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映画「バック・トゥ・ザ・フューチャー」のオチが嫌いって話

この話を真正面からしてしまうと気分を害する人がいるのではないか/話を聞いてもらえないんじゃないかと思った。

自分の中ではしっかりとした理由があり、聞いてもらえれば共感せずとも納得はしてもらえるかとは思っているので不特定多数の人達のリアクションが欲しくなった。

そこで胸糞映画ランキングという建付けでキャッチーな企画にして、かつ言いたい事を吐き出してスッキリする為の動画を作ってみた。
みんなはどう思ったんだろうか?考えるきっかけになればいいな。

もし良ければ上記リンクから観てほしい。


まず言っておきたい事は僕は「バック・トゥ・ザ・フューチャー」3部作を楽しんで鑑賞しました。お話の展開も設定もワクワクして好きです。
ただ、オチだけが許せない!ってだけです。
別にオチを変えろ!とか、駄作だ!なんて1ミリも思っていません。
作品を貶める意図は無いという事はお伝えしたい。

ランキングのフリしたコントっぽいものを意識したので、動画内で弁明してしまうと趣旨がブレるし、やり切らない事は何よりもダサいと思ったのでnoteで動画の意図を書くことにしました。

このnoteでの弁明がなくとも動画を観れば「これがやりたかったんだ」というのは伝わるはず。
ベスト50だと銘打っているのにどう考えても尺が足りないし、そもそも50作品紹介する気がないし、第5位・第4位は足早で散々紹介されてきた"いわゆる"胸糞映画だし、投票者の名前はふざけたもの(全部元ネタがある。自分の好きなカルチャーから引用)だし、最後にはランキングの体すら保ってないしで冗談みたいな動画。
でもTOP3だけはやけに熱があって、これが本当に言いたい事なんだって伝わってると嬉しい。

あとランキングや〇〇映画5選とかはYouTube的に食傷気味な気がしてて、各チャンネルが〇〇といえば?作品を取り合ってる現状だよなとも思ってる。
どうせ放っておいても界隈におけるメインストリーム的な映画チャンネルや映画アカウント(X、TikTok)が定期的に似通った企画は行うはずなので、僕のような末端のチャンネルがやる意味ないよねっていう皮肉も込めました。
今後僕がランキングや5選やるとしたら、少しの捻くれが入ってると思います。

オチが嫌いな理由を要約すると2点
・マーティ父とビフの立場逆転しただけ
・マーティは元の世界線に戻れない

動画と重複する所もありますが以下に理由の詳細を記載します。


マーティ父とビフの立場逆転しただけ

マーティとドクが過去から現代へ帰ってきて一番の衝撃は
虐げられてきたマーティ父とビフとの関係性が逆転しており、ビフが顎で使われる存在になっていた事です。

たしかにビフは嫌なやつではありましたが、暴力による支配構造自体が変わらないのにハッピーエンドと言えるのか?と初めて観た時に思いました。

あとマーティ父がシンプル嫌なやつになっていて悲しかった。
あんなイキり散らかしたのが父親だなんて僕は耐えられないな。胸糞悪い

暴力を肯定するつもりは無いが、過去のマーティ父がビフを殴り飛ばすまでは"映画として"なら納得は出来る。
でも、そこから現代までビフを家族ぐるみで縛り付ける必要はあったのか?

使用人みたいな扱いなのに家族は誰一人として指摘しない。
という事はビフが車のワックスがけをする事が日常化しているという事だ。
なので"家族ぐるみで縛り付けている"と判断した。

映画だからこそ、その支配構造をぶち壊して欲しかったのに。


マーティは元の世界線に戻れない

マーティが帰って来た現代は過去改変によって発生した別の世界線でした。
それが意味するのは、マーティと家族との思い出も全てが差し変わってしまったという事です。

した覚えのない恋人との約束を告げられ、劇中の家族写真も恐らくマーティにとっては見覚えのない写真だと思われる。

つまり、この世界線でのマーティの経験は主人公のマーティに共有がされておらず、ぽっかりと穴の開いたような過去がこの先も彼の人生に存在し続ける。
そう考えると結構なバッドエンド。

よくある異世界転生もので異世界転生を認識している主人公の場合。
元いた世界の事など微塵も振り返る事なく異世界で大満足というキャラクターであれば、今回のような元の世界線でなくとも馴染めるのだろう。

しかし、マーティはどうなのか?
鬼畜サイエンティストによって放り出された彼のその後を想像した事があるだろうか?
時間旅行という刺激的な体験のおかげで寂しさも感じにくく、今の自分を見つめ直す暇などないと思われます。


「マーティの人生を返してほしい」

僕が1作目を始めて観終えた時には「マーティの人生を返してほしい」という気持ちでいっぱいでした。
マーティはこのままなんだろうか?不安に思った僕ですが、すぐさま安堵しました。

「そうか。だから3まであるんだ!」と。
3作目でやっとマーティの元の世界線に戻り、家族一丸となってビフとの関係にもケリをつける。
そんな感動のラストが待っているんだと信じて、2作目を観た事を今でも覚えています。

でも、その期待は裏切られました。
3作目ありきの2作目となっていたので、一番気になっていた"マーティが元の世界線に戻れるか"は3作目に持ち越されてしまい
「何がTO BE CONCLUDEDじゃい!」と思ってしまいました。
(物語は全然思い通りにならなくていいんだけどね!胸糞悪いと思うのは僕の感情)

それから3作目を観て。
結局マーティの人生が返ってくることはありませんでした。
ここまで観続けた僕のモチベーションは「マーティの人生を返してほしい」というものでした。
それは彼が主人公であるという前提のもと、3部作のラストは必ずマーティの話になると期待してしまっていたのです。

でもそれは勘違いでした。
バック・トゥ・ザ・フューチャーの主人公はマーティではなかったのです。

鬼畜サイエンティストのドクが妻を見つけて、奴だけが幸せな家庭を築くまでの物語だったのです。あいつさえいなければ・・・

「私はドクを許しません。絶対に」

というのは半分冗談だけど、オチが嫌い!という話でした。


おわりに

世間的に最高の映画!楽しい映画!とされてるけど、よくよく考えたらハッピーエンドじゃないよね?みたいな作品は好きなので一周して好きなのかもしれない。

そんなハッピーエンド風にしてこの記事を締めたいと思います。

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