世に倦む日日

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最近の記事

燃え広がる玉木雄一郎の不倫騒動 ー 女性の尊厳を傷つける政治家のナラティブと悪弊

衆院選後にマスコミの寵児となり、政局のキャスティングボートを握って飛ぶ鳥を落とす勢いだった玉木雄一郎に、突如として不倫醜聞が降って湧いた。11日月曜、FLASHが、玉木雄一郎と元グラドル女性が密会する現場写真をスクープ報道。当日は首班指名の特別国会が開かれた日だったが、早朝からこの醜聞で沸騰、マスコミは首班指名そっちのけでこの話題一色となった。玉木雄一郎は国会開会前の午前9時半に急遽釈明会見を開催、夜も有楽町街頭に出て党を挙げての謝罪演説を行い、沈静化に努めたが、今週(11/

    • トランプが圧勝したアメリカ大統領選挙 - ハリスのカリスマ欠如と”多様性”の挫折

      アメリカ大統領選(11/5)の結果、トランプがハリスに大差をつけて圧勝した。激戦州と呼ばれた7州で悉く勝利を収め、選挙人の数で圧倒しただけでなく、総得票数でも上回る結果となり、まさに予想外の大勝となった。上院も共和党が過半数を制し、下院は現時点(11/10)で議席が固まってないが、共和党が優勢な情勢となっている。投票率は戦後2位の高さの65%を記録していて、今回は明らかにアメリカ国民がトランプを支持した選挙結果だと断言できる。民主党は岩盤支持層と見られていた黒人票やヒスパニッ

      • 玉木国民とマスコミに簒奪された総選挙の民意 ー やる気ゼロの棚ボタ野田立憲

        衆院選の投開票から1週間以上が過ぎた。この間、テレビには国民民主の玉木雄一郎が出ずっぱり状態であり、選挙の意味は完全にスリ替えられてしまっている。この選挙の争点は裏金問題だった。有権者は自民党の腐った裏金体質に鉄槌を下し、民意を一票の行動に表したはずだ。国民は裏金問題を決着しさせるべく主権者の投票権を行使したのであり、その民意が反映した議席結果、すなわち自公過半数割れとなった。これが今回の総選挙の正しい総括である。後世、2024年の衆院選は「裏金選挙」と呼ばれて定着し記録され

        • 衆院選で自公が過半数割れの敗北 - 裏金問題を告発・追及した上脇博之と赤旗新聞の殊勲の勝利

          27日の衆院選投開票の結果、自公が過半数割れして215議席の惨敗となった。自民は選挙前から58議席、公明も8議席減らした。裏金問題に対する有権者の鉄槌が下り、自民は3年前の前回から比例票を533万票も減らし、公明も前回から115万票も減らす結果となった。今回の選挙は超短期決戦で、自民は選挙前に総裁を替え、野党の協力態勢が整う前に解散して勝利に持ち込む常套手段で臨んだが、その必勝戦略が裏目に出る顛末となった。選挙の主導権を握ったのはマスコミで、裏金問題を争点に据え、佐藤千矢子ら

        • 燃え広がる玉木雄一郎の不倫騒動 ー 女性の尊厳を傷つける政治家のナラティブと悪弊

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          世代間対立を扇動する玉木雄一郎の危険な公約 ー 若者の高齢者への憎悪と抑圧移譲

          衆院選も大詰め。マスコミの情勢報道を見ると、今回、国民民主党が大きく議席を伸ばすと予想されている。朝日の最新(10/21)の情勢調査では、現有7議席を3倍増させて21議席になると書かれていた。国民民主の選挙での訴えは、課税最低年収(基礎控除+給与所得控除)を引き上げるという税制改正だが、もう一つ注目を浴びたのは、尊厳死を法制化して終末期医療の給付総額を抑え、若者の社会保険料負担を抑制するという「改革」案だ。この選挙公約が発表され、党首討論で表面化した途端、江川紹子らから猛烈な

          世代間対立を扇動する玉木雄一郎の危険な公約 ー 若者の高齢者への憎悪と抑圧移譲

          日本被団協がノーベル平和賞を受賞 - ノーベル委員会とマスコミと日本国民の欺瞞

          10月11日午後6時、今年のノーベル平和賞が日本被団協(日本原水爆被害者団体協議会)に授与されることが発表され、週末はこのニュースでテレビ報道が埋まった。特に事前の予告や地均しもなく、突然の発表だった。マスコミやネットでは祝福の声が溢れ、核廃絶を渾身で訴えて粘り強く運動してきた高齢の被爆者への慰労と敬服の言葉が溢れている。が、私の受け止めは世間の空気と少し異なり、率直に「遅きに失した。もっと早く受賞してよかった」と述べた長崎市長の鈴木史朗の所感と同じだ。今ごろ授賞なのかと空し

