夢のような話、目を閉じるのが怖くなる怖い話……。夜に読んでほしい物語を投稿ください!
みなさんこんにちは、しおです。 鍵をかけて書く記念すべき第1号、どんなふうに、何を書こうか迷いましたが、余計なことは考えずに、そのままで今思うことを書こうと思います。 ついこの間まで唸るような暑さだった夏も、 気づけば木枯らしが連れ去って、 代わりに金木犀の香りが流れこんできたりして。 ふと早朝にひとり、高校時代の通学路を思い出したり、 はたまた初めて、バイクの速さの金木犀の香りを知ったり。 平穏な日々の流れに身を委ねながらも、時折吹く新鮮な風に心躍らせながら、毎日を過ごし
今日も言葉の群れを編む。 3年前に見た日食。 あの頃は、月から溢れる光くらいに微かで危ういわたしの輪郭を、どうにか保つために、そのためだけに言葉を並べていた気がする。誰かに投げかけていた言葉も結局は自分にむけていたような。 今日も言葉にできずに消えてしまいそうな、心の震えや光と影の記憶を巻き戻して、私の時計の速さでもう一度、再生する。 進みの遅い秒針で再びはじまる今日は、なんだか少し張り切っている。私だけが2回目の今日。行き場を失った曖昧な感情をひとつずつ拾いあげては、
「ぼくには生まれる前の記憶があるんだ」 ブランコに座ってゆらゆらと動かしながら、ユウくんは清々しく打ち明けた。泥まみれになった制服をまとい、顔には痣や傷ができていて、見るからに痛々しそうだ。 ぼくは冗談としか思えないユウくんの言葉に、「え?」としか反応できなかった。 「生まれる前の記憶」 「生まれる前って、前世ってこと?」 「うーん、前世ってわけでもないんだよなー。生まれる前」 何度言われてもいまいちピンとこない。 ユウくんと同じようにブランコに腰かけたまま、暮れゆく
ある配信者は悩んでいました。視聴者の反応を知りたくてSNSなどでエゴサーチをするのですが、嬉しい反応の間にときどき「鼻が大きい」という書き込みを見かけるようになったからです。 彼女にとって鼻はむかしからのコンプレックスで、顔出し配信を始めた頃から、いつかは悪く言われるんだろうと心配はしていました。ただ、最初のうちは優しい視聴者ばかりでつらい思いをすることはなかったのです。しかし、徐々に人気が出てくるにつれて、ネガティブなコメントもぶつけられるようになり、容姿についての誹
瀬戸と小倉は悩んでいた。 小規模なそうめん会社に就職したものの、業績は夏以外の時期は売上げが伸びない。乾燥そうめん以外は生産していないという夏特化型の経営方針が原因である。 そこで会社は「カップそうめん」なるものを開発、その販促を任されていた。 販促のストーリーはヒーロー物で瀬戸が悪役となり最初に登場し子どもたちを怖がらせ、正義のヒーロー役の小倉が登場して解決という流れだった。 この点、学生時代、2人ともにレスリング部だったこともあり、ヒーローショーをやることに問題はない
「先輩ってどうしてナスが嫌いなんですか?」 休日、後輩と中華ランチをしたときのこと。酢豚定食を頼んだわたしに、麻婆茄子定食を頼んだ後輩がおかずのシェアを申し込んできた。わたしはナスが苦手だったので麻婆茄子はいらないけど、酢豚を少しあげるねと答えた。すると、不思議そうに尋ねられてしまったのだ。 「どうしてと言われても、嫌いなものは嫌いなの」 「アレルギーですか?」 「ううん。そういうんじゃないの」 「火が入って、トロトロになった食感が気持ち悪いとか?」 「んー。ど
二人の青年が薄暗いワンルームに寝転んで、こんなことを云いながら、スマホを見ておりました。 「ぜんたい、このサイトは怪しからんね。まともな仕事がひとつもない。なんでもいいから、早くタンタアーンと、稼いで見たいもんだなぁ」 「日給十五万ぐらいもらいたいもんだねぇ」 コンビニバイトの同僚だった二人は店長のパワハラに耐えかねて、先日、飛んでしまったのです。お互いに貯金はなし。家賃も税金も滞納中。頼れる親族もいないため、こうして集まっては一緒に新しい仕事を探しているのでした。
ああ また点が入りましたよ そうだね 本当にスポーツに興味がないんですね あなたは会長なのですから もう少し競技に 熱中してもいいのではないですか 私にそんな熱意はない 前から思っていたのですが どうしてそこまでスポーツを お嫌いなのですか 嫌ってはいない 私の中で夢中になれないだけだ こんな話がある 昔々、あるところに王様がいた ある日、家来たちが 騎馬競走大会に熱狂していたが 王だけは木陰で本を読んでいた 一人の家臣が 王様は競走をご覧にならないの
