三城俊一/歴史ライター

みきしゅんいち/塾講師+フリー文筆業/ 歴史系書籍、教材執筆等で実績あり。 専門の教育…

三城俊一/歴史ライター

みきしゅんいち/塾講師+フリー文筆業/ 歴史系書籍、教材執筆等で実績あり。 専門の教育、得意分野の歴史など雑多に発信予定。 著書に「ニュースがわかる 図解東アジアの歴史」(SBビジュアル新書) 協力書籍「マンガでわかる 災害の日本史」(磯田道史著、池田書店)

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  • 戦国追体験~城郭を歩こう!

    山城を中心に、戦国の気風を感じられる城跡を訪問します。

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  • 歴史という重箱の隅

    歴史ライターの立場から、一般に知られていない意外な歴史を紹介します。

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INDEX

※雑多な歴史情報が混じっているため、目次(INDEX)を作りました。随時更新。 ★日本史●戦国時代 ●城郭探訪 【関東地方】 小田原城 石垣山城 鉢形城 杉山城 菅谷館 小机城 小幡城 江戸城外堀跡(前編) (後編) 江戸城(皇居一般参観) 土浦城 佐倉城 茅ヶ崎城 武蔵松山城 箕輪城

    • 名古屋城は天守抜きでも楽しい

       以前、名古屋城の木造天守復元に関して私見を述べました。  その後、計画を進めていた河村たかし市長が国政に復帰。11月24日に新市長を決める選挙が行われます。名古屋城をめぐる状況も変わってくると思います。  私は「無理に天守を木造復元しなくても名古屋城は十分魅力的だ」と考えています。9月に訪問し、十分に写真を調達してきたので紹介します。 多数の重要文化財 旧国宝だった天守は戦災で焼失しましたが、以下の建造物は現存し、国の重要文化財に指定されています。 ①西北隅櫓  

      • 「トランプの先達」クリーヴランド大統領の仕事

         2024年11月5日のアメリカ大統領選では、元大統領のドナルド•トランプ氏が勝利し、4年ぶりに大統領に返り咲くことになりました。いったん退任したアメリカ大統領の返り咲きは実に132年ぶりのことです。 132年前、ホワイトハウスに戻った男 トランプ氏の当選を伝えるメディアには「132年ぶり」の文字が踊っていますが、「132年前に返り咲いたのはどんな人だったのか?」と疑問がわかないでしょうか。  トランプ以前、唯一「返り咲きしたアメリカ大統領」だったのはグローヴァー・クリー

        • 【書評】今谷明「中世奇人列伝」(草思社文庫)

          「奇人」というと、「変わった人、おかしな人」を思い浮かべるかもしれません。しかし、古い用法では「優れた人、他人とは違うものを持った人」という褒め言葉の要素もありました。  例えば、江戸時代の寛政年間に活躍した林子平・高山彦九郎・蒲生君平は、「寛政の三奇人」と称されています。 「中世奇人列伝」は、日本中世史家の今谷明氏による6人の人物の評伝です。将軍となった足利義稙以外は、教科書に登場することもないマイナーな人物ですが、彼らの数奇な生涯は「奇人」の名に相応しいといえます。

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        記事

          国宝・犬山城の移築門を訪ねて

           愛知県にある犬山城は、国宝5天守の一つとしてあまりにも有名です。  天守の築造年代については、建材のケヤキ材が1585年~1588年に切り出されたことが調査によって判明。1580年代後半につくられた「現存最古の天守」であると確認されました。 「現存最古」の国宝天守 天守の形態は、古風な「望楼型」。三重四階・地下二階であり、上まで登るのは大変です。  犬山城天守の屋根には、縁起が良いとされた桃をかたどった瓦が載っています。  最上階には高欄(ベランダ)があり、外に出て景

