大野晋『語学と文学の間』を読んだ。研究者・学者とは、膨大な原典にあたれる限りあたり、帰納的に何かを導く人なのだと思い知らされる。根気・忍耐・途方もない時間と労力。日本語の「祖先の姿」を映し出してくれる。言葉と文字の成り立ちのおもしろさ。日本語教師は大野晋のどれかは1冊読むべき!
大野晋『日本語の教室』(岩波新書) ……日本語の係り結びもタミルの古典語にあること、五七五七五七……七という長歌の形式、五七五七七という短歌の形式もタミル語にあることが判明した。――p.43