ほんのれんラジオ│ 編集工学研究所 

30代女性編集者4名が、本と遊ぶ教養系podcastです。毎週1冊ご紹介/運営(所長:松岡正剛)編集工学研究所●スマートニュース、Business Insiderなどで書評連載中●PCWE2024出店しました●これまで100冊以上ご紹介。フォローすると読みたい本が増えます

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三日三晩話し合えば、なんでも解決!? 日本の「寄り合い」こそ民主主義?『『忘れられた日本人』をひらく』(黒鳥社 若林恵・畑中章宏)で考える

今回のゲスト本は、 『「忘れられた日本人」をひらく─宮本常一と「世間」のデモクラシー』(若林恵、畑中章宏・著)! この本は、日本を代表する民俗学者・宮本常一の代表作『忘れられた日本人』を「デモクラシー」という観点から読み解く一冊。 ほんのれん編集長ニレヨーコとはるにゃが、本選びのために代官山蔦屋書店に出向いたところ発見。この本を見つけたとき、日本で民主主義を考えるなら「これだ!!」とピンときたのだとか。 近代的な民主主義の制度が導入される以前、 日本の村々ではどんな意思決

    • 「当たり前」を脱出できる!?『教室を生きのびる政治学』に学ぶ、日常にひそむ「政治」の乗りこなし方

      日本でもアメリカでも国政選挙の秋ですが、選挙や「決め方」になんとも言えない違和感があるのは、なんなんだろう? 今回取り上げるのは、政治学者・岡田憲治さんによる『教室を生きのびる政治学』。『政治学者、PTA会長になる』でご存知のかたも多いでしょう。 半径5mの安全保障としての「政治」っていったい何? 陰キャでも教室を生き延びる方法ってあるの? 学園祭の出し物決めるとき、消極的な意見でもいいわけ? ▼今回取り上げた本 『教室を生きのびる政治学』岡田憲治(著) 晶文社 2023

      • くじ引きで憲法決めちゃう国がある?! 選挙じゃない選び方を『くじ引き民主主義』(吉田徹著 光文社新書)から考えてみる

        日本でもアメリカでも国政選挙の秋ですが、選挙や「決め方」になんとも言えない違和感があるのは、なんなんだろう? 前回の続きとして、宇野重規さんの『民主主義とは何か』と、吉田徹さんの『くじ引き民主主義─政治にイノヴェーションを起こす』を合わせ読みします。 代表者が代表してくれてる気がしないモヤモヤ、どうしたらいい? 変態紳士・ルソーの一般意志って一体なに!?!? 「みんなが納得」ってあり得るの? ヒントはイワシの群れ? くじ引きで憲法評議会の委員を決めてる国があるってマジで

        • 【2日間限定】11/2-3、Podcast Weekendでオリジナルグッズ販売します!@東京下北沢

          首都圏にお住まいの方〜!お知らせです! 11月2・3日は、下北沢で開催されるPodcast Weekendで、ほんのれんのオリジナルグッズを販売します! この日しか買えない、オリジナルグッズを取り揃えていますので、ぜひお越しください。 注目グッズは、 ・100冊の名著を一覧できる【百考本カタログ】(大人気につきお早めに) ・「お金」や「スマホ」「疲れ」や「好き」などのテーマにあわせた本を選書して、読みどころをまとめた【旬感ノート】 ・読書に関する名言をちりばめた、本好き必携

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        • ほんのれん編集部が厳選した「旬感本」リスト
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          「民主主義」って結局なんなの?政治システムの入門書『民主主義とは何か』(宇野重規著 講談社現代新書)を読んで、選挙の違和感をさぐる。米大統領選「選挙人」ってなんで必要?

          日本でもアメリカでも国政選挙の秋ですが、選挙や「決め方」になんとも言えない違和感があるのは、なんなんだろう? 今回は宇野重規さんの『民主主義とは何か』(講談社現代新書)を読みながら、「そもそも民主主義ってなんですか?」「ていうか、今の日本ってホントに民主主義なんですか??」と、民主主義の基本から問いなおしてみます。 ▼今回取り上げた本 『民主主義とは何か』宇野重規(著)講談社現代新書 2020 ▼その他参考リンク 日本国憲法 (shugiin.go.jp) COTEN

          「民主主義」って結局なんなの?政治システムの入門書『民主主義とは何か』(宇野重規著 講談社現代新書)を読んで、選挙の違和感をさぐる。米大統領選「選挙人」ってなんで必要?