          国宝・犬山城の移築門を訪ねて

          イプセン「民衆の敵」に込められた洞察

           ノルウェーの劇作家ヘンリック・イプセン(1828~1906)は、女性の解放をテーマとした「人形の家」などで知られています。社会に対する鋭い批判が特徴で、「民衆の敵」も彼の代表作です。 「民衆の敵」の舞台はノルウェーの田舎町で、温泉施設で町おこしをする計画が進んでいます。  主人公はトマス・ストックマンという医師。温泉施設の専属医で、兄は村長です。  医師で科学者でもあるストックマンは、温泉について重大な発見をします。温泉の水が汚染されており、健康被害を引き起こす恐れが

          イプセン「民衆の敵」に込められた洞察

          猪崎城~福知山のハノイの塔?

           京都府福知山市の城といえば、もちろん福知山城が挙がります。  しかし、福知山市内には別の城跡もあります。福知山城の北2キロ弱ほどの距離にある猪崎城は、史跡として整備され見学もしやすい中世城郭です。塩見氏という丹波の国人の城でしたが、明智光秀が丹波を攻略した際に落城。城主の塩見家利は討ち死にしたといいます。  今回の旅では、福知山駅でレンタサイクルを借り、福知山城~猪崎城を回りました。  福知山城から北進し、由良川を渡ります。途中には、明智光秀が治水のため築いた堤防の一部

          猪崎城~福知山のハノイの塔?

          【書評】小川原正道「西郷従道」(中公新書)

           先日、自民党の総裁選が行われ、新しい総裁(つまり新首相)が選ばれました。史上最多となる9人の候補が立ち、各陣営の悲喜こもごもが報道されています。これを見ると、「政治家はみな、多かれ少なかれ総理を夢見ているのだなあ」と感じます。 総理に「ならなかった」男 しかし、総理大臣になろうと思えばなれる立場にありながら、固辞し続けた人もいます。その一人が、西郷隆盛の実弟で明治時代の元老・西郷従道(さいごうつぐみち/じゅうどう)です。  西郷従道(1843~1902)は、西郷隆盛が西

          【書評】小川原正道「西郷従道」(中公新書)

          福知山城~明智光秀が築いた名城

           京都府福知山市にある福知山城は、続日本100名城のひとつです。もとは丹波の国人の城でしたが、丹波を平定した明智光秀によって「福知山城」と改められ、近世城郭が築かれました。  城代には、光秀の甥である明智秀満が置かれましたが、本能寺の変の後に明智氏は没落します。その後も、交通の要衝にある福知山城は福知山藩庁として機能し、江戸時代には朽木氏などの大名が入りました。 福知山城の立地 由良川を天然の水堀とし、小高い丘に築かれているため福知山盆地を一望できます。  JR福知山駅か

          福知山城~明智光秀が築いた名城

          【宣伝】「時系列×テーマ別だから一冊でわかるアメリカ史」(朝日新聞出版)

           この度、執筆協力した書籍が発売されます。  朝日新聞出版「時系列×テーマ別だから一冊でわかるアメリカ史」、監修は池上彰さんです。  今年11月に大統領選が控えていることもあり、アメリカには注目が集まっています。 ・民主党・共和党の違いは何か? ・アメリカ社会における対立軸とは? といった基本的な疑問は、歴史を知ることで解決できます。  西洋人が到達する以前の北米大陸の様子から始まり、独立戦争や南北戦争、二つの大戦やベトナム戦争はもちろん、トランプ・バイデン期までを網羅

          【宣伝】「時系列×テーマ別だから一冊でわかるアメリカ史」(朝日新聞出版)

          東京ブラック歴史散歩

           長い歴史を持つ東京には、多くの歴史名所があります。筆者も城郭や寺社をめぐるのが好きですが、少し趣向を変えた散歩もしてみたくなりました。  すなわち、悲劇的な歴史や犯罪にかかわる「ブラックな史跡」です。筆者にとって近所である、台東区三ノ輪~荒川区南千住~葛飾区小菅の周辺を歩いてみました。 「投げ込み寺」浄閑寺 三ノ輪にある浄閑寺は、遊郭のあった吉原の近く。身寄りのない遊女が死ぬと遺体が投げ込まれ、寺は無縁仏として葬りました。 ”生まれては苦界 死しては浄閑寺”という川柳

