858年 - 1924年)の傑作オペラ「ラ・ボエーム」を採り上げて、19世紀中頃に確立したと考えられる芸術家の一つのイメージについて考察します。 Facebookの友達限定でクイズを出した。 ・2つの世紀にまたがって多くの名作を書いた作曲家は誰か?ヒントは、「伝統や習慣にこだわらない自由奔放な・・♫」 実は、ヒントは作曲家ではなく、その最高傑作の一つの名称を示す

          音楽家と歴史・社会 -36: プッチーニが描いたボヘミアンとは?

          音楽家と歴史・社会 -35: ショスタコーヴィチと全体主義

          主にクラシック音楽に係る歴史、社会等について、書いています。 今回のテーマは、とても重いです。正直自信がないですが、ドミートリイ・ショスタコーヴィチ(1906-1975)の交響曲についてです。8月12日の早稲田フィルハーモニー管弦楽団OB関係者によるEnsemble MUSIKQUELLECHEN-EMQ- の定期演奏会の演目に触発されました。 1945年8月は、日本の歴史において最も悲劇的な出来事が起きた月である。第二次世界大戦の最終局面における米軍による2度の原子爆弾

          音楽家と歴史・社会 -35: ショスタコーヴィチと全体主義

          音楽家と歴史・社会 -34: 大作曲家シューベルトの実像に迫る

          主にクラシック音楽に係る歴史、社会等について、書いています。 今回は「歌曲王」として知られるフランツ・シューベルト(1797-1828)(以下「シューベルト」)の生涯を通じて、唄心の意味と音楽家の名声などについて、考察します。 シューベルトを取り上げるのは、以下の2つの出来事がきっかけである。 (1) 2024年7月10日夜、東京芸術劇場にて「小林愛実 ピアノ・リサイタル」を聴いた。反田恭平氏との間のお子様の出産後、本格的な復帰となる演奏会において、最初に弾いたのがシュー

          音楽家と歴史・社会 -34: 大作曲家シューベルトの実像に迫る

          アラブ首長国連邦(UAE)への出張を振り返って

           2024年7月中旬、アラブ首長国連邦(UAE)のドバイで開催されたアジア太平洋認定機関協力機構(APAC)の年次総会に出席した。昨年6月に米国アナハイム市で開催された年次総会に引き続き、(一社)情報マネジメントシステム認定センター(ISMS-AC)の代表理事として参加した。国際会議自体の重要性に加えて、個人的にも約30年ぶりのペルシア湾岸地域への訪問であり、意義深い出張となった。以下、個人的に感じたことを記述してみた。  APACは、アジア太平洋地域の認定機関(Accre

          アラブ首長国連邦(UAE)への出張を振り返って

          人工知能標準化国際シンポジウムに参加して

          前回の投稿で、2023年12月18日付で、AIマネジメントシステムの国際規格として、ISO/IEC 42001が発行されたことを紹介した。AIに関するリスクを回避するための要件やリスクが生じた場合の対応を含む信頼性の高いマネジメントシステムを構築・運用するための要求事項である。 先週(2024年7月3日~5日)、経済産業省の委託に基づき、国立研究開発法人産業技術総合研究所に設置された人工知能標準化委員会は、ISO/IEC 42001をはじめとしたAIに係る国際標準化を担当す

          人工知能標準化国際シンポジウムに参加して

          令和日本紀行 -15: 出雲国の旅

          今まで訪れた日本国内の地域の地理・歴史について、記録しています。今回は、ついに、念願の出雲国(現島根県東部)を書くことができました! 私は、出雲国といえば、3人の女性を思い浮かべる。 まずは、出雲の阿国。 安土桃山時代から江戸時代にあけて、かぶき踊りを創始した。これが変遷し、歌舞伎とチンドン屋になったと言われている。 阿国は、出雲国杵築中村の里に生まれたとされ、杵築大社(現出雲大社)の近くに墓がある。 次は、女流五冠の福間香奈。 「出雲のイナズマ」と恐れられた鋭い寄せは、