          ねえ、選挙行った?政治はどうして“遠い存在”?M1からフランス革命まで、「決め方」をめぐって30代女性エディター4名が語りあってみた

          編集工学研究所の30代女性エディター4名が、現在日本で、アメリカで絶賛進行中に「選挙」をめぐって話しています。私たちの実感は、「政治ってなんか遠くないですか?」。 「どうして選挙、めんどくさいんだろう?」「ぶっちゃけ、投票する人いなくないですか……?」という素朴な実感を掘り下げていったら、M-1とキングオブコントの審査員票の入れ方の違いとフランス革命勃発の引き金が似ていることに気づくなど。 ▼「決め方、どう決める?」を考える 「ほんのれん」旬感本はこちらの5冊! 『教室

          ねえ、選挙行った?政治はどうして“遠い存在”?M1からフランス革命まで、「決め方」をめぐって30代女性エディター4名が語りあってみた

          私たちは『生まれながらのサイボーグ』!?『人類を変えた7つの発明史』と松岡正剛『電子の社会』と考える、人類にとってのスマホの影響

          ほんのれん vol.17「スマホ中毒?」6回目です。 ゲスト本は、『人類を変えた7つの発明史 ─ 火からAIまで技術革新と歩んだホモ・サピエンスの20万年』。 そして、『生まれながらのサイボーグ』アンディ・クラーク(著) と『電子の社会』松岡正剛(著)からもたくさんヒントをもらいながら、「デジタル・サイボーグな人類って、これからどうなるの?」という答えが絶対に出ない問いに挑みます! みなさんにとって、スマホとは?テクノロジーとは? デジタルな社会に生きる私たちは、これか

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          ほんのれんラジオ【お便りフォーム】ができました!

          編集工学研究所・ほんのれん編集部がお届けしている「ほんのれんラジオ」では、リスナーのみなさまからのご感想をお待ちしています。 こんなテーマを扱ってほしい! 本を早く読むコツは? あの本が面白かったです!  などなど、ご要望やご質問、ご意見をなんでもお寄せください。 いただいたご質問には、ほんのれんラジオかこちらのnoteにてお返事いたします。よりよいラジオにしたいと思っていますので、ぜひ、みなさんの声を聞かせていただけないでしょうか。 ▼最新エピソードはこちら

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          【出店します】PodcastWeekend2024。この日しか買えない「百考本カタログ」から、本のてぬぐいまで!販売グッズのご紹介

          うれしいお知らせです。 ほんのれんラジオは、PodcastWeekend2024に出店することになりました!! いつも、「ほんのれんラジオ」でしゃべっているメンバーが店頭で限定グッズを販売いたします。 先日、某イベントにて先行販売を行ったところ、即完売した人気商品も多数。グッズの詳細は記事後半をご覧ください。 PodcastWeekendとは2024年11月2日〜3日の2日間、東京・下北沢のボーナストラックにて開催されるpodcastのお祭りです。 いつもは声だけ聞いてい

          【出店します】PodcastWeekend2024。この日しか買えない「百考本カタログ」から、本のてぬぐいまで!販売グッズのご紹介

          なぜ、悪習慣は変えられないのか。世界で話題の骨太研究本『習慣と脳の科学』(みすず書房)を読んでわかった、「私」の危うさ

          選書サービス「ほんのれん」は、テーマごとに厳選した5冊の本を紹介しています。ほんのれんvol.17のテーマは「スマホ中毒?」。今回紹介するのは、『習慣と脳の科学 どうしても変えられないのはどうしてか』。 スマホ中毒、食べ過ぎ、運動不足にアルコール依存……。 みなさんは、どんな悪習慣を変えたいですか? 私たちは、自分の習慣を変えようとするとき、「今日からダイエットしよう!」なんて決断して、意思の力でなんとかしようとする。でも、調べれば調べるほど、人間の習慣というものは意思の

          なぜ、悪習慣は変えられないのか。世界で話題の骨太研究本『習慣と脳の科学』(みすず書房)を読んでわかった、「私」の危うさ

          悪用厳禁!スマホ依存を生み出す6つのテクニック『僕らはそれに抵抗できない』から、依存症ビジネスの闇を暴く

          こんなお悩みありませんか。 ・InstagramやTikTok、X(Twitter)を見始めると止まらない ・YouTubeやNetflixを見続けて寝不足になる ・なぜか、スマホゲームがやめられない じつはこれ、私たちに仕掛けられた「罠」かもしれません。 いま、ユーザーがスマホ中毒になっているのは、巨大プラットフォーマーによる「依存症ビジネス」の餌食になっているからかも。 今回は、プラットフォーマーがいかにしてユーザーを「スマホ依存」に陥れるのか、6つのテクニックをご紹

