最近の記事
アルハンブラ物語(著:ワシントン・アーヴィング)【かつてこの中庭で読書紹介が語られた、その本で「かつてこの中庭で(イカ同文) ま。いっか」】
母親の少女時代の愛読書。 あの感動を、息子にも読ませんと積極的に買い与えたのだが、 果たして息子は・・・・ はっきり言うと、母が奈辺に感動したのか、 いまひとつわからんが、 「なに?スペイン南部にイスラムの大宮殿があるだと??」 もう、これだけで反応した。 大宮殿。 それは歴オタのロマンである。 この実用性がなく、ただの装飾過剰な住居。 単に王家の権威を見せびらかすためだけの浪費主義の牙城は、 いや、そのアホアホしさ加減ゆえに、 その時代の無駄芸術の極みが詰め込まれてし
マインドタイム 脳と意識の時間(著:ベンジャミン・リベット)【この読書紹介は僕が書いている「ということを僕が言わせている(ということを僕が『あたちが!』)」!!誰!!】
以前にちょこっとだけ紹介したかな。 科学研究本。 マイナーな本ですが、取り上げられることが多いのは。 人類には意識がない! という話を出すときに、この本が毎度に登場するから。 *** 私たちが何かをしようとするとき。 「よし。やるぞ、一年間やらなかったことをやるぞ」 と決めてから、行動に移すわけですが。 実は「やるぞ」と考え出す、0.5秒前に脳が動き出しています。 当たり前のことかもしれないですが、 脳が動いてから、私たちが「やるぞ」と思い、実行してるんですね。
フューチャーイズワイルド(著:ドゥーガル・ディクソン)【トビウオが空を飛べたらなあと思ったとき「その願いを読書感想で叶えましょう」すげえのが出てきた】
ドゥーガルディクソンが執筆したアフターマンシリーズの続編。 今回は一億年後とか、遠い未来を想定して、 今とはまったく新しい生物相の生物たちを描いたイラスト画集。 時代区分ごとに分かれており、 500万年後。1億年後。2億年後。 の世界が描かれます。 一億年後の世界では、哺乳類などは基本的に出てきません。 いや、一種類だけ出てきますが、 知性のあるクモに飼育される家畜という役割です。 この子たちは自力では生きていけません。 品種改良されており、クモに育てられ、最終的に食べら
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リーアム・ニーソンのメモリー(2022年)【映画紹介、何で戻ってきた。「誰を殺すんじゃったかのう?」いや、俺じゃないって絶対、その、それプラプラさせんのやめろ】
奇遇にも敬老の日に視聴してしまった。 暗殺者としての長い系列を持つおじーちゃん。 凄腕の暗殺者だ。 しかし、もはや歳。 もの忘れにひどく、 映画メメントみたく腕にメモを書く有様。 これ以上の仕事は無理だ・・・ もはや老兵は去るのみ。 だけど、結局は辞め時を言い出せないで次の仕事が入ってしまう。 その最後の仕事で、じーちゃんは激怒した。 じーちゃんにはポリシーがある。 子どもには絶対に手を出さない。 そういう大人にはならない。 しかしターゲットが子どもだった。 怒るジ
神に選ばれし無敵の男(2001年)【私には見えます。この映画感想の内容が、うああっ「ど、どうされたんですか?」ここから先は有料です】
ナチス時代初期を扱った映画。少しレア。 ナチス映画は数あれど、政権獲得期を舞台にした作品は少ないような気がする。 キーパーソンはナチスオカルト話では必ずお呼ばれする人物。 占星術師ハヌッセン。 そのハヌッセンの元でタレントデビューする怪力男が主人公。 これ、旧約聖書のサムスンとデリラの話を絡めてますね。 ま、主人公はタレントですので。 神殿を倒したりはしないのですけど。 こういうのはユダヤ系プロデューサーにお金を出してもらうので、 いちおう主人公はユダヤ人の怪力男ですが
飛空艇時代 ポルコロッソ 紅の豚原作(著☆宮崎駿)【ここで決着なんてやだぞ「おうともよ」読書感想か「マンガ感想か」勝った方が決める!】
紅の豚には原作があります。 御大が書いたミニマンガ。 それだけでは容量が足りないので、 雑誌社の方で周辺情報を膨らませて一冊にまとめた本。 第1次大戦のアドリア海航空戦と、 シュナイダー杯レースの話について。 *** 原作マンガは中短編なので、 そこまでロマンス感はありません。 普通のコメディ中編マンガ。 ジーナが出てきませんし。 死者の雲の話も、 フェラーリ少佐も、出てこない。 人質の女の子は美少女ひとりですし。 フィオとカーチスが出てきますが。 マンマユート団
彗星の核へ(著:グレゴリイ・ベンフォードとデイビッド・ブリン)【(くそっ、読書紹介なんて、どいつもこいつも自分たちの事しか考えない)「諸君、聞いてくれ」】
絶版名作。 SF探検もの。 彗星の核に派遣された探検隊は、 彗星の核に穴を掘って調査するのが任務。 が、 未知の病原体でメンバーのほとんどがやられる。 治療法がわからないので、冷凍睡眠で未来に託すしかない。 さらに、地球からは帰還を禁止されてしまう。 伝染病を地球に持ち込むなという話だ。当然だ。 絶望的な状況の中で、 探検隊の数十年にわたる苦闘が始まる。 **** 私が思うには当作品は、 ひとつの民族集団が出現する過程を、 SFとして描こうとした作品である。 **