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教師の放課後

教職研修 創刊50周年(なんと50年も続いている!)2022年11月号。
「新たな教師の学びの姿」の実現に向けて に原稿を書いた。

『教師はどこで、何を学んでいるのか―研修、OJT、自己研鑽』
というタイトル。

<研修以外の学びの場(OJT、自己研鑽、日頃の会話、読書を始めとする情報収集、学校教育関係者以外との場)の充実>

について書いて下さいとの編集からのオーダーにびっくりした。
教育開発研究所の編集者が、敢えて私を選んでその原稿を依頼してくることの意味を考えながら、原稿を執筆させていただいた。

学校にいる以外の時間が、人を育てるのに大切なことは言うまでもないけれど、それを研修と位置付けてしまったらもう先生たちの行き場がなくなる

子どもたちに放課後や土日まで勉強しなさいとか、
非認知能力をつけるために遊びなさいとかいう大人たちみたいに、
(実際に文科省のどっかの答申にはそういうことが書かれている)
先生たちにそんなことを要求するようになったらお終いだ。
権威者たちが「自主性」を求めるのだから、残業よりも質(たち)が悪い。
(もちろん本当に自主的に学びたいのであれば何の問題もない)

人は学びたい動物である。
時間外にも学びたくなるような学校をつくる。
それは教師にとっても子どもたちにとっても同じ。
生涯学習というのは、学校にいようがいまいが、学びたい意欲に応える仕組みのことを言う。
学校で学び、学校外で学ぶ。それがとても楽しいことで、自然に脳に入ってくることであるような、そんな日々を、先生たちに保障して欲しいということを書いた。

私が書いた部分は2頁だけれど、もともと教職研修という雑誌は読みがいのある雑誌だから、一度、取り寄せてみていただければと思う。

予告)教職研修2021年8月号の巻頭言をさらに詳細に記述した原稿が掲載されている『2030年の学校をつくるスクールリーダーへ』(教育開発研究所 2022年3月)の読書会が、11月13日(土)10:00-11:30に開催される。

ヒロック初等部校長の蓑手章吾先生と、風越学園教諭の村上 聡恵先生を迎えて、「どうしてこんなに学校を変えるのは難しいってみんな思っていて、でもそれにチャレンジするとどういうことが起きて、どんなふうな工夫をしてみてどうなったの?」ということを、私が聞くことになっている。
打ち合わせがすでに面白かったし、じゃあ、ちょっとまず村上先生と私で、事前にヒロックに見学に行こうか、ということになっている。楽しみ。

・・・じゃあなくて(笑)、皆さんも楽しみにして申し込んで下さい。





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