8月の半ば、夏の思い出を作ろうと京都へ一人旅に向かった。昼は、天橋立を観光、その後はそこから電車で一時間ほどの海の近くのホテルに足を運んだ。 17時頃ホテルに到着して、ディナーを楽しみ、少しお酒も入っていい気分になって部屋に戻った後、ホテルの温泉に入ろうと準備をした。 温泉は、広い庭を数分歩いたところにある別館まで行く必要があった。 外に出ると、もう随分日が暮れて空は真っ暗。誘導灯に草木が照らされて、とても幻想的に淡く輝いていた。庭には、所々にリクライニングチェアや、テ
ここにいたのか よく分かったね 前、この場所を気に入っていた ように見えたから さすがだね あの紙は読んだ? 読んだ 本当に離婚したいのか ええ もうとめないでね もうどう言ったらいいか 分からない 僕らはどうしたら 良かったんだろう あなたに落ち度はないよ 全部私の問題だから そうやって 自分の殻に閉じこもるのは やめてほしい そうした態度に もうほとほと疲れている だから別れれば そんな思いはしなくなるよ っていう言葉が一番 あ
数年前から若い世代を中心に注目されているタイパ。 かけた時間に対して得られる効果ということなので、単に工程を省く「時短」ではなく、できる限り無駄な時間を省いて満足を得られるかの「効率」ということらしい。 価値がないと思われることにいかに労力を使わずして、限られた時間をいかに割かずして充足感を手に入れられるか。 このタイパ、時間に追われる場面で重視するのではなく、日常的に意識するのだそう。 タイパによって生まれた時間は自分時間に充てるそうだが、この時間を何に使うかのアン
何か聞こえましたか? あれは風の音ね 良かった 人が来たのかと いずれ来るわ 私を処刑台に導く者がやってくる 今でなくても いつかは そんなことを 仰らないでください 希望を持ちましょう 女王陛下は 大変寛大なお優しい方です ましてや姫様の妹君で あらせられるのだから 恩赦が下る可能性も あの子が 優しいことには同意するわ でもだからこそ あの子は 私を放ってはおけない 優しい人間は 人の心がどのように動くかを 分かっているものよ 自分を女王にした水の
ババアから金を盗むことになった。でも、それは悪いことじゃない。だって、ババアは金貸しで荒稼ぎし、何億という金を溜め込んでいるのだから。俺は別に立派な人間ではないけれど、先のない年寄りがタンス預金で経済を停滞させるよりも、これからの未来ある若者が経済を回した方が社会として合理的に決まっている。指示役のカラマーゾフさんもテレグラムでババアを痛めつけるように言っていた。それが正義なんだ、と。 「悪いことをして集めた金なので、いくら奪っても問題ありません。どうせ税金も納めていない
揺れるバスから見えたのは あの頃によく似た坂の道 面影があたたまり 車窓にそっと蘇る 手を伸ばしたくなる程に 生きている私がそこにいる 込み上げる切なさは 満たされていた頃への憧れと 流れる涙が呟いた あの眩しさを 心が知っているのなら きっと歩き方を思い出せる きっと生き方も思い出せる 遠ざかる景色を後にして 前を向き行き先を確かめる 「明日」行きと 心がそっと頷いた 詩集が出ました
こちら、隣いいですか ええ、どうぞ おおっと、大丈夫? すみません ちょっと足元が 今までクラブに? ええ 一晩中踊っていた顔ですね はい 初めて行ったんです 頭がふわふわして 何だか変なことを言いそうだ 楽しかった? はい 友達と一緒に ずっと喋って飲んで踊っていた 凄くお洒落ですね もしかしてデザイナーさんですか 目指していたこともありましたよ あなたはここで? 始発を待っているの 夜通しお仕事でしたか? そんな
自分の心が動いたとき、 それを伝えられる存在がいてくれるということ。 美しい空だった、とか 美味しいチョコレートを食べた、とか 優しいやりとりがあった、とか それは、なんでもない日常の、 なんでもない小さな出来事かもしれない。 でも、自分にとっては小さな宝物のようなこと。 小さな宝物を伝えられる存在が この世界にいてくれるということ。 それは、どんなに幸せなことなのだろうか。 小さな宝物を、 そっと大切に受け取ってくれる存在。 小さな宝物を、 そっと大切に届けて
