見出し画像

行ってよかった「角川武蔵野ミュージアム」

 埼玉県にこんなミュージアムがあったとは、と驚いたのがこの「角川武蔵野ミュージアム」。所沢市の街中で、奇抜なデザインの建物が目を引く。
 この記事では写真を中心にし、文章は簡潔にします。

 まずは建物外観。

なかなか奇抜なデザインだ。どんなコンセプトなんだろう。



 午前10時開館なのだが、10時20分頃到着したときには、駐車場がすでに満車となっていた。少し離れた駐車場まで行かなければならなかった。

駐車場から歩いてくる途中、川をまたぐ歩道橋から撮った。写真左端が上の写真の建物。



 あらかじめ一日券を買っておいた。紙の券ではなくスマホに入っている。
 まずは4階の「エディットタウン・ブックストリート」へ。「本の街」と呼ばれ、9つのカテゴリーによって25,000冊の本が50メートルの通りに配架されている。随所に椅子が用意され、自由に本を読むことができる。
 ちょっとセクシーな絵画「ガーリー・アート」を集めたコーナーもあったが、そこは撮影禁止だった。

「男と女のあいだ」なんていうコーナーもある。
じっくり読みたいものがいっぱいだ。
やはりこういうのが気になる。
1946年2月出版だから、もう78年前だ。



 「本棚劇場」は、高さ約8メートルの巨大な本棚に囲まれた図書空間だ。
 KADOKAWA以外の出版物のほか、角川源義、山本健吉、竹内理三、外間守善の個人文庫など約20,000冊が配架されている。
 本棚自体がスクリーンになる「プロジェクションマッピング」は大迫力。「本と遊び、本と交わる」がコンセプトで、本の内容が表紙の外に飛び出してくるような音と映像を体験できる。

写真中央(奥)の本棚がメインスクリーンになる。





 5階には武蔵野地域をメインに取り扱った「武蔵野ギャラリー」「武蔵野回廊」が設けられている。
 写真は撮らなかったが「SACULA DINER」というレストランもある。

武蔵野に伝わる「ダイダラボッチ」の絵。
武蔵野にゆかりのある河川や山などを扱った本が中心。この右隣のスペースが下の写真。
ここで休憩しながら読書もできる。機能もデザインもなかなか新鮮だ。




 2階の「角カフェ」で軽食を摂り、1階の「グランドギャラリー」へ。
 そこでは「ダリ展」が開催されていた。ダリの作品は奇妙な感じのものが多いが、人物そのものも少々変わった考え方の持ち主で興味深かった。
 約1,000㎡の「グランドギャラリー」は自然、科学、芸術、博物、服飾、環境、社会など、物語を持つものすべてが展示対象とのこと。

 隣接する体感型デジタルアート劇場では、壁面や柱などが360度スクリーンになり、作品などが動きを伴って映し出されるのだが、写真はたいしたものが撮れず、お見せできない。

2階から通じる階段の踊り場壁面に掲げられた巨大なディスプレイ。
会場の一部。三連休の初日だったせいか、大勢の人が訪れていた
なんと、あのTIME誌の表紙に登場したこともある。
ダリが他のアーティストを採点した「採点表」。細かくチェックされていておもしろい。
特によく知られたモチーフ。
1983年に制作された、ダリ最後の作品「ツバメの尾」。
紙そのものが絵であり、その紙をとめている画鋲も精彩に描かれた絵だ。





 ダリ展を観た後、外へ出てみた。周辺はこんなぐあい。

左の池は水深20センチ(私の目測)くらい。
この写真では小さくてよくわからないが、なぜかコスプレの若者があっちこっちに。
建物はどれも素晴らしいデザインだ。




 同じ敷地内に神社があったので行ってみた。神社とは思えない近代的なイメージの社殿だ。
 中へ入ったら巫女がいたが、彼女らは別に斬新ではなく、普通の巫女だった。巫女に「新しい神社ですね」と訊いたら、令和2年にできたと説明してくれた。その名も武蔵野令和神社。

巫女に訊く前に気づけばよかった。
写真手前の壁面には絵馬がびっしりと掛けてあった。
ここにもコスプレが。この神社は若者に人気があるようだ。
小雨のなか、プロの写真屋が待機していて、コスプレの若者を撮っていた(写真中央)。
手水舎も近代的な感じだ。ただし、古さを好む人には違和感があるかも。
左がスサノオノミコトで右がアマテラスオオミカミなのだろうか。表示が小さくて読めない。



 後で思ったことは、本好きな人にはたまらない世界だということだった。一日中いても飽きないし、普通なら見ることのできないような貴重な本や珍しい本がひしめきあっているという感じなのだ。

 二番目の写真の右側の、一般的なスタイルの建物には飲食店やおみやげのショップ、書店(角川以外の本も扱っている)などが入っている。
 行ってみてよかった。

いいなと思ったら応援しよう!