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涙の裏にある理由

通っている心療内科で先日少し長めに時間をとってもらった時、医師からこう尋ねられた。
「どんな感じがするの?」と。
その質問に、私はひたすら理由もなく涙が出て壊滅的になってしまうのだとよくわからない回答をした。
そんな状態を診察室で泣きじゃくりながら話し、薬局で涙を零しながら薬を受け取り、涙が止まらないまま電車に乗った。

帰り道、理由を考えてもただひたすら泣いてしまうばかりで、自分の中の答えは見つからなかった。
そのまま翌日、やっぱり泣いてしまう自分に対して、今何を感じてどういうきっかけで涙に呑まれてしまうのか、を意識して考えてみた。

答えは、だいたい4つだった。
ひとつは、人に優しくされること。
そこまで大きな優しさでなくても、ただ「お疲れ様です」と誰にでもかける挨拶をされたとか、はたまた誰かに「大丈夫?」と声を掛けてもらったとか、それだけで涙が止められなくなる。
ふたつめは、人目が過剰に気になること。
すれ違った人の視線が自分を責めているように感じてしまったり、近くにいる人の会話が自分への噂話かもしれないと感じてしまったり、そうして勝手に追い詰められることがある。
みっつめは、この先に対する不安。
このままこの先、もう去年のように普通に働ける自分にはなれないのではないか、周りから遅れをとっている、もう思うようなところでは働けないだろうし幸せな未来が思い描けないとか、そんなこと。
よっつめは、最早本当に理由がなくとにかく涙がひたすら流れる、ただそれだけ。

問題なのは、コントロールできないことだ。
休職明けだというのに、休職前と同じように昼休みを泣き暮らし、人を前にしたまま涙目になっていく自分もわかり、電車でも涙が止まらない。
主治医に「もうこういうものとして割り切っていくしかないと思うんです」などと言って、そこまで疲れやすいわけでもない身体を動かす。
涙さえ治れば、私はとりあえず普通だ。

これは、どうしたら泣かないでいられるようになるんだろうか。
この先、泣かないで生活できる日は来るんだろうか。
休んでも治らなかった涙を流し続けながら、泣かないで暮らせていた日々に思いを馳せて、また止まらない嗚咽をあげる。

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みみ
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