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#エッセイ
安定つり合いと不安定つり合い
『世界は贈与でてきている 資本主義の「すきま」を埋める倫理学』
という本を今、読んでいます。
著者は近内悠太さん。
これがデビュー著作です。
この本に「二つのつり合い」という話が出てきます。
ずっと動かず静止し続ける黒いボール。
しかし、その台座は見えない。
いったい何の上に鎮座しているのかはわからない。
それが静止しているのは、ボールに働く力の合計がゼロになっているということ。
つまり
繊細でタフ 自分の中のドSとドM
繊細でタフ。
いっけん矛盾する、相反する二つの言葉ですが、
「僕はこうありたいなあ」と思わせてくれる表現です。
この表現には、今読んでいる「歌々の棲家」という本で出会いました。
僕はMr.Childrenのファンです。
この本も、Mr.Childrenを長く取材された森田恭子さんという方が書かれた本なのですが、
ボーカルの桜井和寿さんの人となりを
「桜井君はやはり繊細で、けれどタフな印象」
意味の事後性 意味のあるなしは事前にはわからない?
「これって覚えて意味あるん?」
教育の世界に身を置いていて、生徒に聞かれることランキングでベスト3に入るであろうフレーズです。
これを言われて返答に困る先生は多いのではないでしょうか。
上手いこと言いくるめるか、理由を懇々と説明するか、「やらなあかんもんはやらなあかんねん!屁理屈言うな!」と勢いで押し通すか。
きっとこれらのどれかでしょう。
なぜこのような質問が生まれるか。
そしてなぜ
頑張れウクライナ!への違和感
ウクライナで起きていることは、皆さんご存知でしょう。
もちろん許されることではありません。
あってはならないことです。
しかし僕が捻くれ者だということを差し引いても、
強烈な違和感を抱かざるを得ないのです。
頑張れウクライナ?
よくそんなこと平気で言えたもんだな、と。
何故ならそれは、シリアやミャンマー、アフガニスタンやパレスチナ、アフリカ諸国で恒常的に起きている戦争を完全に無視してい