【エントロピーの法則】 ・秩序あるものは無秩序へ向かうこと ・生命はこの法則に逆らって、秩序ある姿と保とうとする存在(現象) ・タンパク質を補い続けなければいけない理由もここにある ・常に入れ替わりを繰り返しつつ、自分を維持することを動的平衡と呼ぶ
「秩序があるものは秩序がない方向にしか動かない」ーそれが宇宙の摂理、エントロピー増大の法則だ。何かをつくり出す行為は、この流れに逆らうこと。だからこそ、今あるものを風化に先んじて壊す悲しみと、新しいものを生み出す苦しみがある。そしてそこに命を燃やす充実感がある。
全てのものは放っておけばバラバラになる。そんなエントロピー増大の法則に抗うこと、それが生きている証だ。つまり、家族の散らかしを毎日片づけ続ける主婦(夫)は、家族という自分よりも大きな生命体が生きている実感を誰よりも深く感じることができるのだ。