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味わう本屋さん #本屋さん開店します

味わう本屋さん #本屋さん開店します

読めば読むほど体重が増していくのは、私だけでしょうか。
たとえばトーベ・ヤンソンの『ムーミン谷の冬』を読んで、「さかなのスープ」の作り方を検索したり。
せやま南天さんの『クリームイエローの海と春キャベツのある家』を読んで、春キャベツを待ちわびたり。
秋谷りんこさんの『ナースの卯月に視えるもの』を読んで、何度くら寿司に駆け込んだことか(※作中に登場するのはくら寿司ではないけれど)。
KaoRu Is

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8月6日に。保育は戦争に反対している。

8月6日に。保育は戦争に反対している。

8月6日。

最近、沈黙ということについても考えさせられます。

黙ってはいけない。

でも、また別の面で言えば、やはり沈黙のうちに祈るということもとても大事なことではないのかなと。

Xで、見知らぬ編集者さんが、ご飯を食べ、ゴミを出し、一人で黙祷した。と。こういう特に何もない日常を暮らしながら、その中に祈りがある。

文学も保育も自分にとっては、圧倒的に沈黙の領域にあるものの方が多いように感じま

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「休んだときはお互いさま」 【読書日記】休養学: あなたを疲れから救う|「守りの休養」から、「攻めの休養」へ今すぐシフト

「休んだときはお互いさま」 【読書日記】休養学: あなたを疲れから救う|「守りの休養」から、「攻めの休養」へ今すぐシフト

どうやら日本人は、
世界一休養の取り方が下手です。

どうも読書セラピストのタルイです。

突然ですが
世界が注目するメジャーリーガー
大谷翔平選手は
1日何時間寝ているか
ご存知でしょうか?

彼は日頃から

と公言しているくらい
睡眠を大切にしています。

ちなみに私も

と公言している通り
一日8時間は寝ています。

それなのになぜでしょうか
最近は疲れが取れません。

私の睡眠の質が悪いの

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わからないけど、そばにいる

わからないけど、そばにいる

「どうせわからないんだから」

「私のことなんてわからないでしよ」

「私のつらさなんて誰にもわからない」

目の前の少女は憤りをあらわにして

持っていた水筒を強く床に投げつける。

「あいつムカつくんだよ」

「みんなムカつく!」

私はただただ

「うん、わかったから」

「聞いてるよ、ちゃんと聞いてる」

と言って彼女を強引に抱きしめた。振り下ろした手が私の肩や背中にどんと小さな衝撃を与え

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不登校過去最多②今、大人に求められていること

不登校過去最多②今、大人に求められていること

〇〇市の小1児童
4月、授業中のトイレ使用を
強い口調で注意され・・3人一時不登校!
先生がこわくて登校できない
転校を余儀なくされた子も・・

記事を読み、状況が目に浮かび胸が痛みました
私のせいではないけれど
私も先生だったので
ごめんね!と声をかけたい気持ちです

1年生の最初はね、
保育園や幼稚園との雰囲気の違いに
戸惑います!緊張します!
緊張すると、トイレに行きたくなります!

保育園

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不登校過去最多①教室は小さな社会

不登校過去最多①教室は小さな社会

学校の教室は小さな社会です。
大袈裟に言ってしまえば
私たち大人の社会のミニ版、初級編です。

やさしい繊細さん、感覚がとっても敏感さん
あわてんぼさん、うっかりさん、
活発さん、おすましさん、
がんばりやさん、マイペースさん、
勉強すきさん・嫌いさん、運動好きさん、嫌いさん
グループ好きさん、我が道好きさん
賑やか好きさん、静けさ好きさん  etc

