小麦

詩や短歌等七五調を好みつつ小説などの創作に励むワタクシです。

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最近の記事

笑顔の意味

自然に溢れる笑顔は満たされている心 優しい笑顔は幸せを呼び分け与え 明るい笑顔は人の心をくすぐり 痛めた心は苦笑いを誘う 涙こぼして泣いた私に 寄り添う猫に泣き笑い… 感情の赴くままに溢れる笑顔の意味… 忘れないでいよう…         小麦 睡眠不足でナチュラルhighに突入してます♪ 夜眠れないからといって、昼間寝られるというわけでもなく… 寝ても睡眠三時間😲‼ もう少しで覚醒ハイパーウルトラモード突入かもしれません。 以前、仕事が忙しいとき、覚

    • 野茨の咲く頃に…

      この世に生まれた一つの命 歩き始めた人の世の 泣いて笑った生きざまの 人生一世の物語… この世に生まれた一つの命 歩き始めた山の中 山を歩けば茨の花に 思う心は人の業 歩き疲れて一時休み 座る場所にも棘の椅子 山の野茨綺麗な花に 伸ばす指先刺さる棘 痛み堪えて疲れて果てて 遠い故郷思い出す 歩き疲れた山道くだり 着いた麓に咲く花は 香り麗し素朴な花の 白く野に染む茨の畑 棘を避ければこの手に触れて 愛でる白花野茨の 咲いた野山の試練の道も 後で思えばいとをか

      • さみだれの恋…Sストーリー

        さ 錯雑の夢は途切れては繋がり み 見え隠れする波間に浮かぶ小舟のように だ 誰にも知られぬ夢の中に私を漂わせた れ 黎明の中の玲瓏な五月雨の中で… 表紙画PhotoAC 序章 五月の雨の降る朝、少女は海辺で恋をした。 寄せては返す波を見つめながら、今日も波打ち際に佇んでいた。 夜明けの浜辺で出会った青年に会いたくて、しとしと降り続く六月の梅雨の雨に濡れながらも、夜明け前の浜辺に毎朝足を運んでいた。 恋に落ちて 青年と少女は本格的な梅雨の前の、五月の走り梅雨であ

        • 花鳥風月 【折句】

          しなやかに桜揺らした春の鳥 いくえに重なる想い出見つめる夏の風 アウラの風に揺れるすすきと秋の月 はりつめた冬に凍てつく白い花は 良いかげんに真綿色した純潔の花…       小麦 注)アウラ=そよ風の女神 私の好きな、花の詩花言葉と折句始めます(*^^*) これからちょこちょこ書いていきますのでお時間あるときにお付き合いいただけたら嬉しいです♪ 上記の詩に花言葉は入れてませんが、これから咲くであろう花を折句で咲かせました♪ (*^^*) 短歌 文字見つけ

        笑顔の意味

          たとえば…

          たとえば昨日に戻れたとして 出来なかったことができたとすると 今日という私の一日は変わっていたのかな… たとえば今日が変わっていたとして いつもと違う一日だったとすると この深く切った爪の痛みはなかったのかな… たとえば明日がいつもと違うとか 今日と変わらない一日になるのかどうかなんて それはやっぱり明日にならなきゃ分からないのかな… たとえば明日が来ないとしても私はきっと 今日と同じようだった昨日を想いながら いつもとそれほど変わらない一日を過ごすのだろう… 今

          たとえば…

          連載/孤高の旭日 2

          表紙画 出典 海上自衛隊HP  高まる緊張 大和国巡視船「いつくしま」搭載多目的ヘリコプター「うみたか」が撃墜されてから1時間が過ぎた頃、華忠大民共栄国解放軍の武装船団が大和国領海手前で全船が集結するのを待った。 大和国海上保安庁、海洋警戒巡視船「いつくしま」「あさぎり」「うみぎり」の巡視船3隻でどうにかなる数の船団ではない上に、武装している船団にどう対処するか検討していた。 沖の縄、海上保安庁保安維持本部では、相手の発砲があれば防衛のための威嚇発泡許可が出された。

          連載/孤高の旭日 2

          香り立ち…花揺れて…

          ちぎれた雲に意識を乗せて 瞳を閉じて五感澄ませば 季節に咲く花見えないままに 風立つ香に尽くす命の ただたまゆらの風に触れ 満ちゆく命の儚さとて 哀れる心は持たぬまま 花は己の美を知らぬもの… 誉めて美を見て香を楽しむ 花への礼儀はそこにあり… そぼ降る雨の灰色雲の 下に漂うちぎれ雲を 目で追い視線を落としてみれば 初秋の雨に打たれつつ 歩道の端で慎ましく 佇む小さな秋桜を見た… 秋桜の花が静かに揺れてるのを見て あの日旅支度をした貴女が

          香り立ち…花揺れて…

          振り返る日々

          蒼い空を瞳に映し 茜色の空に眼を細めた… 山肌の木の木漏れ日は 実りの秋の柿のよう 柿色の陽が部屋を染め 胸を焦がした初恋を 記憶の隅で想い出す… 柿色の部屋で紅葉のように 頬を染めてた10代のとき 別れの哀しみを知った20代 生きる辛さにもがく30代 移ろう季節に心は染まり 人は戸惑いながら 己の過去を振り返る 希望を持ちながら未来を見て 苦楽の中で一日を生きる… 夢から覚めた朝を迎え 生きる術に見る昼の空 自分を見つめる黄昏 欠けゆく

