つる・るるる

エッセイ集『春夏秋冬、ビール日和』『「お邪魔します」が「ただいま」になった日』『羽ばたく本棚』『そばぼうろの夫婦』などを文学フリマやSTORES「つるる書店」にて販売中。2024年『羽ばたく本棚』が日本自費出版文化賞入選。 ヘッダー画像はKaoRu IsjDhaさんの作品です。

つる・るるる

エッセイ集『春夏秋冬、ビール日和』『「お邪魔します」が「ただいま」になった日』『羽ばたく本棚』『そばぼうろの夫婦』などを文学フリマやSTORES「つるる書店」にて販売中。2024年『羽ばたく本棚』が日本自費出版文化賞入選。 ヘッダー画像はKaoRu IsjDhaさんの作品です。

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  • 二人暮らし奔走記

    埼玉と別れ、彼氏(のちに夫)と住みはじめてからの日々の話です。まだまだ、みみっちく生きていきたい。 ヘッダー画像はKaoRu IshiDaさんが描いてくれたオマール婚です♪

  • 旅行記系

  • 一人暮らし迷走記

    暮らしの中の泡を食った出来事を中心にまとめています。

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    そばぼうろの夫婦

    【内容紹介】新婚旅行にうっかり不倫の恋を描いた小説を持っていってしまった表題作のほか、父親の老いっぷりに愕然とした「父と月餅」、私のブライダルエステに合わせて夫が及川光博氏を目指しはじめた「みみっちい私と、ミッチーになり損ねた夫」、文学フリマ大阪から帰る夜行バスで突如猛烈に夫が恋しくなった「午前3時のかえるくん」などなど、新婚生活の悲喜こもごもを綴ったエッセイ集。著者の夫によるあとがきも掲載。【目次】はじめにカスタネット夫妻父と月餅みみっちい私と、ミッチーになり損ねた夫そばぼうろの夫婦トロピカルな夫食べごろの不一致戦慄のふぐデビュー午前3時のかえるくん病めるときも健やかなるときも、人形になったときもあとがきに代えて(つる・るるるの夫)
    ¥500
    つるる書店
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    羽ばたくセット

    福袋が売りたい!そんな衝動に任せて、数量限定でお得なセットをご用意しました。①羽ばたく本棚(1200円)②橘鶫さんの「イヌワシのつがい」ステッカー(100円)③KaoRu IsjDhaさんの「乙姫つるる」ポストカードセット(500円)④限定小冊子『別冊「羽ばたく本棚」』(200円)以上、合計2000円相当の商品を1500円で販売します!限定小冊子『別冊「羽ばたく本棚」』は、『羽ばたく本棚』の座談会で鶫さん、KaoRuさんが推していた本を読んで書いたエッセイを収録。・背徳のホームズ、忘却のワトスン(シャーロック=ホームズシリーズ)・「何かが起こり狂う」小説は好きですか?(巨匠とマルガリータ)
    ¥1,500
    つるる書店
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    そばぼうろの夫婦

    【内容紹介】新婚旅行にうっかり不倫の恋を描いた小説を持っていってしまった表題作のほか、父親の老いっぷりに愕然とした「父と月餅」、私のブライダルエステに合わせて夫が及川光博氏を目指しはじめた「みみっちい私と、ミッチーになり損ねた夫」、文学フリマ大阪から帰る夜行バスで突如猛烈に夫が恋しくなった「午前3時のかえるくん」などなど、新婚生活の悲喜こもごもを綴ったエッセイ集。著者の夫によるあとがきも掲載。【目次】はじめにカスタネット夫妻父と月餅みみっちい私と、ミッチーになり損ねた夫そばぼうろの夫婦トロピカルな夫食べごろの不一致戦慄のふぐデビュー午前3時のかえるくん病めるときも健やかなるときも、人形になったときもあとがきに代えて(つる・るるるの夫)
    ¥500
    つるる書店
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    羽ばたくセット

