上地王植琉@各電子書籍ストアにて私訳古典シリーズ発売中!

プロレタリアート、底辺ワナビ、デザイナー、ゆーちゅーばー、私的翻訳家(?) SF大好き!だ、断じてケモナーなどでは……っ!!

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マガジン

  • 小説『革命の天使:来るべき恐怖の物語』

    英国の冒険家にして、H・G・ウェルズらと同時期に活躍したSF作家、ジョージ・グリフィス(1857-1906年)の代表作『The Angel of the Revolution: A Tale of the Coming Terror』。 1893年に出版されたデビュー作である本作は、ジュール・ヴェルヌの『征服者ロビュール』やウィリアム・モリスの『ユートピアだより』などに触発され、未来の戦争を描いた侵攻文学と科学ロマンスをミックスした内容ですぐにベストセラーとなった。 その社会主義的な思想もあって日本では長らく知られていなかったが、この度、初邦訳&原書の挿絵付き&注釈付きで登場した。

最近の記事

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【ずんだもん&ゆっくり解説】ドイツ帝国海軍〈エムデン号〉に乗り込んでしまったずんだもん Voyage 01(エムデン号の最後の航海)

動画更新しました!第一次世界大戦の東洋戦線に興味ある方はぜひ!

    • 私訳古典シリーズ第十一弾『無政府主義者ハルトマン』制作決定!

      巨大都市ロンドンに無政府主義者ハルトマンの魔の手が迫る! 出版当時、英国中を震撼させた知られざる恐怖小説! 『失われた都市Z』を探し、行方不明になった伝説の探検家パーシー・フォーセット(1867-1925?)の兄であり、哲学者、作家として知られるエドワード・ダグラス・フォーセット(1866-1960年)による恐怖小説『Hartmann the Anarchist or The Doom of the Great City』。 1893年に出版された本作は、19世紀末に流行し

      • 革命の天使:第四章 クラパム・コモンの屋敷

         アーノルドとコルストンは二十分ほど歩いてボロアパートの玄関に辿り着いた。道中で寄り道などをしなかったのは、自らの運命との闘いを長く続けたいならば出費をできるだけ抑える必要があると、貯金がどんどん減っていく中で嫌というほど確信していたからである。  二人が汚くて悪臭のする階段を上がっていると、コルストンが言った。 「ふぅ! まったく、君は科学界の英雄だな。こんなごみ溜めで二、三年も暮らしながら、夢を諦めずに貧相なパンと魚で飢えをしのいでいたなんて」 「この辺の安宿に比べれ

        • 革命の天使:第三章 親しげな談笑

           翌朝八時過ぎ、アーノルドが居間のソファーで眠りながら、戦争や世界征服、そして自分の設計図に基づいて作られた航空海軍が空中で戦闘を繰り広げる夢を見ていると、コルストンがやってきた。彼が入ってきた時、アーノルドはちょうど目が覚めていて、前夜の出来事が現実なのか、それとも夢の一部だったのかを考えていたが――その疑問は、家主がカーテンを引いてブラインドを上げたことですぐに解消された。  目を開けた瞬間、彼は自分がサザークの粗末な自室以外の場所にいることがわかるのと同時、コルストンが

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        • 小説『革命の天使:来るべき恐怖の物語』
          4本

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          革命の天使:第二章 社会闘争

           リチャード・アーノルドがエンバンクメントに到着した時、少なくとも自然界について述べると、夕暮れは夜へと深まっていた。  しかしながら、二十世紀初頭のロンドンでは、時間の区切りという意味で、夜というものはほぼ存在しないも同然だった。ロシア鉄道の悲劇を伝える新聞の日付は一九〇三年九月三日で、この十年間で電気照明の進歩はめざましいものがあった。  テムズ川の潮の満ち引きを利用して巨大なタービンを回して電力を蓄えるようになったので、照明だけでなく、ホテルや民家の調理器具、その他の機

