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エッセイ

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日々考えたこと・感じたことをつらつらと書いていきます。
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#復職

入社半年で休職した職場で、復職1年後にここで働きたいと思えるようになった話

入社半年で休職した職場で、復職1年後にここで働きたいと思えるようになった話

新卒4年目、"やりたいことを仕事にしなければ"という強迫観念のようなものが理由で選んだ転職先での日々は、毎日がひたすら辛かった。
選んだ仕事は、プロフェッショナルファームの人材育成。
それまでやっていた証券会社のバックオフィスとは内容自体も大きく変わり、直面した変化の大きさに、ただただ戸惑うばかりだった。

小さなことで注意を受けると、"これまでの3年間はなんだったんだろう""自分は当たり前のこと

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仕事に何を求めるか。わからず転職して泣いた春のこと

仕事に何を求めるか。わからず転職して泣いた春のこと

25歳の時、初めて転職を経験した。
転職直前、職場の先輩に職場のどんなところが不満なのか教えてと言われて、何も言葉が出なかった。
しまいにはなぜ自分は転職しなければいけないのかわからなくなって、仕事を辞めることが嫌で、泣いた。

新卒3年目。仕事の居場所と周囲の眩しさと新卒で入った会社は金融大手で、そこは私が100社以上落ち続けた就活を経て、唯一内定をもらえた先だった。
やりたいことがわからないま

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セラピストはうつにならないか

セラピストはうつにならないか

知人が休職したという話を耳にした。
そこまで仲良かったわけではないものの、いくつか心に関する勉強の一環として行っていた先で出会った一人だった。
明るく溌剌とした彼女の姿しか思い描けなかったから、そういうことは普通のことだとわかりつつも、なんだか動揺してしまう。

以前参加したアドラー心理学のセミナー講師は、自分の過去の経験で2度うつを経験したなどと話していた。
信頼するカウンセラーも以前自分が苦し

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5年生の終わりに

気が付いたら今日は3月の最終日。
明日はエイプリルフール、社会人生活6年目の幕開けだ。
7年目になったら7年生なんて言わないだろうし、もう6年目だって6年生とはあんまり言わないし、5年目だって、そもそも。

1年目の春。
「1年生のみんなー」と呼ばれていた。
あとは「こどもたち」とか、「新人ちゃん」とか。
22歳のあの頃、同期が同じ部署に4人も配属され、同じ部屋の中に9人も入れられたくらいだったか

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気が付いたら復帰して5ヵ月が経った

昨年の7月から5ヵ月休職していた。
色々なものを否定し続けて涙が止まらない日々が続いたところからある程度落ち着くまで家で過ごした5ヵ月は、のんびりしながらも長くて暗くて、未来に対して絶望的になることばかりだった。
その間何をして過ごしていたかと聞かれても、ただひたすら泣いていたとかnoteを書いて理由もなく資格試験の勉強をしていたとか、それくらいしか思い当たらない。
その頃勉強していた試験には結局

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弱がりであること

弱がりであること

強がりの反対として、弱がりという言葉を初めて見た。

これを読んで、あっ私きっと弱がりだったと、なんとなく思ってしまった。
今抜け出そうとしてはいるものの、長い間ずっと弱がりでいたからこそ、できなかったことがたくさんあったし、今もそういうことは往々にしてあるのだと思う。

ただ、強がりと弱がりは自分でも見分けがつきにくいくらいで、私自身もこれだけ弱がりにしっくりきてなお、それでもこの点は強がりだっ

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「27歳の私は、15歳のころの私より少しも賢くない」

「27歳の私は、15歳のころの私より少しも賢くない」

新海誠さん作品「言の葉の庭」の中に、こんな台詞が出てくる。
観たのはまだ、大学生だった頃。
それでもこの台詞は時折私の中で繰り返し再生されて、その時々の自分の年齢に当てはめながら、やっぱり少しも賢くないであろう自分を嘆いてきていた。
25歳の私は、15歳のころの私より少しも賢くないと、本気で信じていた。

