- 運営しているクリエイター
記事一覧
堕ちた先で、這い上がれないことだってある。
「あー、やっと同じところまで堕ちてきてくれたのに。」
それが、ナギちゃんの本心だと分かったから、ただ黙って耳を傾けることしかできなかった。
「コロナ禍になって、正直ホッとしたんです。
こんなこと言っちゃいけないかもしれないけど。
私ね、障がいを持ってから、ずっと世界から置いてきぼりにされたような気がしていたの。
下半身の感覚は全くないから、ずっと車椅子で過ごす。気軽に外に出られない。
排泄
「年齢」と「生き方」の社会通念はトレンドだということ
「30までにと、うるさくて」というabema配信のドラマが、好評を受けて期間限定で無料配信をしていたので観た。元々私はドラマがそう好きではなく、とりわけ恋愛ドラマを見ることは殆どないまま生きてきた。だからこのドラマの出来がどうなのかについては意見できない。ただ、全編見て、2つ大きく感じたことがあったので、備忘録としてまとめておく。
年齢の社会通念はトレンドである
このドラマを簡単にいうと、女性
才能と人から評価されることについての話
昔は「すごい」とか「天才」とか言われると、それだけで舞い上がっていた。嬉しくなって、にこにこして「ありがとうございます」と大げさに感謝した。
今、才能のことで褒められると、私は素直に受け取れない。表面では微笑んで頭を下げるが、内心では舌打ちをしている。
「君には才能がある」
「あなたはきっと大成する」
そんなことを言われるたびに、私は喉の奥がぎゅっと掴まれるような、嫌な感じに襲われる。才能
エッセイって何だろう?
エッセイを書こうとしたときに最初にぶつかる壁は、エッセイとはどういうものか、よくわからないということではないでしょうか。少なくともわたしはそうでした。今までいろいろなエッセイを読んできたはずなのに、いざ自分が書こうとするとわからないのです。辞書を引いてみても「自由な形式で意見・感想などを述べた散文。随筆。随想」と書いてあるだけで、これってつまり、何でもありだといってるだけじゃないか、と途方に暮れ
もっとみる「花束みたいな恋をした」と「ドライフラワー」における、花と恋と20代。
映画「花束みたいな恋をした」を観た。
タイトルが"花束"なので、花束そのものがこの物語のキーとなるのかと思いきや、相手に花束どうぞするシーンなど全く出てこなかった。もちろん、卒業式にサプライズで花束を渡す所をTikTokに載せるシーンもなければ、真っ赤なバラの花束100本でプロポーズするシーンもない。
だからこの映画は、観た人に、この恋がどう「花束みたい」なのかを考えさせる作品なのだと勝手に受
どもる私と、どもらない私。
誰かと喋る時、思うように言葉が出てこないことや、気がついたら自分でも意味のわからないことを言うことが多々ある。なんだか一歩つまづくと、もう急降下していく感覚がある。
今日も、午前中、ふいに先輩に声を掛けてもらい話している時、「わたしも1年目の時締め切りのギリギリに出して大変でした〜」と言いたかったのが、“1年目”を“1年前”に間違えて、「わたしも1年前…あ、違う、あ、1年目の時に締め切りの時間に