銀騎士カート

左脳デジタルの時代ながら、基本、右脳アナログ人間です。 シンギュラリティーが目睫に迫ってるとはいえ、いっそ迫っているからこそ言葉に魂を込めて、文章を綴ってゆく所存です。 雑文、エッセーから小説まで……綴ることしか能のない身ですが……

銀騎士カート

左脳デジタルの時代ながら、基本、右脳アナログ人間です。 シンギュラリティーが目睫に迫ってるとはいえ、いっそ迫っているからこそ言葉に魂を込めて、文章を綴ってゆく所存です。 雑文、エッセーから小説まで……綴ることしか能のない身ですが……

マガジン

  • 小説 小説らしきもの

    基本 短いです。 長いのは一本だけ……

  • 連載した長めの小説です。お暇な時に、どーぞ(^o^)

    大人むきの純文学です……でもキャッチコピーは「面白系純文学」と言っておきます。

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星月夜の夢

                             経済学の祖アダム・スミスがこんなことを言ってる。 世界にどんな悲劇が勃発しようとも、人間というものは自らの爪先の痛みに関心を向けたがる…… 人間のエゴを……とりもなおさず、野放図の欲望を起爆剤とした資本主義のシクミを見事に言い当てている。 試みに、ついそこの新聞を斜めにでもいいから読んでみよう。 コロナは未だ終点が見えず、政局は猿芝居に終始し、海彼の紛争は後をたたず、地球はカタストロフィーに向け

    • 「異世界」に行こう!

         世に「異世界もの」というジャンルがある。今更説明の必要もないと思うが、アニメや漫画、ライト系ノベルなどでお馴染の世界だ。  これだけ隆盛を極めているからには、よほど現実世界をつまらないと認識している人達が多いのだろう。  確かに、人生「勝ち組」にとっては、この世はまさにカネで築き上げた「異世界」とも映るだろうが、やり切れない位に「格差社会」が定着しつつある現代に於ては、圧倒的大多数である「負け組」が、この世あらざる世界に遁走を夢見るのも分からぬではない。  学業も腕

      • スポーツ廃止論

          スポーツ系のアニメこそ見るが、僕は元来スポーツ音痴であると同時に。スポーツ嫌いでもある。  元来スポーツとは、狩猟時代……獲物を捕らえる技の鍛練と同時に、気散じ……要は「遊び」でもあったらしい。  これがやがて、身体を鍛え、立派な兵士に育て上げる訓練とも見做されるようになったのだろうか。  特に日本にスポーツが入ってきた明治時代あたり……やはり外国と比べての貧弱な肉体を鍛え、海外でも通用する力量磨きの手段とみなされ……すでにして「遊び」の要素は全く欠落していたようだ

        • ダウンの季節なんだけど……

           だいぶ寒くなってきたので、街ではダウンを着ている人も多く見受けられるようになってきた。  しかし、僕は昔からダウンというのが嫌いで、実際着たこともないし、季節の変わり目になっても、一切選択肢には入らない。  着たことがないのだから、どの程度温かいのか、叉、着心地はどうなのかは想像するしかないが……やはり、羽根布団を身体に巻き付けているように思えて気分が乗らない。  当然温かいのだろうが……僕の場合ジャケットの下の重ね着で冬を過している。あとは手袋やマフラーを加える程度で

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        星月夜の夢

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          12本
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          向こう傷の思い出

            殴り合い、取っ組み合いの喧嘩というのには、殆ど縁がない。  元来、貧弱の体驅とあっては、逃げるが勝ちが上策だろう。  とはいえ、どうしても腹の虫がおさまらぬ時は、つい後先省みずに食ってかかる性分でもあった。  小学生の時、やたらデカイ奴に喧嘩を挑み、……天井まで持ち上げられ、投げ飛ばされたことがあった。まさか、本当にそんなアニメみたいな状況ではなかっただろうが、ガキの記憶としてはそんな風に焼き付けられている。  中学に上がってからは、喧嘩の当事者というよりは、仲裁に回

          向こう傷の思い出

          喫煙マナー

           根っからの愛煙家ではあるが、ここ何年か……外出時には煙草は持参しない。  確かに、以前は公園あたりにも灰皿が設置されていたが、この所、ほぼ全て撤去されたようだ。一服していたスポットにあっても、即吸いたいとも思わず……家に戻ってからゆっくり味わいたいという思いの方が強い。  てっきり、煙草には一般に信じられているほどの中毒性はないのかも知れない。  例えば、かってはバイト先などでも、休み時間……吸える場所を探して一服していたのが、今ではかえってそんな卑屈な真似などしたいと

          面倒くさいの代償

           一日のうち、何度「めんどくせぇ」と発語するだろうか?  とにかく「面倒くさい」ことが大嫌いな、怠け者なのだ。  だいたい、朝起きることからして、面倒くさい。勿論、仕事がある時はイヤイヤながら起き上がるのだが、出来ることなら何時までも寝ていたいのだ。  一度実験したことがある。  休みの日、目覚めたのは朝の9時……とり合えずトイレに立ち、再び寝床に潜り込む。そして考える。そう。寝ることが面倒くさくなるまで寝てやろう。  結果……次に目覚めたのが夕方の五時。さすがに、再び寝

          面倒くさいの代償

          チョコレートの思い出

           ガキの時代から一貫して好きなお菓子と言えば、断然チョコレートである。  一時、甘味の少ないダーク系にハマっていたのだが……近頃は再び、甘いミルクチョコに戻ってしまった。  夜、お酒を嗜む時も、ポッキーとかキットカット、チョコパイなんぞが必ず手元にないと落ち着かない。  一二年前までは、お酒のお供としては、ポテチやカレーパン……時にはメンチカツパンなんぞ食べていたのだが……今では、ほぼチョコ系に落ち着いている。  思えば幼稚園前後のことだろうか……箱入りのチョコを一人で

          チョコレートの思い出

          ハタ坊になってしまった!