ヤバい。今日、投稿する予定のショートショートがまだ書けていない。このままでは毎日投稿の記録が途絶えてしまう。もうすぐ365日連続が達成できるというのに。そう簡単には諦められない。だから、わたしはMacBook Airをカバンに入れて、駅前のスタバでこうして執筆に勤しんでいるわけなのだけど、さて、なにを書いたものか? さっぱりアイディアが湧いてこない。結果、焼き芋フラペチーノがあとちょっとでなくなりそうだ。これはまずい。なんでもいいから書かなくては。迫り来るタイムリミットに焦
その一言で あなたのからの「好き」は きっとこの先 変わってゆくのねと感じた ぶれない好きと ぶれる好きは 微妙な振動となり 私に伝わる あなたのその「好き」の先に 何がありますか その先に何かがまだ見えないのが きっとあなたの「好き」 ぶれない好きと ぶれる好き 冷める好きと 常温の好き 熱くなる好きと 常温の好き −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− こんにちは 常温の「好き」が好きなBlue handです ˳◌* ┈ ┈
君が考えていたカードは? ハートの6 はい、そのカードは ここにある 本当だね よし、この方法は上手くいったな 面白いね 面白くなさそうな顔で言われてもね ちゃんと仕掛けがあるんでしょ 勿論、手品だからね 私は仕掛けがあるってわかると 興醒めしてしまうんだろうな そうだね 別に驚かない そういう人は多いよ そういう風に目の前の面白さに 冷めている人ほど 予想しないタイミングで 演出された自分のための奇跡を 目の当たりにすると 非
一言自己紹介:メインの障害ではなく不眠が出る点は弱いけど、完全リモートなら英語圏で障害者枠で無くても競争できるおじさんです。 半生自己紹介:🌱幼稚園時代に心臓病で運動制限(小学校で完治) 🥼小学一年の冬。理系の研究者で教育者の父が鬱病を発症 🪦同六年冬。治りがけの時期の危なさに対処できず、父が自死 🏫中一は優等生で快適 💀中二・中三は大人に本気で狙われる 🏫内申点捨てて通信制高校へ 🏫進学し、バイトや創作 ✉️児童文学者の木暮正夫先生に童話は定年しても書けるからと引導を渡
マシュマロに質問やご感想、アドバイスを頂きました! ありがとうございます。これは二つの論点があるのでわけなきゃいけませんね。 まず、noteにおけるスキの意味について。一般的な「好き」と違って、SNS上のリアクションの意味は解釈の余地が残されていますよね。 その意味を無理やり二分するとしたら、共感と理解にわかられるんじゃないかとわたしは思っています。 共感でスキを押している人にとって、「あの人がそんな記事にスキを押すなんて!」と嫌になる気持ちはよくわかります。一方、
おはようございます! げんちょん史上最高にアホみたいなタイトルを思いついて、まだ記事を書き始めたばかりなのに既に達成感でいっぱいのげんちょんです。 #挨拶文を楽しもう #このタイトルよりアホなタイトル見た事ない 今日の記事はタイトルそのままの内容なのでこれ以上説明のしようがありません。 この記事を読んで他の人がどう思うかは分かりませんが自称『清楚な奥様』の2人はゲラゲラ笑ってくれるんじゃないかなぁと思うので、この2人に向けてセクハラ記事を作っていこうと思います! 記
闇にしか癒せぬ孤独があるだから街の灯りと星月夜は照る 【淡く光る物語】 秋。 東京に引っ越すことになった。 友達からもらった花束を手に見慣れた景色に別れを告げ、私は東京に来た。 引っ越し作業がひと段落ついた私は、通うことになる中学校の登下校の道を下見をするために外に出た。 玄関を開けると、秋にしてはまだ暑い日に照らされる。アスファルトの熱が私を襲う。嫌な予感がした。それでも、ジリジリと照りつける太陽の下、私は秋の東京を歩きだした。 歩き始めて5分。既に帰りたくなった
