銀騎士カート
基本 短いです。 長いのは一本だけ……
大人むきの純文学です……でもキャッチコピーは「面白系純文学」と言っておきます。
経済学の祖アダム・スミスがこんなことを言ってる。 世界にどんな悲劇が勃発しようとも、人間というものは自らの爪先の痛みに関心を向けたがる…… 人間のエゴを……とりもなおさず、野放図の欲望を起爆剤とした資本主義のシクミを見事に言い当てている。 試みに、ついそこの新聞を斜めにでもいいから読んでみよう。 コロナは未だ終点が見えず、政局は猿芝居に終始し、海彼の紛争は後をたたず、地球はカタストロフィーに向け
タレントなど見ていると、時に二の腕や大胸筋、腹筋などの逞しさを誇っている映像に出くわすことがある。確かに、カッコいいし、ある意味美しくもある。 が、正直言って、僕はかかる肉体美に憧れたことはない。 上記のタレントにして、自己満足と同時に、職掌柄必要に迫られてという事情があるのかも知れない。 実際のところ、鍛え上げた肉体を保持するだけでも、大変な努力だろう。 僕などは、手足がかろうじて動くだけの筋肉あれは是としているので……わざわざカネを弄してまでジムに通うよう
今も、世界で繰り広げられる戰や、国内にあっても殺人事件などのニュースに接すると誰でも暗澹たる気分に沈むだろう。 どこの誰に問うても、「人殺し」を喜ぶ人間など皆無のばすと信じたい。 しかし……我々は期せずして、「人殺し」を楽しんでもいるのだ。 ドラマや映画……はたまたアニメに於ても、多くの「人殺し」が繰り広げられている。 戦記モノなどは、大量虐殺もマレではないし、いかに残虐にいかに大量の人間を、よりリアルに殺し続けるか……演出の見せ所なのだ。中には、殺し屋が主役を
テレビ等を見ていると、どうも「アナログ」を茶化すシーンに出くわす。 調子の悪いパソコンを叩いたりしている図である。 思えば、かって映りの悪いテレビを叩くという非常手段があったはず。今は昔の、昭和レトロの紙芝居である。 かく「アナログ」的姿勢、感性は古く、オジン臭く、垢抜けない……とでも言いたいらしい。 「アナログ」の対局が「デジタル」であることは言うまでもない。 「デジタル」の方が、スマートで若々しく、最先端なのだろうか? もちろん「アナログ」「デジタ
スーパーなどで買い物をしていると、メモを見ながら商品を籠に入れている場面に出くわす。 まあ、家族も多く、買うべき品々も多岐にわたるとあれば、当然かもしれない。 僕などは一人暮らしとあって、買い物にメモなど不要である。 それでも、パスタにする予定が、肝心のパスタを買い忘れたり、トンカツを買ったはいいが……残り少なかったソースを忘れた、ということはこれまでに何度もある。 ところが、最近……買い忘れがメッキリと減ったのだ。 そう。たまたま捻り出した呪文……「無意識
タラコや明太子など、和食として単独に食するのは好きでは無いが、これがパスタになると俄然好物になる。 僕は小学生の頃から、和食よりも洋食が好きと公言してきたのだが……要は和風洋食が好きなのだろう。 本格的な西洋料理など金輪際食ったこともなく、マナーも皆無とあれば……デートで高級レストランに女子を誘うことなどまずない。マナー違反で、大恥をかくのが関の山に違いない。居酒屋で充分である。 思えば、先のパスタにしてもナポリタンなどはレッキとした和風メニューだし、この夏やた
人の一生は長いようで、短い。今でも、当然……と思っていたタレントや役者やミュージシャンが、疾うに他界していると知って愕然とすることがある。 カッコいい永遠の二枚目のアイコンと信じていたアラン・ドロンの死などは、かなりショックであった。 もとより、未だ存命の……往年の美男美女が馬齢を重ねた様を見る機会も多い。とはいえ……概ね、いっそ魅力を重ねている場合も多い。やはり芸能人など、人から見られる……という意識は、精神も肉体も活性化させるだろうか。 中には「嘘!」と思えるま
「うたた寝に恋しき人を見てしより……」という、小町の有名な歌がある。 十二単の小野小町さんが、ちょっと姿勢を崩してうたた寝している様を想像すると……ちょっと色っぽい。 「うたた寝」と似た言葉に、「居眠り」がある。居眠りの場合は、オフィスのデスクや教室にあって……寝てはいけないと思いつつ、ついウトウトといった感じだろうか…… イメージとしては「はなぶく提灯」だろう。 間違っても、小町さんのそんな姿は見たくない。 どちらの場合も、「仮眠」や「昼寝」とは大違い。こ
