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【世界史】大王の後継者たち~ディアドコイ戦争第22章~エウメネスの最期

こんにちは!皆さん、いかがお過ごしでしょうか?

ディアドコイ戦争シリーズ、第22章まで来ました!ここまで応援してくださった皆さん、本当にありがとうございます✨ まだ過去の記事を読んでいない方は、ぜひ下のマガジンからチェックしてみてくださいね!一話1000~1500字程度なので、読みやすく、流れがしっかりと掴めるはずです。

現在のところ、このシリーズは全40~50章を予定しています。まだまだ先は長いですが、最後まで全力で書き続けますので、引き続き応援よろしくお願いします!読んでいただける方が増えるほど、私のモチベーションもグングン上がりますので、スキやコメントもぜひお待ちしています😊

それでは、本題に入りましょう!今回取り上げるのは…なんと「エウメネスの最期」です。

ガベネの戦い、その夜に起きた悲劇

前回の記事で扱った「ガベネの戦い」では、アンティゴノスとエウメネスが激突しました。戦闘自体は引き分けに終わったものの、夜に思わぬ展開が待ち受けていたのです。

アンティゴノス軍の騎馬部隊は戦いの混乱の中、エウメネス軍の本陣にこっそり回り込み、略奪を敢行。兵士たちの所持品に加え、戦場についてきた家族までが彼らに奪われました。

このことに対して特に怒りを募らせたのが銀楯隊でした。彼らは常に戦場を転々としていたため家族も同行していました。その家族を守れなかった指揮官エウメネスに対し、怒りが爆発します。

怒りの矛先がエウメネスへ

銀楯隊の怒りはアンティゴノスではなく、なぜかエウメネスに向かいます。エウメネスは実は「ギリシア人」であり、マケドニア兵たちから見下される存在でもあったからです。長年の不満がこの事件をきっかけに一気に噴出します。

兵士たちはエウメネスのテントに押し入り、彼を捕縛。そのままアンティゴノスのもとへ引き渡してしまいました。

宿命の対面と悲劇の結末

アンティゴノスとエウメネスは、かつてアレクサンドロス大王の下で戦った盟友同士。しかし、大王の死後は激しく争うライバルとなっていました。

アンティゴノスはエウメネスの才能を誰よりも認めていましたが、彼を生かしておくことは自らの支配にとってあまりにも危険でした。悩んだ末、アンティゴノスはついにエウメネスの処刑を決断します。

こうして、アレクサンドロス大王の秘書であり、戦乱の時代を駆け抜けたエウメネスは46歳でその生涯を閉じました。


エウメネスという人物

エウメネスは本来戦に強い人物として想定されるべきではありません。アレクサンドロス大王に付き従って戦地を転々としてきたとはいえ、あくまでも秘書。決して軍隊を率いる能力が高いとは思われないものの、何度もその逆境をはねのけ、アンティゴノスをはじめとする強敵相手に戦ってきました。

もし銀楯隊が裏切っていなかったとしたら、エウメネスはアンティゴノスを破ることが出来ていたかもしれない。そうすればそのままマケドニア帝国を再統一し、ディアドコイ戦争の勝者になれたかもしれない位、勝利に近かった人物で、秘書のエウメネスがそこまでこれたというのは本当に歴史においても稀に見る話ではないでしょうか。

覚えている方もいるかもしれませんが、エウメネスはこのディアドコイ戦争の連載記事の初回から登場していました。エウメネスも亡くなり、ディアドコイ戦争は新たな局面へと突入していきます。

銀楯隊の末路

エウメネスを裏切った銀楯隊ですが、アンティゴノスは彼らを信用できないとして東方の険しい山岳地帯に左遷します。そこで彼らは現地の部族と戦い、一人残らず命を落としたと言われています。

次なる戦乱の幕開け

こうしてエウメネスを破り、第二次ディアドコイ戦争に勝利したアンティゴノス。しかし彼の台頭を快く思わない勢力は数多く存在しました。マケドニア帝国は新たな戦乱へと突入していきます。


次回もぜひお楽しみに!

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