森山 智子
これまで書いた記事の中から取り合わせ。 キーとなるテーマはその時々に気が向いたこと。 視点を変えたいときや新たな切り口の発見にオススメのマガジン。 (不定期発行)
2年ぐらい、すべての思考がとまってしまったようになっていたのが、そっとそっと自分自身の感覚を慈しむようにあることを続けるうちに、再び、思考と感情が動くようになりました。それは、まるで生まれなおすような感覚ですので、そのことを書き残していきたいと思いました。 身の回りにやってくるいろんな情報が、あるとき閾値に達したかのように過去に記憶したことと合体して新しい展開を連れてきます。このnoteとの出会いもそんな風でした。そして、このnoteにならそんなドキドキするような体験を書い
移りゆく途中が美しい。 ライムグリーンの銀杏の葉っぱ。 春の柔らかな緑とはまた違う爽やかさです。 大人の季節です。
白いブラウスに赤葡萄酒を少しこぼしてしまった。 細い木綿の糸に染み込んだボルドーの赤色。 赤色の軌跡は、縦横に走る繊維の管の中を流れる水のように行き着く所まで広がっていく。 「染め」という行為は、色の元となる化学物質(染料)と、色を変化させる化学物質(触媒)を使って行われる。そして、染料も触媒も必ず水を媒体にしているのです。 どんな狭い所も縦横無尽に入り込んでゆく水。 ミクロの世界に立ち会うと、染料を含んだ水が土石流の流れのように繊維の溝の中を激しく進んでいるのでしょう
岩波文庫の『レオナルド・ダ・ヴィンチの手記』を翻訳した杉浦明平の『武蔵野の夜明けー今昔物語集』が届きました。 Amazonの写真では平凡社の名作文庫とあったので、てっきり文庫本だと思っていましたが、「本」でした。 昭和40年代ごろの初版本。 小さい頃の「本」はみんなこんな様子だったことを思い出したり。 そしてこの「もくじ」の文字が語りかけてくる世界が活き活きしてて、ずっと見入っていました。 このページの向こうにも、この文字がいっぱい並んでいるのかと思うと、胸がきゅう〜
ある必要に迫られて「アレゴリア」という言葉の意味を調べていましたら、あちこちに「言葉の意味探し」が派生して、外堀を埋めてゆくように意味が見えてきます。 そして、「アレゴリア」の状況であると人生は愉しいかもと思い至りました。 まず「アレゴリア」をGoogleで検索すると、トップにはゲランのフレグランスが出てきました。 おお、「地球の魅力を讃える」とかあって、素敵な言葉であることが予想されてきます。 ゲランの公式HPに引き続いて、ちゃんとこうした「言葉の」説明もありました
iPhoneの壁紙を替えようとしたら、おすすめの写真を提案してくれる。 自分で撮ったものなので 当然、見覚えのある写真ばかりだけど、 どれもすごくいいやん。 これらを(自信を持って) セレクトしてくるなんて どんな判断基準を持ってるのだろうかと ちょっと愛おしくなった。 実際の写真はこんな感じで、 ちょっと印象が違う。 そうなんだ。 壁紙のサイズは縦長なので トリミングする場所まで 加味しておすすめしてるんだ。 例えば上の蓮の花は トリミングしないと平凡で した途
2021年2月から始めたnote。 気がつくと累計記事が279! そこで、こんな遊びができるのも楽しいかもと思い、有料のマガジンをつくってみました。 そうなんです、「マガジンごっこ」です。 今回は書き出した頃(2021年)の記事の中から5つ。 ITの世界では英語を起源とした言葉がたくさんありますが、日本語に翻訳されたり説明されるときに、語源的なニュアンスからだいぶんズレて、日本人に馴染みやすいソフトでふわっとした表現になることが多いように感じていました。 例えば今回
食べかけのチーズが冷蔵庫の中で、端っこがちょっと固くなってたので、バターフランスの切れっ端に乗せて焼きました。 あんまりにも良い感じの焦げ目がついて焼き上がったので、思わずパチリ。 この嬉しさはかなりの高レベル。 BALMUDAの幸せ貢献度恐るべし。 毎朝これだけで幸せだよー!
室外機の上に置いていた埴輪が 大風の翌朝、下に落ちて割れていました。 風のせいというより その同じ夜に揺れた地震で 少し動いてしまってたのかも しれない。 破片に漏れがないか確かめようと 繋ぎ合わせてみたら それが結構難しくて、 お茶碗とか湯呑みとは違う構造なんだなと ちょっと体感実感しました。 結果的に不足の部分はなかったので ボンドでくっつけようと思いながら、 結構な日にちが経って しまってます。 待機時間長くなっててごめんね。
見事な半身が美しい木 そして この本を思い出しました。
───────── 2024年9月2日(月) ───────── 東京駅八重洲南口のバスターミナルから出立。 横浜の港はオレンジ色の光 ───────── 2024年9月3日(火) ───────── 洋上の朝ごはん 紀伊半島、本州の最南端、潮岬の沖合 JR徳島駅から吉野川の南側を川に沿って西に遡ります 阿讃の山のトンネルを超えて、香川県へ 讃岐財田の夕暮れ 2時間の途中下車。 どっぷり日が暮れて 讃岐財田駅で列車を待ちます。
無地のノートが好きで、ずっとCampusを愛用しているのですが、いろいろ「紙」が手に入った時にノートを作るようになりました。 大きさはいろいろで、今日は伊東屋で買った色画用紙を表紙にしてたくさん出来たので、嬉しくてパチリ📷 この頃、だんだん物覚えがおぼつかないことが増えて来て、メモメモが欠かせないのですが、 こんな小さなのも、ちくちく糸で綴じて作っておくと、いちいちメモを書くのが楽しいです。 宅配で送られて来る段ボールに入っている緩衝材用の紙は、特に味わい深くて、好きな
2024年の夏は、3年ぶりのオリンピック「パリオリンピック」が開催されています。 開会式では「馬」が印象的な役割を担っていましたが、騎士を乗せた白い馬が行進のあいだずっと頭を垂れている姿に、西洋における「人と馬の主従関係」を垣間見る思いがしました。 なんとなくだけれど、馬や牛に対して上も下もないと思っているからか、私には少し違和感がありました。 そして「聖火」の点火には、エトワール凱旋門に気球が登場。 もしやと思って調べて見たら、気球による有人飛行はフランスが一番だっ
平日の猛暑日のお昼。 公園には人影がなく。 大きな木蔭。 ちょっとホッとしました。
宇宙も身近なまわりも全てエントロピー増大の法則が動いています。 世の中の全ては変化の連続です。 いわゆる「無常」というものです。 その変化というのも、平家物語の冒頭の 祇園精舎の鐘の声 諸行無常の響きあり 娑羅双樹の花の色 盛者必衰の理をあらはす にあるように、人が願うような「進化」というよりかは「退化」と感じる場合が多いのが常ではないでしょうか。 ──────────────── 宇宙のエントロピーと森羅万象 ────────────────
冒頭から泣いていた。 (なんで?なんで?) 第4コーナーをまわって直線に入ったとき、いつも馬の気持ちが迫ってくる。それは見ている人間側の勝手な解釈かもしれないけど、そう見える、そう思う。 この映画も、ジャングルポケットの勝利後の嘶き(いななき)がきっと映画製作の芯の一つになっていると思う。 そうなんです。人は馬の気持ちがわかる(気がする)。 それは『小栗判官』の時からすでにそうで、日本の一番古い書物である『古事記』にも馬が出てくるし、古墳から出土した馬の埴輪もあって