          革命の天使:第一章 土壇場で

          【作品あらすじ】 1903年、貧しい発明家のリチャード・アーノルドは実現不可能と思われていた飛行船の設計に成功するも、それを実現するための開発費がなくて窮地に陥っていた。そんな中、ある出会いがきっかけに、ロシア皇帝や世界中の独裁者を倒し、革命を成し遂げようとする秘密結社〈自由への同胞団〉に加わることになる。組織を率いる指導者の娘、〈天使〉ナターシャと恋に落ちたアーノルドは、自ら開発した飛行船を操り、ロシア皇帝との戦いに身を投じていくが……。 ジョージ・グリフィスが描く革命文

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          【ゆっくり解説】歴史の闇に消えた「お雇い日本人」の正体とは!?

          101号室の本棚1『清国お雇い日本人』【前編】です。

          【ゆっくり解説】歴史の闇に消えた「お雇い日本人」の正体とは!?

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          【お試し版】小説『一八九七年の世界大戦:露仏同盟によるイングランド侵攻と英独同盟の成立について(The Great War in England in 1897)』

          露仏同盟がイングランドに侵攻!? あり得たかもしれないもう一つの世界大戦! あの『宇宙戦争』のH・G・ウェルズにも影響を与えた、英国ベストセラー作家ウィリアム・ル・キュー(William Le Queux)による侵攻文学。1894年に発売された当初、その過激な内容からロンドンの社交界に一大センセーションを巻き起こした本作が、日本初邦訳&注釈付き&原書の挿絵付きで登場! グレート・ゲームを戦っていた大英帝国に対して、ある日突然、ロシア帝国が宣戦布告! 同盟を組んでいたフランスも

          【お試し版】小説『一八九七年の世界大戦:露仏同盟によるイングランド侵攻と英独同盟の成立について(The Great War in England in 1897)』

          【お試し版】小説『海島冒険奇譚〈海底軍艦〉』

          これが日本版『海底二万マイル』!? 1900年に執筆された「日本SF界の父」押川春浪による海洋冒険小説。明治・大正期の少年たちを虜にし、東宝特撮映画『海底軍艦』の原案ともなった伝説の冒険小説が現代語訳&注釈付きで登場! 19世紀末の帝国主義の激動の時代……果たして、「私」と日出雄少年、そして櫻木海軍大佐の秘密兵器〈電光艇〉の運命やいかに。  私が世界漫遊の目的を持って横浜の港から出帆したのは、すでに六年も前のことになる。  はじめはアメリカに渡り、それから大西洋の荒波を横切

          【お試し版】小説『海島冒険奇譚〈海底軍艦〉』

          【お試し版】戯曲『武器と人(Arms and the Man)』

          1885年のセルビア‐ブルガリア戦争を舞台に、街に逃げてきた逃亡兵と名家の令嬢の出会いを描きつつ、軍国主義を鋭く批判する。後に英国作家ジョージ・オーウェルが「おそらく、彼が書いた中でもっとも機知に富み、技術的にも完璧で、非常に軽い喜劇であるにも関わらず、後世に渡って語り継がれる劇となった」 と述べて絶賛した本作だが、残念ながら、現在ではほとんど手に入らない状況にある。 そこで、今回、第五弾となる上地王植琉の私訳古典シリーズでは、『武器と人』を新たな訳とともに注釈付きでお送りす

          【お試し版】戯曲『武器と人(Arms and the Man)』

          【お試し版】戯曲『バーバラ少佐(Major Barbara)』

          1905年に書かれて初演された、ジョージ・バーナード・ショーの三大戯曲の一つ『バーバラ少佐』。 救世軍の少佐であるバーバラを主人公に、巨大な大砲工場の社長である父親のアンドリュー・アンダーシャフトを交え、「火薬と救済」をテーマに描かれる本作。マンガ『ヨルムンガンド』にも引用され、ショーの数多い戯曲の中でも最高に数えられる戯曲だが、残念ながら、現在では邦訳ではほとんど手に入らない状況にある。 そこで、今回、第一弾となる上地王植琉の私訳古典シリーズでは、『バーバラ少佐』を新たな訳

          【お試し版】戯曲『バーバラ少佐(Major Barbara)』