    福袋が売りたい!そんな衝動に任せて、数量限定でお得なセットをご用意しました。①羽ばたく本棚(1200円)②橘鶫さんの「イヌワシのつがい」ステッカー(100円)③KaoRu IsjDhaさんの「乙姫つるる」ポストカードセット(500円)④限定小冊子『別冊「羽ばたく本棚」』(200円)以上、合計2000円相当の商品を1500円で販売します!限定小冊子『別冊「羽ばたく本棚」』は、『羽ばたく本棚』の座談会で鶫さん、KaoRuさんが推していた本を読んで書いたエッセイを収録。・背徳のホームズ、忘却のワトスン(シャーロック=ホームズシリーズ)・「何かが起こり狂う」小説は好きですか?(巨匠とマルガリータ)
    ¥1,500
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    つるる&とき子の本を作る理由

    【内容】文学フリマで一緒に本を売ったり、互いの本にエッセイを書き合ったりしているつる・るるるととき子が「文学フリマ」をテーマにした小冊子を作りました。つるは「文庫本が110円で手に入る時代に、本を買ってくれる人がいること」を大幅リライト版、とき子は書き下ろし「文学フリマでお会いしましょう」を執筆。表紙のイラストは、KaoRu IsjDha。A5判、16ページ。【著者紹介】つる・るるる: 1994年生まれ、湘南育ち。みみっちい日常を綴りがちなぬか好き。著書にエッセイ集『春夏秋冬、ビール日和』『「お邪魔します」が「ただいま」になった日』『羽ばたく本棚』がある。文フリの思い出は、「ヨモツシコメがお客を呼んできた」。https://note.com/tsururururuとき子:1977年生まれ、茨城育ちの転勤族。北海道、九州、四国を経て現在大阪在住。何弁でもすぐマスター出来る自信あり。著書にエッセイ集『なけなしのたね』『にじいろの「はなじ」』。文フリの思い出は、「文フリの片隅で悲喜交々を叫びがち」。https://note.com/toccodoccoKaoRu IsjDha:1980年生まれ、2002年9月よりチェコ共和国在住。元アニメーターの絵描き。文フリの思い出は、「ボソっと一言」。https://note.com/dinor1980
    ¥200
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『羽ばたく本棚』日本自費出版文化賞 入選

昨年作ったエッセイ集『羽ばたく本棚』が、第27回日本自費出版文化賞で入選しました。ひゃー! 衝撃が大きすぎて、大事なものが全部頭のなかを素通りしている感じがします。 結果発表を読んでぽうっとするあまり歯間ブラシを買い忘れてしまったし、ちゃんと信号を守って帰ってこれたかも何も記憶に残っていない。 本当はゆっくりしみじみ記事を書きたいところですが、今日はわーっと書いて、わーっと去るスタイルで失礼します。 なぜなら私、もうすぐ荷物の総点検して夜行バスに乗って大阪に行かなきゃいけな

    • あと60年、書き続けるとして

      表彰台に立ったら、誰かに選んでもらえたら、書くことに対するモチベーションの何割かが成仏してしまうんじゃないかと恐れながら日本自費出版文化賞の表彰式に行ってきた。 受付で名前を名乗ると、胸につけるようにと黄色いリボンでできた花をもらった。 受賞者、入選者の目印だ。 我こそは入選者なり。 いそいそと花をつけて会場に入ると、すかさず運営スタッフに「入選者の方ですね?お名前は」と尋ねられる。 「つる様のお席はあちらです」 指し示された席には、堂々たる筆文字で「つる様」と貼られて

      • あなたのハワイに染まりたい③ 不屈のエンジョイ編

        今年のボーナスが出たら、ハワイに行こう。 数ヶ月前の夫の言葉は、もはや「この戦争が終わったら結婚するんだ」にしか聞こえなかった。 いや、ハワイには実際に行けたのだから、死亡フラグというわけではないのだけれど。 号泣する幼児に翻弄されてぼろぼろの状態でハワイに降り立った私たちは、「ハワイにさえ着いてしまえばこっちのもんよ!」とペットボトルの水をあおって武者震いをした。 これからさらなる予定外に見舞われるとも知らずに。 ミッチーすぎるアロハシャツ 「まずはアロハシャツを見