          日本被団協がノーベル平和賞を受賞 - ノーベル委員会とマスコミと日本国民の欺瞞

          政界再編含みの裏金解散総選挙 ー 選挙をするたびに政治は悪くなり国民は不幸に

          10/1 に石破政権が成立し、10/9 に衆議院を解散した。野党の選挙協力態勢が整わない間に、総裁選で「選挙の顔」の看板を挿げ替え、マスコミを使って宣伝を撒き散らし、電光石火で解散して現有議席を維持しようという、いつもの自民党の選挙戦略が、予定どおり目論見どおりに今回も目の前で繰り返された。8/14 に岸田文雄が退任表明し、総裁選が事実上始まって以降、ずっと永田町のニュースで社会全体が漬け込まれ、後藤謙次や田崎史郎や久江雅彦や中北浩爾や山口二郎がテレビに出ずっぱりで、無意味で

          政界再編含みの裏金解散総選挙 ー 選挙をするたびに政治は悪くなり国民は不幸に

          自民党総裁選のドラマと極右の高揚感 - 票を動かした日本会議とアメリカの権力

          自民党総裁選の投開票が 9/27 に行われ、石破茂が大逆転で勝利して選出された。一回目の投票で、高市早苗(党員票109:議員票72)がトップに立ち、石破茂(党員票108:議員票46)が2位となり、二人で決選投票となった。小泉進次郎(党員票61:議員票75)は3位と落伍し、この時点で敗退が決まった。決選投票の結果は、石破茂215票(議員189:地方26)、高市早苗194票(議員173:地方31)となり、石破茂が逆転のドラマで勝負を制した。まさかの展開であり、テレビに釘づけとなっ

          自民党総裁選のドラマと極右の高揚感 - 票を動かした日本会議とアメリカの権力

          立憲民主党代表選の結果 - リベラル野党をやめて保守野党へ、維新と同じ第二自民党へ

          立憲民主党の代表選が 9/23に行われ、事前の予想どおり、野田佳彦が枝野幸男との決戦投票を制して選出された。9/24 に党役員人事が発表され、幹事長に小川淳也、政調会長に重徳和彦、国対委員長に笠浩史が起用された。小川淳也は、元総務官僚で消費税25%の提唱者。重徳和彦は維新から政治家のキャリアを始めた右翼で、昨年末に不同意わいせつ容疑で被害届を出された不祥事男。笠浩史は日本会議の設立10周年に祝賀状を送っている党内最右翼だ。まさに錚々たる猛毒の顔ぶれであり、野田佳彦が今後何をす

          立憲民主党代表選の結果 - リベラル野党をやめて保守野党へ、維新と同じ第二自民党へ

          第3極左派のチャレンジが必要だ - 韓国やドイツの政治のように

          立憲民主党の代表選の政策論議を聞いて分かったのは、自民党との対立軸を構成していた重要政策の柱を、全面的に撤回したり後退させたりしていて、自民党との政策の違いをなくしている事実だ。(1) 安保法制、(2) 消費税、(3) 原発、特にこの3本柱は、17年の枝野新党以前から、この党が自民党との立場の相違と優位性を強調し、国民に支持を訴えてきた根本的な争点だった。(1)´ 集団的自衛権行使を認めた安保法制は違憲なので廃止する、(2)´ 消費税は5%に引き下げる、(3)´ 原発再稼働を

          第3極左派のチャレンジが必要だ - 韓国やドイツの政治のように

          解雇規制緩和を目玉政策で訴えた小泉進次郎の愚 - 祖法に固執する菅義偉の狂気

          9/12、自民党総裁選が告示され、NHKで党本部での立会演説会が中継され、夜に報ステで討論会が行われた。生放送のスタジオに9人の候補者が並んだ。自民党総裁選の電波ジャックが本番に突入し、以降、マスコミが伝える話題と関心がそれ一色に染まっている。1か月半後の総選挙で自民党が勝つため、自民党に勝たせるため、マスコミが総力を挙げて宣伝ショーを盛り上げ、国民の意識をそれ一色に漬け込んでいる。仮に1か月半後に衆院選があるとして、当然、その争点は「自民党の裏金問題」であり、国民の批判を浴