タイプいろいろ、同じ子なんて一人もいないので

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VIVANT最終回松坂桃李に全部持ってかれた。

VIVANT最終回松坂桃李に全部持ってかれた。

初回放送から度肝を抜かれたドラマ
「VIVANT」が最終回を迎えた。

1話目を見終えたときの感想は、
「説明できないけど何か凄い」
「何かめっちゃ面白かった」

そんなざっくりした感想を勢いに
任せてnoteに綴ってから早2ヶ月。

エンディングを迎えた時に、
「何か面白い」の「何か」は一体
何なんだろうという自分なりの答えを
見つけられるのか楽しみに見始めた
最終回。見終えての感想は

「松坂

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目に見えないもの

目に見えないもの

久しぶりに金子みすゞの詩集を紐解きました。

最近なんだか「見えぬけれどもあるんだよ。見えぬものでもあるんだよ。」ということが気になっています。

みえない世界は、目でみて確かめることができないため、そこに「ある」とは確実には言えず、本当に存在しているものなのか分からないものとも言えます。

しかし、自分が直接見えている世界の他に、意識して見れば、思いを巡らせていけば見えてくる世界というものを、「

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先生になりたい人が減っている世の中へ。

先生になりたい人が減っている世の中へ。

先生になりたい人って
こんな時代にいるのだろうか?

と、現職の教師である私が言うのもアレだが、
結構本気でそう思う。

先生だってバレると
150%「うわー、大変!」って言われる。

「先生やってる人ってほんと凄いと思う!」
「モンペってほんとにいるの?」
ってコメント、多分50回は聞いてる。

いや、私なんぞが出来てるから
先生って何も凄くないんだけど。
いや、勿論凄い先生も山ほどいるんだけど

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うけいれるには 

うけいれるには 

フランスの山間の集落に暮らす、両親、長男、長女の家庭に、社会に適応できない「子ども」が生まれた。
医師は言う。
「お子さんは大きくなりますが、目は見えないままで、歩くことなく、話すことはなく、脳は必要な情報を伝達できないため、四肢は動きません。」
両親は苦痛の重圧に押さえつけられており、子どもたちは両親の疲れた顔を見ないようにしていた。

ところが長男に変化が訪れた。弟である子どもに愛情を注ぎ、世

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うっかりスマホを忘れた1日が、私に教えてくれた大切なこと。

うっかりスマホを忘れた1日が、私に教えてくれた大切なこと。

息子の小学校の体験入学、2日目のこと。

その小学校は、家から自転車で30分のところにある。9時から3時の体験入学なので、その日は仕事をお休みしていた。

息子を小学校まで送る。
その小学校の最寄り駅から電車に乗る。
1ヶ月に1回通っている整体に行く。
カフェでのんびり。
息子を迎えに行く。

そんな予定を立てていた。

息子を無事時間通り小学校まで送ると、肩の力がスーッと抜けていくのを感じた。慣

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教師の放課後

教師の放課後

教職研修 創刊50周年(なんと50年も続いている!)2022年11月号。
「新たな教師の学びの姿」の実現に向けて に原稿を書いた。

『教師はどこで、何を学んでいるのか―研修、OJT、自己研鑽』
というタイトル。

<研修以外の学びの場(OJT、自己研鑽、日頃の会話、読書を始めとする情報収集、学校教育関係者以外との場)の充実>

について書いて下さいとの編集からのオーダーにびっくりした。
教育開発

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潮風にのって

潮風にのって

秋の朝は、面白い。

清々しくて、楽しくて、急に雨が降ったり、びっくりする。

一番早起きなニワトリの次くらいに目を覚まし、早番のカラス達と愉快な挨拶を交わしながらウォーキングへ向かう。

私は現在『パニック障害』を患っており、月に一度通院している。

この病気とも長い付き合いで、『くせっ毛』『丸顔』と肩を並べる、自分の特徴のひとつと数えられるくらいになっている。

担当医や薬剤師の方のアドバイス

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【子ども×環境】「どんな」力を発揮するかよりも「どこで」力を発揮するのかが大切という話

【子ども×環境】「どんな」力を発揮するかよりも「どこで」力を発揮するのかが大切という話

引っ込み思案の内向型のわりに、路上ライブをしていたJUNです。

「えっ、あの人って、そんなことできるんだ!」という驚きを経験したことってありません?

例えば、クラスであまり目立たないタイプの子どもが、演劇部の部長として声を張りながら役を演じきっているような場面。

ぼくたち大人は、「この子は、どんな能力で活躍できるか?」という問題については、わりと考えるのですが、

「どんな環境だったら力を発

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