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【歴史21】スイス史備忘録47(移民難民受け入れ・外国人労働者の活躍・新制度の導入・COVID19・ウクライナ戦争)【最終回】
スイス史の学習内容を深めていきます。 ①共産主義諸国崩壊や旧ユーゴスラヴィア内戦を背景にしてスイスは東欧出身の多数の移民や難民を受け入れた。 以後も他の地域からスイスで働きたい労働者や戦争・飢餓などから逃れてきた難民が増加した。 ②スイス人と外国人との対立が表面化していった。 2004年には国民投票で外国人の帰化手続きを簡単にする法案が否決された。2010年には重罪を犯した外国人を国外追放する国民発議が国民投票で可決された。 ③スイスは人口890万人(2023年)の
【歴史21】スイス史備忘録28(ジュネーヴ市民階層・ヘルヴェティア協会・フランス革命余波・スイス人傭兵部隊壊滅)
スイス史の学習内容を深めていきます。 ①18世紀の段階では市民総会はほぼ開催されなくなった。政治参加の権利を持つ人はほぼいなかった。 ②商工業が発達したジュネーヴには近隣から多くの労働者が集まっていた。市民は4つの階層があった。有力な商工業者や上流市民のシトワイヤン、新商工業者はブルジョワ、市外移住労働者層のアビタン、その子孫のナティーフである。 ③統治中枢の小参事会(二十五人会)に入る資格があるのはシトワイヤンのみであった。ブルジョワは拡大市参事会(二百人会)に入れた
【歴史21】スイス史備忘録44(4大政党・民主主義回復・魔法の公式・戦後経済・ミラージュ事件・ベトナム戦争・五月革命・若者運動)
スイス史の学習内容を深めていきます。 ①第2次世界大戦中にスイスの4大政党は危機に対応するために協力関係を強めて連邦内閣に閣僚を送り込んでいた。この連立は戦後に継承された。戦後数年間は専断政治が維持されており国民投票が中止となっていた。 ②1949年に直接民主政的な制度復活を求める国民発議が行われて賛成多数の投票結果が連邦政府につきつけられた。スイスは民主主義の伝統を回復する事となった。③1950年代に国民投票が行われて否決が相次いだ。政府による国防税の導入や売上税の増税
【歴史21】スイス史備忘録39(近代スイス文化人・第1次世界大戦・中立国スイス・三国協商・中央同盟・ヴィレ将軍・ロシア革命)
スイス史の学習内容を深めていきます。 ①19世紀のスイスでは文化が大きく成長した。 チューリヒの作家ゴットフリートケラーはスイスのドイツ語圏を代表する文学者である。長編小説『緑のハインリヒ』により「スイスのゲーテ」と呼ばれた。 ②チューリヒのヨハンナ・シュプリは『ハイジ』の原作者である。アルプスの自然に囲まれた山村に暮らす人々を舞台とした文学作品である。③ベルンのアルベルト・アンカーは「干し草のなかで眠る少年」などスイスの国民画家と呼ばれた。 ジョヴァンニ・セガンティ
【歴史21】スイス史備忘録23(フランス語圏改革・ギョームファレル・ジャンカルヴァン・予定説・ハインリヒブリンガー・ユグノー戦争・トリエント公会議・対抗宗教改革・カルロボロメオ・イエズス会)
スイス史の学習内容を深めていきます。 ①1532年にベルンからジュネーヴにフランス出身の改革派指導者のギョーム・ファレルが派遣された。 ジュネーヴはベルンのサポートを受けて1536年にサヴォワ公に忠実な司教による支配から抜け出した。 ②ベルンはサヴォワ家領ヴォー地方を占領した。ヴォー地方の中心都市ローザンヌではベルン市当局の指導で1536年10月に公開討論会が開かれて宗教改革が進んだ。 ③1536年にフランス人ジャン・カルヴァンが改革派の教えを記した『キリスト教綱要』