キャッシュレスが当然の世としあれば、財布を持ち歩かない人もいるらしい。 僕とて、スーパーやコンビニの買い物は、スマホ決済だが……煙草などは、馴染の煙草屋での現金払いに徹している。なにせ、看板娘(おばさん?)が二人もいるのだから。 ついては財布のみならず……ワレットチェーンも長年愛用している。つい見回すと……今どきワレットチェーンをぶら下げている人は少ない。すでに流行遅れの、ダサいアイテムの範疇らしい。女子受けは最低らしく、確かに……昔々に流行ったクロムハーツのシルバ
だいぶ以前のことだが、陰湿な「お葬式ごっこ」というのが社会を騒がせたことがあった。教師も加わった「イジメ」として、かなりショッキングなニュースでもあった。 実は、僕も小学生の頃、「お葬式ごっこ」の経験があるのだ。 と言っても、「イジメ」とは無縁の、厳然たる「遊び」であった。 後年「死と再生の儀式」という概念を知り、当時のことを思い出したしだいなのだが……実際のイニシエーションに於ては、成長の過程に於て疑似的な死を通過し、一人前の成人として再生するという儀式だろう
ここ二、三年……誰とも話していない。 職場は一人仕事だし、あとは近所の人に対しての挨拶くらいだろう。 その反面、他人の会話等にはよく聞き耳をたてるのだが、話しぶりは世代や職業によって様々である。 男子高校生あたりでは「俺」「お前」の、ちょっと荒っぽい口調が多い。慣れ慣れしい方が、コミュニケーション感度が高いのだろうか? 僕にも経験があるが、高校あたりの頃は、ちょっと悪ぶっている方が「モテる」と勘違いしているようだ。 これが中学の、まだ小学生を引き摺っているよう
このところ、本当に美味い、と舌鼓を打つような食い物を口にしていない。 なに、別に不思議なことではない。この夏の暑さもあって、ついつい既存の弁当や総菜でお茶を濁していたのだから当然のことだろう。 もとより料亭の一品などには縁のない身の、スーパーやコンビニの「餌」を以て生きている身分としあれば贅沢は言えない。 なに、それなりに企業努力もしているだろう食い物に難癖をつける筋合いでもないが……やはり、そこに提示されている味は……間違っても僕に合わせたはずもなく、一般的平均的な
ナイフ好きであることは屡々表明しているが、確かに僕には原点的なナイフという奴があったのだ。 僕は小学校三、四年生の頃から、常にポケットにナイフを忍ばせていた。たぶん無頼の叔父の影響だろう。この叔父はかなり手先が器用で、切り出しのようなナイフを使って木製の拳銃など作ってくれたのだ。兄であるもう一人の叔父は、全うな勤め人で僕に玩具など買ってくれたのだが、この弟の無頼の叔父は収入とてなく、苦肉の策として、甥へのプレゼントを自作したのだろう。 僕も拳銃作りにはハマって、知らず
去年までは一顧だにしなかったのだか……今年の夏あたりから「カットフルーツ」のお世話になっている。 まあ、去年の今ごろは懐具合最悪で、フルーツなど贅沢品と遠ざけていたのだが……一端デザートとして食してみると、つい習慣になってしまったようだ。 一人暮らしの人も増え、需要もあるのだろうが……ま、てっきりハメられたらしい。ただし、身体にもよさそうだし、当面つづけてゆこうと考えている。 その位自分で切れよ……言いたくなるが、リンゴもカットされた状態で売っていたはず…… と
女性のエレガントなプリーツスカート姿が昔から好きなのだが……どうも、最近はイメージとして蟠っている理想のプリーツスカートを見かけない。 もとより女性のファッションには疎いが、街で見かけるプリーツスカートと言えば、女高生あたりの極端に短い奴か、あるいは成人女性のかなり長めの奴だ。 僕が一番美しいと思っているのは、膝丈あたりの、……今どき流行らない型らしい。 思えば、原点があるのだ。 中学生の時だが……同級生の女子で、ちょっとつり目で、特別美少女というわけでもな
思うに……このところ二日酔いに縁がない。 別に酒を控えているわけでも、突然酒豪になったわけでもない。 大抵はアニメを見ながら、あるいは好きな曲を聞きながら一杯という段取りなのだが、知らないうちに、ここまで見たら一口、ここまで聞いたら一口という一定のリズムが成り立っているようなのだ。結果、飲む量もそこそこに落ち着いて、二日酔いの寄り道を回避しているらしい。 実際……僕はこれまでの人生で「もう酒など飲むものか!」的な二日酔いはあまり経験がない。 たぶん、一人飲みが