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20241014「適当な誤解」

窓を少し明け
光の角度を調整し
わたしのどこかを
その影と照らされた壁面に
映し出されるのは
その印象の記憶で
ふと我に帰る
眠気ているのではないが
それがその意味を示し
そのどの意味が
どれと関連しているのかを
待ってみる
陰影の上がり下がり
見えない存在のありか
適当にしていても
照らされる勇気
既に角度は調整されている

どこにいても大丈夫
照らされないことはない
不甲斐なさもやる気なさも
持ってていいのだと捉えておいて
その存在の先の在りかを移動させる
争うまでもない
既に環境の感覚へと溶けて行って
或いは更に新調されて
新しい一日が起こるのだろう
風はあってないような動き
肌感覚の延長を眼差し
よくある話しをうつらうつら聴きながら
ふて寝したようなぼんやり感で
晒される
適当な誤解
或いは差異の眼差し
転んでも起きる達磨のように

その影の向こう
見えないくらいに黒っぽいのだが
それを恐れるのは簡単なはず
堪えきれない身震いの罠に
既に陥っているのは
誰の仕業なのか
よくよく見てるがいい
合間に耳に届いた
心地よい噂話と諫言の狭間
落っこちるのはわたしの方
あるいはわたしたちの方便
見えないはずの暗闇で
目を閉じたまま
歓喜と興醒めの隙間
針と通すくらいに
刻まれる時の崩落
再度ひとつひとつ秒を積み上げておこう

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