「あれ? あんた、どうしたの?」 春樹が帰ってきた。就職してからというもの、年末年始もお盆も顔を見せなくなり、ついにはLINEの既読もつかなくなっていたので心配していた。電話をかけても出ないし、手紙を送っても返事がなかった。万が一を考えて、一人で暮らす東京の部屋まで様子を見に行こうかと本気で考えていた矢先だった。 「元気なわけ?」 「……」 なにも話してくれなかった。目も合わせてくれなかった。高校生になった頃からずっとこんな調子だった。 東京の映像系の専門学校
※この記事は約4分で読めます どうもメダカです初めましての方は初めまして。 今回は白雲山・鳥居観音に行ってきました。 白雲山・鳥居観音埼玉県にある白雲山・鳥居観音を知っていますか? 割と有名なので知ってる人も多いかもしれません。 埼玉県飯能市にある寺で、広さは約30ヘクタール(東京ドーム約6.5個分)。 埼玉百選に選ばれている観光名所で、開祖である平沼彌太郎が30年以上かけて作られた、山がまるまる一つ巨大な寺院となっています。 鳥居観音とは神社なのか寺なのよくわからな
#短編小説 #イヤミス #読書好 #眠れない夜のために
今日は花の金曜日。 2ヶ月前にこの会社に入ったばかりの俺は、デスクの上に散らばった書類を整理しながら、待ちに待った休日の予定を考えていた。 いつものところに行こうか。 いやこの前調べたあそこに、、 デスクを整理整頓していたら、腰が痛くなってきた。 1度大きく伸びをする。1週間の間、1日6,7時間ほどパソコンに向かっていた体はバキバキと悲鳴を上げた。上を向くと首がつりそうなくらい痛い。 真っ白な天井と蛍光灯を見て、明日の予定を決めた。 明日は、光合成しにいこう。 俺は、
少し冷たい風を受けながら あなたを思い出した 見上げた空にはうろこ雲 目を細めてあなたを感じる 遠くに見え始めた赤は おやすみを告げゆく太陽 あと少しで あなたの声が聴ける あと少しで あなたの声が聴ける −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− こんばんは Blue handです 葵さんの企画に参加します 一曲目は、ニルソンの「Without You 」 マライアキャリーがカバーで歌ってます この曲は十代の頃によく聴いていました あな
もう誰のことも傷つけたくなくて、 何も言わずに隠そうって思って、 それなのに、 思うことや伝えたいことが次々出てくる日々。 いろんな気持ちを削ぎ落として、 限られた言葉でただ本当のことだけを伝えよう。 そう意識して、ぐっと力を入れても それだけの覚悟がないとなかなか言葉にはできないんだよな。 「弱さを見せることが怖くて勇気が出なくて、 強がって頑張る方が傷つかずに楽にいられる」 そんな本音を打ち明けられた。 でも、その考えで立ち止まったままだと、 いつかまた必ず限界を
友人との会話から生まれた疑問。 でも、どうしたって 世の中には不都合なことの方が多い。 自分にとって都合の良いことは、誰かにとっては都合の悪いことかもしれない。 自分の 誠 は 誰かの 嘘 かもしれない。 自分にとっての愉悦が、 誰かの懊悩だったりもする。 不都合とどう向き合うか。 その答えは、 そこから目を逸らしても、不都合はまた形を変えてやってくる。 不都合があって 都合の良いことがある。 光と影のように、太陽と月のように、2つは常に背中合わせ。 見
明日はハロウィン。一〇月三一日はハロウィン。街中至る所にそこら中にジャック・オ・ランタンが華麗に飾り付けられている。光り輝く姿がイルミネーションみたいでうっとりと浪漫な感傷に浸る。 惜別。喪失。邂逅。変事。凶運。星廻りも日常では見られない動き。何かが起きる予感。少しだけ何かが起こることに期待。好奇心。大部分は心の臓の鼓動に合わせて不安。恐怖。 上空をボロい箒で悠々自適に飛行。人間界の研修後は相棒が毛づくろいする屋根の上で着陸。黒よりも黒き相棒は毛づくろいをやめトコトコ近
神は暗闇の中で最初に地球をつくった。団子をこねる要領で、とにかく丸いものをつくろうとしたのだ。 神は日本人ではない。基本的にコメを召し上がったことはなかった。 ましてや、おにぎりをつくったことなどはなかった。地球を握ることは神といえども難儀であった。 とりあえず、こんな真っ暗では話にならぬ。神は呟いた。「光あれ!」と。 すると、目の前に電気スタンドが現れた。神はポチっとスイッチに触れた。しかし、電気スタンドはつかなかった。当然である。コンセントが入っていないのだ