        • あなたのハワイに染まりたい② 幼児に完敗編

          寝ようと思えばどこでも眠れると豪語してきたし、そう信じてきた。 去年書いたエッセイ「プリンセスな夫」のなかで、こう書いたくらいだ。 それなのに、ハワイ行きの飛行機で、私は一睡たりともできなかった。 ANAの成田~ホノルル便には「ANAカウチ(ANA COUCHii)」っていう、座席の足元部分を引き上げてベッド状にできる座席があるんだって。これ、予約していい? うきうきと夫がANAのホームページを見せてきたとき、かすかに嫌な予感がしたのだ。 公式はにこやかに(たぶん)、

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        『羽ばたく本棚』日本自費出版文化賞 入選

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        • 一応、恋バナ……?
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        • エッセイ集・文フリ出店日誌
          42本

        記事

          あなたのハワイに染まりたい①

          夫のハワイにかける情熱が、正直、少々うとましいのだった。 むろん好きな人が好いているものを大事にしたい、尊重したいという思いはある。 ハワイを愛する人と結婚してしまった以上、今後の人生において幾度となくハワイを訪れる可能性も、ぼんやりとだが想定はしている。 それでも、いくらなんでも好きすぎるだろうとどうしたって引いている部分がある。 おそらく初めてハワイに行ったタイミングもよくなかったのだろう。 初めて当時彼氏だった夫とハワイに行ったのは、大学三年の終わり。飛び級で卒業す

          あなたのハワイに染まりたい①

          学びは続くよどこまでも【文学フリマ大阪レポ】

          文学フリマ大阪12を終えて、じんわりとした筋肉痛をほぐしながらこれを書いています、つる・るるるです。筋肉痛が一番きている箇所は頬と腕。頬はとき子さんに会うたびにつりそうになるほど笑うので、それが尾を引いてる感じです。 毎度恒例の文フリレポにいく前に。 日本自費出版文化賞への入選をお祝いしてくださったみなさま、本当にありがとうございました。スキやコメントをくださったり、リポストしたり紹介記事を書いてくださったり。すかさずご注文くださったり、文フリで直接祝ってくださったり。それ

          学びは続くよどこまでも【文学フリマ大阪レポ】

          【#白4企画】きびだんごはいかが?

          とんと昔、おじいさんとおばあさんがおりました。 川で洗濯をしていたおばあさんはある日、拾った桃から男の子を授かりました。その話は瞬く間に広まり、おばあさんは村一番の果報者として評判になりました。きっと前世でとてもよい行いをしたのだろうと褒めたたえられ、おばあさんは幸せでした。 彼女のもとには講演の依頼が殺到し、子どもがほしい夫婦は川にひしめき、八百屋から桃が消えました。 しかし、おばあさんの幸福は長くは続きませんでした。 どれほど人々が待っても川から桃が流れてくることはなか

          【#白4企画】きびだんごはいかが?

          文フリ大阪と新刊の話

          夕べ遅くまでとき子さんとキャッキャウフフと電話していた、つる・るるるです。ええ、のっけから自慢でござんす。 さて今年もやってまいりました、文学フリマ大阪。 今年も私、とき子さんと一緒に出店します。 私たちのブースは【か-26】。 語呂職人のKaoRuさんがさっそく「活路」とつけてくれました。(2024年8月17日追記) お隣は、今年もウミネコ制作委員会! 私たち、大阪で隣り合いがちで嬉しい。 西のウミネココンビ、穂音さんとdekoさんが売り子です。新刊もりもりでとっても

          文フリ大阪と新刊の話

          身に余る雑談

          職場のかわいすぎる先輩、通称かわいさんとの距離が、日に日に縮まっている。喜ばしいことである。 かわいさんにとって、私は初めての直属の後輩らしい。それゆえかなり最近になるまで、彼女は溢れんばかりの緊張感を常時ほとばしらせていた。 たとえば、勤め始めてから最初の一か月半くらいの間のこと。 出勤してきた彼女に「今日も暑いですね~」と声をかけるたび、「今日も……」のあたりで「はいぃぃっ!!!」と居酒屋の店員さん並みの威勢のよすぎるお返事を打ち返されていた。嫌われてんのかと思った。

          身に余る雑談

          祖母の戒名

          この時期一番の楽しみといえば、なんといってもスーパーや図書館に飾られた七夕飾りの短冊だろう。 雨にも暑さにもめげず、短冊が飾られていそうな場所には積極的に出かけて行くし、短冊が飾られている場所を待ち合わせに指定してしまう。 私は嬉々として、なるたけ多くの人間の欲望を啜るように覗き見ている。なんだか新手の妖怪みたいだ。 今年の当たりは、図書館の児童階に飾られていた短冊だった。 私の近所の図書館は大人の階と児童の階が分かれているため、「世界平和」「家族がみな健康でありますように