          解雇規制緩和を目玉政策で訴えた小泉進次郎の愚 - 祖法に固執する菅義偉の狂気

          小泉進次郎一択でマスコミが宣伝に狂奔する自民党総裁選 - 自民党と政策の差がない図を強調する立憲民主党代表選

          岸田文雄が先月 8/14 に首相退任の発表をした後、そこから約4週間、マスコミでは延々と自民党総裁選レースの報道が続いている。NHKの7時のニュースとNW9は皆勤賞でこの話題を流していて、自民党総裁選のCMを放送し続けている。朝と昼の民放のワイドショーも同じだ。いつもの、自民党総裁の顔を変えて、マスコミが宣伝して世論を煽り立て、解散総選挙で自民党勝利へ誘導するという、マスコミ主催の日本の政治の祭りが到来し進行している。総選挙の前の前座レースとして総裁選ショーを盛り上げ、自民党

          小泉進次郎一択でマスコミが宣伝に狂奔する自民党総裁選 - 自民党と政策の差がない図を強調する立憲民主党代表選

          中国軍機による初の領空侵犯 -「技術的ミス」だと強調した小谷哲男の解説

          8月26日午前、中国軍のY9情報収集機が長崎県男女群島沖に飛来、日本の領空に侵入し、初めて領空侵犯が確認された。空自の戦闘機がスクランブル発進し、無線で警告を行ったものの、男女群島沖の日本領空内で2分間飛行を続け、その後も周囲を1時間半余り旋回した後、中国の基地に帰還した。重大な主権侵害であり、乱暴な軍事的挑発である。事件後の一週間(8/26 - 9/1)、世間とマスコミの関心は台風10号の経過と被害に集中し、次いで兵庫県知事の騒動が注目されて時間が流れた。三番目は自民党総裁

          中国軍機による初の領空侵犯 -「技術的ミス」だと強調した小谷哲男の解説

          「台湾有事など起きない」と言う田岡俊次と内田樹 - 9条左派を眠らす権威の安心理論

          台湾有事について、左派・護憲派の内部であまりに危機感が薄い問題を前回指摘した。左派・護憲派に、中国との戦争が間もなく始まるという認識がない。それは右派と自民党政権が撒いている大袈裟な吹き込みと煽りであり、真の狙いは9条改憲と軍備拡張であって、その政治を正当化するための世論工作の脅し材料に過ぎない、という意識が支配的だ。日米同盟と中国との間で本格的な戦争が勃発する、自衛隊が交戦する、しかも2、3年後に始まるというリアルな感覚と想像力が全くない。多くの左派・護憲派は台湾有事をフェ

          「台湾有事など起きない」と言う田岡俊次と内田樹 - 9条左派を眠らす権威の安心理論

          終戦の日の全国戦没者追悼式 - 平和憲法の国家式典、台湾有事後に廃止の運命か

          終戦の日の式典で天皇がこう言っている。 毎度のルーティン・トークを退屈に聞き流していたが、今年は少し真面目に文言に接する気分になった。現上皇が読み上げていたときは、威厳を感じて言葉が説得的に耳に入り、標柱の前に立つ二人の真剣さがよく伝わった。今の天皇になってからはそれが失せ、いかにも形式的な挨拶の響きと流れになり、言葉に神聖さを感じなくなっていたが、今年は別の意味で重い意義を感じてしまった。その理由を具体的に説明すると、台湾有事が始まった後、「戦後の長きにわたる平和な歳月に

          終戦の日の全国戦没者追悼式 - 平和憲法の国家式典、台湾有事後に廃止の運命か

          内田真一の真夏の本能寺 - 円キャリートレード解消の恐怖が株暴落の真相だった

          東証が 8/5 に史上最大の下落幅4451円安をつけた翌々日、8/7 に日銀副総裁の内田真一が「金融資本市場が不安定な状況で利上げすることはない」と発言、植田和男がコミットしていた「引き続き利上げを続ける」方針を修正した。事実上の方針再転換(≒撤回)であり、アベノミクス量的緩和路線への逆戻りである。その発言を受け、一時141円台まで是正されていた為替が146円台まで戻る結果となり、その影響で 8/7 の東証は、朝方、前日比936円安と下落していた局面から上げ戻し、終値414円

          内田真一の真夏の本能寺 - 円キャリートレード解消の恐怖が株暴落の真相だった