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彗星の核へ(著:グレゴリイ・ベンフォードとデイビッド・ブリン)【(くそっ、読書紹介なんて、どいつもこいつも自分たちの事しか考えない)「諸君、聞いてくれ」】
絶版名作。 SF探検もの。 彗星の核に派遣された探検隊は、 彗星の核に穴を掘って調査するのが任務。 が、 未知の病原体でメンバーのほとんどがやられる。 治療法がわからないので、冷凍睡眠で未来に託すしかない。 さらに、地球からは帰還を禁止されてしまう。 伝染病を地球に持ち込むなという話だ。当然だ。 絶望的な状況の中で、 探検隊の数十年にわたる苦闘が始まる。 **** 私が思うには当作品は、 ひとつの民族集団が出現する過程を、 SFとして描こうとした作品である。 **
アルジャーノンに花束を(著:ダニエル・キイス)【今回の読書感想文はちょっと変化球を投げてみた。その名も、爆発する魔球!「永久退場っ!」】
言わずと知れた名作文芸。 いちおうSF枠でもあったらしいけど、忘れ去られている。 いや、いいんだ。 さて。 こんな有名な作品にたいして、もはや述べることはない。 ないのだが。 少し引っかかった部分がある。 **** 東大の偉い学者さんが、IQ92とジャッジされちゃった件。 ワイス式IQテストよ。君はやらかしたようだね。 **** まあ、ワイス式IQテストはアルジャーノンにも、全編出てくるやつで。 彼のIQが上下するのが、このテストで数値化される。 なのでドラマの
七都市物語(著:田中芳樹)【読書紹介くん、君はなぜベストを尽くさないのか?「なぜベストを尽くしてもダメなんでしょうか?」】
田中芳樹の描いたSF未来戦国史。 今回は銀河スケールではなく、 惑星地球に限定。ただし、 ポールシフトにより南北の位置がバグっている。 カリフォルニアが北極。マダガスカルが南極。 この図で7つの都市国家が戦国春秋を繰り広げる。 ちなみに宇宙空間は、月政府によって閉鎖されているが、 月人類は滅び、自動システムによって軌道上が永久封鎖された状態。 ここで戦国をやるのだ。 アクイレニア(シベリア) ニューキャメロット(イギリス) プリンスハラルド(南極) クンロン(チベット)
永久戦争(著:P・K・ディック)【かつては読書紹介が自由にできた時代があったんだ(ロボットが語る過去の真実は果たして?)】
PKディック短編集だ! 昔のSF短編集。 そしてディックと言えば、ディストピア系の作品がブランドであり、 そういうのを集めたアンソロジー系なので、 モヤる感は最高! 本作も例外なく、 救われない話を描きながら、 人類とは?技術とは? の本質へとぶっこんでいきます。 *** ディストピアには希望があるのだ。 いずれこの苦しい生活から脱出できるという希望。 かつては自由だった時代があったという期待。 しかしながらその実態は・・・ *** さてディック短編集は再編されち