努力をし続けるってむずかしい -エントロピー増大の法則-
序文
2025年、いかがお過ごしでしょうか?
新年がスタートして、あっという間に1ヶ月が過ぎようとしており、その早さにびっくりしています。
年末に大掃除で綺麗にした部屋は、この1ヶ月で普段通りに。
こまめに掃除をすれば良いだけなのですが、そんな些細なことですら面倒くさがってしまう私です。
果たして、この投稿を見つけて読んでくださる方はいるのだろうか?と疑問に思いながらも、noteというものに触れてみたくて、アカウントを作りました。
自己紹介
さて、本記事が初投稿となりますので、簡単に自己紹介をさせてください。
私は今、愛知で大学生をしています。
大学では主に経営について学んでいますが、いつも読む本は決まって生命科学や生物学などの分野。中学から高校を卒業するまで数学が2であった私には、大学でそれらの分野を専攻に取ることは難しそうに思い、それとは別に興味のあった経営を学んでいます。
noteの投稿は不定期かつ無期限で、気が向いた時にしていこうと思います。
三日坊主常習犯の私が一体いつまで投稿をするのかは分かりませんので、自己紹介はこの程度にしておこうと思います。
部屋がすぐに散らかってしまう理由を考える。
当たり前のことほど、続けることがむずかしい
序文でも述べた通り、私の年末の努力は既に水の泡となり消えていきました。
部屋を綺麗な状態に保つことは私にとっては難しいことです。「出したらしまう」「定物定所」「何かを買ったらひとつ捨てる」といったことは当たり前のことなのでしょうが、これらを行うにはそれなりの努力が必要だと感じてしまうのです。
私の部屋は窓が開きっぱなし
みなさんは、ご自身でパンを作られたことはありますか?
私はパンがとても好きなので、一時期パン作りにハマっていました。
材料をスーパーで購入し、生地を作って、電子レンジのオーブン機能で焼いていました。焼き上がって、電子レンジの扉を開けた時の美味しそうなパンの匂いは、私にはたまらないものでした。
最初はパンのいい匂いに包まれていたのですが、時間が経つにつれて徐々に匂いが薄れていきました。なぜパンの香りは徐々に薄れていったのでしょう?
これは、電子レンジの中に閉じ込められていたパンの香りの粒子が、部屋の中へと、そして窓から部屋の外へと移動していったために起こったと考えられます。
炭酸飲料のキャップを開けて放置をしていると、徐々に炭酸ガスが抜けていく現象と同じです。
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-妄想-
例えば今、私の「部屋を片付けるエネルギー」が、私の部屋の中に充満しているとします。しかし、私は新鮮な外の空気が好きなので、基本的に日中は部屋の窓を開けっぱなしにして過ごしています。そのため、エネルギーは徐々に部屋の外へと流れていきます。このエネルギーが減れば減るほど、私は部屋を片付けなくなります。
さて、私がきちんと部屋の掃除をするためには、部屋の中のエネルギー量を減らさないことが大切になります。エネルギー量を減らさないための方法は2つ。
1:エネルギーを失わないように部屋の窓を閉める。
2:新しいエネルギーを部屋の中に追加していく。
上記2つの選択肢のうち、最も簡単に実行できそうなのは1番ですが、1番を実行するためには、私が「新鮮な空気を吸えなくなる」ことを我慢する必要があります。一方で2番を実行する場合、私が「新しいエネルギーを追加する」必要があります。
-妄想 終-
話が長くなりそうなのでまとめると、どちらの方法を実行するにも「努力」が必要であるということです。なんだ、当たり前のことじゃないか。
炭酸飲料の炭酸ガスや私の部屋の綺麗さ、さらには私の体でさえも、常に一定の状態に保つためには努力が必要であり、望む状態へと変化する際にも努力が必要となります。逆に少しでも気を抜くと、望まぬ方向へ引きずられていきます。
私たちの体はガスコンロの火
私たちの体は常に、ほとんど変わらない状態で存在していると思います。
朝起きたら、腕が一本増えていたりはしませんよね?笑
一見、変わらず存在し続けているように思えますが、実は絶え間なく逃げていくエネルギーの分だけ、新たなエネルギーが追加され続けているのです。これは先の「妄想」内での選択肢2番に相当し、これを例えるならば、「ガスコンロの火」と似ていると言えます。
青山学院大学教授であり、生物学者ある福岡 伸一 先生はこのようなことを「動的平衡」とあらわしました。
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気を抜くとすぐ太る、下手すると早死にする。
もう一度同じことを繰り返しますが、炭酸飲料の炭酸ガスや私の部屋の綺麗さ、さらには私の体でさえも、常に一定の状態に保つためには努力が必要であり、望む状態へと変化する際にも努力が必要となります。逆に少しでも気を抜くと、望まぬ方向へ引きずられていきます。
ガスコンロの炎はガスによって、われわれは食べ物によってエネルギーを補給して成長をしていきますが、エネルギーが多すぎても少なすぎても早死にをする原因になる可能性があります。火が弱すぎて風に消されてしまう、火力が強すぎてガスを早々に使い切ってしまう。栄養失調や肥満。三日坊主や燃え尽き症候群。注意力散漫や過集中。換気と防犯。
「ほどほど」という塩梅は非常にむずかしいですが、せめて「±0」を目指すことから始めてみるべきなのかもしれません。その点、人間の体の仕組みはうまく機能してくれているのだなと、感謝の気持ちで一杯になります。
締めくくり
±0を目指すということは、掃除の話に戻すとやはり、「出したらしまう」「定物定所」「何かを買ったらひとつ捨てる」といったことになるのでしょう。
±0を実行するための努力は結局、方法1と方法2のどちらの方向性で行えば良いのでしょうか。私の部屋の窓は日中は開きっぱなしなので、きっと2番の方法でしょう笑