選挙っていうと「清き一票」なんて言いますけど、総選挙では「ひとり3票」になりますね。 小選挙区の個人名、比例代表の政党名、もう1つは、たいてい投票所に行ってから気がつく「国民審査」。最高裁判所の裁判官のアレです。 国民審査なんて、無駄なんじゃないの?という意見もありますが、だからといって廃止にすることは簡単なことではありません。国民審査は日本国憲法に明文規定があるからです。 ふだん政治家がどのような活動をしているかだって、そんなに詳しく知りませんが、一応、自分の
人生で何度もお世話になる美容院。 わたしは美容院という空間があまり得意ではなかった。 特段の理由はないのだが。 なんとなく居心地が悪い気がするし、 なんとなく気疲れするし、 なんとなく眠くなってしまうし。 けれど、今の美容院と出会ってからは、美容院に行くのが楽しみになった。 美しく染めてもらった自分の髪を見ていると、 なんだか先ほどまでの自分とは別人に見える。 鏡の前に写るのは、新しい自分。 きっと、美容院という空間が、魔法をかけてくれる。 きっと、美容師さん
好きなところに座って ありがとうございます いいんですか 一人だけなのに いいさ 今日が最後の日だからね 観たいものは? お任せします でも、どうせなら 絶対他で観られないような 本当に古い映画がいいですね いいね ではサイレントの 古い外国のメロドラマにしよう サイレント、ということは 音がないんですね そうさ、モノクロで、 音楽はない 大変美しく撮られた 真珠のように輝く作品だ 白黒の映画って 観たことがないんです ちょっと緊張する そんな
お昼に投稿しますが、こんばんは😊 夜みゆです。 今、私は温泉に来ています。 お部屋に露天風呂が付いているので、出たり入ったり呑んだりしていました。 夫氏が寝ちゃったんで、私は暗いお部屋の広縁の籐椅子に座って、呑みながらスマホでポチポチしています。 暗いお部屋でフラッシュ焚いて撮ってみました。←無音のカメラアプリです💦 氷結武藤敬司無糖ウメです。 また旅の記事は書きますが、今日はそんな飲んでません❗️ 忘れないうちに書いとこ。 私、スキンケア用にDHCのお泊まりセットを
じいちゃんが倒れた。脳梗塞だった。俺はすぐに搬送先の病院へ向かい、不安そうなばあちゃんと合流した。いま、あそこで緊急手術をしているところなんだとか。 「悪いね、卓郎くん。来てもらっちゃってね。受験勉強で忙しいだろうに」 ばあちゃんは申し訳なさそうに言った。俺はなにも答えなかった。罪悪感で胸が痛かった。 浪人のまま二十歳を迎え、この夏の模試もE判定だった。国立の医学部は東大よりも難しいから仕方ないと自分を納得させるのも難しくなってきて、最近では勉強らしい勉強を一切や
僕はひとりぼっち 僕がもし いなくなったとして 僕の名を知っている人は どう思うだろうか 僕はひとりぼっち 僕が今 いなくなったら 僕の名を呼んでくれる人は どれだけいるか これが僕だと思うけど 自分のせいだと誰かはいうけど そうなのかい 僕はひとりぼっち それでも僕は ひとりぼっちさ それでも変わるつもりもないさ これが「僕」だから 僕はひとりぼっち 僕がもし いなくなったとして 僕の夢を見てはくれるかい? ひとりぼっちの夜に おもうこと #詩 #自由詩 #
① 教科書には線を引かないこと。 (理由) 教科書に書いてあることは、ぜんぶ大切だから。 ② バレーボールは「排球」ということ。 ③ 「ジョシテ」とは、「女子テニス部」だということ。 ④ ◯◯ちゃんという(同級生の中学生)女の子は、少なくても今までに5人の男の子と付き合ったことがあり、現在は高校生とお付き合いしているということ。 ⑤ ✕✕ちゃんという中3の女の子が、指に絆創膏をはっているのは、その下にピアスをしているからだということ。 ⑥ △△ちゃんという女の子は
あ あんなにも 愛した日々は あの夏で あっという間に 敢えなく終わり い いつまでも 一緒にいると 言ったのに いつの間にやら 嫌になってる う ウソでしょう? 鵜呑みにしてた 麗しき ウソで固めた ウブっぽい彼 え 縁なんて 映画のような 絵にならぬ エゴとエゴとの エンドレスかな お 鷹揚な 男らしさを 教えてよ 嗚咽しないで 懊悩しても か 重ねても 重ね重ねて 構わない 過度に重ねて 悲しき玩具 き 君の言う 奇跡の出会い きしむ恋 来たり