          振り返る日々

          孤高の旭日

          火種 2026年4月某日。 閣尖群島周辺海域警備、大和国海上警戒大型巡視船 基準排水量一万トンの「いつくしま」が島国である大和国の閣尖群島領海に向かう夥しい数の国籍不明の船舶をレーダーで捉えた。 閣尖群島に隠れた過去 閣尖群島は大和国の遥か南にある小さな無人島であり、かつては大和民族が住んでいた、紛れもない大和国の領土である。 閣尖群島は1895年1月に、他国支配の痕跡の有無を慎重に確認した上で閣議決定を行い、国際法上に基づき、正当に大和国、琉球地方沖の縄列島に編

          孤高の旭日

          唄い継がれてほしい童謡 雨

          日本の童謡 作詞:北原白秋 作曲:弘田龍太郎 1919年(大正8年) 雨 『歌詞』 雨がふります 雨がふる 遊びにゆきたし 傘はなし 紅緒(べにお)の木履(かっこ)も 緒(お)が切れた 雨がふります 雨がふる いやでもお家で 遊びましょう 千代紙(ちよがみ)おりましょう たたみましょう 雨がふります 雨がふる けんけん小雉子(こきじ)が 今啼(な)いた 小雉子も寒かろ 寂しかろ 雨がふります 雨がふる お人形寝かせど まだ止まぬ お線香花火も みな焚(た)いた

          唄い継がれてほしい童謡 雨

          それでいい…

          砂時計のように ただサラサラと流れる時の中で 落ちゆく砂に今を見て 落ちた砂に過去を見ながら 残る砂に未来を望む‥‥ 一期一会に心遊ばせ 過ぎゆく今を心で見つめる‥‥ 私の中の砂時計の 落ちた砂の一粒一粒が 喜びであり 哀しみであり 幸せと苦悩が入り混ざる過去… 私の中の砂時計‥‥ 残りの砂がどれだけあるのかわからない‥‥ その中に流れを止める砂もあるだろう 最後の砂の一粒が落ちるのも 砂を残して止まるのも それが私の運命ならば それでいい‥‥

          それでいい…

          想い出は宝箱に…

          私の経験した、ノンフィクション·セクシャルマイノリティ·ラブ·ストーリーです。 画PhotoAC 追憶 寝付けない夜に… 不意に甦る遠い日の想い出… 彼の言葉が頭の中を駆け巡っていた。 仕事で遠くに行くことになったこと。 新しい恋人ができたこと。 悔しかった…。 女性に生まれなかった自分を恨んだ…。 彼に女性の恋人ができたら綺麗に身を引くつもりでいたのに…。 そんな想いを心の隅に持ちながらも、6年間の幸せな日々がそれを拒んでいた。 自分で決めたことなのに

          想い出は宝箱に…

          心の詩…

          静かなリズムに包まれながら産まれて 優しい歌を聴いて育ち 元気な歌を聴き遊び疲れたり ラブソングに胸を焦がしたあの頃… 時には哀しい歌のように涙を溢し 時にはテンポのよい曲のように仕事に励んだ… 窓から見える見慣れた風景が 季節に色を変えていくように いつも身近にある音楽の色も 歳と共に私の心の中で 目まぐるしく変わっていく… 自分で書いた詩にメロディをつけたり 歌のない曲に詩を書いてみたり 季節ごとに代わる私の心の中にある言葉は バラードに合う

          心の詩…

          唄い継がれてほしい童謡

          愛猫を保護した10年前。 私の勤めていた会社の駐車場で、か細い声でニャアニャア鳴いてた生まれて間もない子猫。 母親を呼んでいたのか… 独りで不安で鳴いていたのか… 母親とはぐれたのか… それとも…捨てられたのか… 車の下にいたのを見つけ、手を差し伸べるとヨタヨタと怖がることなく私の手のひらに乗った時、その時点で保護を決めました。 月の綺麗な七月の夜でした。 愛猫が横に寝ていると、ふと思い出す【浜千鳥】という歌。 【浜千鳥】 作詞、 鹿島 鳴秋(かしま・めいし

          唄い継がれてほしい童謡

          魅せられて

          眠りから覚めた君が誘う夜明 朝の光は眩く君を照らし 素顔の君を抱き締めたくなる 清純な心も姿も汚れ無く水鏡に映し ドレスを纏う愛しい君…     夜明けに誘われ目覚めて     身を委ねる静かな朝…     朝日に微睡み遠くを見たら     素敵な人が私を見てた     寝起きの顔が恥ずかしくて     照れた仕草で水鏡を見た 朝の光に映える白いドレスは 水鏡にも褪せることなく 綺麗な姿に見とれていた 風が彼女を揺らしたとき 僕をチラリと見た

          魅せられて

          桔梗の花が香るとき  3

          PhotoACフリー画像 真相 斉田克之は留置場から拘置所に移され、拘置所の中で寝転がって考え事をしていた。 「ったく…バカなことしちまったな…。飲酒運転で信号無視で事故を起こして二人死なせちまった…。大バカ野郎だな…俺…。 …危険運転致死傷罪、逃げちまったからオマケの救護義務違反か…これじゃ何年刑務所にいるんだろう…。また姉ちゃんに迷惑かけちまうな…」 被害者はもとより、いつも自分を気遣う姉に申し訳ない気持ちで自分を責める克之だった。 斉田克之の姉、瞳は克之の4

          桔梗の花が香るとき  3