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コントな文学『タメ口』
コントな文学『タメ口』
こっちは敬語なのに、
40過ぎてるのに、
年齢に関係無く社会人同士だからこっちは敬語に徹しているのに、
年下の若い男からタメ口を利かれた。
半分敬語、半分タメ口の割合で年下の若い男から、フレンドリーな感じでタメ口を利かれたのだ。
そして、年下の若い女性からもタメ口を利かれた。
でも年下の若い女性からのタメ口は許せた。
フレンドリーな感じで接してくれた年下の若い女性からのタメ口は全然嫌じゃなかった。
割合的には同じ半分敬語、半分タメ口だったけど、年下の若い女性からのタメ口は嬉しかった。
情けない話、年下の若い女性と仲良く話している自分が内心誇らしく思えた。
夜空を見上げると、満天に輝く星々が美しく広がっていた。
だから僕は心の中で、
タメ口を利いてくるこの世の全ての年下の若い男が、
どっかで痛い目に遭いますようにと星に願った。