男はその喫茶店の常連だった。飲食店向けに会計システムを販売する会社に勤め、営業の合間を縫って、月水金の十四時から十八時の間に必ず来店。アイスコーヒーとレジ横のワッフルを購入し、カウンター近くの席に一時間ほど陣取り、ノートパソコンを開くのがお決まりだった。 エクセルを表示させ、数字をパチパチ打っているので、一見すると休憩がてら仕事をしているようではあった。だが、本当は適当も適当。実際はその時間のシフトに入っている若い女性の店員を盗み見ているだけだった。 もったいない。
誰も聞いていない フロアの端 空間を飾る ピアノの音 誰も彼もが 想い人と 会話と食事を楽しんでいる 歌うような旋律で 彩りを与え 時間を埋める 誰も見ない フロアのどこか 空間を飾る ピアノの音 誰かのその一日を 飾るだけ #詩 #自由詩 #詩歌 #創作 #短編 #「ピアノ・マン」の日 #スキしてみて #眠れない夜に
歌が聞こえたから、目を覚ました。 目の前はごつごつした岩だった。 痛む頭をさすりながら、周囲を見渡す。 足元を照らす光があった。 体を起こして上を見る。 手が届かないほど遠くに、空を切り取ったような穴が開いていた。 あそこから落ちてきたのか。 私は、落ちる寸前のことを思い出した。 夏休み。暑くて仕方がなかった。 それなのに、クーラーが壊れた。 「修理している間、遊びに行っておいで。」 お母さんにそう言われて、海に遊びに来た。 そして私は、こっそり立ち入り禁止区域の洞
先週の土曜日、顔がなんだか厚ぼったいなあと思ったら、熱が出て腫れていたのだった。出先ですっかりくたくたになって、家に帰り着いてそのまま動けなくなる。まずひと眠りしたら少しましになって、だけど身体は相変わらずだるくて、何をしようにもできなくて。 そこで前日に、古本屋で詩集を買ってきたことを思い出した。たぶん、自分で買った初めての詩集。作家・江國香織さん初の詩集と銘打たれたそれを、本棚から自然と手に取り、会計まで左手で握りしめていた。 詩って、よくわからない。だけど知っている
朝のお散歩中に、ハッとする出来事を目にした。 今まで気が付かなかった。 近所のファーストフード店の開店時刻は朝6時。 5:30頃に通りかかると、お店のかたが周辺のゴミ拾いをしてくださっていた。 ハッとした。 今まで全く気が付かなかった。 こんなに早い時間帯から、、、おひとりで、、、。 まだまだ寝ている人もきっと沢山いるであろう時間に、みんなのためにゴミ拾いをしてくださっている人がいる。 心が温かくなった。 言葉にできない感謝の気持ちが込み上げてきて、胸いっぱいにな
綺麗な部屋ね 凄い赤だ 家具も椅子も全部真っ赤 なんて美しいんでしょう 少し恐ろしい感じがするな そう? 私はとても気に入った 赤は夜に映える色 漆黒の影をまとって 夜の闇から浮かび上がる 君は赤い色が好きだね ええ だってそこには 毒があるから 私たちが健康に まっとうに生きることを 横道にそらす 甘い毒 それは私たちの命と 真逆のイメージ 命の色ではないのかい? 赤は血の色だ ええ でもそれは 私たちが闇をまとって 生きている証
封を開けると、短い手紙と折り紙のゾウがふたつ。 グレーの紙で折られていたが、かなり色褪せている。 足を広げて、立たせてみた。 大きい方が母親、小さい方が子供だ。 勝手にそう思った。 「悩みましたが、この象の折り紙をやはりあなたにお届けしたいと思います」 小学校の6年生だった。 2学期の席替えで、私は拓人と隣り合わせになった。 授業中、彼が机の下でゴソゴソしているので覗くと、折り紙を折っている。 顔は黒板に向けたまま、親指と人差し指、中指が別の生き物のように紙を折っていく。
歩いても 歩いてもたどり着かない まるで砂漠の真ん中 あれはただの陽炎か 水辺はまだか また明日 この道を行けば そこにあると信じて ただただ歩き続ける 擦り減る靴 いつまでもつか それでもいつかたどり着くと 信じて歩くだけ #詩 #自由詩 #詩歌 #創作 #短編 #スキしてみて #眠れない夜に
秋灯し 書に親しむ 夜も深し 湯の沸く音 合間に薫る コーヒーの苦味 #詩 #詩歌 #創作 #短編 #秋の灯 #小休憩 #スキしてみて #眠れない夜に