           昔から……特に成人してからは滅法風邪に強く、記憶を手繰ってみても「インフルエンザ」に感染した覚えがない。  まあ、厳密には感染していたのかも知れないが、軽い風邪と認識して、別に藥を飲むでもなく完治してしまったものだ。  実際のところ、発熱も頭痛も、ましてや筋肉や関節の痛みを経験したこしは殆どない。  バ○は風邪に罹らない、という俗説があるが……僕の場合当たっているのだろうか。  それでも小学生の頃までは、かなり始終風邪をひいたもので……咳がなかなか治まらず、医者の藥や注

          ハタ坊になってしまった!

          諦めるのが一番楽なのか?

           自分の心の内部にしろ、自分を取り囲む諸々の状況にせよ……全て満足している人間などあまりいないだろう。  特に、イヤでも生活に密着している政治や経済のこととなると、思い通りになっていると感じる人など皆無に違いない。  先だってのアメリカ大統領選の結果に於ても、ハリス氏を応援していたらしい某外国人タレントが、当選したトランプ氏を悪し様に罵り……かえってバッシングを食らっているという記事があった。  もう結果の出てしまったことにイチャモンつけて何にのるのか?  じゃあ、トラ

          諦めるのが一番楽なのか?

          野菜サラダが美味い!

           溢れる情報の中でも、やはり健康とか美容に関するものが多い。  何々を食べ続けると、云々の類いである。  痩せる、肌のトラブル、目が良くなる、等々……これを信じて、毎日好きでも無い食い物をせっせと食べている人もいるのだろうか?  僕は全く信じてはいないのだが……要は、一番常識的な説……すなわち、バランスの取れた食事という俗説だけは、説得力がありそうである。  実際の所、僕はガキの頃から野菜嫌いで……これを心配したお袋が、「ハイC」なんぞを飲むよう強要したものであった。

          野菜サラダが美味い!

          赤子の見る世界

           昔は、所謂「抽象画」というやつがさっぱり理解出来ず、いっそそっぽを向いていたフシがあった。  実際のところ、初めて惚れ込んだ画家が、中学の時図書館で出合ったダリであり、その後もキリコやムンク、シーレ、バルテュス等……全て流派は違えど、具象の画家たちであった。  一時絵を描いていた時期もあったが、もちろん一切の抽象を退け、自らの描写力のなさ故なのか、画家としては大嫌いながらもアングルのデッサンなんぞにも憧れ……かえって少しは持っていたらしい(?)感性すら見失うのていたらくで

          赤子の見る世界

          人の顔色

           少年時代……少なくとも中学の頃まで、僕は人の顔色を窺うタチであった。          ※  中学時代O先生という国語の教師がいて、かなりおジィさんだった印象があるのだが……僕の作文を最初に評価してくれた人だった。  O先生の授業というのも一風変わっていて、教科書などほとんど使わず、ひたすらのお喋りに徹していたのだ。その日見かけた事物や、思い出話、あるいは道徳的訓話の類いであった。ちょっとこ難しい小説の話も、子供相手というのでもない姿勢で熱心に説いていたはず。案外自身、

          すき焼きが食いたい

           鰻もさることながら……それ以上に遠ざかっている食い物が「すき焼き」である。  少なくとも、一人暮らしになってからは全く食べたことがない。  思えば、「すき焼き」は我が家(母方)の、代表的な夕飯だったらしい。  羽振りのよかった祖父の大好物たったらしく、これで晩酌を楽しんだという。同時に、食卓を囲んだ祖母、母、叔父二人…にしても、早死にした祖父の思い出として、かなり頻繁にすき焼きを食卓に載せていたと聞く。  僕が生まれた頃は、貧乏所帯いみじくして贅沢には縁がなかったの

          すき焼きが食いたい

          掛け替えのない宝石

           小学校も、低学年の頃だと思う。近くの風呂屋が廃業して解体されるという噂を耳に、友達と現場に赴いたことがあった。  すでに建物の解体は完了し、後には瓦礫が散乱するのみ。それでも、僕達はいさんで中に踏み込んだものだ。期待に胸を膨らませて……  何のことは無い。僕達の目当ては、砕け散ったタイルの破片であった。風呂場に敷き詰められていた頃は、たぶんそれを宝の山とは全く認識さえしていなかったはずが、一端廃虚の瓦礫となると……そこはまさしくお宝ハンターの出番なのである。    昨今

          掛け替えのない宝石

          カジュアルが一番

           僕はオシャレでもないし、オシャレのセンスにも自信はない。無論、知識も曖昧である。  ただし、夏は涼しければ、冬は温かければ……と言うほど無頓着でもない。  では、何を基本にファッションを組み立てるのかと言えば……何のことはない、一年中カジュアルなのだから、かくあらねば……という法則はない。  要は徹底的にフォーマル嫌いということだ。  フォーマルと言えば、冠婚葬祭位しか連想出来ないし、現に、これまでの人生に於ても、かかる場に出席したことは数えるほどしかない。    現

          カジュアルが一番