          悪用厳禁!スマホ依存を生み出す6つのテクニック『僕らはそれに抵抗できない』から、依存症ビジネスの闇を暴く

          集中力は47秒!?デジタル時代の集中力を科学した『ATTENTION SPAN』(日経BP)から、注意力を保つコツを学ぶ

          このデジタル時代、私たちは注意散漫になっている。 大事な会議中だって、メールが来ればそっちに気が取られる。何かをしようとスマホを手に取ったものの、何をしたかったのかすぐ忘れる。仕事中、Slackの通知は鳴り止まず、集中して作業できる時間がほとんどない…… スマホ時代、私たちの集中力はたった47秒しかもたないらしい。 しかも、とある作業から別の作業に移った場合、集中力を取り戻すのに25分かかるのだとか。 現代人が要求される「マルチタスク」。じつはこれ、脳の特性としては不可能

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          ゴリラ研究者はスマホをどう考える?京大元総長 山極寿一『スマホを捨てたい子どもたち』を読んで、人間の脳キャパを知る

          京大元総長でゴリラ研究者の山極寿一さんはこんな場面に遭遇した。 ある講演会、100人の高校生に尋ねる。 「スマホを持っている人は?」ほとんど全員手を挙げる。 続けて、こう聞いてみる。 「スマホを捨てたい人は?」こちらも、なぜかほとんど全員手を挙げる。 スマホなしには生きられないのに、スマホを捨てたいとはどういうことか? どうやら、その謎を解く鍵は、「人間の脳のキャパシティ」にありそうだ。 ▼紹介した本 『スマホを捨てたい子どもたち: 野生に学ぶ「未知の時代」の生き方』

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          あなたも依存症…ですよね?「スマホ中毒」を考える厳選5冊を紹介

          podcast番組ほんのれんラジオにて、「スマホ中毒」を考えるシリーズの配信が始まりました! ほんのれんラジオは、テーマごとに厳選した本を紹介していくゆるトーク番組です。vol.17のテーマは「スマホ中毒?」 1日6時間、年間101日、人生のうち17年もスマホに費やす私たち。スマホは人間を拡張させる道具?それとも……  シリーズ1本目は、依存と中毒の違いから、人類1万3000年の依存症の歴史を紐解きます。どうやらネアンデルタール人も、依存症を引き起こす遺伝子をもっていたらし

          あなたも依存症…ですよね?「スマホ中毒」を考える厳選5冊を紹介

          30代女性編集者が、お金本5冊読んで語り合ってみた。お金って、結局なんですか?

          100円玉、PayPay、クレジットカード、見慣れない新札。「お金」って結局何なのでしょう? お金と国家はつながっている? ◆ニレ: お金がないってやっぱり不安やんな。 ●おじ: リーマンショックのあおりを受けて会社を辞めたくちなので、お金がない怖さはすごく感じてた。お金欲しい!って切実に思ってた……。 ★はる: 『ふしぎなお金』では、財布を「拳銃」に見立ててるんだよね。まわりが銃をもってるのに、自分だけ持ってないとすごく怖い。みんな持ってなければ、なくても大丈夫なん

          30代女性編集者が、お金本5冊読んで語り合ってみた。お金って、結局なんですか?

          結局、美人がトクですか?未婚はNG?女の悩みを美輪明宏、上野千鶴子、ボーヴォワールに相談したら

          現代社会、まだまだ女は生きづらい? 出世するのは男性ばかり。頑張っても「女を利用して」と叩かれる。結局、得するのは美人だし、実家に帰れば「結婚しろ」と言われるばかり……。モヤモヤは尽きない。 女性に風当たりの強い世の中で、先輩女性たちは、「女」の悩みにどう向き合ってきたのだろう? この記事では、20代〜40代のお悩みに痛快に答えてくれる先達の本を4冊紹介する。登場するのは元AV女優からフランスの哲学者まで。あなたは誰に相談したい? ■目次 お悩み1  結局、美人がトクで

          結局、美人がトクですか?未婚はNG?女の悩みを美輪明宏、上野千鶴子、ボーヴォワールに相談したら