モスクワ市内のカール・マルクス像の礎石には「万国のプロレタリア、団結せよ!」。ソ連建国の父、レーニンは「銅像なんぞ公園の鳩を喜ばせるだけだ」と喝破したが、共産主義時代はマルクス、レーニン、スターリンの銅像が溢れ返っていた。かつての「赤い首都」も今は数えるほどしか残っていない。
ゴルバチョフさんが亡くなりました。彼がソ連崩壊後のインタビューで、「社会主義の70年をどう思いますか? 無駄な実験だったとは思いませんか?」という質問を受けて言った、「歴史において、無駄なことは一つもない」という言葉は、その時のきっとした表情と共に、忘れられません。