          東京ブラック歴史散歩

          作曲家たちの意外な画力

           ある道に秀でた人は、しばしば別の方面の才能を持っていることがあります。今日は、作曲家でありながら絵もうまかった人を紹介しましょう。 メンデルスゾーン「交響曲第3番」「同第4番」「夏の夜の夢」などで知られるドイツの作曲家フェリックス・メンデルスゾーン。彼は作曲だけでなく、語学や絵画の才能もありました。  メンデルスゾーンの残した風景画はプロ級で、彼の多才さを感じさせます。 シェーンベルク アルノルト・シェーンベルクは20世紀前半の「新ウィーン楽派」を代表する作曲家です。

          作曲家たちの意外な画力

          勝竜寺城~細川ガラシャゆかりの城

           勝竜寺城は、京都府長岡京市にある城跡です。江戸時代初期に廃城となったため遺構は少ないですが、近世城郭の原型になった城として重要です。  足利義昭を奉じて入京した織田信長は、三好三人衆の石成友通が籠る勝竜寺城を攻略。同城を細川藤孝(幽斎)に与えました。  藤孝は、小規模な砦であった勝竜寺城を大規模な城郭に改修。勝竜寺城は天守や石垣を伴う近世城郭の先駆けとなりました。一般に近世城郭の祖とされる安土城よりも5年も先行しています。  現在、勝竜寺城跡は公園として整備されていま

          勝竜寺城~細川ガラシャゆかりの城

          【書評】六反田豊「一冊でわかる韓国史」(河出書房新社)

           日本の隣国、韓国(朝鮮)の歴史については、義務教育である中学の歴史教科書にも触れられています。  古代には新羅・百済・高句麗が成立し、新羅が統一。その後、王朝は高麗、朝鮮王朝となりますが、近代には日本の植民地支配を受けます。日本の支配から解放されてからは、南北に分断されて激動の歴史をたどります。  しかし、高校レベルの日本史や世界史では、朝鮮史についてあまり深く学ぶことはありません。  筆者自身、近現代史を除いた朝鮮史の知識は薄かったため、概要をつかむため本書を使用し

          【書評】六反田豊「一冊でわかる韓国史」(河出書房新社)

          和歌山城~御三家の名城を隅々まで歩く

           江戸時代の大名家のうち、徳川将軍家の血を引くのが親藩です。その中でも、徳川の姓を名乗ることができたのが水戸・尾張・紀伊の「御三家」でした。  和歌山城は、御三家の紀伊藩の政庁にふさわしい堅固な名城です。戦前には天守など11棟が国宝に指定されていましたが、太平洋戦争で惜しくも焼失しました。  和歌山城観光といえば天守に登ると思いますが、広大な敷地には興味深い遺構がたくさん残っています。  和歌山駅から一番近い吹上口は、かつて紀ノ川とつながっており、物資の搬入に使われた出

          和歌山城~御三家の名城を隅々まで歩く

          【宣伝】「系図でたどる日本の名家・名門」(宝島社)

           この度、執筆協力した書籍が発売されました。  かみゆ歴史編集部編集「系図でたどる日本の名家・名門」(宝島SUGOI文庫)です。  政治家の世襲や既得権益には批判されるべき面もありますが、名門の系図を眺めると面白い発見があるのも事実です。  三菱財閥をなした岩崎家や、一万円札となった渋沢栄一の家系のつながりなどは興味深いです。  政治・経済の名門の他、天皇家、徳川家・島津家のような武家の系譜、歌舞伎や茶道などの伝統芸能の一族などが収録されています。  解説パートもあり

          【宣伝】「系図でたどる日本の名家・名門」(宝島社)