          夫を持ち上げる

          30歳の誕生日が、健康診断にぶち当たっていた。 弁当を作りながらいつものクセでつまみ食いをしそうになって、慌ててすべてを弁当箱に押し込む。 白湯を飲みながら健診の準備を整えて時計を見上げると、いつもより15分ほど早かった。 水しか摂れるものがないと、朝の時間をだいぶ持て余してしまう。 身支度を終えて夫の耳元に「おはよう」とささやくと、彼は「うう、うう」と身をよじった。 「るるちゃん、検尿ちゃんと取れた……?」と聞いてきたので「取れたよ」と答えると、彼は「よかっ…た……」とラ

          夫を持ち上げる

          ペルーのバスに試されて

          虫でも練りこまれてるのかと思うほどに、鼻くそが黒い。 これがペルーの首都、リマに着いた日の日記の冒頭だ。 はるばる異国で鼻をほじってんじゃないよ、というツッコミはとりあえず飲み込んでいまは私の話を聞いてほしい。 鼻くそが、びっくりするほど黒かったのだ。 私が思うに原因は十中八九、排気ガス。 大学四年生の夏休み、大学の選択科目で「スペイン語圏でホームステイをして語学学校に通って単位をもらおう☆」という授業を取ったときのこと。 リマに着いた私と友だちは、日本では見られない光景

          ペルーのバスに試されて

          連用日記という地層

          子どものころ憧れていたものの一つに、連用日記があった。 母が持っていた皮っぽい表紙の分厚い連用日記が、まるで魔法使いが持っている巨大な魔導書のような重厚な存在感を放っていたのだ。 すごいのは見た目だけではない。 「去年の今日もカレーだったみたいよ」 「一昨年の今日は、おばあちゃんちで花火したんだって」 母は流れるような文字でぎっちりと日々の出来事が綴られた日記帳を開き、過去のその日に私たち家族に何が起きたのかを読み上げた。 母の連用日記は5年タイプで、縦軸が年、横軸が日付と

          連用日記という地層

          文学フリマという名の同窓会場

          お顔は知らないけれど文章は知っている人と、初めて会う日。 何度か会っている人の、張り切っている姿を応援する日。 誰かの熱い思いがこもった、未知の本と出会える日。 文学フリマ東京に遊びに行った5月19日は、そんな、心躍りっぱなしの一日だった。 東京は今回から入場料が1000円。 多少お客さんが少なくなっていたら回りやすくてありがたいなぁ……。 よこしまな期待を抱きながらモノレールに揺られて会場に着くと、流通センターをぐるりと囲むような大行列ができていた。 「有料だから空いてる

          文学フリマという名の同窓会場

          祖父の伸びしろ

          母方の祖父は私が物心ついたときにはとうにベテランの「おじいちゃん」で、それ以外の生きものだったことなんてないように見えた。 彼にまつわる記憶の大半は、祖母にこっぴどく叱られている姿だ。 一人でうまそうなものを開けては「こういうときは他の人にも一声かけるもんだよ」と叱られ、晩御飯ができたと呼ばれたときに煎餅を開けてはタイミングが悪いと叱られ、歩きながら放屁しては汚いと叱られ、立ち上がって自分の用だけ済ませて帰ってくれば「他の人の用も聞いてやるっていう気の回し方はできないのかい

          祖父の伸びしろ

          癖の盗人

          「お電話ありがとうございます。◯◯図書館です」 受話器を取って相手の名前やお問い合わせ内容をざっくり伺い、「では担当者に代わりますね」と保留を押して内線に繫ぐ。 4月に入職してから約一ヶ月、業務の三分の一くらいを電話番が占めている。 直接何かに対応するというのではなく、あくまで担当者に引き継ぐまでがいまの私の仕事だ。 先週のことである。 「はい、はい。それでは……」と言いながら担当の先輩の手が空いているかどうかを首を伸ばして確認しようとしたら、先輩がくるりと振り返り「わたし