          令和日本紀行 -15: 出雲国の旅

          音楽家と歴史・社会 -33: 新しいタンゴを産んだピアソラの音楽世界

          主にクラシック音楽に係る歴史、社会等について、書いています。 今回は、アルゼンチン出身の作曲家兼バンドネオン奏者のアストル・ピアソラ(1921-1992)(以下「ピアソラ」)の作品を通して、アメリカ大陸の音楽に関する考察を試みます。 2024年6月7日夜、めぐろパーシモンホールにて、屋敷華のピアノ・リサイタル「ピアノで綴る世界旅行」を鑑賞した。屋敷華は、幼少時代から、ピアノや作曲に才能を示し、クラシックだけでなく、ジャズ、タンゴ、スカなどのジャンルを超えた演奏、さらに特殊メ

          音楽家と歴史・社会 -33: 新しいタンゴを産んだピアソラの音楽世界

          令和日本紀行 -14: 越前国の旅

          今まで訪れた日本国内の地域の地理・歴史について、記録しています。今回は、北陸新幹線の敦賀延伸で沸く現在の福井県と、NHK大河ドラマ「光る君」のヒロインが実父とともに赴任中の越前国について書きます。 昨年秋、北陸フリーきっぷで、2泊3日で北陸三県を周遊した。最後に訪れた敦賀市では、気比の松原、氣比神社、金ヶ崎城跡等を散策した。 良港であった敦賀は、古代より大陸との交流の窓口であった。「光る君」のヒロインが初めて宋の人々と接した「松原客館」は、気比の松原付近に存在していたと推測

          令和日本紀行 -14: 越前国の旅

          音楽家と歴史・社会 -32: ポリーニのショパン練習曲集

          主にクラシック音楽に係る歴史、社会等について、書いています。 今回は、先般亡くなられたイタリアのピアニスト、マウリツィオ・ポリーニ(以下「ポリーニ」)による伝説の録音「ショパン作曲のエチュードOp.10&25全24曲盤」について、書きます。 2024年3月23日、82歳で逝去したポリーニは、正確無比な技巧に粒が立ったタッチと透明な音色で、第2次世界大戦後のピアニストの最高峰に立った音楽家である。 ミラノ出身のポリーニは、1957年、15歳でジュネーブ国際コンクール第2位、そ

          音楽家と歴史・社会 -32: ポリーニのショパン練習曲集

          AIマネジメントシステムの国際規格 ISO/IEC 42001とは?

          2024年1月15日、経済産業省は、前年12月18日付で、AIマネジメントシステムの国際規格として、ISO/IEC 42001が発行されたことを発表した。副題として「安全・安心なAIシステムの開発と利活用を目指して」と記載されている。 AIに関するリスクを回避するための要件やリスクが生じた場合の対応を含む信頼性の高いマネジメントシステムを構築・運用するための要求事項を規定したものとして紹介されている。 筆者は、経済産業省は、本国際規格を認証基準としたAIマネジメントシステム

          AIマネジメントシステムの国際規格 ISO/IEC 42001とは?

          令和日本紀行 -13: 蝦夷地(道南地方)の旅

          今まで訪れた日本国内の地域の地理・歴史について、記録しています。今回は、北海道札幌市よりも南に位置する支笏洞爺国立公園から室蘭市、苫小牧市等の工業地帯にかけての地域の自然、歴史等について記述します。 幕末まで、本土から蝦夷地と呼ばれていた広大な島は、1869年(明治2年)8月15日の太政官布告で「北海道」と呼ばれることとなった。名付け親は、探検家の松浦武四郎。1845年から1858年にかけて、6回の蝦夷地探検を行った。 1857年、松浦は千歳から山道を踏破して、支笏湖を発見

          令和日本紀行 -13: 蝦夷地(道南地方)の旅