松田祐樹@MD-Farm
イチゴの植物工場の技術に関する有料記事をまとめたマガジンです。 約10年に渡る実証、研究での成果の一部を有料で公開する記事をまとめています。
スタートアップをやっている上で感じることを、スタートアップ目線でお話します。
スタートアップ設立、運営関連の資料
イチゴなど実をつける植物を植物工場で栽培すると、受粉が問題となります。 受粉には一般的に、人の手による方法か、ハチを使う方法があります。 人の手の場合、耳かきの後ろにある梵天のようなもので、手作業で行うことになりますが、手間がかかり、どの花に受粉したかを把握した上で行わないと、過受粉で奇形の原因にもなり、現実的ではありません。 ハチの場合、閉鎖型環境、特にLEDを利用した栽培環境では、ハチは屋外と同じように受粉せず、受粉は上手く行われないというが通説となっています。
EU諸国では、特に農薬への規制が厳しく、無農薬やオーガニックが大きな価値をもたらす傾向があります。 ここで農薬について考えてみます。 農薬はそれぞれの国によって農薬の関連法によって使用できる種類や回数、その使用方法などが決まっているのが一般的です。 それぞれの国よって気候も違いますし、行われている農法なども違うので、その国内での事情に合わせて規制が行われています。 その国の中で使用許可を取るには、それぞれの国で使用許可登録をする必要があり、農薬メーカーはそれをする必要があり
MD-Farmでは、イチゴの植物工場スタートアップに興味のある人材を採用していきたいと考えています。 今後、山形南陽市での統合実証工場の運用を初め、すでに問い合わせを多く頂いている国内外での工場展開等、次世代の農業の未来に向けて、植物工場スタートアップに興味のある人、一緒にチャレンジしませんか? ご興味がありましたら、以下のアドレスにお問い合わせください。 Mail : info@md.farm
MD-Farmの最大の強みの一つは、「10年以上の地道な栽培実証」だと自負しております。 いちごカンパニーで、一季なりイチゴのLEDでの通年栽培を世界で初めて成功させた2013年から、様々品種を通して、その栽培をデータを取得しながらひとつひとつ丁寧に改良を積み重ねてきました。 この間、開発に携わっている人材は、のちのち参加してきたメンバーもいますが、当初から代わっておらず、同一のメンバーです。 イチゴ自体の栽培だけでなく、それを閉鎖型環境の中で行う時に必要なLEDや潅水装置、
南陽市の工事、順調に進んでいます。 外壁は、ほぼ完了。 内装工事の順調に進んでいます。 内部は独自ノウハウがあるので、公開できませんが… 今まで存在した植物工場とは、栽培コンセプトが全く異次元のものになっていると思います。
私がイチゴの植物工場の開発に足を踏み入れたのは2013年でした。 その当時は、蛍光灯を使用した四季なりイチゴでの植物工場をやっている日清紡HDがあるだけで、巷には「イチゴの植物工場生産は不可能で、美味しいイチゴができない」というのは一般的な認識でした。 まずは蛍光灯を使用して栽培した四季成りイチゴを食べてみたいという衝動に駆られ、それを手に入れるところから始まりました。 どこにも売ってなく、四国の青果卸売市場でなんとか見つけ、新潟に送ってもらったところ、形も小さく、酸っぱく
以前に「廃校は植物工場に不向き」というNoteを書きましたが、それは前提として廃校の校舎をりようするならばという前提がありました。 校舎を利用するならその通りなのですが、校庭にイチゴの植物工場を創り、校舎をカフェなどにするなど地域住民を巻き込んで、地域創生プラントして全体的な活用を考えるなら、方法はあるかと思います。 MD-Farmのシステムでは、一年中、イチゴ狩りできるようなフィールドも設置できますので、親子などの家族連れで楽しめるようにもできます。
植物工場の最大のポイントの一つが、“天候をすべて管理下における”ことだと考えています。つまり栽培環境のコントロールができることです。 Iotやビッグデータの事例として、稲作等の栽培データを取って翌年に活かすと言うようなことをしますが、我々から見るとその意味を感じません。 例えば、気温が18度と言っても晴れが3日続いたときの18度と雨が3日続いた後の18度では意味合いが違ってきます。更に気温だけでなく、風の強さや太陽光の強さ、湿度から土壌まで様々な変数が存在し、1年後に同じ環境
「2023年5月、バワリー農場が病原菌、つまり植物にダメージを与える微生物の被害を受け、バワリー農場の農産物が大量に枯渇し、他の施設にも広がったと複数の元従業員が語った」と報道されています。 おそらく“水”の循環装置を導入しており、それにより病気が加速度的に蔓延、恒久的に発生し続けたのではないかと想像します。 植物工場は、病気が発生した場合、すぐに蔓延し、それを根治することは困難です。 MD-Farmでは、そもそも“水”は循環させないシステムを採用しており、また病気自体も基
記載された資料は、農林水産省が事業者様との意見交換や国会議員等への説明などに際し、対外的な資料として用いるほか、農林水産省のホームページにも掲載されます。 MD-Farmは、3ページ目に記載されています。
私がOishii FarmでCTOだった時、研究開発拠点としていたエリアと同一のエリアで創業していたBoweryが事業畳むというのは、感慨深いものがあります。 2017年のラスベガスで行われたIndoor AG-COMでBoweryのCEOをお見かけしたの記憶がありますが、その時は、すごいスポットライトを浴びていた姿でした。 Boweryもイチゴの植物工場の開発を表明していましたが、結果的に難しくて成功はしなかったのだと思います。 要因として想像できる部分は容易にあるので