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みんな俺に大丈夫か?って聞くがみんなは逆に大丈夫か?

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せるふいんとろだくしょん

【ぽりしー】 主に読んだ本の感想兼読書記録。 たまーに映画とかアニメとか聴いた音楽の話とか。 批評はしない。 あくまで感想。 決してオススメを書くわけではない。 面白いものは勿論、つまらないものもある。 なるべく素直に書く ...が、他人様の感想を参考にする事もある。 ネタバレをする事もある。 【ぱすたいむ】 読書 (小説・漫画、それは人生) 音楽 (鑑賞とレコード収集、そして人生) 映画・アニメ鑑賞 (癒しと生き甲斐) ギター (へっぽこ) プラモデル (全面塗装派、メッ

    • 「【小説】口に関するアンケート(背筋)」

      アンケートによって物語が完成する怪作。 なんか芥川龍之介の「薮の中」読んでる感じがした。 とにかくサイズが小さい。 ポケットに入っちゃうくらい。 杏の名前はずっと訝しんでいたが、読み終わると杏だけは名前が杏でなければならなかったんだろうなという感想。 いわゆる自己責任系ってやつなんだろうか? 正直短いし、取り止めのない無気味な感じのお話しといものなのであまり書ける事がない。 いわゆる人間の感情というものこそが恐怖たらしめる最大の要因なのかもしれない。 背筋に不気味さを背負

      • 【小説】「近畿地方のある場所について(背筋)」

        消息を絶った友人を探すため情報を求める「私」の語りと、雑誌を中心とした様々なメディアから抜粋された近畿地方の「ある場所」に関する文章を、『近畿地方のある場所について』というタイトルの作品としてまとめた体裁をとる...というお話し。 もー某匿名掲示板系のホラー話投稿が好きな人にはたまらんのじゃないかな? 何かの断片の情報を少しずつ取り入れていくような感覚がそうさせるんだろうな。 読んで感想を共有している我々も水面下で侵食している呪いに加担しているのかもしれない。 正直得体の

        • 【小説】フェイクドキュメンタリーQ

          現在、チャンネル登録者数28万人超。 ホラー好きの間で「今一番キている」とされる、モキュメンタリ―ホラージャンルの映像を配信するチャンネル。 その動画を元に文字起こしで、この人行方不明のテーマのもと『封印されたフェイクドキュメンタリー』『-(basement)-BASEMENT』『フィルムインフェルノ』『Sanctuary』等をもとにしたホラー短編集。 テレビスタッフを呪った、「見たら死ぬ呪いのビデオ」の行方を新たに発掘する様子を描いたり、エレベーターで失踪した女性がカメラに

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          【小説】廃用身 (久坂部 羊)

          廃用身とは麻痺して動かず回復しない手足をいう。患者の同意の下、廃用身を次々と切断する医師漆原。 告発するマスコミ。 はたして漆原は悪魔なのか...というお話し。 人によっては不快なテーマ表現なはずなのに読みやすい。 ただ自分にとっては先日、母が亡くなる前までの介護生活を思い出し少々辛い心境ではあった。 果たして闘病期間中、母は少しでも幸せな時があったのだろうか? 思い出の大半は美化され、その時に感じた醜くも真実に近い生の感情は薄れて忘れられる。 または都合のいい様にすり替え

          【小説】廃用身 (久坂部 羊)

          【小説】しおかぜ市一家殺害事件あるいは迷宮牢の殺人 (早坂 吝)

          「六つの迷宮入り凶悪事件の犯人を集めた。 各人に与えられた武器で殺し合い、生き残った一人のみが解放される」 女名探偵の死宮遊歩は迷宮牢で目を覚ます。 姿を見せないゲームマスターは6つの未解決事件の犯人を集めたと言うが、ここにいるのは7人の男女。 全員が「自分は潔白だ」と言い張るなか、一人また一人と殺害されてゆく。 生きてここを出られるのは誰なのか? 事件の交点が見えたとき、世界は反転する...というお話し。 設定や背景が二転三転として目まぐるしい。 一家殺害事件かと思いきや

