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読書感想文 『地雷グリコ』

【地雷グリコ】


・本格ミステリ大賞
・日本推理作家協会賞
・山本周五郎賞



ルールを追加するとは事前の情報で知っていたけど、誰でも知っているあの遊びたちが、こんなにも面白く頭脳戦となる遊びに変わるとは思いもしなかった。


グリコ→地雷グリコ
坊主めくり→坊主衰弱
じゃんけん→自由律ジャンケン
だるまさんがころんだ→だるまさんがかぞえた
ポーカー→フォールーム・ポーカー


高校一年生の一見ヘラヘラしてみえる射守矢真兎(いもりやまと)が一風変わったゲームに挑んでいく。その姿はゲーム中はヘラヘラもしているけど、後半は劣勢の場面が多く余裕は感じられない。しかし、最後は鮮やかな一手を繰り出す。その戦略が鮮やかで、頭を使って読んでいなければならない分、勝負が決まった時の爽快感が抜群。


いくつものミステリ関連の賞を受賞しているのは、ゲームであるのに、真兎が最後に放つ決め手があまりにも伏線回収すぎるからであろう。鮮やかと言う他ない。

自分が同じゲームをやれる自信は全くもって無いが、読んでいるだけでいいなら何試合でも楽しめる。続編あるかな。



ゲームのルールって規制の印象が強いけれど、それは行動が一部限られるだけであって、思考するのは基本自由だし、ルールをどう捉えて有効に使うかが重要なんだと知った。実際にそれを自分が活かせるかは別として、、、




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