あと半年もしないうちに、27歳の誕生日を迎える。
25歳から26歳、予想もしていなかったよう

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精神と時の部屋

精神と時の部屋

落ち着いて働けるようになった。
きちんと仕事ができているかという観点でいうとまだ微妙だし、今ではなく少ししたら方向性をもう一度考え直して転職したいとも思うけれど。
勤め先は所謂ホワイト企業で、残業も多くなく休暇も取りやすい。
それでも壊れてしまった自分をずっと認められなくて、どうしてこの程度でこんなことになってしまったのか何度も思い続けてきた。
だけどやっぱり、私は結局おやすみするしかなかったんだ

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涙の裏にある理由

涙の裏にある理由

通っている心療内科で先日少し長めに時間をとってもらった時、医師からこう尋ねられた。
「どんな感じがするの?」と。
その質問に、私はひたすら理由もなく涙が出て壊滅的になってしまうのだとよくわからない回答をした。
そんな状態を診察室で泣きじゃくりながら話し、薬局で涙を零しながら薬を受け取り、涙が止まらないまま電車に乗った。

帰り道、理由を考えてもただひたすら泣いてしまうばかりで、自分の中の答えは見つ

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泣かない記録は1週間も保たなかった

泣かない記録は1週間も保たなかった

新年が始まって6日、"年が明けてから泣いていない記録"はあっさり破れた。
仕事は4時間だけ。
割り当てられたものもそうなく、やっているのは休職前にメインでやっていたことのキャッチアップがほとんどだ。
年末年始休みに入る前に午前だけの勤務だって挟んでいる。
それなのに年明けの仕事を翌日に控えた時、また涙に呑まれてしまった。

仕事始めを終えて、誰にも責められることもなく何も壊れてしまう要素はないのに

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心から笑える年にしたい

心から笑える年にしたい

あけましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いします。
皆様にとって幸せを感じられる瞬間がたくさん訪れる一年になりますように。

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年が明けた。
また新しい1年が始まる。
認めたくなくても、時間は進む。

2018年は、ひたすら苦しかった。
全て苦しかったと言ってしまいそうになるけれど、それでも完全に100%苦しかったわけではなくて、こんな状態でも相手をしてくれる人がいてくれたり、

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2018年は、苦しい1年でした。

2018年は、苦しい1年でした。

ひどいタイトルだとは思いつつ。
2018年は、今まで生きてきて一番苦しい1年だった。
この先を生きていける気が全くしなくなってしまったり、とにかく怖くてそれならいっそ全てを終わりにしてしまいたくて、それでも繋ぎとめるだけのものもぽつりぽつりと存在して、トータルして圧倒的マイナス。
大晦日を迎えた今日も、よし人生頑張ろう!と思える状態になれているわけではなくて、昨日も一昨日も大分泣いてしまったし、眠

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「もう幸せになれる未来なんてないと思うんです」

「もう幸せになれる未来なんてないと思うんです」

復職後初回、心療内科の診察室で、少し落ち着いて仕事に行くことができていると言った私はその言葉の直後にこう打ち明けた。
正直なところ、本心はここから動いてくれない。
これから先どうしたら幸せになれるのか、私は本当にわからない。

どうしてそう思ってしまうかという話を少しして、そのまま帰りの電車に乗った。
いくら考えても昨年までの自分が持っていたような幸せは、これから先永遠に手に入らないように思えてし

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はじめの2時間

はじめの2時間

復職をした。
今日から1月はじめまでは、午前の2時間だけ。
そこから後は、午後も入れながら伸ばしていくらしい。

半年ちかく離れていた職場は、なんだかがらんとしているように感じた。
席にいる人がたまたま少ない日だったせいなのか、今はものが少ない時期なのかはわからないけれど、スペースがこんなにあっただろうかと思ってしまう。
上席の人に世話を焼いてもらいながら、簡単な全体挨拶をすませ、周辺機器のセット

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