          【小説】しおかぜ市一家殺害事件あるいは迷宮牢の殺人 (早坂 吝)

          【小説】シャーリー・ホームズとバスカヴィル家の狗 (高殿 円)

          2013年秋、ベイカー街221bで顧問探偵シャーリー・ホームズと同居生活を送る女医のジョー・ワトソンに、叔母キャロルがから結婚すると報せが届く。 夫となる男性はデヴォン州の名家バスカヴィルの当主で、ジョーは屋敷に招かれるが、脱獄した殺人鬼と魔犬伝説が街を騒がせ、さらに叔母夫妻に脅迫状が。 ジョーたちに見えない危険が迫っていた。 半電脳と人工心臓のためロンドンを離れられないシャーリーはジョーを助けられるのか...というお話し。 性別逆転現代版ホームズ・パスティーシュ第2弾。

          【小説】シャーリー・ホームズとバスカヴィル家の狗 (高殿 円)

          【批評】シャーロック・ホームズの誤謬『バスカヴィル家の犬』再考 (ピエール・バイヤール)

          長編『バスカヴィル家の犬』におけるホームズ推理の疑問点、矛盾点を指摘。 事件の真相に迫るのみならず、探偵と作家の関係を分析した知的スリルに満ちた文学批評...という内容。 前回『バスカヴィル家の犬』を再読したのは、この本を読む為。 正直前置きが長くそこいら辺の内容については退屈だったな...。 遡る推理、シャーロックホームズの人物解説等々。 この本読む人々は少なくともそんな事は耳タコなんでダルかったなぁ。 問題となる主題については決して全否定される性質のものではない?と

          【批評】シャーロック・ホームズの誤謬『バスカヴィル家の犬』再考 (ピエール・バイヤール)

          【小説】バスカヴィル家の犬 (コナン・ドイル)

          急死したサー・チャールズ・バスカヴィルの死体のそばには、巨大な犬の足跡があった。 ダートムアのバスカヴィル家に伝わる魔犬伝説は、真実なのか?  遺産相続人サー・ヘンリーの依頼で、ホームズは捜査を開始する。 はたして、先に現地に乗りこんだワトスンを待ち受けていたものは...というお話し。 訳あって再読した作品。 迷信的伝承、怪物犬はいかにバスカヴィル家の当主を襲い殺したのか? はたまた真実は? にわかシャーロキアンなので何度読んでも楽しいのだが、それなりに年齢と読書経験を重

          【小説】バスカヴィル家の犬 (コナン・ドイル)

          【小説】三体 (劉 慈欣)

          文化大革命で父を惨殺され、人類に絶望した科学者・葉文潔。 彼女がスカウトされた軍事基地では、人類の運命を左右するプロジェクトが進行していた。 数十年後、科学者の連続自殺事件を追って謎の学術団体に潜入したナノテク素材の研究者・汪淼を、怪現象「ゴースト・カウントダウン」が襲う! そして、汪淼が入り込むVRゲーム『三体』の驚くべき真実とは...というお話し。 久々にハードで本格的なSFを読んだ気がする。 難しかったなぁ...。 科学や物理や中国の歴史や数学や宇宙、知識のない自分に

          【小説】三体 (劉 慈欣)

          【小説】エレファントヘッド (白石 智之)

          精神科医の象山は家族を愛している。 だが彼は知っていた。 どんなに幸せな家族も、たった一つの小さな亀裂から崩壊してしまうことを。 やがて謎の薬を手に入れたことで、彼は人知を超えた殺人事件に巻き込まれていく...というお話し。 プロローグから惜しみなく披露される数々の表現、次の章で主人公に驚き、急展開に驚き、倒錯していくストーリーに溺れていく。 あまりの特殊設定ぶりというかSF的というか、自分の脳が付いて行けるのか心配になるほどにストーリーもキャラも背景も凄まじすぎる。 その

