【要約3】イギリスの哲学者ジョン・ロックは、生まれた時の人の心はタブラ・ラサ(=何も書かれていない石板)と説いた。つまり人は経験と学習によっていくらでも学ぶことができる。この考え方は隷属状態にあったフランスで、教育によって全員が平等になれるという信念の形成に繋がった。
【要約2】フランス出身者の神学者ジャン・カルヴァンは「ある人が神の救済にあずかれるかどうかは予め決定されている」とする「予定説」を説いた。「因果応報」を否定するこの説を、現代の人事制度に置換すれば納得し易い。出世する人は予め決まっている。「努力すれば報われる」と神は言っていない。