吉本ばななをはじめて読んだ。「体は全部知っている」というタイトルの13篇の短編集。目次が横文字になっているのにやや驚き、読みだすと何ともスピード感のある文体で一気に読めた。主人公で全て私で、まるで私小説のように生々しい肌感覚が漂う作品が多く、とても新鮮な感覚に包まれた。
空を見た。 白い雲が青空の中を 流れて行く。 その横では グレーの雲が止まっている。 能登が今度は、 大雨の被害を受けた。 馴染んだ仮設住宅も 床上浸水だ。 その後のニュースでは、 能天気な9人衆が 何か言ってる。 流石に官房長官は欠席。 なんとかならんか この肌感覚のズレ。