2024年音楽振り返り
ライブ、コンサート、イベント、ショー、SNS等を通じて今年もたくさんのいい音楽に出会いました。
紅白を聴きながら、今年、印象深かった楽曲を振り返り。
来年も、音楽を通じた音楽家、音楽仲間との出会いがありますように。
1.”How do you keep the music playing?”
完璧すぎて正直あまり好きになれなかったシナトラを好きになったきっかけの1曲。編曲とスタジオミュージシャンのプレイも聴きごたえ有り。
How do you keep the music playing. | haohao-bassimoのブログ
2.“Just the Two of Us"
一押し
たくさんあるカバーのなかでもJoseph Solomonのビート感がピカいち。
さらには、コードの解説まで。
音で覚えることができる!
・Just the Two of Us - Vocal / Acoustic cover Ft. Renee Foy
・Just the Two of Us (Grover Washington Jr.) Cover by Sangah Noona
・"Just the Two of Us" Cyrille Aimée & Diego Figueiredo, Live @ Dizzy's
Cyille Aimeeとサンボーンとのセッション
2024年5月に、デイヴィッド・サンボーンが逝去。四谷いーぐる開催の「サンボーンを聴きまくる会」に参加して、追悼気分に浸りました。
■ - いーぐる後藤のジャズ日記
3.“What A Difference A Day Made"
ダイナ・ワシントンの名演に匹敵する世界観。
小和瀬さとみ
What A Difference A Day Made /Satomi Kowase ,Miku Yonezawa & Etsuji Ogawa
4.“ドイツ・レクイエム”(ブラームス)
レクイエムのなかでも、ときたま聴きたくなるのがブラームス。今年も10回は聴きました。
Brahms: Ein deutsches Requiem ∙ hr-Sinfonieorchester ∙ MDR-Rundfunkchor ∙ Solisten ∙ David Zinman
ピアノ版では、
オーケストラ版以上に美しいドイツ語が堪能できる。
・YouTube Music
5.”どですかでん”(武満徹)
ギター音楽を追っているとかならず行きつくのが武満徹のギター曲。
映画”どですかでん”を、この調べとともに鑑賞できる喜び、日本で生まれ育って本当によかった。
6.伊福部昭: “ヴァイオリンと管弦楽のための協奏風狂詩曲”
今年は、伊福部生誕110年の節目。
オリオスペックさんのイベントにも参加し、伊福部さんの音楽を最高の解説と、超高級オーディオで堪能し幸せな気分になりました。
【お知らせ】『「伊福部昭SF特撮映画音楽の夕べ」実況録音盤』トーク&リスニングイベントのレポート記事が複数メディアのwebに掲載されました | OLIOSPEC BLOG
ゴジラ生誕70周年、伊福部昭生誕110周年 | haohao-bassimoのブログ
Japan Gustav Mahler Orchestra
アマオケをバックに、ヴァイオリン1本で立ち向かう緒方氏の快演。
7.鈴木良雄「Black Orpheus〜Alone Together」
―Days of Delight Atelier Concert― vol.64
広尾プラザの日曜ライブでお目にかかりました。一音一音意味のある、かみしめるようなピチカート、音楽家としてのお手本。プレイ最後のしてやったりの微笑みもかっこ良すぎ。
8.”からあげ”(福原 希己江)
深夜食堂 第12話『唐揚げとハイボール』の回の曲♫
武蔵小山のダイニングバー、ご本人が目の前に。もちろん、唐揚げを食べながらこの曲を聴きました。この上無い幸せ。あとは、ハイボールがあれば完璧でした。
この曲、実は歌詞をよく聞くと、なんだか怖い。この不思議さと、独自の節回し、それに天使の美声が同居するところが、この歌手の魅力。
9.井筒香奈江 『窓の向こうに~Beyond the Window~』PV
PV出だしの”さよならの向う側” の続きが少しでも気になれば、CD買い必至。オーディオ・イベントで最初に聴いたときの衝撃とやら。有名どころによるたくさんのカバーがこの世にあるなかで、百恵さん以外に到達できなかったこの曲の美学の答えが、令和のこの時代、このCDで確認できるなんて。
ご本人のトークイベントでは、CD化にあたって戸惑いがあった旨のお話があった。サブスクの普及で楽曲がワンクリックで消費されていったり、ハイレゾ革新のなかで、媒体に戸惑う聴衆。どの媒体を使って曲を広めていくのが音楽家にとって最適なのか。音楽家と聴衆の橋渡しをする関係者は、音楽家に富が還元できる仕組みを考え直した方がいいのではないか等、いろいろと考えさせられたCDでもありました。
◯井筒香奈江、窓の向こうに | haohao-bassimoのブログ
10.“All The Things You Are”
どの演奏を聴くか?で戸惑い。
この曲の演奏スタイルで最も有名なのは、Keith Jarrett Trio であろうか。3人の超絶技巧演奏は現代ジャズの完成形のひとつ。曲がそうさせるのか、聴き手が構えないと、演奏に入り込めないプレイが多い。
アルトサックスとピアノのDUO
この曲の素のさを堪能したいなら、アルトサックスとピアノに限る。こちらは、この曲の旋律を楽しみながら聴ける数少ないデュオ。自然に流れるサックスのフレーズと、リズムで支えるピアノ。息のあった演奏。
トランペットとギターもいいかも。
4人男性組ヴォーカル+ピアノトリオもいいかも。
11.”You’d be so nice to come home to"
いま練習中の歌。この動画を見てこの曲を選びました。
これまで、歌は聴いて癒されるものでしかなかった。
この曲に取り組んでわかったのは、自ら歌うことが自らの癒しにつながるということ。気づけた自分は、なんとNiceか。
12.中山うり - 回転木馬に僕と猫
突然の土砂降りにもかかわらず高円寺JIROKICHIでのライブは満員御礼、残りスペースも立ち見でいっぱい。それに、どんなコンサートやライブより、客層の広いこと。
出だし一小節ですぐに彼女の音楽にのめりこみ、最後まで聴き入ってしまう。音楽家のオーラってすごい。
中山うり、「回転木馬に僕と猫」 | haohao-bassimoのブログ
13.Steven Isserlis Master Class: Schubert "Arpeggione" Sonata Mvt. 2
神奈川県立音楽堂で聴いたイッサーリスのベートーヴェンのチェロソナタは多彩かつ想像外の表現に本当に驚きの連続だった。
ここでは、シューベルトの有名曲でのレッスンを通じて彼の音楽へのアプローチが示されている。
ベートーヴェン、チェロソナタ3番 | haohao-bassimoのブログ
Schubert Sonata en a minor Arpeggione | haohao-bassimoのブログ
以上。それにしても、だいぶ音楽に救われたな。