          【小説】エレファントヘッド (白石 智之)

          【小説】世界でいちばん透きとおった物語 (杉井 光)

          大御所ミステリ作家の宮内彰吾が、癌の闘病を経て61歳で死去した。 女癖が悪かった宮内は、妻帯者でありながら多くの女性と交際しており、そのうちの一人とは子供までつくっていた。 それが僕だ。 宮内の死後、彼の長男から僕に連絡が入る。 「親父は『世界でいちばん透きとおった物語』というタイトルの小説を死ぬ間際に書いていたらしい。遺作として出版したいが、原稿が見つからない。なにか知らないか」 奇妙な成り行きから僕は、一度も会ったことがない父の遺稿を探すことになる...というお話

          【小説】世界でいちばん透きとおった物語 (杉井 光)

          【小説】自由研究には向かない殺人 (ホーリー・ジャクソン)

          イギリスの小さな町に住むピップは、大学受験の勉強と並行して“自由研究で得られる資格(EPQ)"に取り組んでいた。 題材は5年前の少女失踪事件。 交際相手の少年が遺体で発見され、警察は彼が少女を殺害して自殺したと発表した。 少年と親交があったピップは彼の無実を証明するため、自由研究を隠れ蓑に真相を探る...というお話し。 警察に解けなかった事件を女子高生が解決するってのは現実味はないけど、SNSを活用した現代の高校生ならではの捜査方法が斬新で、ピップと一緒に捜査して推理してい

          【小説】自由研究には向かない殺人 (ホーリー・ジャクソン)

          【小説】シャーリー・ホームズと緋色の憂鬱 (高殿 円)

          2012年、オリンピック開催に沸くロンドン。 怪我で除隊して以来、次の就職先が見つからない女医ジョー・ワトソンに、ベイカー街221bでのフラットシェアの話が舞い込む。 だが、シェア相手が特別だった。 同居人シャーリー・ホームズは、頭脳と電脳を駆使して英国の危機に立ち向かう、世界唯一の顧問探偵だという。 ある日、女刑事グロリア・レストレードが訪ねてくる。 遺体がピンク色に染まる中毒死が頻発しているらしい。 いまだ無職のジョーはシャーリーに連れられて調査に赴く。 それは、二人がコ

          【小説】シャーリー・ホームズと緋色の憂鬱 (高殿 円)

          【小説】僕の殺人計画 (やがみ)

          これまで何冊もの大ヒット小説を生み出してきた 編集者・立花のもとに届いた奇妙な原稿。 そこに書かれていたのは、自身が完全犯罪の被害者として殺されるという衝撃の内容だった! 「命は惜しい。でも、続きを読まずにはいられない」 一人の人間として恐怖心を抱きながらも、編集者としての圧倒的な好奇心が、立花を死のループへと誘う。 かつての天才ミステリー編集者は、謎の殺人鬼作家から命を守ることができるのか...というお話し。 日頃YouTubeで拝見しているやがみ氏が書いた本という事で読

          【小説】僕の殺人計画 (やがみ)

          【小説】十戒 (夕木 春央)

          殺人犯を見つけてはならない。 それが、わたしたちに課された戒律だった。 浪人中の里英は、父と共に、伯父が所有していた枝内島を訪れた。 島内にリゾート施設を開業するため集まった9人の関係者たち。 島の視察を終えた翌朝、不動産会社の社員が殺され、そして、十の戒律が書かれた紙片が落ちていた。 “この島にいる間、殺人犯が誰か知ろうとしてはならない。守られなかった場合、島内の爆弾の起爆装置が作動し、全員の命が失われる”。 犯人が下す神罰を恐れながら、「十戒」に従う3日間が始まる...と

          【小説】十戒 (夕木 春央)