人間、多すぎない?
夜景を見る機会がありました。
夜景、ロマンチック。
夜景、エモーショナル。
ただ、わたしはそんな綺麗でうっとりするべき景色を見ながら考えていました。
この光の一つひとつに、1人か
もしくは何人もの人が生活しているのだなと。
どう考えても
人間、多すぎだなと。
こんなにも人間が、ほぼ隙間なくびっしりとひしめく空間の程近くに生きているわたしが、子どもを持ちたいと思えないのはもはや、不自然とは言えないのではないか、と。
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腸は第二の脳、とも言われていますが、脳よりも先に腸があったのではないか、つまり腸は脳の先輩なのではないか説があるそうです。
見た目もなんか、似てますしね。
脳を持たず、ほぼ腸だけで生きている生物もいて、だからと言って彼らが何も考えずに浮遊しているだけかというと、そうでもない。
彼らは、腸で考えているフシがあるらしいのです。
わたしたち人間も例外ではなく、自分のことを自分で考えて自分の行動を決めているホモサピエンス(賢い人間)、だと思い込んでいるところがあるけれども、本当にすべてを脳で考えているわけではないらしいのです。
お腹空いたな、今日カレー食べたいなと思う。
それは、脳ではなく実は、腸が欲しているのかもしれない、ということ。
あ、この人好きだなとか、この場所いやだな早く帰りたい、とかも、脳だけで判断している感じはしません。
「肌感覚」という言葉もある通り、わたしたちは色々な情報を脳以外の色々な器官でも感じ、収集し、思考している。
そう思うと、都会の端っこで生きているわたしが、これ以上人間増やすのってどうなんだろうと、脳で考えたわけでなく「肌」で感じたとしても不思議ではないのではないか。
もちろん、子どもが欲しい人を否定するものではなく、あくまでわたしの感覚なのですが。
とかく「子どもを持ちたいという欲求がない」と言うと本能が壊れているとか、普通ではない、みたいな言われ方をすることも多いのですが、わたしみたいなのが一定数いることも含めて「自然」と言えるのではないでしょうかね。
などということを、キラキラ光る美しい夜景を見ながら、つらつらと思いました。